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ACT2:妖魔王の旌旗
アースラ、旧知にまみえる
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陽はすでに大きく傾いて、大地には長い影が横たわっていた。その影の一つは双角を備えた朱い闘将械のもの。
操縦籠の鉄蓋を開き、その出口に足をかけて、アースラは前方にきらめく水面を見ていた。今夜の野営地にと目星をつけた泉だ。
付近の探索に出ていた兵士が騎雉を走らせて戻ってきた。あわただしく下雉しようとする部下を、アースラは押しとどめた。
「そのままで良い――何かわかったか?」
兵士は会釈すると口を開いた。
〈はっ! おおよそ一月近く前、この付近で護令械同士の戦闘が行われたようです! 泉の近くに輜重械の残骸と人間の死体が。泉から三千タラット北西には、渉猟械と思われる残骸がありました!〉
「……ばかな。この情勢でむざむざ渉猟械を一械、くず鉄にしたのか」
思わず頭痛を覚えて眉根をもむ。妖魔王軍の侵攻を前に、どうしてこうも戦闘用護令械の損耗が立て続けに起こるのか。
「目撃者はいたか?」
「ただいま探させております。それと、泉のそばにどうも盗賊と思しい男が一人、潜み暮らしていたのを発見しました。足を悪くしているようで」
「足が悪い? それで盗賊だと?」
妙な事を言う、とアースラは思った。
モルテンバラ地方はその大部分が乾燥した荒野で占められている。都市と呼べるほどの大きな人口集中地はなく、泉の周囲や地下水路沿いに小規模な集落が点在する程度だ。
必然的に、こうした土地で活動する『盗賊』は大規模で機動力を備え、広範な地域を荒らしまわる事になる――流賊と呼ばれる形態だが、足が不自由ではその移動に追従する事ができない。
彼女の疑念を読み取ったように、兵士が補足した。
「足を悪くしたのはごく最近の事のようで……捕らえてありますが、いかがいたしましょう」
「ふむ……なにか情報を握っている可能性はあるのう。よし、直々に引見するとしよう」
「かしこまりました」
雉首をめぐらして兵士は再び駆けだした。その後を追って、操縦籠を閉じたサーガラックが歩き出す。
街道からやや外れているにもかかわらず、周囲の地面は長年の間に踏み固められた堅固な地盤になっていた。つまりここは、大型の輜重械を含む集団の頻繁な通行がある地点なのだ。
傍らを進む輜重械の上には、ブルゼンの競技場で打ち負かし配下に収めた、戦士ガイスがたたずんでいる。その赤銅色の精悍な顔をちらりと見下ろして、アースラは一人うなずいた。
王都を発する際に帯びた任務のうち、二つは曲がりなりにも果たしたといえる。元傭兵隊長ガイス・ラフマーンには並の騎士をはるかに凌駕する剣技と、傭兵団を指揮した長年の経験がある。一軍を指揮させるにそん色ない器の持ち主だ。
そして、保存護令械モルドヴォスは失われたものの、直接に同等以上の戦力として期待できる、超常の力を備えた古護令械『カイルダイン』と、その佩用者ヴォルターを見出した。
だが、最後の一つ――本来最も重要なそれが今、アースラの明るく秀でた額の中身を悩ませているのだった。
(さて、この任務の成否ばかりはいまだ見えぬ……雲を掴むようじゃ)
* * * * * * *
ボルミへの妖魔王軍侵攻が伝えられたその夜、王都カナンで一つの変事があった。
嫁ぎ先の隣国ヤムサロを脱出して急ぎ帰国した、この国の第二王女エメロディナ・リム・ディアスポリア――彼女が、夜更けに中央神殿の地下で倒れているところを発見されたのである。
王女が発見された場所は、はるか古代、カナンが現王国の前身にあたるハリサイド帝国の祭礼都市であったころに築かれた、古い祭壇の前であった。
