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第4話
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「あら、あんたがこんな時間に帰って来るなんて珍しいじゃん。いつもは家でボーっとしてるのに」
知宙が家の中に入れば丁度お風呂から出てきた姉の亜花里にそんなことを言われた。
「友達の家でご飯食べてきたから…」
亜花里と話すのが苦手な知宙は早口に答えて自分の部屋に行こうとしたのだが
「へぇ、いっつもボッチなあんたにもついに友達が出来たんだぁ。あぁ、だから今日は雨だったんだねぇ」
亜花里は厭味ったらしく言ってさっさと自分の部屋に行ってしまった。
「うるさい。自分はいっつも男ばっかり作って」
知宙は亜花里が入って行った部屋を睨みつけ、小さく頭を振り溜め息をついて今度こそ本当に自分の部屋へと入って行った。
「はぁ…」
自然と溜め息が出た。折角、幸せ気分だったのに亜花里の言葉で気分が沈んだ。制服を袋から取り出し、ハンガーにかけて壁に掛けた。
「あっ、これ今のうちに洗っちゃおう」
知宙は借りてきた服を脱ぎ、パジャマに着替えて、洗濯をしにいった。
洗い終わってる洗濯物を取りに部屋を出たら、まだ両親は帰ってきていなかった。それどころか亜花里の姿もなかったのだ。
「また夜遊びかよ」
なんて呟く知宙。それもそのはず、亜花里はよく夜中に家を出て行くことが多いのだ。両親も帰ってくるのが遅いし、子供に関心すらないようにも思えた。
「俺には関係ないし」
知宙は洗濯物を持ってもう一度、自分の部屋へ戻り、部屋の中に干した。乾燥はかけてあるが、明日、畳むまで干しておきたかったのだ。
「よし、明日の準備をして寝る」
1人宣言をして、櫂莉の家に泊まれるように着替えとかを準備して、学校の準備も一緒にしてから部屋の明かりを消してベッドの中に潜り込み寝た。
朝、起きて部屋を出れば、いつものように両親はおろか亜花里すらもいなかった。
仕事、仕事で朝早くから夜遅くまで家を空け、顔を見たのは何時だったっけ?と知宙は考えるが、思い出せないでいた。
「俺には関係ないし」
一人呟いて、冷蔵庫の中から適当に食材と取り出して、1人分の朝食を作り、1人寂しく食べた。
いつもと変わらないそれが知宙の日常だった。そう、学校へ行くまでは…。
学校へ行けば、特に親しい人物もおらず、いつも一人で行動していた。それは転校ばかり繰り返してきた知宙の癖になっていたのだ。だから、今日も知宙は一人でいたし、誰かと話をしようとは思ってもいなかったのだ。
お昼休憩になっても1人でいるつもりだった。ご飯だって食べる気がなくて、机にうつ伏して寝の体勢でいた。
「お前、昼飯も食わねぇか」
なんて、急に声をかけられてぽふりと頭を叩かれた。驚いて顔をあげれば少しだけ苦笑してる櫂莉が立っていた。
「えっ、どうして?」
なんで、声をかけてきたのかわからずに不思議そうな顔で知宙が見れば
「暇だろ?少し付き合え」
櫂莉はそれだけ言って、教室を出て行ってしまう。
「あっ、待って」
知宙は慌てて櫂莉を追いかけた。追いかけたといっても、ただ知宙は前を歩く櫂莉の後ろをついて行っただけだ。
櫂莉が来たのは普段は誰も使っていない教室だった。
「座れよ」
さっさと座ってる櫂莉が座れというので、不思議に思いながらも知宙は座った。
「ほら、これ姉貴からの差し入れ。食えよ」
櫂莉はそう言いながら知宙の前にお弁当箱を置く。
「えっ、いいの?」
驚いて聞けば
「あぁ、姉貴が食べてくれって言ってたからな」
櫂莉は自分の分を広げながら答える。
「ありがとう」
知宙は櫂莉にお礼を言ってお弁当を広げた。
「まぁ、子供のお弁当のついでだからお子様弁当だけどな」
いただきますと言いながら櫂莉は食べ始める。知宙も手を合わせ食べ始めた。
「あっ、タコさんウインナーだ」
タコのように切られたウインナーを見て、嬉しそうに呟く。
誰かにお弁当を作ってもらったのなんて何時ぶりだろうか?
