幼馴染達が俺の為にハーレムを作るそうです

はるにゃまん

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フェラから始まる学生性活?

第9話 貴方の知能が頼りです。 愛衣、覚悟の時!

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 そんな話をしている内に、朝礼も終わって授業に入る。
 今日の授業は、一年の頃のおさらいだった。

 何故おさらいをするのか、それは――

「来週に過去のおさらいも兼ねた実力テストをするので、ちゃんと授業を聞いておくように!」

 とまぁ、来週にこんなイベントがあるからだった。
 まぁ先生がこう言いだすから、勿論生徒達は不満げな表情で猛抗議をしていた。
 その抗議をしている生徒達の中には、巽や愛衣も含まれていた。
 まぁ二人共、あんまり成績良くなかったもんなぁ……。

 そしてそんな発表があった授業の後、愛衣と巽が深刻な顔をして俺の元へやってくる。
 そして二人は俺の前に立ち、声を揃えて言い放つ。

『真様! どうかこのバカな二人に勉強を教えて下さい!』

 腰を90°に曲げ、必死に頼み込んでくる二人。
 まぁ頼んでくる事は、何となく予想はしていたさ……。
 すると、その二人に続いて夏葉も俺の元へやって来る。

「真くん、あたしにも勉強教えてもらえないかな?」
「え? でも、夏葉って成績――」
「ちょ、ちょっと苦手な所があるからそれを教えてほしくて……」

 俺の言葉を遮り、顔を赤くしてまで頼んでくる夏葉。
 そんな夏葉を見た俺は流石に断れない。

「あぁ、そこまで言うなら良いけど……」
「ほんと!? ありがとう!」

 俺が了承した途端に、夏葉は顔を輝かせるかのように笑みを浮かべる。

 そんなに喜ぶ事か? ただ勉強するだけなのに……。
 あ、愛衣と巽の事すっかり忘れてた。

「巽も、教えるから構わないよ」
「ありがとう! 流石俺の親友だ! 恩に着るぜ!」
「未だにお前から恩を返してもらった記憶がないんだがな……」
「そ、それは……いずれまた……その内に……」

 俺が恩返しを匂わせた途端に、顔色を変えた巽。
 いじり甲斐があって面白いなこいつは。

「あ、あたしは……」
「あぁ、愛衣も大丈夫だよ」
「わーい! ありがとう! 真!」

 そう言って愛衣は、俺に飛びついてくる。

「ちょ、ちょっと! 急に何するんだよ!」
「あ、ごめんごめん……えへへ、つい嬉しくなっちゃって……」

 顔を赤くして、頭を掻く愛衣だった。

「アリスはどうなんだろう……」
「多分アリスちゃん、今回も家庭教師の先生に頼むみたいだよ」
「俺の所には来ないのか」
「あれ~? もしかして、アリスに頼られない事にショックでも受けてるのかにゃ~?」

 愛衣がからかうように煽ってくる。

「まぁショックと言うか、たまには一緒に勉強したいなと思っただけだよ」
「ふむ……実は真は寂しがりやさんっと……メモメモ」
「メモらんでいい!」

 俺はニヤニヤしながらメモをする素振りを見せる愛衣を必死に止めるのだった。

 

 そんなこんなで、放課後。
 俺と夏葉と愛衣と巽は、揃って俺の家へ向かう。
 甘奈を誘おうと思ったが、甘奈は甘奈で彼女のクラスメイトと共に勉強するらしい。
 兄としては、ちゃんと妹に友人が出来ている事が喜ばしかった。

 アリスも、放課後になって俺の教室に訪れた時に、一言謝って行ってしまった。
 まぁ最後に何を思ったのか「家庭教師って言っても、女の先生だから安心してね」などと言われたが……。
 一体何を安心すれば良いんだろうか……。俺にはいまいち理解できなかった。

 そして何だかんだで俺に家に着き、皆で俺の部屋へ向かう。
 部屋に着いて早々、何をしに来たのかを忘れたように巽が床に寝転がる。

「おい、巽。お前、何しに来たのか忘れたのか?」
「……あっ! そうだ! テスト勉強だ!」
「お前……」

 どうやら素で忘れていたらしい。まぁ巽らしいと言えば巽らしいけど……。
 そんなアホな巽を叩き起こし、俺達は部屋においてあるテーブルに勉強道具一式を取り出して勉強会を始める。
 そして十数分後、巽の携帯に着信が入った。

