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第二章 魔術事変

リリア

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ーーー翌朝ーーー

「ふぁ~あ、おはよう、アイ」

「………」

寝てるのか。まあいいそっとしておいてやろう。

さて…確か、今日楽遊団が一人来るんだったな。まあいいや。

俺は朝食を作り始めた。

「よし、完成っと、アイを起こしに行くか」

アイの部屋に行き、起こす。

「おい、アイ!朝飯できたぞ!」

「ふぇっ!?あっごめん!すぐ着替えて行くから!」

そして、すぐに準備を終え、アイと一緒に食事を始めた。

「いただきます!」

「どうぞ、召し上がれ」

「美味しい!」

「そりゃ良かった」

「ところでグレイさん、今日の予定は?」

「ああ、ちょっと用事があるから。」

その時、ドアのノックがなる。アイが出る。

「どちら様ですか?」

「こんにちは、私は楽遊団の団長です。お話があるのですが、今よろしいでしょうか?」

「はい!大丈夫ですよ!」

そして楽遊団団長が入ってくる。見た目は結構若い。18歳くらいだろうか。金髪で身長は普通ぐらいか…

「ありがとうございます、私は楽遊団の団長、リリアです。」

「グレイです。」

「では早速本題に入ります。私達は、グレイ市長の街でサーカスをやりたいと思っています。いいですか?」

「はい!もちろん!」

アイが即答する。正直俺もアイと同じ気持ちだ。

「ありがとうございます、それでは、ちょっと来てください!」

そして、外に出ると…

「ここの広い場所でサーカスしてもよろしいでしょうか?」

「はい、もちろんいいですよ」

「では…それっ!」

リリアはそう言うと、手からサーカス用の大きいテントを出し始めた。

「おおっ!」

アイが驚く。確かにこれはすごい。

「それっ!」

今度は大きな箱を出した。

「うおっ!」

「すごーい!」

「まだまだいきますよ!それっ!」

次は小さな動物達が出てきた。

「可愛い~!」

アイは興味津々だ。

「ありがとうございます。」

「すごい…あなた…魔術使いですか?」

「はい、私は収納魔術使いです、取り出すこともできますよ」

「いえ……凄いなと思いまして……」

「いえいえ、グレイさんも魔術使いでしょ?」

「はい、消滅魔術、物騒なんであんまり使いたくないんですがね…」

「そうなんですか……まあとにかく、ここにサーカスさせてもらいます!グレイさん!よろしくお願いします!」

「はい、こちらこそ、よろしくお願いいたします」

こうして、楽遊団によるサーカスが始まった。

ーーーー1日後ーーーー

「グレイさん!チケット取ったよ!」

「ありがとう、アイ」

アイが取ってきてくれたらしい。まあ暇だから見に行こうかな。

「じゃあ行くか」

「うん!」

そして、俺たちは、サーカスを見に行った。

「すげえ……こんなの初めて見た……」

「そうだね!グレイさん!」

空中でブランコに乗ったり…ライオンに芸をさせたり……

とても楽しかった。

そして、最後に、大きなステージのような場所に出て……

「皆さん!ありがとうございました!」

そして、幕を閉じる。

「楽しかったな~、アイ」

「ほんとね!」

俺達が帰ろうとした時、リリアが話しかけてきた。

「グレイさん!アイさん!少しお時間よろしいですか?」

なんだ…?

「はい…そんなに焦って大丈夫ですか?」

「魔物が原因で、客が来ないんですよ、多分、近くに魔物の集落ができたかも……」 

「なっ!?」
俺は驚いた。

「わかりました、すぐ行きましょう」

「はいっ!」

そして、俺達は街を出て行った。

ーーー3分後ーーー

「この辺です」

「よし、じゃあ探すか……ってあれか?」

そこにはゴブリンの群れがいた。

「拠点は持っていないですが…そうです」

「なるほど……」

よし…久しぶりにやるか!

俺は一瞬でコブリンに近づき、一体ずつ倒していく。

「ほう、お強い…!」

リリアが笑いながら言ってくれた

「ありがとうございます、これで大丈夫ですかね?」

「はい!助かりました!グレイさん!」
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