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雪の日の想い出
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「あっ、大我、冷えると思ったら雪が降ってる」
急に冷え込んできたなって思って窓の外を見たら空から白い綿あめが降っていた。
「この勢いだと今夜は積もりそうだな」
同じように窓の外を見る大我の顔に一瞬だけ苦笑が浮かんだ。
「大我?何かあったのか?」
それが気になって聞いてみれば、盛大に溜め息をつかれた。
なんで?
「大我?」
なんでそんなに盛大に溜め息をつくんだよぉ。
「イヤ、本当に覚えてないんだなって…」
「へ?何が?」
大我のその言葉の意味が分からない。
「雪を見ると時々思い出す。唯斗が自殺しようとした日のことを」
「えっ?えぇぇぇぇ!!!!」
大我のその言葉にマジで俺は驚いた。
俺が自殺しようとした?
何時?どこで?
「大我ぁ、どういぅことぉ??」
マジで覚えてない。自分が自殺しようとしてただなんて…。
「中学の時に、今日みたいに雪が降った日がある。次の日には結構な量の雪が積もってたんだ」
そこまで言われてなんとなく大我が言いそうなことが分かった。
うん、日ごろの自分の行いのせいだこれ…。
「俺が何を言いたいのかわかったか?」
やっぱり少しだけ疲れた顔をして聞いてくるから
「俺が発情して自棄を起こして雪の中に投身自殺したってことだろ?」
自分で思いついたことを口にすれば苦笑を浮かべたまま頷かれた。
「そう、発情して、自棄を起こして部屋を飛び出して、薄着のまま雪の中で寝てやがった」
その言葉を聞きあちゃーって頭を抱えた。
「それって、時間的にはどれぐらい?」
「ゆうに3時間。あの時は俺自身も忙しくてお前の発情に気が付けてなかったんだ」
うわぁって思う。
俺って本当にどんだけ大我に迷惑かけてたんだろう?
「唯斗に用事があって部屋に行ったらいなくて、それでフェロモンの香りで発情したんだって気が付いて慌てて捜しに行ったらどこにも見当たらなくて焦った」
大我の言葉を聞いて俺は血の気が引いた。
「見当たらないってどういうぅことぉ??」
なんかスッゴイいやな予感がする。
「運悪く、少し吹雪いてたのと、投身自殺してるお前の上に雪が積もってて見つけれなかったんだ」
「うわぁぁ!やっぱりな返事だぁ!!」
自棄を起こしてる時の俺って一体どんだけ大我に迷惑かけてたんだろ?
「目では見つけれないから俺は自分の嗅覚だよりでお前を捜して、見つけた」
大我の言葉に、あっそうかって思った。大我の場合は俺のフェロモンを終えるって言ってたっけ。
「そん時の俺ってどんだけヤバかったんだ?」
聞きたくないけど聞いてみた。
「それなりに。シャツ1枚とか本当にバカだろっていう格好で雪の中に埋まってたからな。あと1時間もすれば完全に逝ってたところまでだな」
苦笑しながら言われた言葉に
「うわぁ!そうしたら俺、今ここで大我と一緒にられなかったてことじゃなん!!」
我ながらなんてバカなことをしたんだ。
「まぁ、今は笑い話にできるからいい。それに、そんな思い出だけじゃないし」
一人で落ち込んでたら頭を撫でられた。
「どういうこと?」
「そんなの、唯斗との思い出は楽しいこともたくさんあるからってことだ。この勢いだと明日は完全に積もってるみたいだしな。雪で遊ぶのも悪くないだろ?」
少しだけ意地悪く笑う大我にびっくりしたけど、その言葉の意味を理解して
「じゃぁ、明日は2人で雪の中に投身自殺しようか?」
なんて冗談で言ってみる。
「わかった。唯斗で雪だるまを作ろう」
なんて、返事が返ってきて
「それって、俺を生き埋めにするんだな」
ちょっとだけ拗ねた顔をすれば
「その後で唯斗を温めてやれるからな」
なんて言いながらチュッて鼻の頭にキスをされた。
「なっ、なっ、せ、せ、セクハラ!」
不意打ちのキスは相変わらず慣れない俺。だからついいつもセクハラと叫んでしまう。
「おう、唯斗限定のな」
なんて、爆笑された。
いや、俺限定なのはいんだけどさ。
俺の心臓が持ちませんよ大我さん。
「じゃぁ、今の俺も温めてぇ大我。寒いよぉ」
この際、寒いを言い訳に抱き着いてやるんだからな!
「体温低めだもんなお前」
なんて言いながら抱き着いた俺を自分の脚の間に座らせてバックハグされました。
いや、うん。恥ずかしいからこれでいんだけどさ。
相変わらず、発情じゃないときの俺は恥ずかしくて、大我がまともに見れないのだ。
くそっ、相変わらずカッコいい大我が悪いんだ!
