狂った勇者が望んだこと

夕露

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第三章 化け物

157.「……っ!感謝する……!」

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部屋の鍵を開けて見えたのは心配を浮かべたトゥーラだった。トゥーラは部屋の奥で呑気に「おはよー」と挨拶するリヒトくんを見た瞬間なにを思ったか膝から崩れ落ち、その背後に立っていたコーリアさんや他の執事が私とリヒトくんを見て恐る恐るあの子は誰かと聞いてくる。
どう答えたもんかと悩む私を見上げたトゥーラは驚愕に満ちていて、朝から元気なことに悲痛な叫び声をあげた。

「リーシェ様にお子さんがいらっしゃるなんて……っ!」

それからはあっという間だった。
コーリアさんが隣に立つ執事に無言で頷き執事はすぐにどこかへ行く。トゥーラが「望みなさすぎます……いえ、まだ望みは」とブツブツ呟いている間に騒ぎを聞きつけた梅たちが顔をのぞかせ、リヒトくんを見つけて首を傾げる。オーズの反応は興味深かったけどあれよあれよという間に人が増えてジルドも現れて、それからは長い沈黙のあと人払いが始まった。


「──それで、その子は一体」


気持ち暗い声で問われてリヒトくんを見れば騒ぎを楽しんでいたリヒトくんが悪戯ガキの笑顔を浮かべて私に抱き着いてきた。

「おかーさん?僕のこと皆に言ってなかったの?」

キラキラ輝く青い目はジルドを見るとわざとらしく「なーに?」と首を傾げる。怖いわーこの子。好きにさせとくと話が進まない気がしたからそのまま抱き上げて膝の上にのせる。リヒトくんは驚いて私を見上げてくるけど逃がさないように抱きしめた私の手を撫でると笑いながら身体にもたれかかってきた。またしてもトゥーラが膝を落とした瞬間だった。大地は私のことをサクと呼びかけたらしく口をパクパクさせている。あいつも学ばねえな。

「でもほんと可愛い子だね。お名前なんていうの?」

冷静なのは私がこの世界に来て1年と少ししか経っていないことを知っている梅たちだ。見た目には7歳ぐらいの子だからどう考えてもおかしい。

「本当にな。どこから現れたんだが」

おかしいのはこの部屋に来れた方法だ。ラスさんは単純にその疑問を持っているだけみたいだけど、オーズはリヒトくんを知っているのか壁にもたれながら警戒を宿した目でリヒトくんを見ていた。あとはどうでもいいけど梅がリヒトくんを私の膝から落とそうとしていてリヒトくんも笑顔で抵抗してる。朝から元気だな……こちとらあんまり寝てないから眠い。

「この子は私の子供ではありません」

とりあえず先に答えておいたあとリヒトくんを呼ぶ。梅に向かって猫みたいに唸っていたリヒトくんが「なーに?」と振り返った。

「今回みたいにまた私のところに来るつもりがある?」
「え……う、うん。駄目?」
「いいよ。私のところにでしょ?」
「うんリーシェ姉ちゃんのところにだよっ!リーシェ姉ちゃんに会いに来る」
「分かった」
「それなら今後のためにリヒトくんのことをここに居る人たちに話しておきたいんだ。いいかな?」
「いいよ!」

可愛らしいことに抱き着いてきたリヒトくんを抱き返したら目の前にいた梅が羨ましいと何か言ってる。頭を撫でればご機嫌になる梅はラスさんという存在が出来ても私に対する執着のような気持はまだあるようだ。困ったことにこれはこれで嬉しい。

「リヒトくんのことを話すにあたってまずお願いがあります。この子を殺そうとしないでください。殺そうとした場合、恐らく逆に殺されます」
「えー僕そんな酷いことしないよー……」
「私がリヒトくんを守って殺されたらどうする?」
「そいつら全員殺してやる」

心外だと拗ねるリヒトくんに尋ねてみれば案の定だ。折角魔法をかけて目の色を変えてるのにリヒトくんの身体から黒い靄のようなものが出ている。なにを考えてるのか分からない顔を撫でていたらまた拗ねた表情に戻ったけど、様子を見守っていた人たちの顔色は大きく変わった。リヒトくんが危ない子だっていうのが伝わって良かったけど、今の私はそんな子をジルドの館に招き入れた人物になってしまった。んー、不本意。


