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「たのもう!」
そんな言葉と共に現れた人物に部屋の中にいた全員が驚いた顔をする。そもそも、この部屋にたのもうなんて言いながら入ってくる奴などいないからだ。
「出て行け」
その言葉をあっさりとはねのけるように冷たく言い放つ言葉。誰よりも嫌そうな顔をしているのはこの部屋のボスの城島だ。
「嫌だね」
そんな言葉を気にしないのは今この部屋に入ってきた男、田神である。
「誰かそいつをつまみ出せ」
出て行けと言っても出ていこうとしない田神を追い出せと城島が部屋の中にいる人物たちに声を掛けるが、命令通りに動く前に田神の方が早く城島の側まで来ていた。
「そんなに邪険にするなよ。俺とお前の仲じゃないか」
にっこりと笑う顔は見とれるぐらい綺麗で、田神のことを崇拝するような人たちなら見とれて呆けているだろう。だが、あいにく城島はそんな田神の笑みには興味がなかった。
「どんな仲だよ。変なこと言ってねぇで戻れ」
心底嫌だと態度と言葉で表す。だが、そんなことで素直に言うことを聞く田神でもなかった。
「なんだよつれないな。あんなに激しく一緒に寝た仲じゃないか」
田神の言葉に部屋の中が騒がしくなる。
「嘘言ってんじゃねぇよ」
溜め息をつきながら城島がその言葉を否定する。
「イヤ、嘘じゃないだろ。朝まで一緒に寝たじゃないか」
少しだけ膨れながら答える田神に城島は
「くだらねぇこと言ってないで用件は何だ?」
ここまで来た用事は何だと問う。
「あー、うん、用件な。ない」
田神は少しだけ考え素直に用件はないと答える。
「お前、一度殴らせろ」
ポキポキと指を鳴らしながら城島が言えば
「目立つ場所じゃなければ…せめて優しくしてくれ」
真面目な顔をして田神が答えた。
「よぉし、いい覚悟だ。歯食いしばって目ぇつぶれや」
田神の前に立ち楽しそうに笑う城島の顔は悪魔だった。城島は田神が目をつぶったのを確認してから少し離れた場所にいる湯田に目配せをする。湯田はそんな城島の合図を見て、スマホを取り出しどこかへと連絡を入れた。
「ほんじゃ、覚悟しろよ」
「おっ、おう」
城島の言葉に田神が返事をすると、城島は田神の胸ぐらを掴んだ。それを合図に田神はギュッとキツク目をつぶり歯を食いしばる。次の瞬間、
バチィン!!!
それはもう、気持ちがいいほどいい音が響いた。
「いってぇ~!!!」
田神の悲鳴が上がる。目に涙をためながら田神は額を押さえていた。城島は田神の額にデコピンをお見舞いしたのだ。額を押さえてしゃがみ込んでいる田神を尻目に城島は自分のやるべきことをやるためにゴソゴソとし始める。そして、応接用のソファに座ると
「目的はコレなんだろうが。こねぇなら追い返すぞ」
田神に向かって声を掛ける。その声に反応するようにシャキッと復活した田神は城島の傍に行き、城島の脚を枕にして横になった。
「ブラックでいいですか?」
ソファに座った城島に湯田が声を掛ける。その声に反応するように、
「俺も同じの」
田神が声を上げるが
「却下。こいつには砂糖ひとつとミルク多めにしてくれ」
「なんでだよ!」
城島がダメだと言い、田神はすかさず突っ込んだ。
「今のお前は胃が弱ってんだ。本当ならコーヒーなんぞ飲ませねぇぞ」
「うぐぐぐ。何で知ってんだよ」
その田神の突っ込みに城島がはっきりと理由を言い、またしても田神は悔し気に唸る。
「わかりました。ミルクたっぷりミルクコーヒーにします」
湯田はそんな二人のやり取りを微笑ましく見つつ二人の為にコーヒーを入れに行った。
「あれ?寝ちゃったんですか?」
湯田が二人分のカップを持って戻ってくると城島の脚を枕にして田神が静かな寝息をたてていた。