神官たちの懸命の祈祷か、侍従たちの手を尽くした看病か、いずれかが功を奏してエメロディナは意識を取り戻した。だが、その口から伝えられた言葉に王国の重鎮たちは困惑を禁じえなかった。
意識回復を寿ぐ侍従たちをよそに、彼女はこう告げたのだ――
「太古より伝えられた、召喚の術を用いました――私の寿命を代償として。この世界の外から呼び出された一人の勇者が、私の二つの祖国、ヤムサロとディアスポリアを魔族の手から救ってくれるでしょう」
侍従長が王女の手をとり、頭を振ってうめいた。
「姫様、どうぞお気を確かに……勇者など、祭壇の前に影も形もございませなんだぞ」
「ご安心なさい。なぜそうなったのかは分かりませんが、勇者は王国の西の果て、モルテンバラ地方の荒野に現れるはずです……召喚の際に明晰な幻視を得ました」
齢22歳のうら若き王女は悲しげに微笑み、再び眠りに落ちた。
婚家の滅亡と国土の荒廃を目の当たりにしつつ、国境を越えて逃げ延びてきた心労と、身体の衰弱。追い討ちをかけるように届いた、ボルミへの侵攻の報せ。
それらが王女の心を押しつぶし正気を失わせたのだと、誰もが信じて疑わなかった。だが、念のためにと行われた卜占は、西方で巨大な力が地上に現れた事を確かに示していたのだ。
探索の任は、『帝国騎士』アースラに委ねられた。護令械を新規勧請するためのブルゼン訪問が、事件に先立って決まっていたためだ。
(……勇者、か。そんなものを召喚する前に、できる事はいくらでもあろうに。なぜよりにもよって)
エメロディナ王女は19歳で降嫁が決まる寸前まで、巫女として修行を続けていた。その彼女なりに王国の行く末を案じての事であったとは、アースラも理解している。そうでなければ、このような任務を請けおうことはなかった。
だが、それにしても軽率すぎる――アースラとしてはそう断じざるを得ない。
(古代の召喚術など、帝国の衰退期に大方が失われ、不完全な記録しか残っておらんに決まっておるじゃろうに……)
サーガラックの械体が泉の前に開けた砂地の手前で停止すると、兵士たちがみすぼらしい男を一人、引っ立ててきたところだった。その奇妙にかしいだ立ち姿の男は、頭上の巨大な人形を見上げると悲鳴に近い声を上げた。
――さ、サーガラック!? なぜここに王家の闘将械が!
(装甲を替えたサーガラックを一目で見分ける……? 何者じゃ、こやつ)
砂上にしりもちをついて崩れ落ちた男を、アースラはサーガラックの視覚器を通して凝視した。
その顔には見覚えがあった。狐のような細く開かれたまぶた。識別が終わった瞬間、激しい怒りが胸にわき起こる。
アースラは鉄蓋を跳ね上げて操縦籠を飛び出し、『剛力』の加護を利して械体からぶら下がる鎖を掴み、そのまま地上へと舞い降りた。
「誰かと思えば貴様か、エルゴン! 騎士身分剥奪と王都追放で済ませてやったのはせめてもの温情のつもりであったが、またしても妾の前にのうのうと現れおるか!」
ひッ、と小さく悲鳴が上がり、『騎士崩れ』エルゴンが灼けた砂の上に這いつくばった。
「申し訳ございません! お許しを、どうかご慈悲を! 姫様、アースラ・アギレ・ディアスポリア王女殿下ッ!!」
必死に目の前の相手の尊称を口に唱え平伏するエルゴンだった。が――それがまた、アースラの逆鱗に触れた。
「こッ……このたわけがッ! 王都の外にあって朱く装いやつしたサーガラックを駆るときは、妾は『帝国騎士』アースラ・ゲイルウィン! わずか二年の間にそんなことも忘れたか!」
かつての部下の襟首を掴んで持ち上げ、篭手をはめたままの拳で顔面をしたたかに殴打する。唇が切れ、歯が弾けとび、鮮血交じりのよだれが飛び散って篭手を汚した。
「お、お許ひうぉ……」
