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第5部
では、なぜ?
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寝返りを打つと瞼越しに光を感じて、ヴァレリラルドは寝台に手をついて上体を起こす。
窓の外の太陽は地平よりも高いところにあり、ヴァレリラルドは自分が夢も見ずにまとまった時間を眠っていたことを知った。
この数日、いつ絆の指輪の効力が現れるのかわからなかったこともあってまともに睡眠をとっていなかったヴァレリラルドだったが、十分に睡眠をとったおかげで気力が戻っていた。
身近に侍従もメイドもおかないヴァレリラルドだが、
「んー、もう起きるのか?」
護衛と見守りを兼ねて、持ち込んだ簡易寝台で寝ていたウルリクが気配を感じて目を覚ました。
「ああ、寝過ごしたくらいだ」
「そっかぁ。うん、ちゃんと眠れたようで安心したよ、ラル」
寝台をおりて身支度を始めるヴァレリラルドを見て、ウルリクも起き上がる。
「ナオの様子を見に行く。ウルはまだゆっくりでいい」
ヴァレリラルドは身支度を整えるとすぐに部屋を出ようとした。
「ラル、ナオ様を訪問するのは先生の許可がおりてからだ。まずはしっかり朝食を食べよう。ラルが万全の体調じゃないとナオ様が心配するぞ。それに、昨夜からの報告も聞かないといけないだろう?」
「……そうだな」
ウルリクにしてはまともな発言に、ヴァレリラルドはアシェルナオを取り戻してもなお、焦っている自分に溜息を吐く。
余裕がないのは自覚しているが、ようやく救出したアシェルナオをすぐに手離してしまったのだ。もっとアシェルナオを取り戻した実感を味わいたいと願っても仕方なかった。
「しっかり寝たから腹が減った。食堂行こうぜ」
元気な声をあげて我先に部屋を出ようとするウルリクの後ろ姿は、王立学園時代に午前中の授業を終えて真っ先に食堂に駆け込んでいた頃と同じだった。
古城のメインダイニングにはすでに人々が集まっていたが、そこにショトラやオルドジフの姿もあり、ヴァレリラルドは目を見開いた。
「おはようございます、殿下。顔色がよくなっておられますね」
「しっかりと睡眠をとったおかげで体調に問題はありません。それで、ナオは?」
穏やかな声のショトラに、アシェルナオの悪い報告はないと察したヴァレリラルドは席に着きながら尋ねる。
「目立った外傷は額の傷だけでした。フォルシウス殿に夜通し癒しをかけてもらったおかげで、傷と多少の体力は回復しておられますよ。受け答えに問題はないようですが、攫われてからの数日間ほとんど食事を摂っていなかったようです。そのため衰弱が激しく、回復するには数日かかるでしょう。今は公爵夫妻が面会されておられます」
だからあれほどやつれていたのか、とヴァレリラルドはショトラの回答に眉を寄せる。
「突然知らない男が現れて、黒い布をかぶせられたそうです。その時のことが以前の忌まわしい記憶を呼び起こして、攫われて数日は高熱を出して悪夢に苛まれていたとナオ様から聞きました。その際に嘔吐して服を汚したために着替えさせられ、絆の指輪のネックレスも同じ理由で外されていたそうです」
アシェルナオから簡単に事情を聞いたオルドジフも怒りの表情を浮かべていた。
「シグ、ナオを攫った者たちは確保できたのか?」
「ああ。昨日のうちにマロシュたち捜索隊によって確保された。メーヴィスとビビアナという兄妹で、メーヴィスはキュビエの精霊神殿の神官だ。アシェルナオはキュビエの浄化に行った際にメーヴィスと接触している」
「メーヴィスは自分をナオ様付きの神官にしてほしいと直談判したんです。断ったナオ様にしつこく嘆願したためキュビエの神殿長から暇を出されました。それは当然の処置でした」
オルドジフの怒りの要因は精霊神殿の者が関わっていたことにもあった。
「では、それを逆恨みしてナオを?」
「いや、アシェルナオは2人にひどくしないでほしいと言っている。ビビアナには手厚く看護されたというから、恨みからくるものではないと考えられる」
「では、なぜ?」