「いつものことだ。こいつがたのもう!って言いながら入ってくるときは、こいつの中で何かがキレたときだからな」
机の上に広げられた書類を見ながら答える城島は本当によく田神のことを見ていると湯田は思った。とはいえ、この二人は特別な関係でもなければ恋人という存在でもないのだ。
「これどうしますか?」
ブラックとは別に作られたミルクたっぷりのコーヒーをどうするのか湯田は聞いてみる。
「置いとけ。こいつが飲まなかったら責任もって飲む」
城島からはやっぱりな返事が返って来て湯田は小さく笑ってしまう。
「相変わらずこの人には甘いですね。それで付き合ってないって変でしょ?」
そう、それはこの部屋にいる誰もが思っていることだ。
田神は容姿端麗で、普段はクールビューティーと言われるぐらい、表情を面に出さない人物だ。美人で喜怒哀楽を表情に載せることがないので、クールビューティーなどという渾名がついたわけだが、なぜか城島の傍に来るとその仮面が外れるのだ。クールなんて程遠いほど年相応に城島の前で振舞っているのだ。
一方、城島は男さえも惚れさすぐらいのイケメンである。口は悪いが相手のことをちゃんと見ている。不良たちにも兄貴と慕われるぐらいだ。
そして、そんな二人のいちゃつきを見て楽しんでいるのが湯田たちである。変な意味ではなく、この二人のやり取りがただ単に面白いのだ。
「後々面倒なことになるのはわかってるからな。相手しねぇと部屋まで押しかけてくるぞこいつ」
城島の言葉に
「マジですか?」
湯田が驚きの声を上げた。
「多分、今夜こいつは来るだろうな。てかお前らが期待するようなことは一切ないから期待するなよ」
湯田だけじゃなく、部屋の中にいる人物全員に向けて城島は念押しをする。城島はこの部屋にいる全員が二人のやり取りを見て楽しんでいるのを知っているのだ。だが、それについて言及しないのは別に迷惑でも何でもないからである。ただ、田神はそれに気が付いてはいないが…。
「で?あいつらは何だって?」
城島は一通り目を通した書類を手早く処理して片付けながら湯田に聞けば
「あぁ、いつも通りお願いしますって返事ですよ。直接見られないのを悔しがってました」
湯田は苦笑を浮かべながら答えた。
「あいつらも好きだな。類友ってやつか。大体どこが楽しんだお前ら?」
城島は呆れながらも怒るわけじゃない。
「クールビューティーの仮面が外れる瞬間が見られるなんて面白いでしょう?俺たちにしか見られないんですよ?嫌な顔しつつもちゃんと相手してるあなたも面白いし。美人とイケメンが戯れてるのは目の保養になるんですよ」
湯田は生き生きとした表情で答えた。湯田の言葉にうんうんと頷く面々。
「それ、あいつらも言ってんだろ?」
城島が聞くと湯田はグッと親指を立てる。
「ホント好きだなお前ら」
城島は呆れながら小さく笑った。
あいつらとは田神の部下にあたる人物たちだ。部下というよりは仲間だ。実質ボスは田神だが、田神はストレスが溜まるとフラッと城島の元に来る。だから城島の元に来た時は湯田に連絡させているのだ。
「お詫びに写メでも送ってやれ。ただし、こいつの寝顔は写すなよ。こいつが知ったら殺されるからな」
「イエス、ボス」
城島の言葉に湯田は素早く返事をして、本気で、城島の脚を枕にして寝ている田神の写真を撮ってメールした。
「めっちゃ受けてます」
メールに返事がすぐ届き湯田がそのメールを城島に見せた。
「ホント好きだなお前ら」
その画面を見て城島は心底呆れた。
「ん~、うるさいぃ…」
そんな文句を言いながら田神が目を覚ます。
「ここでマジ寝されると困るからな。時間だ向こうに戻れ」
そんな田神の前髪をずらし額を確認する。少し赤くなってはいるが腫れてはいないようだ。
「湯田、冷えピタ」
城島が声をかければ
「はい、ここに」
すかさず湯田が冷えピタを城島に差し出す。城島はそれを受け取り田神の額に貼り