「話を聞きましょう」
「ありがとうございます。この子の名前はリヒトで、旅をしている道中森のなかで出会ったサバッドです」


この部屋に残ることを許されたトゥーラさんとコーリアさんがジルドの前に立つ。だが、ジルドは彼女たちを諫めた。

「その子がサバッドですか」
「はい。付け加えると迫害されたサバッドというよりは魔物に近いかと」
「リーシェ姉ちゃん僕のことそんなふうに思ってたの?魔物って酷いや」
「じゃあ君はなあに?」
「僕は……僕はリヒト」
「そうだね」

俯いた暗い瞳は魔法を解いて赤くなっている。確かにこんな子供に酷い話だ。だけどはっきりさせとかないと何か起こってからじゃ遅い。リヒトくんがいつイメラのように魔物を呼んで魔法を暴走させないとも限らない。危ない子だって認識しておいてもらわないと困る。
リヒトくんを抱き締めればぎゅっと服を握られる。

「あなたは何故サバッドを連れているんでしょうか。それにこの館にどうやって招き入れたのでしょう。館の主として聞かねばならない」
「はい。この子は昨夜道を作ってこの部屋に突然現れました。話を聞くと以前会ったときからずっと私を探していたようです」
「道?」
「ねえおじさんリーシェ姉ちゃんを苛めないでよ……僕が勝手に来ただけなんだ、僕のせいだから」
「……おじさん?」
「……っ」

私に詰問するジルドを見てリヒトくんが悲しそうにこぼすけど、もはやそれどころじゃない。
──ジルドがおじさん……っ!
目を見開くジルドに顔を逸らす面々、大地や梅は気遣うことなく声を出して笑った。なんの含みも持たせず言ったリヒトくんは状況についていけないのか不安そうに身体から出す靄の量を増やしていて、私はリヒトくんの金色の髪に顔を埋めながら笑いを堪えるのに必死だった。

「み、道……リヒトくん、あの道は出せる?」
「ええ?……出ない」
「そっか」
「申し訳ありません、今は出ないみたいです。その道はどこかへ通じる移動手段ではありますが普通の転移魔法とは違うもののようです」
「そうか」
「ごめんなさい。僕リーシェ姉ちゃんにまた会いたかっただけなんだ。リーシェ姉ちゃんは逃げないし僕の話を聞いてくれる。僕のせいなんだ僕のせいだから」
「リヒトくん」

森の中のように情緒不安定になっているリヒトくんの背中を軽くたたいて名前を呼べば涙ぐむ顔が私を見た。その目の前にラシュラルの花を作り出す。ああでもリヒトくんは男の子だから花をそのまんま貰っても困るかな?小さくしてブローチにしようか。指輪?ネックレス──ああそうだこれにしよう。いい案を思いついたからネックレスになったラシュラルの花は残念だけど消しておく。代わりに四次元ポーチからチェーンネックレスを取り出した。梅から貰った大切なもの。それに唯一残っている元の世界のものだ。
だけど私はここに居て、梅もいる。だから……大丈夫。
目の前で繰り広げられた魔法に目を輝かせるリヒトくんの首にネックレスをかける。

「リヒトくんにはちょっと大きいな」
「……僕にくれるの?」
「うん、あげる。これで私もリヒトくんに会いに行きやすくなった、でしょ?」

リヒトくんが作ってくれたラシュラルの花を手に聞けばリヒト君はようやく笑ってくれた。ついでに貰った花は小さくしてライガから買ったピアスに魔法で接着してしまう。これでリヒトくんは私を探し出せるだろう。それがリヒトくんにも伝わったのか黒い靄はもうなくなった。

「ご覧の通りこの子は情緒不安定なところがあります。けれどこの子が姿を現すのは私のところだけでジルド様たちに危害を加えるのを目的とはしていません。館に住ませてもらっているのにも関わらずこの度はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」

立ち上がって頭を下げれば、膝から降ろされて視線を彷徨わせていたリヒトくんも真似するように頭を下げた。続く沈黙に顔を起こす。丁度この館を出ようかと思っていたことだし話を切り出そうとすれば、大地が場にそぐわない声を上げた。


「え?なんでこんな深刻な話になってんの。別にサバッドだろうがよくね?ジルドん家の警備が甘かっただけだしソイツも別に魔物みてーに誰彼構わず襲うわけじゃねーんだろ?」


それはそうだけど魔物を恐れるこの世界の住民からすればサバッドは恐ろしい存在だ。そんな存在を無断で家に招き入れるようなこと早々受け入れられるものじゃない。え?コイツ勇者なんだしそれぐらい知ってるはずなんだけど……知っててそれか?だったらタイミングが悪い。