知宙は美都に作ってもらったお弁当を嬉しそうに全部食べた。
「ご馳走さまでした」
手を合わせて言えば
「お粗末さまで」
なんて櫂莉が言いながら弁当箱を片付け始める。
「あっ、ありがとう。美味しかった」
そんな櫂莉に知宙がお礼を告げれば
「お礼なら夕方うちに来たときに本人に言ってやってくれ。今日も来るって言ってたからな」
小さく笑いながら櫂莉が答えた。
「でも、持って来てくれたのは藍原だから、ありがとう」
そう、作ってくれたのは美都だが、持って来てくれたのは櫂莉だったから、それもふまえて知宙はお礼を口にした。
「姉貴が晩飯、リクエストがあったら教えてくれって言ってたけど、どうする?」
櫂莉の言葉に知宙はまた驚いた。
「えっ?そんな、悪いよ」
作ってもらえるだけでも嬉しいのに、リクエストまで言うのは気が引けた。
「いいんだよ。料理は姉貴の趣味だし。リクエストがあればが言ってくれって言ってたからな」
櫂莉はそんなこと気にするなとあっさりという。でも、知宙は困ってしまった。
昨日、少し話しただけの相手にここまでしてくれることに戸惑いを隠せないでいた。知り合って、少し話すようになっただけの相手だ。しかも子猫を無理やり押し付けた形になってしまったのも事実。だから本当にいいのかって不安になった。
「気にすんな。姉貴が作りたいって言ってんだ。リクエストあるなら言ってくれ」
細かいことは気にするなと言わんばかりに櫂莉が聞いてくるので、知宙は少し考えた。今、食べたい物を…。
「えっと、じゃぁ、唐揚げかハンバーグがいい。久し振りに食べたいって思った」
知宙からの返事を聞くと櫂莉は手早く携帯でメールを送信する。
「了解っと。姉貴が大丈夫だってよ」
返事がすぐに来たのか教えてくれたので
「ありがとう」
知宙はもう一度お礼を口にした。
「さてと、教室に戻るか。夕方、来るときに連絡してくれ」
櫂莉が立ち上がり自分たちの教室へと向かい歩き始める。
「わかった。家を出る前に連絡する」
知宙はそんな櫂莉の後をついて行った。
教室に戻っても、2人が親しく話すということはなかった。
それは、知宙が人と話すのを拒んでいるのを櫂莉が気付いていたからだ。だから知宙は何も言わないし、櫂莉もあえて、声をかけることはしなかった。
教室の中で、親しく話をして他のヤツが来るのを知宙が嫌がるだろうと櫂莉は思っていたので、わざと櫂莉は教室で会話をしないで、他の教室へと連れ込んだのだ。
実際、知宙は2人だけになったら、昨日みたいに話をしたのだ。だから櫂莉は極力、教室では話をしないようにしようと思った。
まぁ、連絡先は昨日のうちに交換したので、何かあれば携帯に連絡を入れればいいと考えていた。
結局、2人は帰るときも会話しないままで、別々に帰ったのだった。
知宙が家の中に入れば丁度お風呂から出てきた姉の亜花里にそんなことを言われた。
「友達の家でご飯食べてきたから…」
亜花里と話すのが苦手な知宙は早口に答えて自分の部屋に行こうとしたのだが
「へぇ、いっつもボッチなあんたにもついに友達が出来たんだぁ。あぁ、だから今日は雨だったんだねぇ」
亜花里は厭味ったらしく言ってさっさと自分の部屋に行ってしまった。
「うるさい。自分はいっつも男ばっかり作って」
知宙は亜花里が入って行った部屋を睨みつけ、小さく頭を振り溜め息をついて今度こそ本当に自分の部屋へと入って行った。
「はぁ…」
自然と溜め息が出た。折角、幸せ気分だったのに亜花里の言葉で気分が沈んだ。制服を袋から取り出し、ハンガーにかけて壁に掛けた。
「あっ、これ今のうちに洗っちゃおう」
知宙は借りてきた服を脱ぎ、パジャマに着替えて、洗濯をしにいった。
洗い終わってる洗濯物を取りに部屋を出たら、まだ両親は帰ってきていなかった。それどころか亜花里の姿もなかったのだ。
「また夜遊びかよ」
なんて呟く知宙。それもそのはず、亜花里はよく夜中に家を出て行くことが多いのだ。両親も帰ってくるのが遅いし、子供に関心すらないようにも思えた。
「俺には関係ないし」
知宙は洗濯物を持ってもう一度、自分の部屋へ戻り、部屋の中に干した。乾燥はかけてあるが、明日、畳むまで干しておきたかったのだ。
「よし、明日の準備をして寝る」
1人宣言をして、櫂莉の家に泊まれるように着替えとかを準備して、学校の準備も一緒にしてから部屋の明かりを消してベッドの中に潜り込み寝た。