「赤みが引くまでの処置だ。剥がれてきたら外せよ」
クシャリと田神の頭を撫でる。
「ん~、わかった。ありがとな。戻る」
ググっと背伸びをして田神は立ち上がり、自分の為にいれてくれたミルクコーヒーを飲み干し部屋を出ていった。
田神が戻っていったことで部屋の中にはいつもの平穏が訪れた。湯田たちは少々寂しいなと思ってはいたが決してそれを口にはしなかった。そう、城島に殺されたくないからである。
「お前なぁ…」
城島は自室の扉を開け溜め息をつく。本気で田神に奇襲されたのだ。
「あれだけじゃ足りないんだからしょうがないだろ」
田神は夕方のだけじゃ足りないと訴えてくる。
「ったく、朝まで一緒に寝るだけだからな」
城島は溜め息をつき宣言する。
「ん、それでいい。なんならやってもいいけど?」
なんて、田神がケロッというが
「阿呆。バカなこと言ってねぇで布団に行け。寝るぞ」
城島はそれを完全にスルーして田神を布団の中に押し込み自分もその隣に横になり抱き寄せてやる。
「ケチだな」
田神が文句を言うが
「阿呆か。体調悪いヤツ相手に誰がさかるか。いいから寝ろ」
城島は聞き入れない。
「おやすみ」
田神は諦めて素直におやすみと告げその瞳を閉じた。
「あぁ、おやすみ」
城島は同じようにおやすみと告げ、夕方、自分でデコピンをしたその場所に小さなキスをした。
『反則だ…』
田神は心の中で呟き眠りの中へと誘われていった。
「よし、あいつの元へ行こう」
今日も今日とて、田神は城島のもとへと足を運ぶのだった。
Fin
そんな言葉と共に現れた人物に部屋の中にいた全員が驚いた顔をする。そもそも、この部屋にたのもうなんて言いながら入ってくる奴などいないからだ。
「出て行け」
その言葉をあっさりとはねのけるように冷たく言い放つ言葉。誰よりも嫌そうな顔をしているのはこの部屋のボスの城島だ。
「嫌だね」
そんな言葉を気にしないのは今この部屋に入ってきた男、田神である。
「誰かそいつをつまみ出せ」
出て行けと言っても出ていこうとしない田神を追い出せと城島が部屋の中にいる人物たちに声を掛けるが、命令通りに動く前に田神の方が早く城島の側まで来ていた。
「そんなに邪険にするなよ。俺とお前の仲じゃないか」
にっこりと笑う顔は見とれるぐらい綺麗で、田神のことを崇拝するような人たちなら見とれて呆けているだろう。だが、あいにく城島はそんな田神の笑みには興味がなかった。
「どんな仲だよ。変なこと言ってねぇで戻れ」
心底嫌だと態度と言葉で表す。だが、そんなことで素直に言うことを聞く田神でもなかった。
「なんだよつれないな。あんなに激しく一緒に寝た仲じゃないか」
田神の言葉に部屋の中が騒がしくなる。
「嘘言ってんじゃねぇよ」
溜め息をつきながら城島がその言葉を否定する。
「イヤ、嘘じゃないだろ。朝まで一緒に寝たじゃないか」
少しだけ膨れながら答える田神に城島は
「くだらねぇこと言ってないで用件は何だ?」
ここまで来た用事は何だと問う。
「あー、うん、用件な。ない」
田神は少しだけ考え素直に用件はないと答える。
「お前、一度殴らせろ」
ポキポキと指を鳴らしながら城島が言えば
「目立つ場所じゃなければ…せめて優しくしてくれ」
真面目な顔をして田神が答えた。
「よぉし、いい覚悟だ。歯食いしばって目ぇつぶれや」
田神の前に立ち楽しそうに笑う城島の顔は悪魔だった。城島は田神が目をつぶったのを確認してから少し離れた場所にいる湯田に目配せをする。湯田はそんな城島の合図を見て、スマホを取り出しどこかへと連絡を入れた。
「ほんじゃ、覚悟しろよ」
「おっ、おう」
城島の言葉に田神が返事をすると、城島は田神の胸ぐらを掴んだ。それを合図に田神はギュッとキツク目をつぶり歯を食いしばる。次の瞬間、
バチィン!!!
