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異変
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叔母さんの横でついていく。
「ゆいも大変だったね」
「おばあちゃんたちが朝ご飯も食べさせてないなんて、ごめんね」
エレベーターに乗りこみながら、由香叔母さんは言った。
「あたし、お腹ペコペコ。昨日の夜にカップラーメンを食べたのが最後かな」
建物から出て、歩いて向かうらしい。道路をはさんだ向こう側にコンビニが見えた。
「カップラーメン食べたの? ゆいが一人で?」
叔母さんはちょっとびっくりした顔をしている。それもそうだ。あたしはコンロの使い方がわからなかったんだから。叔母さんはそれを知っているからだ。
あたしの手を引きながら、信号が青になるのを待つ。
「一人じゃないよ」
「え? そのころにおばあちゃんたちいたの?」
信号が青に変わった。叔母さんが歩き出したので、あたしも叔母さんの横について歩き出した。
「いなかったよ。おじいちゃんとおばあちゃん、夜遅くに来た」
ご飯食べたのも、夜遅くだったか。今はお日様が真上にある時間で、それまで何も食べてないからお腹ペコペコだった。何度も何度もお腹がグーと鳴る。
「そっかぁ、じゃあだれがいたのかな……」
コンビニについた。コンビニはおにぎりにお弁当、サンドイッチにお菓子など、たくさんのものが並んでいる。選び放題だ。叔母さんは入ってすぐにおにぎりコーナーに行った。
そして、まるでこのおにぎりコーナーは自分のもの、とでも言いたげに両腕を広げて。
「さあゆい、何が食べたい? 好きなの選んでいいよ!」
叔母さんは明るい声で言い切った。叔母さんがそう言ってくれるんだから、遠慮しないでなんでも好きなのを選んでよさそうだ。なににしよっかなぁ。
由香叔母さんはというと、おにぎりを手早く二つとっていた。昆布と梅だった。おじいちゃんとおばあちゃんが好きそうなやつ。
「あたし、さけが好き」
さけおにぎりを見つけて取ろうとするが高くて届かない。そんなあたしを見て、叔母さんがひょいと軽々そう一個取ってくれた。
「おにぎりだけじゃ少ないから、サンドイッチもいいよ、ゆい」
サンドイッチなんかは、もっと種類がある。タマゴにハムサンド、ちょっと贅沢なカツサンドもある。フルーツが入ったものまで。棚の上から下まですべてサンドイッチのコーナーだった。もうこれは、サンドイッチ天国。
「マシュー、上の方が見えないんだけど、なにがあるかな?」
やっぱり最上段は見えなかった。どれだけ首を伸ばしてもダメそうだった。
マシューはふわふわ浮いて、上の段を見てくれた。
「三角じゃなくて四角いサンドイッチもあるよ。『ボックスサンド』ってある。それはタマゴやハム、野菜サンドとかがいっぱい入っていたよ。それから──」
「それがいい!」
一つのパックにいろんな種類のサンドイッチが入っているなんてとてもお得だ。
叔母さんは、あたしの方をじっと眺めていた。あたしが叔母さんの顔を見ると、すぐに目が合った。なぜだか叔母さんの目は丸くなっていた。
「叔母さん、この棚の一番上の、四角いサンドイッチがいい!」
「あ、ああ……これのこと?」
叔母さんは手を伸ばすと、さっきマシューが見ていたものを手にとって、見せてくれた。
「そう、これこれ」とマシュー。
「これこれ」とあたしもマシューと同じように叔母さんに言う。
「……よく見えたわね、ゆい」
「ゆいも大変だったね」
「おばあちゃんたちが朝ご飯も食べさせてないなんて、ごめんね」
エレベーターに乗りこみながら、由香叔母さんは言った。
「あたし、お腹ペコペコ。昨日の夜にカップラーメンを食べたのが最後かな」
建物から出て、歩いて向かうらしい。道路をはさんだ向こう側にコンビニが見えた。
「カップラーメン食べたの? ゆいが一人で?」
叔母さんはちょっとびっくりした顔をしている。それもそうだ。あたしはコンロの使い方がわからなかったんだから。叔母さんはそれを知っているからだ。
あたしの手を引きながら、信号が青になるのを待つ。
「一人じゃないよ」
「え? そのころにおばあちゃんたちいたの?」
信号が青に変わった。叔母さんが歩き出したので、あたしも叔母さんの横について歩き出した。
「いなかったよ。おじいちゃんとおばあちゃん、夜遅くに来た」
ご飯食べたのも、夜遅くだったか。今はお日様が真上にある時間で、それまで何も食べてないからお腹ペコペコだった。何度も何度もお腹がグーと鳴る。
「そっかぁ、じゃあだれがいたのかな……」
コンビニについた。コンビニはおにぎりにお弁当、サンドイッチにお菓子など、たくさんのものが並んでいる。選び放題だ。叔母さんは入ってすぐにおにぎりコーナーに行った。
そして、まるでこのおにぎりコーナーは自分のもの、とでも言いたげに両腕を広げて。
「さあゆい、何が食べたい? 好きなの選んでいいよ!」
叔母さんは明るい声で言い切った。叔母さんがそう言ってくれるんだから、遠慮しないでなんでも好きなのを選んでよさそうだ。なににしよっかなぁ。
由香叔母さんはというと、おにぎりを手早く二つとっていた。昆布と梅だった。おじいちゃんとおばあちゃんが好きそうなやつ。
「あたし、さけが好き」
さけおにぎりを見つけて取ろうとするが高くて届かない。そんなあたしを見て、叔母さんがひょいと軽々そう一個取ってくれた。
「おにぎりだけじゃ少ないから、サンドイッチもいいよ、ゆい」
サンドイッチなんかは、もっと種類がある。タマゴにハムサンド、ちょっと贅沢なカツサンドもある。フルーツが入ったものまで。棚の上から下まですべてサンドイッチのコーナーだった。もうこれは、サンドイッチ天国。
「マシュー、上の方が見えないんだけど、なにがあるかな?」
やっぱり最上段は見えなかった。どれだけ首を伸ばしてもダメそうだった。
マシューはふわふわ浮いて、上の段を見てくれた。
「三角じゃなくて四角いサンドイッチもあるよ。『ボックスサンド』ってある。それはタマゴやハム、野菜サンドとかがいっぱい入っていたよ。それから──」
「それがいい!」
一つのパックにいろんな種類のサンドイッチが入っているなんてとてもお得だ。
叔母さんは、あたしの方をじっと眺めていた。あたしが叔母さんの顔を見ると、すぐに目が合った。なぜだか叔母さんの目は丸くなっていた。
「叔母さん、この棚の一番上の、四角いサンドイッチがいい!」
「あ、ああ……これのこと?」
叔母さんは手を伸ばすと、さっきマシューが見ていたものを手にとって、見せてくれた。
「そう、これこれ」とマシュー。
「これこれ」とあたしもマシューと同じように叔母さんに言う。
「……よく見えたわね、ゆい」
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