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執事の能力
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「なっ!?メアリー令嬢!やめてください!」
「だって、悔しいんだもん!!」
「それでもです!!落ち着いてください!」
「なによ!」
「メアリー様、大丈夫ですよ。証拠を集めれば、きっとセヘル王子も考え直してくれるはずです。」
「証拠なんてどうやって集めるのよ!!」
「まずは、カナミ様の部屋に行きましょう」
「わかったわ」
私達は、カナミの部屋に行くことにした。
「お嬢様は少し気まずくなりますので、ここからは、私が」
そう言って執事はノックを2回した
「カナミ様、失礼します。」
ドアを開けようとすると……
ガチャ
「えっ?」
開いた。
「あっ……」
カナミがいた。カナミは執事を見て固まった。
「カナミ様、どうかしましたか?」
「いえ……」
カナミは何かを言おうとしていた。
「では、私はこれで」
「あっ……」
執事は去って行った。
「なにかわかった?」
「すみません、何も分からずじまいでした。」
「そう……」
「ですが、あの様子、何か隠していられるかと。」
「なるほどね」
「はい。」
私は執事の目を見て言った。
「なら私は、少し尾行したいと思うわ」
「危険すぎます!やめて下さい!」
「でも、このままだとカナミが何もしていないのに得するのよ。」
「ですが…」
「私は、もう決めたわ。」
「なら、私が」
「あなたはダメよ、優しいから」
「………なるほど、ではバレないようにしてくださいね。」
「わかってるわよ!」
そして私は、カナミの習慣である、夜何処かへ出かけるのを待った。ーーーー
「お嬢様、そろそろ時間ですね」
「えぇ……行きましょう」
私達は、カナミの後を追うため、屋敷を出た。
「お嬢様、馬車を使ってください」
「バレるじゃない、貴方馬鹿ぁ?」
「うっ………すみません」
「ごめん、そんなつもりじゃなかったの。」
「ほんの冗談でしたか。」
そして、私はカナミを追いかけ始めた。
ーーーーーーーーーーーーー
「ここね……」
私は、カナミが向かっている場所に着いた。そこは、王都にある噴水がある公園だ。
「ここに一体何が……ん?あれは?」
よく見ると、そこにはセヘル王子の姿があった。
「ようやく邪魔が入らなくなったわね。セヘル王子。」
「そうだな、あの女、俺は正直嫌いだったんだよな~、親父が金くれるから結婚しようとしただけだしww」
「本当に哀れな姉だよねぇ……まぁいいわ、今日で私達は結ばれるわ」
「ええ、そうよ」
うそ…王子まで共犯だったの?
でも…証拠は揃ったわ。執事の力があれば私は証拠を作れる、あとは王様に作った証拠を見せる!完璧っ!私は心の中でガッツポーズをした。
ーーーーーーー1日後ーーーーーー
「ふぅ……疲れたわね~」
「そうですか、では早速私の能力で…」
執事の能力…正直、記憶を覗かれるのは嫌だけど…仕方ないわ、この能力で証拠が手に入るなら…
「お願いできるかしら?」
「はい、わかりました」
執事が目を瞑ると、しばらくして執事が目を開いた。
「どうだったの?」
「しっかりとわかりました、それで令嬢の威厳を取り戻したあと、王子と結婚するのですか?」
「なわけないじゃない、あんなクズはクズがお似合いよ」
「実の妹にそこまで言わなくても…」
「まあいいじゃない、そう思うよね?ね?」
「は、はいっ!もちろんです!」
「よろしい、さてと、準備をしましょうか」
「我が国の城に行くわ、さっき手に入れた証拠を見せる」
「はい、分かりました」
私達は、国王の元へ向かった。
「だって、悔しいんだもん!!」
「それでもです!!落ち着いてください!」
「なによ!」
「メアリー様、大丈夫ですよ。証拠を集めれば、きっとセヘル王子も考え直してくれるはずです。」
「証拠なんてどうやって集めるのよ!!」
「まずは、カナミ様の部屋に行きましょう」
「わかったわ」
私達は、カナミの部屋に行くことにした。
「お嬢様は少し気まずくなりますので、ここからは、私が」
そう言って執事はノックを2回した
「カナミ様、失礼します。」
ドアを開けようとすると……
ガチャ
「えっ?」
開いた。
「あっ……」
カナミがいた。カナミは執事を見て固まった。
「カナミ様、どうかしましたか?」
「いえ……」
カナミは何かを言おうとしていた。
「では、私はこれで」
「あっ……」
執事は去って行った。
「なにかわかった?」
「すみません、何も分からずじまいでした。」
「そう……」
「ですが、あの様子、何か隠していられるかと。」
「なるほどね」
「はい。」
私は執事の目を見て言った。
「なら私は、少し尾行したいと思うわ」
「危険すぎます!やめて下さい!」
「でも、このままだとカナミが何もしていないのに得するのよ。」
「ですが…」
「私は、もう決めたわ。」
「なら、私が」
「あなたはダメよ、優しいから」
「………なるほど、ではバレないようにしてくださいね。」
「わかってるわよ!」
そして私は、カナミの習慣である、夜何処かへ出かけるのを待った。ーーーー
「お嬢様、そろそろ時間ですね」
「えぇ……行きましょう」
私達は、カナミの後を追うため、屋敷を出た。
「お嬢様、馬車を使ってください」
「バレるじゃない、貴方馬鹿ぁ?」
「うっ………すみません」
「ごめん、そんなつもりじゃなかったの。」
「ほんの冗談でしたか。」
そして、私はカナミを追いかけ始めた。
ーーーーーーーーーーーーー
「ここね……」
私は、カナミが向かっている場所に着いた。そこは、王都にある噴水がある公園だ。
「ここに一体何が……ん?あれは?」
よく見ると、そこにはセヘル王子の姿があった。
「ようやく邪魔が入らなくなったわね。セヘル王子。」
「そうだな、あの女、俺は正直嫌いだったんだよな~、親父が金くれるから結婚しようとしただけだしww」
「本当に哀れな姉だよねぇ……まぁいいわ、今日で私達は結ばれるわ」
「ええ、そうよ」
うそ…王子まで共犯だったの?
でも…証拠は揃ったわ。執事の力があれば私は証拠を作れる、あとは王様に作った証拠を見せる!完璧っ!私は心の中でガッツポーズをした。
ーーーーーーー1日後ーーーーーー
「ふぅ……疲れたわね~」
「そうですか、では早速私の能力で…」
執事の能力…正直、記憶を覗かれるのは嫌だけど…仕方ないわ、この能力で証拠が手に入るなら…
「お願いできるかしら?」
「はい、わかりました」
執事が目を瞑ると、しばらくして執事が目を開いた。
「どうだったの?」
「しっかりとわかりました、それで令嬢の威厳を取り戻したあと、王子と結婚するのですか?」
「なわけないじゃない、あんなクズはクズがお似合いよ」
「実の妹にそこまで言わなくても…」
「まあいいじゃない、そう思うよね?ね?」
「は、はいっ!もちろんです!」
「よろしい、さてと、準備をしましょうか」
「我が国の城に行くわ、さっき手に入れた証拠を見せる」
「はい、分かりました」
私達は、国王の元へ向かった。
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