口の中がたちまち腫れ上がり、発音が不明瞭になる。アースラはかろうじて自制した。
手を放してエルゴンが砂上に崩れ落ちるにまかせ、彼を連れてきた兵士に命じる。
「……治療してやれ。足も、もしまだ可能なら整復してやるがいい。こやつとて、騎士としての力だけはひとかどのものだったのじゃ。落ち着いたらゆっくり話を聞くとしよう」
落ち着くとはどちらの事なのか、兵士には測りかねた。だが、あえてそれを尋ねる事はしない。その代わりに別な問いを発した。
「何者なのですか、お言葉からすると騎士身分の方のようですが……」
「ああ、お前はまだ兵士になって一年にならんのじゃったな。知らなくて当然じゃ」
アースラは自分を見つめる兵士から、わずかに視線をそらして遠い空を見上げた。東――王都カナンの方角を。
「元は近衛の騎士でな、妾の部下の一人であった。渉猟械の格であればいかなる械体であろうと即座に乗りこなす、器用な男よ」
ほお、とガイスがかすかに感嘆の声を上げた。それをアースラが、一瞬眉をひそめて睨む。
「だが、それが間違いの元……あやつはいつしか闘将械を与えられぬ事に不満を抱き、無頼の輩と誼を結んで悪ふざけをするようになった。身分を隠して下町に出ていた貴人の娘を、それとは知らずにかどわかし傷ものにしおったのがまあ、運の尽きであったの」
「それは即刻討ち果たすべきでは……あ、いえ。これは差し出がましい事を申し上げました、なにとぞご容赦を」
「あー、よいよい。エルゴン奴(め)に比べれば如何ほどの事も無い。今後は気をつけよ」
鷹揚に笑って兵士と元部下を送り出す。だがアースラの胸中はやるせなかった。
(この期に及んではエルゴンのような愚か者をも、使いこなさねばならんのかも知れん。ああ、勇者とやらがあのような愚劣のやからでなければよいのじゃが)
操縦籠の鉄蓋を開き、その出口に足をかけて、アースラは前方にきらめく水面を見ていた。今夜の野営地にと目星をつけた泉だ。
付近の探索に出ていた兵士が騎雉を走らせて戻ってきた。あわただしく下雉しようとする部下を、アースラは押しとどめた。
「そのままで良い――何かわかったか?」
兵士は会釈すると口を開いた。
〈はっ! おおよそ一月近く前、この付近で護令械同士の戦闘が行われたようです! 泉の近くに輜重械の残骸と人間の死体が。泉から三千タラット北西には、渉猟械と思われる残骸がありました!〉
「……ばかな。この情勢でむざむざ渉猟械を一械、くず鉄にしたのか」
思わず頭痛を覚えて眉根をもむ。妖魔王軍の侵攻を前に、どうしてこうも戦闘用護令械の損耗が立て続けに起こるのか。
「目撃者はいたか?」
「ただいま探させております。それと、泉のそばにどうも盗賊と思しい男が一人、潜み暮らしていたのを発見しました。足を悪くしているようで」
「足が悪い? それで盗賊だと?」
妙な事を言う、とアースラは思った。
モルテンバラ地方はその大部分が乾燥した荒野で占められている。都市と呼べるほどの大きな人口集中地はなく、泉の周囲や地下水路沿いに小規模な集落が点在する程度だ。
必然的に、こうした土地で活動する『盗賊』は大規模で機動力を備え、広範な地域を荒らしまわる事になる――流賊と呼ばれる形態だが、足が不自由ではその移動に追従する事ができない。
彼女の疑念を読み取ったように、兵士が補足した。
「足を悪くしたのはごく最近の事のようで……捕らえてありますが、いかがいたしましょう」
「ふむ……なにか情報を握っている可能性はあるのう。よし、直々に引見するとしよう」
「かしこまりました」
雉首をめぐらして兵士は再び駆けだした。その後を追って、操縦籠を閉じたサーガラックが歩き出す。
