転生済み最上級魔導士はギルドの事務職にジョブチェンジして平穏な日々を送りたい!

紫波すい

文字の大きさ
52 / 89
第3章 明日を願う「白氷」の絶唱

52.メッセージ、片思い

しおりを挟む

【ティア】



 ほわあと思わず吐き出した息が、白くなって、雪雲へと昇っていきます。

 結界さんの内側に一歩踏み込むと、乾いた冷気があたしの身体を包みました。あたしの耳に合う防寒具はフィーユちゃんでも見つけられなくて……剥き出しの耳が、早くも冷たくなっていきます。

 白い花びらのような雪が、音もなくひらひらと舞い落ちています。降り積もった雪の上には、動物さんが駆けた跡さえありません。

 でも、周りの木さん達を見ると、雪の下に緑色の葉っぱが眠っているのが見えました。あまりにも突然に冬が来てしまったから、森は冬支度を済ませることができなかったんですね……。

「静かですね。どうやらこの結界には、外界からの音を遮る機能があるらしい。魔法を知らない女の子が、単独でこれを……ね」

 レインさんが長い首を縮めて、口元を菫色のマフラーに隠しました。

「まだ私達の侵入には気づいてないみたいね。それなら、今のうちに!」

 フィーユちゃんが身体の芯と並行になるよう、正面に武器を構えて目を閉じます。

 足元に翠色の線で、複雑な魔法陣が築かれていって……風のない空間で、その魔法陣の上にだけ上昇気流が発生して、艶々のピンクブロンドが舞い上がります。

 準備が整ったのでしょうか。目を開いたフィーユちゃんは、人差し指の先に小さな風の刃を創り出して、うっとりするほど綺麗な髪を少しだけ切りました。そして、その髪を気流の中に放ちます。

「来て、ズッピー!」

 フィーユちゃんの頭の上に、足元に描いてあるものと同じ魔法陣が現れました。それがちかっと光ったかと思うと、大きな……

「めぇ~」

 雪で作ったようなまあるい身体、親近感が湧く長いお耳、ちょっとだけ短い4本足。背中からはふわっとした翼が生えています。

「お、大きなラピットさん!?」

 リャニール山まで乗せてくれたラピットさん達とそっくりなのですが、大きさはその2羽分ほどありました。

 これが召喚魔法なんですね、初めて見ました……フィーユちゃんのおそばにのちっと着陸した大きなラピットさんは、手袋を嵌めた手に撫でられて嬉しそうです。

「私が召喚の契約をしてる子なの、名前はズッピーよ。ティアちゃんとレインくんは、この子に乗って待機していて。何かあれば通信機で連絡、忘れずにね」

「は、はいっ! ズッピーさん、よろしくお願いします!」

 あたしがしゅばっと頭を下げると、ズッピーさんはめぇ~と鳴いてくれました。よろしくお願いされてくれるみたいです。

「ありがとう、フィーユ。俺達はもう少し先へ行こう。ここは入口に近過ぎる」

 クロさんは、あたしとレインさん、そしてズッピーさんを順番に見て、

「気をつけて」

 そう言って、なだらかな斜面に足跡を残していきます。

 クロさんに続こうと歩き出したフィーユちゃんが、立ち止まってこちらへ振り返りました。翠色の瞳にあたしを映し、口元に力強い微笑を浮かべて、はっきりと頷きました。

『こっちは任せて。そっちは任せた!』

 そんな声が聞こえたようで。

 あたしが、大きくこくりと頷いたのを見届けると、フィーユちゃんはクロさんを軽やかに追いかけていきました。

 ズッピーさんにはレインさんが先に乗って、背の低いあたしをぐいと引っ張り上げてくれました。

 レインさんが前、あたしは後ろ。いつ移動することになっても大丈夫なように、レインさんの腰にしっかり手を当てておきます。

「……落ち着いてるな、ティアちゃん」

 あんまり抑揚のない低いお声。このお声も、羽のような普段のお声も、どちらもレインさんなのだと思います。

「さっきの大将の魔法、見たろ。あの人はこれから、あのレベルの魔法を乱れ撃つ。メメリカ・アーレンリーフ次第ではあるけどな。この結界内がどう変容するかわからない、だから……君のその状態は心強いのさ、すごくね」