「母さんからだ……。何の用だろ」
「取り敢えず出れば?」
「あぁ、悪い」

 そう言って巽は、俺の部屋から出ていく。
 そしてすぐに、電話が終わった巽が部屋に入ってきた。

「で? お母さんは、何の用だって?」
「晩飯の買い出し……。だからすぐに帰って来いってさ……」
「あぁ、まぁ……どんまい」
「まぁじゃあ俺は帰るわ……。悪いな、こっちから頼んだのに」

 申し訳無さそうに巽が謝る。

「構わんさ。また何かあれば言ってくれれば良い」
「あぁ、サンキュー。じゃあ小宮さんと愛衣は、頑張ってな」
「うん、ありがとう」
「よし! これで、巽には負けないね!」
「お、俺は俺で家で勉強するから! ぜってぇ愛衣には負けねぇ!」

 愛衣に煽られ、巽は顔を赤くして出ていった。
 相変わらず仲の良い二人だ。

「南雲君、行っちゃったね」
「まぁ、親からの呼び出しだからな」
「て事は、この家にはあたし達だけ?」

 夏葉が確認するように聞いてくる。

「まぁそうだな。親も今日、遅いらしいし」

 実は昼休みに、父さんと葉月さんから連絡が来ていた。
 そうやら今夜も遅くなるらしい。ご苦労なことだ……。

「甘奈ちゃんも、まだ帰ってこないよね?」
「あぁ、クラスメイトと勉強会らしいからな。それに、帰る時には連絡するって言ってたし」
「なるほどぉ……」

 俺の言葉を聞いた夏葉と愛衣が、目を輝かせるようににやけながらお互いの顔を見合わせる。
 なんだ? 何か嫌な予感がするんだが……。

「ねぇ、真くん」
「な、何だ……?」

 ニコリと微笑みながら、夏葉は俺の目を見る。
 その目を見た瞬間、俺の背筋にゾクリと寒気が走った。
 何かまた厄介な事が起きる気がする。そんな嫌な寒気が……。

「昨日言った事、覚えてる?」
「き、昨日……?」

 昨日と言ったら。あの時の事か……?

「もしかして……」
「そう、あたしが真くんのおちんちんを舐める時に言ってた時の事」
「ちょ、ちょっと夏葉!? お、おちん……舐めるってど、どういう事!?」
「まぁまぁ愛衣ちゃんは落ち着いて……ね?」
「う、うん……」

 夏葉に言われ、素直に引き下がる愛衣。

「もしかして、俺の事が好きな女子云々の事か……?」
「鈍い真くんにしては、珍しく正解❤」
「も、もしかしてだけど……」

 俺はそう言って、愛衣の方に目を向ける。
 その瞬間、愛衣は途端に顔を赤くして目を背けた。
 これはもしかしてそう言う事なのだろうか……?

「あ、分かっちゃった? じゃあ、あとは本人の口からどうぞ❤」
「ちょ、ちょっと夏葉……! 急にそんな事言われても、あたし何も考えてな――」
「じゃあ良いの? 今ぐらいしか言う機会無いと思うけど?」
「それは……そうだけど……」

 愛衣は夏葉に言われ、顔を赤くしながら俺の方をチラチラ見てきている。
 それを見た俺は、色々と確信してしまった。

 あぁ、これマジなやつだぁ……。
 マジかぁ……え? 愛衣が? 普通の友達感覚でしかなかったんだけどな……。
 あぁ、でも今考えてみれば愛衣が大会とかに誘ってるの男子って俺ぐらいだっけ。
 前に聞いた事あった気がするけど、その時は皆の予定が合わなくてとか言われてたっけか?
 あれって多分、俺以外の男子は元から誘ってなかったんだろうなぁ……。
 てか、愛衣はいつから俺を? そんな大した事した覚えがない気がするんだけどなぁ……。

 俺は、愛衣との過去を頭の中で思い返す。
 そうこうしている内に、愛衣が覚悟を決めたような表情で俺と目を合わせた。

「ま、真!」
「お、おう……」

 愛衣は相変わらず顔を赤らめている。
 そして俺は、その言葉の続きを待つが、まだ恥ずかしいのか愛衣は口をモゴモゴさせている。

「愛衣ちゃん? ちゃんと言わないと、伝わらないよ?」
「わ、分かってるけど……」
「じゃあ言わないと……ね?」
「う、うん……」

 夏葉に励まされ(?)、愛衣は深呼吸。
 そして再び、顔を引き締めて俺と向き合った。
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