406 / 492
第4部
それ、陛下なんだが……
しおりを挟む
長い語りを終えて、ベルンハルドはゆっくりと息を吐いた。
「お疲れ様でございました」
ローセボームに労わられて、ベルンハルドはすっかり冷めてしまったお茶を一気に飲み干す。
「怖い話を聞かせてしまったな、ナオ」
人心地のついたベルンハルドに声をかけられ、アシェルナオはしがみついていたヴァレリラルドの膝からおりると、ベルンハルドの横に座った。
「うん。でも、ベルっちが怖い話を作ったわけじゃないんだよ? ヴァルにも話せなかった話だもの、ずっと心に秘めていて、苦しかったね」
アシェルナオはベルンハルドの頭に手を乗せると、優しくぽんぽんと叩いた。
王太子の第一王子として生まれ、現在はこの国の王。たとえ近親者でも学友でも、気軽に触れることができない立場の、王。
だが、撫でられるということはこんなに心が無防備になることなのか。
剥き出しの心にアシェルナオの優しさが染み入るようで。
「ああ……ああ、そうだ。まいったな、ナオには」
無理に笑顔を浮かべるベルンハルドは、涙をこらえているように見えた。
ベルンハルドの頭を叩いたのを見た瞬間は『陛下だぞ』と思った人々も、アシェルナオなりの褒め方なのだと納得する。
「陛下が語られたことは、歴史書には載らない、学園でも教えない史実です。先王は先々王の腐敗した政治を一掃し、さまざまな改革を行われました。宰相の交代をはじめとして汚職に手を染めた大臣を罷免し、文官や騎士団から才能ある者を登用され、自ら議会に出て大臣を束ねました。利益がなくなった大臣たちからの強い反発はありましたが、根気よく、時には豪胆に改革を進められました。騎士団の再編成を行われたのも先王です。自ら指揮を取ることもありました。一方で先々王の愛妾を放逐し、奥城の改革もなさいました。ほとんどの離宮を撤去し、平和の象徴として離宮あとの庭園にサネルマの花を植えるよう指示されたのも先王です。素晴らしい賢王でした」
しみじみとした口調のローセボームに、ベルンハルドは亡き父に思いを馳せる。
「父上は私の憧れであり、賢く強く、優しい王だった。ビヨルブラントが死したのは私が11歳の時で、その年に即位した父上はビヨルブラントの悪政を一新すべく日々執務に追われていた。なのに、何の呪いか私が20歳の時に突然死した……。その王政はわずか9年だったが、私の時間が空いていれば、共に視察に行ったものだ。思えば、父上は自分の命があまり長くないことを知っていたのかもしれないな。……私も先は長くないかもしれない。心のどこかでずっと恐れていた。私にもビヨルブラントの血が流れていっ……」
頭を撫でていたアシェルナオの手が、今度はベルンハルドの頬を引っ張る。
『そ、それは国王陛下だぞ』
『陛下に……』
声にはださずに固まってしまった者たちの見守る中、アシェルナオはさらにベルンハルドの頬を引っ張る。
ここにサリアンがいたら、不敬罪だと顔を青くしたに違いなかった。
「……いひゃいぞ、ナオ」
本当に涙目になるベルンハルドだが、珍しくアシェルナオの表情には怒りが浮かんでいた。
「ベルっちが変なこと言うからだよ。ベルっちのお父さんが亡くなったのは、過労死だ」
「過労死?」
それはベルンハルドが聞いたことのない言葉だった。
「前の世界では知られていた病気だよ。休息を取らずに長期間、長時間労働してストレスも溜まって、それが続くと心血管疾患になって死んじゃうんだ。呪いじゃなくて、誰かが健康管理をしてあげれば防げることだったんだ。ベルっち、仕事のあとは休息を十分に取って。それで過労死は防げるよ。テュコのお父さん、ちゃんとベルっちの健康管理をしてあげて。もちろんテュコのお父さんも休息を取るんだよ? 兄様も、ヴァルの仕事と健康管理をしてあげて。兄様もお休みをとって早く帰って来て。いい? この際王城からこの国の働き方改革をはじめるつもりで! しっかり!」
アシェルナオは一気に捲し立てる。
「わひゃった」
「わかりました」
「わかった。早く帰るようにするよ」
「ナオはすごいな」
ベルンハルド、ローセボーム、シーグフリードが感心して頷いているのを見て、ヴァレリラルドが苦笑する。