「アシェルナオがひどくするなと言うのでメーヴィスとビビアナは通常の拘置所に収監しているが、2人とも愛し子様の思うがままに、と言うだけで何も言わない。アシェルナオが望まないから強引に事情を訊く、ということもできない」
本来なら古城の地下深くに存在する由緒ある牢獄に投獄し、拷問してでも問い詰めたいと思っているのはシーグフリードだけではなかった。
「本当によかった。父様も母様もとても心配したんだよ」
ショトラに面会を許されたオリヴェルとパウラはアシェルナオの寝台に陣取っていた。
昨夜の窶れて青ざめた姿を見てショックを受けた2人だが、一晩癒しを受けたアシェルナオは昨日よりも幾分顔色がよくなっていて胸を撫でおろしていた。
「アシェルナオが帰ってくるまで気が気ではなかったわ……」
手元に戻ってきた我が子の手を握り、頭を撫で、その実感を味わっている2人の感極まる顔を見て、アシェルナオも瞳を潤ませる。
「心配かけてごめんなさい。父様、母様。僕を愛してくれてありがとう。テュコもアイナもドリーンも、僕のことを大事にしてくれてありがとう」
みつのことを思うと愛されている自分に引け目を感じてしまうが、周囲からの愛情を嫌悪するような人間にはなりたくなかった。みつには申し訳ないが、与えられた愛情を素直に受けて、もっと強い愛情を返すことが自分にできることだと思った。
『それでいいんだよ』
くーが肯定すると、
『ナオはナオー』
『ナオのことすきー』
『みんなナオのことがすきー』
「キュッキュー」
くーと一緒に他の精霊たちもきゃっきゃっ言いながらアシェルナオの周りを飛び回る。
「ああ。愛してるよ。大事な私たちの息子だ」
「愛してるわ、アシェルナオ。自分の命よりも大事な大事な私の子だもの」
「私たちはこの世界の最初の家族ですからね」
「生涯ナオ様にお仕えする所存です」
「ナオ様、よかった……」
オリヴェル、パウラ、テュコ、アイナ、ドリーンが口々に思いを告げる。
「みんなに大事にされて、僕は申し訳ないくらいに幸せだから、僕もみんなのことを大事にする。みんな大好き」
そんなアシェルナオだからこそ周囲に愛されるということを本人だけが気づいていない。
アシェルナオが無事に戻ってきたことを心から喜ぶパウラたちだった。
※※※※※※※※※※※※※※※※
エール、いいね、ありがとうございます。
眼精疲労から来る頭痛は薬がきかないので辛い……
めぐ〇ズムに救われています……
窓の外の太陽は地平よりも高いところにあり、ヴァレリラルドは自分が夢も見ずにまとまった時間を眠っていたことを知った。
この数日、いつ絆の指輪の効力が現れるのかわからなかったこともあってまともに睡眠をとっていなかったヴァレリラルドだったが、十分に睡眠をとったおかげで気力が戻っていた。
身近に侍従もメイドもおかないヴァレリラルドだが、
「んー、もう起きるのか?」
護衛と見守りを兼ねて、持ち込んだ簡易寝台で寝ていたウルリクが気配を感じて目を覚ました。
「ああ、寝過ごしたくらいだ」
「そっかぁ。うん、ちゃんと眠れたようで安心したよ、ラル」
寝台をおりて身支度を始めるヴァレリラルドを見て、ウルリクも起き上がる。
「ナオの様子を見に行く。ウルはまだゆっくりでいい」
ヴァレリラルドは身支度を整えるとすぐに部屋を出ようとした。
「ラル、ナオ様を訪問するのは先生の許可がおりてからだ。まずはしっかり朝食を食べよう。ラルが万全の体調じゃないとナオ様が心配するぞ。それに、昨夜からの報告も聞かないといけないだろう?」
「……そうだな」
ウルリクにしてはまともな発言に、ヴァレリラルドはアシェルナオを取り戻してもなお、焦っている自分に溜息を吐く。
余裕がないのは自覚しているが、ようやく救出したアシェルナオをすぐに手離してしまったのだ。もっとアシェルナオを取り戻した実感を味わいたいと願っても仕方なかった。
「しっかり寝たから腹が減った。食堂行こうぜ」
元気な声をあげて我先に部屋を出ようとするウルリクの後ろ姿は、王立学園時代に午前中の授業を終えて真っ先に食堂に駆け込んでいた頃と同じだった。
古城のメインダイニングにはすでに人々が集まっていたが、そこにショトラやオルドジフの姿もあり、ヴァレリラルドは目を見開いた。
「おはようございます、殿下。顔色がよくなっておられますね」
「しっかりと睡眠をとったおかげで体調に問題はありません。それで、ナオは?」