街道からやや外れているにもかかわらず、周囲の地面は長年の間に踏み固められた堅固な地盤になっていた。つまりここは、大型の輜重械を含む集団の頻繁な通行がある地点なのだ。
傍らを進む輜重械の上には、ブルゼンの競技場で打ち負かし配下に収めた、戦士ガイスがたたずんでいる。その赤銅色の精悍な顔をちらりと見下ろして、アースラは一人うなずいた。
王都を発する際に帯びた任務のうち、二つは曲がりなりにも果たしたといえる。元傭兵隊長ガイス・ラフマーンには並の騎士をはるかに凌駕する剣技と、傭兵団を指揮した長年の経験がある。一軍を指揮させるにそん色ない器の持ち主だ。
そして、保存護令械モルドヴォスは失われたものの、直接に同等以上の戦力として期待できる、超常の力を備えた古護令械『カイルダイン』と、その佩用者ヴォルターを見出した。
だが、最後の一つ――本来最も重要なそれが今、アースラの明るく秀でた額の中身を悩ませているのだった。
(さて、この任務の成否ばかりはいまだ見えぬ……雲を掴むようじゃ)
* * * * * * *
ボルミへの妖魔王軍侵攻が伝えられたその夜、王都カナンで一つの変事があった。
嫁ぎ先の隣国ヤムサロを脱出して急ぎ帰国した、この国の第二王女エメロディナ・リム・ディアスポリア――彼女が、夜更けに中央神殿の地下で倒れているところを発見されたのである。
王女が発見された場所は、はるか古代、カナンが現王国の前身にあたるハリサイド帝国の祭礼都市であったころに築かれた、古い祭壇の前であった。
神官たちの懸命の祈祷か、侍従たちの手を尽くした看病か、いずれかが功を奏してエメロディナは意識を取り戻した。だが、その口から伝えられた言葉に王国の重鎮たちは困惑を禁じえなかった。
意識回復を寿ぐ侍従たちをよそに、彼女はこう告げたのだ――
「太古より伝えられた、召喚の術を用いました――私の寿命を代償として。この世界の外から呼び出された一人の勇者が、私の二つの祖国、ヤムサロとディアスポリアを魔族の手から救ってくれるでしょう」
侍従長が王女の手をとり、頭を振ってうめいた。
「姫様、どうぞお気を確かに……勇者など、祭壇の前に影も形もございませなんだぞ」
「ご安心なさい。なぜそうなったのかは分かりませんが、勇者は王国の西の果て、モルテンバラ地方の荒野に現れるはずです……召喚の際に明晰な幻視を得ました」
齢22歳のうら若き王女は悲しげに微笑み、再び眠りに落ちた。
婚家の滅亡と国土の荒廃を目の当たりにしつつ、国境を越えて逃げ延びてきた心労と、身体の衰弱。追い討ちをかけるように届いた、ボルミへの侵攻の報せ。
それらが王女の心を押しつぶし正気を失わせたのだと、誰もが信じて疑わなかった。だが、念のためにと行われた卜占は、西方で巨大な力が地上に現れた事を確かに示していたのだ。
探索の任は、『帝国騎士』アースラに委ねられた。護令械を新規勧請するためのブルゼン訪問が、事件に先立って決まっていたためだ。
(……勇者、か。そんなものを召喚する前に、できる事はいくらでもあろうに。なぜよりにもよって)
エメロディナ王女は19歳で降嫁が決まる寸前まで、巫女として修行を続けていた。その彼女なりに王国の行く末を案じての事であったとは、アースラも理解している。そうでなければ、このような任務を請けおうことはなかった。
だが、それにしても軽率すぎる――アースラとしてはそう断じざるを得ない。
(古代の召喚術など、帝国の衰退期に大方が失われ、不完全な記録しか残っておらんに決まっておるじゃろうに……)
サーガラックの械体が泉の前に開けた砂地の手前で停止すると、兵士たちがみすぼらしい男を一人、引っ立ててきたところだった。その奇妙にかしいだ立ち姿の男は、頭上の巨大な人形を見上げると悲鳴に近い声を上げた。
――さ、サーガラック!? なぜここに王家の闘将械が!