「それに。ビヨドゥ、ビヨンルン、……先々王がサイコパスかシリアルキラーか知らないけど、親がそうだから子供もそうなるとか、そんなことはないんだよ。前の世界ではいろいろ研究されてわかっていることだよ。じゃないと、過労死するくらい頑張ってベルっちを導いてくれたお父さんが浮かばれないよ? ベルっちはヴァルにも同じように苦悩すればいいとでも思ってる? あの人はあの人、ベルっちはベルっち。いい? わかった? わからないと怒るよ」
めっ。
アシェルナオは目いっぱい怖い顔で睨みをきかせる。
「ナオ……わひゃった。私が悪かった」
降参だった。
ビヨルブラントの名前を噛んで、結局なかったことにしたアシェルナオが目一杯怖い顔をしても可愛いだけだったが、全面降伏だった。
誰も真正面からベルンハルドに言い聞かせてくれる人はいなかった。アシェルナオのように怒ってくれる人はいなかった。
それに。
アシェルナオが以前生きていた世界は、魔法はないが科学の力に溢れた世界だったという。検証と裏付けによって証明された知恵がアシェルナオにはある。
過労死も、異常な性格が遺伝しないのも、前の世界で証明されていることなら……。
今まで心の中に燻っていた恐れが解消され、視界が開けたような気持ちになるベルンハルドに、
『それ、陛下なんだが……』
『陛下なのよね……』
『いい加減頬を引っ張るのをやめた方がよくないか? アシェルナオ』
周囲の顔はひきつっていた。
「ナオ様、陛下の頬が赤くなってるので、それくらいでお許しください」
穏やかにローセボームに諭され、アシェルナオは初めて気づいたように手を離した。
「あ、ごめんなさい」
「ほっほっ。いいんですよ。私も時々ですが、陛下の弱気には辟易していましたから。私の方がすっきりしましたよ」
「おい、ローセボーム」
「本当のことですよ。20歳で即位して、先王の意志を継いで立派に政をしてきたというのに、折に触れて先々王のしてきたことを繰り返すのではないか、父王を裏切る国政をしているのではないかと恐れておいでで。おかげで私は奥城まで陛下を迎えに行くのが習慣になってしまいました」
「父上が?」
尊敬する父王であるベルンハルドの内情に、ヴァレリラルドは声を張る。
「バラすんじゃない」
赤くなった頬をさすりながら、ベルンハルドは恨めしそうにローセボームを見る。
「いいじゃないですか、人間味あふれる王でも。ナオ様の提言を守れば、まだまだ陛下の御世は安泰ですよ。陛下が苦労した分、なるべく長く国王としての姿を殿下に見せてあげてください。それが殿下のためにもなるし、先王への供養にもなりましょう」
「そうですよ。私はまだまだ父上の背中を見ていたいです」
ヴァレリラルドにも望まれると、ベルンハルドは強い輝きを取り戻した瞳になった。
「私はベルンハルド・イルヴァ・シルヴマルク。お前はヴァレリラルド・イルヴァ・シルヴマルク。そうだな?」
「はい」
なぜ今さら名前を確認するのか、疑問に思いながらもヴァレリラルドは頷く。
「エンゲルブレクトはエンゲルブレクト・イェイエル・シルヴマルク。イェイエルを家名にしたのは、決してエドラとの子を王にはさせない、だからこそ生かせているのだという父上の強い決意の表れだ。私が父上の意志を継いだように、お前も父上や私の意志を継いだ賢王になれ。じゃないとナオから頬をつねられるぞ」
結構痛いぞ、とベルンハルドの頬を摩る手が止まらなかった。
※※※※※※※※※※※※※※※※
感想、エール、いいね、ありがとうございます。
職場では気を張っているので、天然をあまり出さないのですが、辞めるという気のゆるみでか最近天然がとまりません。辞めるまで私のイメージを守れ、私っ。
「お疲れ様でございました」
ローセボームに労わられて、ベルンハルドはすっかり冷めてしまったお茶を一気に飲み干す。
「怖い話を聞かせてしまったな、ナオ」
人心地のついたベルンハルドに声をかけられ、アシェルナオはしがみついていたヴァレリラルドの膝からおりると、ベルンハルドの横に座った。
「うん。でも、ベルっちが怖い話を作ったわけじゃないんだよ? ヴァルにも話せなかった話だもの、ずっと心に秘めていて、苦しかったね」
アシェルナオはベルンハルドの頭に手を乗せると、優しくぽんぽんと叩いた。
王太子の第一王子として生まれ、現在はこの国の王。たとえ近親者でも学友でも、気軽に触れることができない立場の、王。