「あ、ありがとうございます! あたしも、レインさんと一緒で心強いです!」

 レインさんはふっと笑い声を漏らしたきり、薄く整った唇を結んでしまいました。

 あたしは白い息を吐き出しながら、耳を澄ませます。いつもと変わらないレインさんの心音。間隔の違う2人分の足音……あ、立ち止まったみたい。

 そのとき、

「……動く。
 ティアちゃん、しっかり掴まっててくれよ」

 斜面を物凄い速さで駆け降りてきた、白く色づいた魔力の波。あたし達の身体を通り抜けていった……

『でていけ』

 悲しいほどに激しい、メメリカさんの拒絶。

 ただでさえ凍えるようだった空気が、更に冷たくなりました。唸り声を上げながら山から吹きおろす風……穏やかだった雪の降り方が、肌を叩きつけるような鋭さに変わって。

 わかっています。メメリカさんが、クロさん達を追い出そうと願ったこと。そして、クロさん達は……そのお願いを聞いてあげられないこと。

「飛んでくれ。吹雪の中心へ向かって、なるべく低く。メメリカ・アーレンリーフの周囲は凪いでいる筈だ」

 レインさんがそうお願いすると、ズッピーさんはゔぇ~と鳴きました。そして翼を動かすことなくふわっと浮かび上がり、大きな身体で木々の間を縫うように飛んでいきます。

 冷たい雪に思わず目蓋を閉じたとき、あたしの眼から、あたしの体温を宿した雫が落ちていくのを感じました。

 苦しいのも、悲しいのも、メメリカさん。
 なのに……

 どうしてあたし、泣いているの?





【フィーユ・ドレスリート】



『でていけ』

 音もなく、でも脳に刻み付けるような烈しい言葉。そこから攻防は始まった。

 幻だった吹雪が、現実のものとなる。

 『紅炎・零級』は前を向いたまま、斜め後ろに立つ私を庇うように、右手を横へ振り抜いた。私の身体を包むように、淡い紅に色づいた球状の結界が生じる。

 結界に触れた雪が溶けていく。それに、寒さが大幅に緩和されている。けれど、全てを遮っているわけじゃない。

「内側からの攻撃は通る。その分、威力の高い氷属性攻撃を防ぐことはできない。なるべく躱してくれ」

「わかったわ、ありがとう!」

 クロは昨夜、私達の部屋に訪れて、カルカから持参したという薬剤を私に手渡した。対氷属性魔法に効果があるから明日の朝食の後に飲むといい、すごく苦いけれど、って。

 そこまで配慮されて……この場で護られるだけなんて、絶対に嫌。彼が自分自身の周りには結界を張っていないのが悔しいくらい。

 幼馴染の隣、かつ、互いの武器のリーチ外へ進み出る。

 紅色の瞳が、すうと細く鋭くなる。
 直後、前方で白光が炸裂した。

 「大禍」のような魔力の炸裂!?

 冷気の中にいるのに、嫌な汗が背中を伝いはじめる。怯まずに注視するの、その正体を冷静に見極めなきゃ。

「……あ」

 ……違う。

 文字だわ。あの書置きで見た筆致。
 吹雪の中でも読めるまばゆさで、

『お願いだから、独りにして』

 クロは痛みを堪えるような表情をしていた。それでも……「願い」を叶えるわけにはいかない、そう宣言するように手のひらの上で炎を燃やす。

「フィーユ、風を貸してくれ」

 火炎球がクロの手を離れ、私の正面で止まった。

 彼の意図を汲み取って、棒の先端に素早く魔法陣を展開。なるべく広範囲にと意識した風で、クロの火炎を前方へ広げる。降り積もった雪が溶け、メメリカさんの文字を掻き消す。

 再び、文字。

『わたしは誰も傷つけたくない』

 文字を確認した直後。まばたきの間に冷気が凝結し、巨大な雪の壁が現れた。なんて展開の速さなの!?