朝、起きて部屋を出れば、いつものように両親はおろか亜花里すらもいなかった。
仕事、仕事で朝早くから夜遅くまで家を空け、顔を見たのは何時だったっけ?と知宙は考えるが、思い出せないでいた。
「俺には関係ないし」
一人呟いて、冷蔵庫の中から適当に食材と取り出して、1人分の朝食を作り、1人寂しく食べた。
いつもと変わらないそれが知宙の日常だった。そう、学校へ行くまでは…。
学校へ行けば、特に親しい人物もおらず、いつも一人で行動していた。それは転校ばかり繰り返してきた知宙の癖になっていたのだ。だから、今日も知宙は一人でいたし、誰かと話をしようとは思ってもいなかったのだ。
お昼休憩になっても1人でいるつもりだった。ご飯だって食べる気がなくて、机にうつ伏して寝の体勢でいた。
「お前、昼飯も食わねぇか」
なんて、急に声をかけられてぽふりと頭を叩かれた。驚いて顔をあげれば少しだけ苦笑してる櫂莉が立っていた。
「えっ、どうして?」
なんで、声をかけてきたのかわからずに不思議そうな顔で知宙が見れば
「暇だろ?少し付き合え」
櫂莉はそれだけ言って、教室を出て行ってしまう。
「あっ、待って」
知宙は慌てて櫂莉を追いかけた。追いかけたといっても、ただ知宙は前を歩く櫂莉の後ろをついて行っただけだ。
櫂莉が来たのは普段は誰も使っていない教室だった。
「座れよ」
さっさと座ってる櫂莉が座れというので、不思議に思いながらも知宙は座った。
「ほら、これ姉貴からの差し入れ。食えよ」
櫂莉はそう言いながら知宙の前にお弁当箱を置く。
「えっ、いいの?」
驚いて聞けば
「あぁ、姉貴が食べてくれって言ってたからな」
櫂莉は自分の分を広げながら答える。
「ありがとう」
知宙は櫂莉にお礼を言ってお弁当を広げた。
「まぁ、子供のお弁当のついでだからお子様弁当だけどな」
いただきますと言いながら櫂莉は食べ始める。知宙も手を合わせ食べ始めた。
「あっ、タコさんウインナーだ」
タコのように切られたウインナーを見て、嬉しそうに呟く。
誰かにお弁当を作ってもらったのなんて何時ぶりだろうか?
知宙は美都に作ってもらったお弁当を嬉しそうに全部食べた。
「ご馳走さまでした」
手を合わせて言えば
「お粗末さまで」
なんて櫂莉が言いながら弁当箱を片付け始める。
「あっ、ありがとう。美味しかった」
そんな櫂莉に知宙がお礼を告げれば
「お礼なら夕方うちに来たときに本人に言ってやってくれ。今日も来るって言ってたからな」
小さく笑いながら櫂莉が答えた。
「でも、持って来てくれたのは藍原だから、ありがとう」
そう、作ってくれたのは美都だが、持って来てくれたのは櫂莉だったから、それもふまえて知宙はお礼を口にした。
「姉貴が晩飯、リクエストがあったら教えてくれって言ってたけど、どうする?」
櫂莉の言葉に知宙はまた驚いた。
「えっ?そんな、悪いよ」
作ってもらえるだけでも嬉しいのに、リクエストまで言うのは気が引けた。
「いいんだよ。料理は姉貴の趣味だし。リクエストがあればが言ってくれって言ってたからな」
櫂莉はそんなこと気にするなとあっさりという。でも、知宙は困ってしまった。
昨日、少し話しただけの相手にここまでしてくれることに戸惑いを隠せないでいた。知り合って、少し話すようになっただけの相手だ。しかも子猫を無理やり押し付けた形になってしまったのも事実。だから本当にいいのかって不安になった。
「気にすんな。姉貴が作りたいって言ってんだ。リクエストあるなら言ってくれ」
細かいことは気にするなと言わんばかりに櫂莉が聞いてくるので、知宙は少し考えた。今、食べたい物を…。
「えっと、じゃぁ、唐揚げかハンバーグがいい。久し振りに食べたいって思った」
知宙からの返事を聞くと櫂莉は手早く携帯でメールを送信する。
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教室の中で、親しく話をして他のヤツが来るのを知宙が嫌がるだろうと櫂莉は思っていたので、わざと櫂莉は教室で会話をしないで、他の教室へと連れ込んだのだ。
実際、知宙は2人だけになったら、昨日みたいに話をしたのだ。だから櫂莉は極力、教室では話をしないようにしようと思った。
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