だが、撫でられるということはこんなに心が無防備になることなのか。
剥き出しの心にアシェルナオの優しさが染み入るようで。
「ああ……ああ、そうだ。まいったな、ナオには」
無理に笑顔を浮かべるベルンハルドは、涙をこらえているように見えた。
ベルンハルドの頭を叩いたのを見た瞬間は『陛下だぞ』と思った人々も、アシェルナオなりの褒め方なのだと納得する。
「陛下が語られたことは、歴史書には載らない、学園でも教えない史実です。先王は先々王の腐敗した政治を一掃し、さまざまな改革を行われました。宰相の交代をはじめとして汚職に手を染めた大臣を罷免し、文官や騎士団から才能ある者を登用され、自ら議会に出て大臣を束ねました。利益がなくなった大臣たちからの強い反発はありましたが、根気よく、時には豪胆に改革を進められました。騎士団の再編成を行われたのも先王です。自ら指揮を取ることもありました。一方で先々王の愛妾を放逐し、奥城の改革もなさいました。ほとんどの離宮を撤去し、平和の象徴として離宮あとの庭園にサネルマの花を植えるよう指示されたのも先王です。素晴らしい賢王でした」
しみじみとした口調のローセボームに、ベルンハルドは亡き父に思いを馳せる。
「父上は私の憧れであり、賢く強く、優しい王だった。ビヨルブラントが死したのは私が11歳の時で、その年に即位した父上はビヨルブラントの悪政を一新すべく日々執務に追われていた。なのに、何の呪いか私が20歳の時に突然死した……。その王政はわずか9年だったが、私の時間が空いていれば、共に視察に行ったものだ。思えば、父上は自分の命があまり長くないことを知っていたのかもしれないな。……私も先は長くないかもしれない。心のどこかでずっと恐れていた。私にもビヨルブラントの血が流れていっ……」
頭を撫でていたアシェルナオの手が、今度はベルンハルドの頬を引っ張る。
『そ、それは国王陛下だぞ』
『陛下に……』
声にはださずに固まってしまった者たちの見守る中、アシェルナオはさらにベルンハルドの頬を引っ張る。
ここにサリアンがいたら、不敬罪だと顔を青くしたに違いなかった。
「……いひゃいぞ、ナオ」
本当に涙目になるベルンハルドだが、珍しくアシェルナオの表情には怒りが浮かんでいた。
「ベルっちが変なこと言うからだよ。ベルっちのお父さんが亡くなったのは、過労死だ」
「過労死?」
それはベルンハルドが聞いたことのない言葉だった。
「前の世界では知られていた病気だよ。休息を取らずに長期間、長時間労働してストレスも溜まって、それが続くと心血管疾患になって死んじゃうんだ。呪いじゃなくて、誰かが健康管理をしてあげれば防げることだったんだ。ベルっち、仕事のあとは休息を十分に取って。それで過労死は防げるよ。テュコのお父さん、ちゃんとベルっちの健康管理をしてあげて。もちろんテュコのお父さんも休息を取るんだよ? 兄様も、ヴァルの仕事と健康管理をしてあげて。兄様もお休みをとって早く帰って来て。いい? この際王城からこの国の働き方改革をはじめるつもりで! しっかり!」
アシェルナオは一気に捲し立てる。
「わひゃった」
「わかりました」
「わかった。早く帰るようにするよ」
「ナオはすごいな」
ベルンハルド、ローセボーム、シーグフリードが感心して頷いているのを見て、ヴァレリラルドが苦笑する。
「それに。ビヨドゥ、ビヨンルン、……先々王がサイコパスかシリアルキラーか知らないけど、親がそうだから子供もそうなるとか、そんなことはないんだよ。前の世界ではいろいろ研究されてわかっていることだよ。じゃないと、過労死するくらい頑張ってベルっちを導いてくれたお父さんが浮かばれないよ? ベルっちはヴァルにも同じように苦悩すればいいとでも思ってる? あの人はあの人、ベルっちはベルっち。いい? わかった? わからないと怒るよ」
めっ。
アシェルナオは目いっぱい怖い顔で睨みをきかせる。
「ナオ……わひゃった。私が悪かった」
降参だった。
ビヨルブラントの名前を噛んで、結局なかったことにしたアシェルナオが目一杯怖い顔をしても可愛いだけだったが、全面降伏だった。
誰も真正面からベルンハルドに言い聞かせてくれる人はいなかった。アシェルナオのように怒ってくれる人はいなかった。
それに。
