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召喚の話:02 ※悪魔視点
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数ヵ月が経ち、ガーゴイル達が魔方陣のあった場所に迷いこんだ人間を連れてきた。
状況がわかっていないのか呆けている。
俺を殺しに来たのでは無さそうだ。
「貴様……何者だ」
「烏丸 大和 19歳。仕事の帰り道、トラックに轢かれて死にました」
変わった名前、変わった服装、聞いたことのない単語。
まさか、この人間があいつらの命と引き換えに喚びだされたと言うのか?
よりにもよって人間……。
「……は?トラック?死んだ?何を言ってるのかわからんな……ここが世界一最凶と名高いダンジョン、ルクスリアと知ってやって来たのか?」
階段を降りて近付いてみる。
俺の姿にもダンジョンの名前にも反応を示さない。
黒い髪、黒い瞳……。
もっとその瞳を良く見ようと顎を持ち上げた。
目が合うと白い頬を朱に染めてふるりと震えた。
優しく儚く小さな者を思い出した。
少し……戯れの気持ちを起こしてみようか。
「お前の様に華奢で顔立ちの良い者は久方ぶりだな……男なのが残念だがお前の容姿は好みだ……気に入った。この俺が直々に相手をしてやろう。光栄に思え」
暴れるでも、騒ぐでもなく呆けている。
頭の足りぬ者だったか?……まぁ良い。
逃げられぬ様、その小さな体を触手で拘束した。
初めてなのだろう……その入り口は狭く固い。
歯を食い縛って痛み堪える姿は全ての人間の咎を一身に受け、贖罪をしているかのようで……手酷く扱う気にはなれなかった。
最凶と呼ばれるダンジョンの話をしても、ボスとして魔王にも匹敵する力を持つ俺の話をしても、その目に俺に対する恐怖はなかった。
俺の愛撫に体を揺らして反応をする。
あぁ……これは、失くしたと思った者だ。
「親しいものはなんと呼ぶ?カラスマか?ヤマトか?」
「あ……ヤ……ヤマト」
熱を帯びた目で答える。
言葉を交わせる事に喜びを感じる。
俺の指に声を出して反応をする。
「ヤマトか……俺の事はアスと呼べヤマト……」
「う……うぁ……あ……アス……?」
名前を呼ばれた……。
1度も呼ばれることのなかった名前だ。
もう愛する者から呼ばれる事の無いと思っていた名前。
「そうだ……可愛いヤマト……もう良い頃か?挿れるぞ……」
傷付かない様に逸る気持ちを押さえながら丹念にほぐした。
繋がる事は無いと思っていた。
心だけで良いと思っていた。
「うあぁぁぁ……!!」
俺のモノがヤマトの体内に埋まっていく。
よくほぐしたと思っていたのに、まだキツイ。
ゆっくりと傷付け無いように慎重に腰を進める。
繋がって満たされる充足感。
優しい気持ちに満たされる。
愛しい気持ちで一杯になる。
甘えたように身を寄せてくる様はあの頃の愛しい者の姿そのものだ。
ヤマトは俺の名を呼び、紡がれる『好き』という言葉に胸が熱くなる。
初めて言われた言葉。
ヤマトは運が良い……今やこのダンジョンは人間の方が多い。
見つけたのが俺の配下で良かった。
愛してると伝えると、少し戸惑いの顔を見せる。
ヤマトは人間だ。
人間の血の匂いの染みた俺をすぐには受け入れられないのかもしれない。
昔から人間を殺める事は昔から嫌っていたから、その瞳に葛藤が見えた。
嫌がることはしない。望みなら何でも叶える。だから……だから俺の伴侶として側で笑っていて欲しい。
ヤマトは悲しげな顔で微笑むだけだった。
状況がわかっていないのか呆けている。
俺を殺しに来たのでは無さそうだ。
「貴様……何者だ」
「烏丸 大和 19歳。仕事の帰り道、トラックに轢かれて死にました」
変わった名前、変わった服装、聞いたことのない単語。
まさか、この人間があいつらの命と引き換えに喚びだされたと言うのか?
よりにもよって人間……。
「……は?トラック?死んだ?何を言ってるのかわからんな……ここが世界一最凶と名高いダンジョン、ルクスリアと知ってやって来たのか?」
階段を降りて近付いてみる。
俺の姿にもダンジョンの名前にも反応を示さない。
黒い髪、黒い瞳……。
もっとその瞳を良く見ようと顎を持ち上げた。
目が合うと白い頬を朱に染めてふるりと震えた。
優しく儚く小さな者を思い出した。
少し……戯れの気持ちを起こしてみようか。
「お前の様に華奢で顔立ちの良い者は久方ぶりだな……男なのが残念だがお前の容姿は好みだ……気に入った。この俺が直々に相手をしてやろう。光栄に思え」
暴れるでも、騒ぐでもなく呆けている。
頭の足りぬ者だったか?……まぁ良い。
逃げられぬ様、その小さな体を触手で拘束した。
初めてなのだろう……その入り口は狭く固い。
歯を食い縛って痛み堪える姿は全ての人間の咎を一身に受け、贖罪をしているかのようで……手酷く扱う気にはなれなかった。
最凶と呼ばれるダンジョンの話をしても、ボスとして魔王にも匹敵する力を持つ俺の話をしても、その目に俺に対する恐怖はなかった。
俺の愛撫に体を揺らして反応をする。
あぁ……これは、失くしたと思った者だ。
「親しいものはなんと呼ぶ?カラスマか?ヤマトか?」
「あ……ヤ……ヤマト」
熱を帯びた目で答える。
言葉を交わせる事に喜びを感じる。
俺の指に声を出して反応をする。
「ヤマトか……俺の事はアスと呼べヤマト……」
「う……うぁ……あ……アス……?」
名前を呼ばれた……。
1度も呼ばれることのなかった名前だ。
もう愛する者から呼ばれる事の無いと思っていた名前。
「そうだ……可愛いヤマト……もう良い頃か?挿れるぞ……」
傷付かない様に逸る気持ちを押さえながら丹念にほぐした。
繋がる事は無いと思っていた。
心だけで良いと思っていた。
「うあぁぁぁ……!!」
俺のモノがヤマトの体内に埋まっていく。
よくほぐしたと思っていたのに、まだキツイ。
ゆっくりと傷付け無いように慎重に腰を進める。
繋がって満たされる充足感。
優しい気持ちに満たされる。
愛しい気持ちで一杯になる。
甘えたように身を寄せてくる様はあの頃の愛しい者の姿そのものだ。
ヤマトは俺の名を呼び、紡がれる『好き』という言葉に胸が熱くなる。
初めて言われた言葉。
ヤマトは運が良い……今やこのダンジョンは人間の方が多い。
見つけたのが俺の配下で良かった。
愛してると伝えると、少し戸惑いの顔を見せる。
ヤマトは人間だ。
人間の血の匂いの染みた俺をすぐには受け入れられないのかもしれない。
昔から人間を殺める事は昔から嫌っていたから、その瞳に葛藤が見えた。
嫌がることはしない。望みなら何でも叶える。だから……だから俺の伴侶として側で笑っていて欲しい。
ヤマトは悲しげな顔で微笑むだけだった。
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