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<閑話>命が惜しければ、帰ってこい?
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<閑話です。前々回のエピソードです。ダイニングルームへ行く前のお話です。時期をみて、閑話の場所をとりかえます>
真田さんが平然と言った言葉に耳を疑う。
自分は難聴になってしまったのだろうか?
先ほど、朝食ができましたので、下までお越しくださいと真田がドアにノックをした。
たぶん、真田はドアを開けるつもりがなかったようで、美代がドアを開けて、顔を出したら、すでに下への階段に降りている最中だった。
降りようとしていた真田に話しかけた。
「真田さん!」
スーツ姿がよく似合っている真田が、振り向いてこちらにまたやってきた。
なんだろう。
このシチサン分けでない真田は非常に苦手だと美代は思った。
そんな美代の気持ちも知らないで、真田が平然と話しかけてくる。
「美代様、歩美さんがこちらにしばらくお泊まりになることが決定いたしました」
「もう知っている。……真田さん、歩美ちゃん、言ってたよ。誘拐されたって」
「……」
無表情の真田は何も返事をしない。この辺までの会話は大丈夫だった。
ドアの外にでて、歩美に聞かれないようにする。
歩美ちゃんはシャワーを浴びていた。
「あ、歩美ちゃんはだいじょうぶって言ったけど、本当なら、真田自身さんに確かめて、ちょっと文句を言おうかと思ってた。でも何故か、誘拐されたはずの歩美ちゃんも嬉しそうだから、いいよ。私も、話し相手ができて嬉しいし……」
「ご心配ですか? 歩美さんの身体が?」
「え? 心配ってどういう意味?」
今日はシチサン分けではない真田だが、いつものお堅いイメージの眼鏡はかけていた。
その眼鏡の位置をなぜか意味深に片指で直す。
「……いや、一度だけですが、でははっきりと申します。『歩美のことが心配だったら、きちんと家に帰ってこい!』」
唖然とした美代が耳を疑う。
「えっ? 今なんて?」
「……歩美さんも蓮司会長も皆、心配していましたので、必ず帰って来てくださいと申し上げました」
「え、なにそれ、さっきと全然違うような気がする」
「……内容は変わりません……」
二人の視線が交差する。
ニコニコしている真田がいた。
この無言はラチがあかないと思った美代が、話題を変える。
友達の歩美について話していたから、思い出した。
「あ、真田さん! 彼女っていたことあるの?」
やっぱり歩美ちゃんは真田さんのことが気になっているんだと気がついた美代は、真田がどっち系、女性が恋愛対象なのか、もしかしたら、男性が恋愛対象なのか知りたかった。蓮司が前に、『真田は、筋肉質で長身の、ハーフっぽい男がタイプだ』と言ったのを思い出したからだ。
「え? またそういう話しですか? 若者にはなかなかついていけません。私は……」
「教えてほしいの。そうすれば、きっと歩美ちゃんも喜んでここにいてくれると思う! だから、自分的にはどっち系? マチ子さん系? 蓮司会長系?」
真田は、えええええっつ内心思う。美代は肝心な言葉を入れ忘れた。
変に系などと、つけてしまったものだから、お互いに考えていることが完全にずれ始める。美代としては、男が恋愛対象なのか、女が恋愛対象なのかが、聞きたかったのだ。
真田は思考していた。
こちらも完全に話をずれて考えていた。
マチ子さんは、ファッショナブルな、長身の実は筋肉質のお姉さまだ。意外とMな体質だと真田は睨んでいる。
一方、蓮司会長は、もうこんな人物は多分地球上に一人としかいないような、天才人である。でも、趣向の問題になると、完全に攻めしか頭脳が作用していないような男である。S系に間違いない。
真田は完全に美代の質問を勘違いして、その趣向の好み、すまりSかM、サディスティックなのかマゾヒスティックなのか聞かれているのかと勘違いする。
「うーーーん。まさかこんな趣向の話を美代様とする時が来るとは……。私は、どちらかと言えばですね……。ああ、どちらも捨てがたい」
「えええ? どっちも捨てがたいの!」
美代は驚いているが、目の前の真田は顔を赤くさせながら、手で顔を隠している。
「え、いえ、そんな、まあ、よく、前者じゃないかと勘違いされるんですが、実は後者もなかなか、捨てきれず。普通な男ですから、まあ両方とも、いいと思います」
美代はまたまた愕然とする。
しらなかった世界がまたまたぐーーーーんと広がってしまった。
真田さん!! 両方いけるんだ!
やばい、これは本当に歩美ちゃん、確率的に、マチ子さん達をどっちの分野にいれるか本人たちと相談だが、人口の割合を普通に男女を考えて、普通にライバルが二倍だ。
恥ずかしがっている真田なんて見たことがなかった。
ど、どうするの!
歩美ちゃん。
お、大人すぎっていうか、未知の世界だ!!
やっぱり真田さんって、歩美ちゃんの恋愛対象に、む、向いてないかも!!!!