(装甲を替えたサーガラックを一目で見分ける……? 何者じゃ、こやつ)
砂上にしりもちをついて崩れ落ちた男を、アースラはサーガラックの視覚器を通して凝視した。
その顔には見覚えがあった。狐のような細く開かれたまぶた。識別が終わった瞬間、激しい怒りが胸にわき起こる。
アースラは鉄蓋を跳ね上げて操縦籠を飛び出し、『剛力』の加護を利して械体からぶら下がる鎖を掴み、そのまま地上へと舞い降りた。
「誰かと思えば貴様か、エルゴン! 騎士身分剥奪と王都追放で済ませてやったのはせめてもの温情のつもりであったが、またしても妾の前にのうのうと現れおるか!」
ひッ、と小さく悲鳴が上がり、『騎士崩れ』エルゴンが灼けた砂の上に這いつくばった。
「申し訳ございません! お許しを、どうかご慈悲を! 姫様、アースラ・アギレ・ディアスポリア王女殿下ッ!!」
必死に目の前の相手の尊称を口に唱え平伏するエルゴンだった。が――それがまた、アースラの逆鱗に触れた。
「こッ……このたわけがッ! 王都の外にあって朱く装いやつしたサーガラックを駆るときは、妾は『帝国騎士』アースラ・ゲイルウィン! わずか二年の間にそんなことも忘れたか!」
かつての部下の襟首を掴んで持ち上げ、篭手をはめたままの拳で顔面をしたたかに殴打する。唇が切れ、歯が弾けとび、鮮血交じりのよだれが飛び散って篭手を汚した。
「お、お許ひうぉ……」
口の中がたちまち腫れ上がり、発音が不明瞭になる。アースラはかろうじて自制した。
手を放してエルゴンが砂上に崩れ落ちるにまかせ、彼を連れてきた兵士に命じる。
「……治療してやれ。足も、もしまだ可能なら整復してやるがいい。こやつとて、騎士としての力だけはひとかどのものだったのじゃ。落ち着いたらゆっくり話を聞くとしよう」
落ち着くとはどちらの事なのか、兵士には測りかねた。だが、あえてそれを尋ねる事はしない。その代わりに別な問いを発した。
「何者なのですか、お言葉からすると騎士身分の方のようですが……」
「ああ、お前はまだ兵士になって一年にならんのじゃったな。知らなくて当然じゃ」
アースラは自分を見つめる兵士から、わずかに視線をそらして遠い空を見上げた。東――王都カナンの方角を。
「元は近衛の騎士でな、妾の部下の一人であった。渉猟械の格であればいかなる械体であろうと即座に乗りこなす、器用な男よ」
ほお、とガイスがかすかに感嘆の声を上げた。それをアースラが、一瞬眉をひそめて睨む。
「だが、それが間違いの元……あやつはいつしか闘将械を与えられぬ事に不満を抱き、無頼の輩と誼を結んで悪ふざけをするようになった。身分を隠して下町に出ていた貴人の娘を、それとは知らずにかどわかし傷ものにしおったのがまあ、運の尽きであったの」
「それは即刻討ち果たすべきでは……あ、いえ。これは差し出がましい事を申し上げました、なにとぞご容赦を」
「あー、よいよい。エルゴン奴(め)に比べれば如何ほどの事も無い。今後は気をつけよ」
鷹揚に笑って兵士と元部下を送り出す。だがアースラの胸中はやるせなかった。
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