それはもう、気持ちがいいほどいい音が響いた。
「いってぇ~!!!」
田神の悲鳴が上がる。目に涙をためながら田神は額を押さえていた。城島は田神の額にデコピンをお見舞いしたのだ。額を押さえてしゃがみ込んでいる田神を尻目に城島は自分のやるべきことをやるためにゴソゴソとし始める。そして、応接用のソファに座ると
「目的はコレなんだろうが。こねぇなら追い返すぞ」
田神に向かって声を掛ける。その声に反応するようにシャキッと復活した田神は城島の傍に行き、城島の脚を枕にして横になった。
「ブラックでいいですか?」
ソファに座った城島に湯田が声を掛ける。その声に反応するように、
「俺も同じの」
田神が声を上げるが
「却下。こいつには砂糖ひとつとミルク多めにしてくれ」
「なんでだよ!」
城島がダメだと言い、田神はすかさず突っ込んだ。
「今のお前は胃が弱ってんだ。本当ならコーヒーなんぞ飲ませねぇぞ」
「うぐぐぐ。何で知ってんだよ」
その田神の突っ込みに城島がはっきりと理由を言い、またしても田神は悔し気に唸る。
「わかりました。ミルクたっぷりミルクコーヒーにします」
湯田はそんな二人のやり取りを微笑ましく見つつ二人の為にコーヒーを入れに行った。
「あれ?寝ちゃったんですか?」
湯田が二人分のカップを持って戻ってくると城島の脚を枕にして田神が静かな寝息をたてていた。
「いつものことだ。こいつがたのもう!って言いながら入ってくるときは、こいつの中で何かがキレたときだからな」
机の上に広げられた書類を見ながら答える城島は本当によく田神のことを見ていると湯田は思った。とはいえ、この二人は特別な関係でもなければ恋人という存在でもないのだ。
「これどうしますか?」
ブラックとは別に作られたミルクたっぷりのコーヒーをどうするのか湯田は聞いてみる。
「置いとけ。こいつが飲まなかったら責任もって飲む」
城島からはやっぱりな返事が返って来て湯田は小さく笑ってしまう。
「相変わらずこの人には甘いですね。それで付き合ってないって変でしょ?」
そう、それはこの部屋にいる誰もが思っていることだ。
田神は容姿端麗で、普段はクールビューティーと言われるぐらい、表情を面に出さない人物だ。美人で喜怒哀楽を表情に載せることがないので、クールビューティーなどという渾名がついたわけだが、なぜか城島の傍に来るとその仮面が外れるのだ。クールなんて程遠いほど年相応に城島の前で振舞っているのだ。
一方、城島は男さえも惚れさすぐらいのイケメンである。口は悪いが相手のことをちゃんと見ている。不良たちにも兄貴と慕われるぐらいだ。
そして、そんな二人のいちゃつきを見て楽しんでいるのが湯田たちである。変な意味ではなく、この二人のやり取りがただ単に面白いのだ。
「後々面倒なことになるのはわかってるからな。相手しねぇと部屋まで押しかけてくるぞこいつ」
城島の言葉に
「マジですか?」
湯田が驚きの声を上げた。
「多分、今夜こいつは来るだろうな。てかお前らが期待するようなことは一切ないから期待するなよ」
湯田だけじゃなく、部屋の中にいる人物全員に向けて城島は念押しをする。城島はこの部屋にいる全員が二人のやり取りを見て楽しんでいるのを知っているのだ。だが、それについて言及しないのは別に迷惑でも何でもないからである。ただ、田神はそれに気が付いてはいないが…。
「で?あいつらは何だって?」