なんて、理不尽に怒ってみるけど、結局は惚れた俺の負けかな。
だって、大我から離れられないんだもん。
Fin
急に冷え込んできたなって思って窓の外を見たら空から白い綿あめが降っていた。
「この勢いだと今夜は積もりそうだな」
同じように窓の外を見る大我の顔に一瞬だけ苦笑が浮かんだ。
「大我?何かあったのか?」
それが気になって聞いてみれば、盛大に溜め息をつかれた。
なんで?
「大我?」
なんでそんなに盛大に溜め息をつくんだよぉ。
「イヤ、本当に覚えてないんだなって…」
「へ?何が?」
大我のその言葉の意味が分からない。
「雪を見ると時々思い出す。唯斗が自殺しようとした日のことを」
「えっ?えぇぇぇぇ!!!!」
大我のその言葉にマジで俺は驚いた。
俺が自殺しようとした?
何時?どこで?
「大我ぁ、どういぅことぉ??」
マジで覚えてない。自分が自殺しようとしてただなんて…。
「中学の時に、今日みたいに雪が降った日がある。次の日には結構な量の雪が積もってたんだ」
そこまで言われてなんとなく大我が言いそうなことが分かった。
うん、日ごろの自分の行いのせいだこれ…。
「俺が何を言いたいのかわかったか?」
やっぱり少しだけ疲れた顔をして聞いてくるから
「俺が発情して自棄を起こして雪の中に投身自殺したってことだろ?」
自分で思いついたことを口にすれば苦笑を浮かべたまま頷かれた。
「そう、発情して、自棄を起こして部屋を飛び出して、薄着のまま雪の中で寝てやがった」
その言葉を聞きあちゃーって頭を抱えた。
「それって、時間的にはどれぐらい?」
「ゆうに3時間。あの時は俺自身も忙しくてお前の発情に気が付けてなかったんだ」
うわぁって思う。
俺って本当にどんだけ大我に迷惑かけてたんだろう?
「唯斗に用事があって部屋に行ったらいなくて、それでフェロモンの香りで発情したんだって気が付いて慌てて捜しに行ったらどこにも見当たらなくて焦った」
大我の言葉を聞いて俺は血の気が引いた。
「見当たらないってどういうぅことぉ??」
なんかスッゴイいやな予感がする。
「運悪く、少し吹雪いてたのと、投身自殺してるお前の上に雪が積もってて見つけれなかったんだ」
「うわぁぁ!やっぱりな返事だぁ!!」
自棄を起こしてる時の俺って一体どんだけ大我に迷惑かけてたんだろ?
「目では見つけれないから俺は自分の嗅覚だよりでお前を捜して、見つけた」
大我の言葉に、あっそうかって思った。大我の場合は俺のフェロモンを終えるって言ってたっけ。
「そん時の俺ってどんだけヤバかったんだ?」
聞きたくないけど聞いてみた。
「それなりに。シャツ1枚とか本当にバカだろっていう格好で雪の中に埋まってたからな。あと1時間もすれば完全に逝ってたところまでだな」
苦笑しながら言われた言葉に
「うわぁ!そうしたら俺、今ここで大我と一緒にられなかったてことじゃなん!!」
我ながらなんてバカなことをしたんだ。
「まぁ、今は笑い話にできるからいい。それに、そんな思い出だけじゃないし」
一人で落ち込んでたら頭を撫でられた。
「どういうこと?」
「そんなの、唯斗との思い出は楽しいこともたくさんあるからってことだ。この勢いだと明日は完全に積もってるみたいだしな。雪で遊ぶのも悪くないだろ?」
少しだけ意地悪く笑う大我にびっくりしたけど、その言葉の意味を理解して
「じゃぁ、明日は2人で雪の中に投身自殺しようか?」
なんて冗談で言ってみる。
「わかった。唯斗で雪だるまを作ろう」
なんて、返事が返ってきて
「それって、俺を生き埋めにするんだな」
ちょっとだけ拗ねた顔をすれば
「その後で唯斗を温めてやれるからな」
なんて言いながらチュッて鼻の頭にキスをされた。
「なっ、なっ、せ、せ、セクハラ!」
不意打ちのキスは相変わらず慣れない俺。だからついいつもセクハラと叫んでしまう。
「おう、唯斗限定のな」
なんて、爆笑された。
いや、俺限定なのはいんだけどさ。
俺の心臓が持ちませんよ大我さん。
「じゃぁ、今の俺も温めてぇ大我。寒いよぉ」
この際、寒いを言い訳に抱き着いてやるんだからな!
「体温低めだもんなお前」
なんて言いながら抱き着いた俺を自分の脚の間に座らせてバックハグされました。
いや、うん。恥ずかしいからこれでいんだけどさ。
相変わらず、発情じゃないときの俺は恥ずかしくて、大我がまともに見れないのだ。
くそっ、相変わらずカッコいい大我が悪いんだ!
なんて、理不尽に怒ってみるけど、結局は惚れた俺の負けかな。
だって、大我から離れられないんだもん。
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