<いや、美代さん、本当の真田さんの答えもマジヤバイから…by 作者>
真田さんが平然と言った言葉に耳を疑う。
自分は難聴になってしまったのだろうか?
先ほど、朝食ができましたので、下までお越しくださいと真田がドアにノックをした。
たぶん、真田はドアを開けるつもりがなかったようで、美代がドアを開けて、顔を出したら、すでに下への階段に降りている最中だった。
降りようとしていた真田に話しかけた。
「真田さん!」
スーツ姿がよく似合っている真田が、振り向いてこちらにまたやってきた。
なんだろう。
このシチサン分けでない真田は非常に苦手だと美代は思った。
そんな美代の気持ちも知らないで、真田が平然と話しかけてくる。
「美代様、歩美さんがこちらにしばらくお泊まりになることが決定いたしました」
「もう知っている。……真田さん、歩美ちゃん、言ってたよ。誘拐されたって」
「……」
無表情の真田は何も返事をしない。この辺までの会話は大丈夫だった。
ドアの外にでて、歩美に聞かれないようにする。
歩美ちゃんはシャワーを浴びていた。
「あ、歩美ちゃんはだいじょうぶって言ったけど、本当なら、真田自身さんに確かめて、ちょっと文句を言おうかと思ってた。でも何故か、誘拐されたはずの歩美ちゃんも嬉しそうだから、いいよ。私も、話し相手ができて嬉しいし……」
「ご心配ですか? 歩美さんの身体が?」
「え? 心配ってどういう意味?」
今日はシチサン分けではない真田だが、いつものお堅いイメージの眼鏡はかけていた。
その眼鏡の位置をなぜか意味深に片指で直す。
「……いや、一度だけですが、でははっきりと申します。『歩美のことが心配だったら、きちんと家に帰ってこい!』」
唖然とした美代が耳を疑う。
「えっ? 今なんて?」
「……歩美さんも蓮司会長も皆、心配していましたので、必ず帰って来てくださいと申し上げました」
「え、なにそれ、さっきと全然違うような気がする」
「……内容は変わりません……」
二人の視線が交差する。
ニコニコしている真田がいた。
この無言はラチがあかないと思った美代が、話題を変える。
友達の歩美について話していたから、思い出した。
「あ、真田さん! 彼女っていたことあるの?」
やっぱり歩美ちゃんは真田さんのことが気になっているんだと気がついた美代は、真田がどっち系、女性が恋愛対象なのか、もしかしたら、男性が恋愛対象なのか知りたかった。蓮司が前に、『真田は、筋肉質で長身の、ハーフっぽい男がタイプだ』と言ったのを思い出したからだ。
「え? またそういう話しですか? 若者にはなかなかついていけません。私は……」
「教えてほしいの。そうすれば、きっと歩美ちゃんも喜んでここにいてくれると思う! だから、自分的にはどっち系? マチ子さん系? 蓮司会長系?」
真田は、えええええっつ内心思う。美代は肝心な言葉を入れ忘れた。
変に系などと、つけてしまったものだから、お互いに考えていることが完全にずれ始める。美代としては、男が恋愛対象なのか、女が恋愛対象なのかが、聞きたかったのだ。
真田は思考していた。
こちらも完全に話をずれて考えていた。
マチ子さんは、ファッショナブルな、長身の実は筋肉質のお姉さまだ。意外とMな体質だと真田は睨んでいる。
一方、蓮司会長は、もうこんな人物は多分地球上に一人としかいないような、天才人である。でも、趣向の問題になると、完全に攻めしか頭脳が作用していないような男である。S系に間違いない。
真田は完全に美代の質問を勘違いして、その趣向の好み、すまりSかM、サディスティックなのかマゾヒスティックなのか聞かれているのかと勘違いする。
「うーーーん。まさかこんな趣向の話を美代様とする時が来るとは……。私は、どちらかと言えばですね……。ああ、どちらも捨てがたい」
「えええ? どっちも捨てがたいの!」
美代は驚いているが、目の前の真田は顔を赤くさせながら、手で顔を隠している。
「え、いえ、そんな、まあ、よく、前者じゃないかと勘違いされるんですが、実は後者もなかなか、捨てきれず。普通な男ですから、まあ両方とも、いいと思います」
美代はまたまた愕然とする。
しらなかった世界がまたまたぐーーーーんと広がってしまった。
真田さん!! 両方いけるんだ!
やばい、これは本当に歩美ちゃん、確率的に、マチ子さん達をどっちの分野にいれるか本人たちと相談だが、人口の割合を普通に男女を考えて、普通にライバルが二倍だ。
恥ずかしがっている真田なんて見たことがなかった。
ど、どうするの!
歩美ちゃん。
お、大人すぎっていうか、未知の世界だ!!
やっぱり真田さんって、歩美ちゃんの恋愛対象に、む、向いてないかも!!!!
<いや、美代さん、本当の真田さんの答えもマジヤバイから…by 作者>
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