穏やかな声のショトラに、アシェルナオの悪い報告はないと察したヴァレリラルドは席に着きながら尋ねる。
「目立った外傷は額の傷だけでした。フォルシウス殿に夜通し癒しをかけてもらったおかげで、傷と多少の体力は回復しておられますよ。受け答えに問題はないようですが、攫われてからの数日間ほとんど食事を摂っていなかったようです。そのため衰弱が激しく、回復するには数日かかるでしょう。今は公爵夫妻が面会されておられます」
だからあれほどやつれていたのか、とヴァレリラルドはショトラの回答に眉を寄せる。
「突然知らない男が現れて、黒い布をかぶせられたそうです。その時のことが以前の忌まわしい記憶を呼び起こして、攫われて数日は高熱を出して悪夢に苛まれていたとナオ様から聞きました。その際に嘔吐して服を汚したために着替えさせられ、絆の指輪のネックレスも同じ理由で外されていたそうです」
アシェルナオから簡単に事情を聞いたオルドジフも怒りの表情を浮かべていた。
「シグ、ナオを攫った者たちは確保できたのか?」
「ああ。昨日のうちにマロシュたち捜索隊によって確保された。メーヴィスとビビアナという兄妹で、メーヴィスはキュビエの精霊神殿の神官だ。アシェルナオはキュビエの浄化に行った際にメーヴィスと接触している」
「メーヴィスは自分をナオ様付きの神官にしてほしいと直談判したんです。断ったナオ様にしつこく嘆願したためキュビエの神殿長から暇を出されました。それは当然の処置でした」
オルドジフの怒りの要因は精霊神殿の者が関わっていたことにもあった。
「では、それを逆恨みしてナオを?」
「いや、アシェルナオは2人にひどくしないでほしいと言っている。ビビアナには手厚く看護されたというから、恨みからくるものではないと考えられる」
「では、なぜ?」
「アシェルナオがひどくするなと言うのでメーヴィスとビビアナは通常の拘置所に収監しているが、2人とも愛し子様の思うがままに、と言うだけで何も言わない。アシェルナオが望まないから強引に事情を訊く、ということもできない」
本来なら古城の地下深くに存在する由緒ある牢獄に投獄し、拷問してでも問い詰めたいと思っているのはシーグフリードだけではなかった。
「本当によかった。父様も母様もとても心配したんだよ」
ショトラに面会を許されたオリヴェルとパウラはアシェルナオの寝台に陣取っていた。
昨夜の窶れて青ざめた姿を見てショックを受けた2人だが、一晩癒しを受けたアシェルナオは昨日よりも幾分顔色がよくなっていて胸を撫でおろしていた。
「アシェルナオが帰ってくるまで気が気ではなかったわ……」
手元に戻ってきた我が子の手を握り、頭を撫で、その実感を味わっている2人の感極まる顔を見て、アシェルナオも瞳を潤ませる。
「心配かけてごめんなさい。父様、母様。僕を愛してくれてありがとう。テュコもアイナもドリーンも、僕のことを大事にしてくれてありがとう」
みつのことを思うと愛されている自分に引け目を感じてしまうが、周囲からの愛情を嫌悪するような人間にはなりたくなかった。みつには申し訳ないが、与えられた愛情を素直に受けて、もっと強い愛情を返すことが自分にできることだと思った。
『それでいいんだよ』
くーが肯定すると、
『ナオはナオー』
『ナオのことすきー』
『みんなナオのことがすきー』
「キュッキュー」
くーと一緒に他の精霊たちもきゃっきゃっ言いながらアシェルナオの周りを飛び回る。
「ああ。愛してるよ。大事な私たちの息子だ」
「愛してるわ、アシェルナオ。自分の命よりも大事な大事な私の子だもの」
「私たちはこの世界の最初の家族ですからね」
「生涯ナオ様にお仕えする所存です」
「ナオ様、よかった……」
オリヴェル、パウラ、テュコ、アイナ、ドリーンが口々に思いを告げる。
「みんなに大事にされて、僕は申し訳ないくらいに幸せだから、僕もみんなのことを大事にする。みんな大好き」
そんなアシェルナオだからこそ周囲に愛されるということを本人だけが気づいていない。
アシェルナオが無事に戻ってきたことを心から喜ぶパウラたちだった。
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