「この館に招き入れてご迷惑をおかけしたのは事実です。ですから」
「大丈夫……大丈夫でございますリーシェ様!勿論その子供がジルド様に危害を加えるのならば私が殺しますがそのようなことは起きないのですよね?なら大丈夫です!」
「いえ、お約束できないので私は」
「むしろジルド様の監督下にあったほうが都合いいかと思います。その子供がリーシェ様やジルド様に危害を加えないと行動で証明すればよいのです」

館を出ると言おうとする私をトゥーラとコーリアさんが遮ってくる。この人たちサバッドへの恐怖よりジルドの恋心を見守るほうを優先させたのか……?忠誠心って凄いな。
それでもやっぱり最終的な決断はジルドに委ねるようだ。全員の視線を浴びたジルドは深く眉を寄せる。

「サバッド。お前は褐色の肌に真っ黒な髪をした双子のサバッドを知らないか?」

誰でしょうね。
ついオーズを見てしまいそうになったけどなんとか堪える。そういや古都シカム任務でジルドはロウとディオと対峙してたんだっけ。

「知らないよ?だって僕、シーラとかリーシェ姉ちゃんしか知らないよ」

シーラ。リヒトくんが探してくると言っていた子……ん?そういえばリンゴジュースの子と同じ名前だ。フィラル王国城下町でリンゴジュースを手に笑顔の親子を思い出す。まあ、あそこはどう見ても村じゃないし違うか。
1人頷いてるあいだにジルドは質問を続ける。

「……シーラというのは?」
「僕の村に住んでる女の子」
「村?」
「あ、待ってジルド……さん」

折角落ち着いたのにまたリヒトくんが病んでしまったら大変だと慌てて止めに入ったせいで呼び捨ててしまった。言い直せば大人なジルドは聞かなったふりをしてくれたけどトゥーラとコーリアさんの顔がやけに腹立つものになってしまった。そのうえ私の心配は無駄だったらしくリヒトくんは私を見て首を傾げている。どうやら別に村のことを聞かれるのはいいらしい。

「話を遮ってしまってすみません。リヒトくん話しても大丈夫?」
「大丈夫だよ?リーシェ姉ちゃんって変なの」
「はは……」
「僕の村はね、すっごく小さいんだよ。でも森に囲まれてるからキノコもいっぱいとれるし近くに川があるから魚も釣れるんだ。僕はまだ鳥とか猪は狩れないけど誕生日にはロイ兄ちゃんが大きな鳥をプレゼントしてくれるんだ!それにね!それに……」

楽しそうな顔が徐々に暗くなっていくリヒトくんは本当に情緒不安定で私の心配を無駄にはしなかった。だけどそれより聞き捨てられない言葉が出てきてジルドと顔を見合わせてしまう。ジルドも気がついたようだ。


「「ロイ??」」


重なる私たちの声にリヒトくんが顔を上げる。どうやら聞き間違いじゃなかったようで「ロイ兄ちゃんがどうかしたの?」とリヒトくんは虚ろな目で答える。
『ええ!そうするわロイ』
つい先日ジルドの図書室に現れた傍迷惑な絶世の美女イメラを思い出す。彼女が後悔を叫んだ名前であり、彼女を正気に戻す名前、ロイ。

「リヒトくんは彼を知ってるの?彼はリヒトくんの村に……」

床に膝をついてリヒトくんと視線を合わせながら思い出したのは昨日見たばかりのリヒトくんの記憶だ。
『僕が皆を守るんだ』
『僕が悪いんだ』
イメラのようになにかの悲劇を迎えずっと生きてきただろうリヒトくん。ずっと?イメラが生きていたと思われる時代は数百年前、フィリアン王女がいた時代。いや、そうなのか……?フィリアンの日記を本当にあったことと言っていたから実際に目の当たりにしたかと思ったけどどうだろうか。
あの時代に起きた悲劇はどれほどあるだろう。治世が乱れ盗賊が跋扈していた時代。イメラとリヒトくんをそのまま繋げるのは単純すぎる気がする。けれど予感に胸が震えて──けれど、暗い瞳にひとつ希望が消えもする。ロイという人が存在したのが確かだったとしても彼はもういない。リヒトくんやイメラのようにサバッドに姿を変えたのなら可能性はあるけれど、どうだろうか。縋るには拙い希望だ。