城島は一通り目を通した書類を手早く処理して片付けながら湯田に聞けば
「あぁ、いつも通りお願いしますって返事ですよ。直接見られないのを悔しがってました」
湯田は苦笑を浮かべながら答えた。
「あいつらも好きだな。類友ってやつか。大体どこが楽しんだお前ら?」
城島は呆れながらも怒るわけじゃない。
「クールビューティーの仮面が外れる瞬間が見られるなんて面白いでしょう?俺たちにしか見られないんですよ?嫌な顔しつつもちゃんと相手してるあなたも面白いし。美人とイケメンが戯れてるのは目の保養になるんですよ」
湯田は生き生きとした表情で答えた。湯田の言葉にうんうんと頷く面々。
「それ、あいつらも言ってんだろ?」
城島が聞くと湯田はグッと親指を立てる。
「ホント好きだなお前ら」
城島は呆れながら小さく笑った。
あいつらとは田神の部下にあたる人物たちだ。部下というよりは仲間だ。実質ボスは田神だが、田神はストレスが溜まるとフラッと城島の元に来る。だから城島の元に来た時は湯田に連絡させているのだ。
「お詫びに写メでも送ってやれ。ただし、こいつの寝顔は写すなよ。こいつが知ったら殺されるからな」
「イエス、ボス」
城島の言葉に湯田は素早く返事をして、本気で、城島の脚を枕にして寝ている田神の写真を撮ってメールした。
「めっちゃ受けてます」
メールに返事がすぐ届き湯田がそのメールを城島に見せた。
「ホント好きだなお前ら」
その画面を見て城島は心底呆れた。
「ん~、うるさいぃ…」
そんな文句を言いながら田神が目を覚ます。
「ここでマジ寝されると困るからな。時間だ向こうに戻れ」
そんな田神の前髪をずらし額を確認する。少し赤くなってはいるが腫れてはいないようだ。
「湯田、冷えピタ」
城島が声をかければ
「はい、ここに」
すかさず湯田が冷えピタを城島に差し出す。城島はそれを受け取り田神の額に貼り
「赤みが引くまでの処置だ。剥がれてきたら外せよ」
クシャリと田神の頭を撫でる。
「ん~、わかった。ありがとな。戻る」
ググっと背伸びをして田神は立ち上がり、自分の為にいれてくれたミルクコーヒーを飲み干し部屋を出ていった。
田神が戻っていったことで部屋の中にはいつもの平穏が訪れた。湯田たちは少々寂しいなと思ってはいたが決してそれを口にはしなかった。そう、城島に殺されたくないからである。
「お前なぁ…」
城島は自室の扉を開け溜め息をつく。本気で田神に奇襲されたのだ。
「あれだけじゃ足りないんだからしょうがないだろ」
田神は夕方のだけじゃ足りないと訴えてくる。
「ったく、朝まで一緒に寝るだけだからな」
城島は溜め息をつき宣言する。
「ん、それでいい。なんならやってもいいけど?」
なんて、田神がケロッというが
「阿呆。バカなこと言ってねぇで布団に行け。寝るぞ」
城島はそれを完全にスルーして田神を布団の中に押し込み自分もその隣に横になり抱き寄せてやる。
「ケチだな」
田神が文句を言うが
「阿呆か。体調悪いヤツ相手に誰がさかるか。いいから寝ろ」
城島は聞き入れない。
「おやすみ」
田神は諦めて素直におやすみと告げその瞳を閉じた。
「あぁ、おやすみ」
城島は同じようにおやすみと告げ、夕方、自分でデコピンをしたその場所に小さなキスをした。
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