 疎に生えた樹を薙ぎ倒しても緩まない力。自らのメッセージさえ踏み倒して、無表情にこちらへ迫ってくる。上か横か、でも範囲が広すぎる、判断が遅れた、逃げる時間が足りない!

 素早くクロが私の前に出た。
 無詠唱、無描陣。右腕を前へ伸ばすだけ。

 指先に接触するかしないかというタイミング。熱源から雪壁を「まばたきの間」に駆け抜けた熱波。巨大な雪塊が悪夢だったかのように完全消滅した。

 安堵の息を吐く暇は、ない。

『傷つけたくない』

 壁の消えた向こうに、今度はそう書かれていた。

 はっと周囲を見回す。全方位の地面から、植物を模した白雪が立ち上がる。無数の細い蔓が、私達を拘束しようと迫ってくる。

 私はクロの背に自分の背を合わせ、足元に巨大な魔法陣を展開。その間の第一波、第二波は、自律式の火炎の蛇3体が、周囲を駆け回って燃やし尽くしてくれた。

 全身の魔糸よ、地に潜れ!

 風属性、攻撃特化型の魔導士として……
 降りかかってくる全てを、刻む!

「準備完了、行くわ!
 はぁぁァァァアア!」

 火炎の蛇がふっと消える。

 吹雪を巻き起こす風さえ巻き込んで、魔法陣の外円から、雲を掻き混ぜんとばかりに立ち昇った竜巻。模擬植物を雪塊へ、更に小さな結晶へと還す。

「クロっ! あの文字は、メメリカさんからのメッセージよね!? 私達からも、彼女にメッセージを送ることはできないの!?」

 轟々と唸る風に負けないよう、受付業で鍛えた声帯を駆使して問いかける。普段は大声を出さないクロも、

「無駄だ! あのメッセージもこれまでの攻撃も、メメリカさんが意図したものじゃない! 彼女はただ他者の侵入に気づいて、出ていくように願い続けているだけだ!

 恐らく、今ここで何が起こっているかさえ把握できていない! メッセージを送ったとしても、願い自体が途絶えない限り効果がない!」

 外へ押し出そうとする「壁」。
 捕らえて無力化しようとする「植物」。

 私はぐっと歯を食い縛る。

 『願い』が勝手に暴走している……散々自分の口で言ってきたことじゃない、『彩付き』に常識は通用しないって! 『転生者』なら尚更のことよ!

 こうなった場合の私達の役目は、ティアちゃんとレインくんがメメリカさんを「止める」まで意識を引き続けること。これ以上維持すれば後に響く。魔法を解除し、地面に潜らせた魔糸を体内へ吸い上げる。

 雪の粒が、私の周囲の結界を叩いては萎んで消える。模擬植物は影も形もなかった。

 けれど……
 振り返ったその先に記された、願いは。

『消えて』

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

魔力ゼロの俺だけが、呪いの装備を『代償なし』で使い放題 ~命を削る魔剣も、俺が持てば『ただのよく切れる剣』~

仙道
ファンタジー
現代日本で天才研究者だった相模登(さがみ のぼる)は、ある日突然、異世界へ転移した。  そこは『スキル』と『魔力』が全てを決める世界。   しかし登には、ステータス画面もなければ、魔力も、スキルも一切存在しなかった。   ただの一般人として迷宮に放り出された彼は、瀕死の女騎士と出会う。彼女の前には、使う者の命を瞬時に吸い尽くす『呪いの魔剣』が落ちていた。   武器はそれしかない。女騎士は絶望していたが、登は平然と魔剣を握りしめる。 「なぜ……生きていられるの?」  登には、剣が対価として要求する魔力は存在しない。故に、魔剣はデメリットなしの『ただのよく切れる剣』として機能した。   これは、世界で唯一「対価」を支払う必要がない登が、呪われた武具を次々と使いこなし、その副作用に苦しむ女騎士やエルフ、聖女を救い出し、無自覚に溺愛されていく物語。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。 《作者からのお知らせ!》 ※2025/11月中旬、  辺境領主の3巻が刊行となります。 今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。 【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん! ※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~

シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。 主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。 追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。 さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。 疫病? これ飲めば治りますよ? これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

処理中です...