「ロイ兄ちゃんは、かっこいいんだ。村の皆を守ってくれる」
「うん」
「でも僕は守れなかった。守れなかった?僕が皆を殺しちゃった」

黒い靄がリヒトくんから浮かんだと思った瞬間、部屋を埋める勢いで広まる。全員構えるけど部屋に響くのは後悔に泣く声。

「僕のせいだ僕が悪いんだ僕が皆を殺した僕が悪いんだ」
「……そっか」

頭を撫でても森のなかの時のように靄は治まらない。それどころか広がった靄はリヒトくんを黒く染めるように徐々に戻ってきて、リヒトくんに触れる私の手さえも染めていく。殺意に動く過保護な連中を退けるためシールドを張れば察した奴らが私を咎めるように見つつも武器を収めてくれた。
黒い靄はその間も私とリヒトくんを真っ黒に染めていく。まるであの道みたいだ。もしかしたらあの道はこんなサバッドを糧に生まれたものなのかもしれない。

「僕が、僕のせいで」
「ねえリヒトくん、イメラって女の人知ってる?……イメラ姉ちゃん」

誰かを重ねて私をリーシェ姉ちゃんと呼んだリヒトくん。それを思い出して試しに言ってみれば、誰かは本当にイメラだったようだ。瞬く目が、綺麗な白い肌が見える。

「リーシェ姉ちゃん、イメラ姉ちゃん知ってるの?」
「知ってるよ。ちょっと前に会ったんだ」
「会った……?……イメラ姉ちゃん、元気だった……?」
「元気……そうだな、私にやんちゃしてくるぐらいは元気だったよ」
「っ!そうなんだ!!そっかよかった!」
「うん……よかった……うん」

イメラの言動を詳しく教えるわけにもいかず濁した言葉は素直に受け止められてなんともいえない気持ちだ。辺りを見渡せば一部警戒を残しつつも問題ないことは把握してくれたようだ。シールドを解いておく。

「なあリヒトくん。私イメラから貰った日記を頼りに英雄伝を調べてるんだ。よかったら力を貸してくれない?イメラもまた私に会いに来るって言ってたし、どうかな?」
「え!イメラ姉ちゃんに会えるの?協力するよ!」

ぴょんぴょん飛び跳ねる元気を取り戻した子供はイメラから貰った日記というのが気になるらしい。なにか情報があればこっちももうけもんだし渡してみれば字が読めないとのこと。簡単に説明したけど残念なことに首を傾げるだけだった。

「フィリアン王女……?そんな人知らない」
「クォードという勇者やヴァンという少年のことも知らないか?」
「え?うん知らな……い?」
「知ってるのか?」

英雄伝の話になった瞬間、そわそわし始めていたジルドがたまらずといった感じでリヒトくんに質問している。おじさんと言われたことがそれなりにショックだったせいかリヒトくんを威圧しないようしゃがんで視線を合わせているのが面白い。
微笑ましくて呑気に2人の様子を眺めていたら目が合ったジルドが目を見開いて顔を赤くした。ああ、そうだったこういうのを止めないと駄目なんだった。ジルドは無視してリヒトくんに聞いてみる。

「ちょっと思い当たる人がいた?」
「うん……かなあ?クォードって人だったと思うけどロイ兄ちゃんが教えてくれた。伝説の勇者って言ってたけど本当は勇者じゃないんだって。だから違う……かなあ?」
「伝説の勇者……っ」

感極まるジルドは今日仕事大丈夫なんだろうか。
コイツ絶対今日何が何でも散策に出るって言うぞ。

「私達その人が行ったことがある聖剣が眠る場所……湖の中にある遺跡も探してるんだ」
「神聖な場所のこと?」
「知ってるのか!」
「知ってるのっ?」

特別ではないように話すリヒトくんに私もジルドと一緒になって聞いてしまう。だけどこれは、嬉しい。英雄伝は本当なんだってワクワクしてくる。だけどリヒトくんは迷っているようだった。

「あそこに行きたいの?」
「行きたい」
「うん」
「でも……でもあそこは神聖な場所なんだ。限られた人しか行けない場所だし……」
「限られた者しか入れない場所……」

ジルドは浪漫を感じているせいでリヒトくんが黒い靄を出し始めたことに気がついていない。リヒトくんもリヒトくんでジルドを困ったように見ている。ごめんねリヒトくんそいつ時々おかしくなるんだ。
でもそれが功を成したようでリヒトくんは笑った。


「分かった連れてってあげる。でも弾かれて迷っても僕は知らないからね」
「……っ!感謝する……!」


子供に言うには随分堅苦しく感謝を叫んだジルドはリヒトくんの小さな手を両手で握っていて、リヒトくんは戸惑いを見せたあと照れくさそうに笑った。
どうでもいいですけどリヒトくん今なんか不穏なこと言いませんでした?





 
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