アシェルナオが以前生きていた世界は、魔法はないが科学の力に溢れた世界だったという。検証と裏付けによって証明された知恵がアシェルナオにはある。
過労死も、異常な性格が遺伝しないのも、前の世界で証明されていることなら……。
今まで心の中に燻っていた恐れが解消され、視界が開けたような気持ちになるベルンハルドに、
『それ、陛下なんだが……』
『陛下なのよね……』
『いい加減頬を引っ張るのをやめた方がよくないか? アシェルナオ』
周囲の顔はひきつっていた。
「ナオ様、陛下の頬が赤くなってるので、それくらいでお許しください」
穏やかにローセボームに諭され、アシェルナオは初めて気づいたように手を離した。
「あ、ごめんなさい」
「ほっほっ。いいんですよ。私も時々ですが、陛下の弱気には辟易していましたから。私の方がすっきりしましたよ」
「おい、ローセボーム」
「本当のことですよ。20歳で即位して、先王の意志を継いで立派に政をしてきたというのに、折に触れて先々王のしてきたことを繰り返すのではないか、父王を裏切る国政をしているのではないかと恐れておいでで。おかげで私は奥城まで陛下を迎えに行くのが習慣になってしまいました」
「父上が?」
尊敬する父王であるベルンハルドの内情に、ヴァレリラルドは声を張る。
「バラすんじゃない」
赤くなった頬をさすりながら、ベルンハルドは恨めしそうにローセボームを見る。
「いいじゃないですか、人間味あふれる王でも。ナオ様の提言を守れば、まだまだ陛下の御世は安泰ですよ。陛下が苦労した分、なるべく長く国王としての姿を殿下に見せてあげてください。それが殿下のためにもなるし、先王への供養にもなりましょう」
「そうですよ。私はまだまだ父上の背中を見ていたいです」
ヴァレリラルドにも望まれると、ベルンハルドは強い輝きを取り戻した瞳になった。
「私はベルンハルド・イルヴァ・シルヴマルク。お前はヴァレリラルド・イルヴァ・シルヴマルク。そうだな?」
「はい」
なぜ今さら名前を確認するのか、疑問に思いながらもヴァレリラルドは頷く。
「エンゲルブレクトはエンゲルブレクト・イェイエル・シルヴマルク。イェイエルを家名にしたのは、決してエドラとの子を王にはさせない、だからこそ生かせているのだという父上の強い決意の表れだ。私が父上の意志を継いだように、お前も父上や私の意志を継いだ賢王になれ。じゃないとナオから頬をつねられるぞ」
結構痛いぞ、とベルンハルドの頬を摩る手が止まらなかった。
※※※※※※※※※※※※※※※※
感想、エール、いいね、ありがとうございます。
職場では気を張っているので、天然をあまり出さないのですが、辞めるという気のゆるみでか最近天然がとまりません。辞めるまで私のイメージを守れ、私っ。
182
あなたにおすすめの小説
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も皆の小話もあがります。
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
俺がこんなにモテるのはおかしいだろ!? 〜魔法と弟を愛でたいだけなのに、なぜそんなに執着してくるんだ!!!〜
小屋瀬
BL
「兄さんは僕に守られてればいい。ずっと、僕の側にいたらいい。」
魔法高等学校入学式。自覚ありのブラコン、レイ−クレシスは、今日入学してくる大好きな弟との再会に心を踊らせていた。“これからは毎日弟を愛でながら、大好きな魔法制作に明け暮れる日々を過ごせる”そう思っていたレイに待ち受けていたのは、波乱万丈な毎日で―――
義弟からの激しい束縛、王子からの謎の執着、親友からの重い愛⋯俺はただ、普通に過ごしたいだけなのにーーー!!!
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
使用人と家族たちが過大評価しすぎて神認定されていた。
ふわりんしず。
BL
ちょっと勘とタイミングがいい主人公と
主人公を崇拝する使用人(人外)達の物語り
狂いに狂ったダンスを踊ろう。
▲▲▲
なんでも許せる方向けの物語り
人外(悪魔)たちが登場予定。モブ殺害あり、人間を悪魔に変える表現あり。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる