85 / 106
蒔いた種を刈り取る話
しおりを挟む
旦那2名は不在。
アスはお城へダンジョンのボスとして君臨しに、ヒュウガはレベル上げの為に、そのダンジョンを攻略中。
『大丈夫!!私たちがついてるから!!』
『ちゃんと厳選して呼び込むから安心してね!!』
『今のカラスマちゃんに敵う奴なんていないから!!』
一番の敵は味方の中にいるもんだ。
全然安心できないお姉様達だが今日はアスの触手が一緒にいてくれてる。
先日、毒々しいピンクの花を咲かせていたリンフィに貰った植物は数日水ヤリをサボっていた間にピンク色の実をつけていた。
ハート形。
桃に見えなくもない。
タブレットで調べても『エルフの果実』としか出てこなかった。
俺に詳細を教える気は無いようだ。
アスの触手は物珍しそうに『エルフの果実』の茎の間をはい回っているけれど……綺麗だと思っていたその蒼い体が畑の中で見ると、シーボルトミミズに見えてきたので呼び戻して今は俺の背中で小さくなっている。
ついでにスキルの力で出てきた種も調べてみる。
『テトロ草』と『サテュリ草』そして……『ミニ世界樹』。
『サテュリ草』どっかで聞いたなぁ……何だっけ?
大体『ミニ世界樹』って何だ?世界樹って世界の中心になる大樹を想像してたけど、この世界の世界樹は畑で育てられるものなのか?
「お兄様、サテュリ草なんて何に使うんですか?」
「ひっ!!」
背後からいきなり声を掛けられて驚いて畑の中に倒れた俺を見下ろしてきたのはリンフィだった。
噂をすればなんとやらだな……。
「久しぶりだね、リンフィ。でも驚かせないでよ」
「ごめんなさぁい。驚かせる気は無かったんですよ?」
リンフィが手を引いて起こしてくれたが、その手を離してくれない。
こうやって並んでみるとリンフィの背が伸びている。
成長期って良いなぁ……。
ぼんやりそんな事を考えていたらリンフィの腕の中にいた。
「?急にどうしたの?」
リンフィは俺の顔をじっと見てくる……。
何だろう?
「お兄様、何だか変わりました?」
進化をしたらしいが、何がどう変化したのか実感がない。
「そうかなぁ?よくわかんない」
美少女顔は相変わらずだなぁ。
でもアスやヒュウガの様に訳もわからなくなるほどドキドキしない。
二人をこんなに至近距離で見るとどうしようも無いほどの胸がバクバクと苦しくなるのに……不思議に思いながらリンフィを見ているとリンフィが急に笑いだした。
「はははっ!!お兄様、あんなことした僕の腕の中に大人しくいるって事は、またやっても良いって事ですかぁ?」
「え?……あっ!!違う!!」
急に体を離した俺をリンフィは楽しげに観察していた。
アスはお城へダンジョンのボスとして君臨しに、ヒュウガはレベル上げの為に、そのダンジョンを攻略中。
『大丈夫!!私たちがついてるから!!』
『ちゃんと厳選して呼び込むから安心してね!!』
『今のカラスマちゃんに敵う奴なんていないから!!』
一番の敵は味方の中にいるもんだ。
全然安心できないお姉様達だが今日はアスの触手が一緒にいてくれてる。
先日、毒々しいピンクの花を咲かせていたリンフィに貰った植物は数日水ヤリをサボっていた間にピンク色の実をつけていた。
ハート形。
桃に見えなくもない。
タブレットで調べても『エルフの果実』としか出てこなかった。
俺に詳細を教える気は無いようだ。
アスの触手は物珍しそうに『エルフの果実』の茎の間をはい回っているけれど……綺麗だと思っていたその蒼い体が畑の中で見ると、シーボルトミミズに見えてきたので呼び戻して今は俺の背中で小さくなっている。
ついでにスキルの力で出てきた種も調べてみる。
『テトロ草』と『サテュリ草』そして……『ミニ世界樹』。
『サテュリ草』どっかで聞いたなぁ……何だっけ?
大体『ミニ世界樹』って何だ?世界樹って世界の中心になる大樹を想像してたけど、この世界の世界樹は畑で育てられるものなのか?
「お兄様、サテュリ草なんて何に使うんですか?」
「ひっ!!」
背後からいきなり声を掛けられて驚いて畑の中に倒れた俺を見下ろしてきたのはリンフィだった。
噂をすればなんとやらだな……。
「久しぶりだね、リンフィ。でも驚かせないでよ」
「ごめんなさぁい。驚かせる気は無かったんですよ?」
リンフィが手を引いて起こしてくれたが、その手を離してくれない。
こうやって並んでみるとリンフィの背が伸びている。
成長期って良いなぁ……。
ぼんやりそんな事を考えていたらリンフィの腕の中にいた。
「?急にどうしたの?」
リンフィは俺の顔をじっと見てくる……。
何だろう?
「お兄様、何だか変わりました?」
進化をしたらしいが、何がどう変化したのか実感がない。
「そうかなぁ?よくわかんない」
美少女顔は相変わらずだなぁ。
でもアスやヒュウガの様に訳もわからなくなるほどドキドキしない。
二人をこんなに至近距離で見るとどうしようも無いほどの胸がバクバクと苦しくなるのに……不思議に思いながらリンフィを見ているとリンフィが急に笑いだした。
「はははっ!!お兄様、あんなことした僕の腕の中に大人しくいるって事は、またやっても良いって事ですかぁ?」
「え?……あっ!!違う!!」
急に体を離した俺をリンフィは楽しげに観察していた。
24
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
ギルド職員は高ランク冒険者の執愛に気づかない
Ayari(橋本彩里)
BL
王都東支部の冒険者ギルド職員として働いているノアは、本部ギルドの嫌がらせに腹を立て飲みすぎ、酔った勢いで見知らぬ男性と夜をともにしてしまう。
かなり戸惑ったが、一夜限りだし相手もそう望んでいるだろうと挨拶もせずその場を後にした。
後日、一夜の相手が有名な高ランク冒険者パーティの一人、美貌の魔剣士ブラムウェルだと知る。
群れることを嫌い他者を寄せ付けないと噂されるブラムウェルだがノアには態度が違って……
冷淡冒険者(ノア限定で世話焼き甘えた)とマイペースギルド職員、周囲の思惑や過去が交差する。
表紙は友人絵師kouma.作です♪
悪役令嬢の兄、閨の講義をする。
猫宮乾
BL
ある日前世の記憶がよみがえり、自分が悪役令嬢の兄だと気づいた僕(フェルナ)。断罪してくる王太子にはなるべく近づかないで過ごすと決め、万が一に備えて語学の勉強に励んでいたら、ある日閨の講義を頼まれる。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
魔法学園の悪役令息ー替え玉を務めさせていただきます
オカメ颯記
BL
田舎の王国出身のランドルフ・コンラートは、小さいころに自分を養子に出した実家に呼び戻される。行方不明になった兄弟の身代わりとなって、魔道学園に通ってほしいというのだ。
魔法なんて全く使えない抗議したものの、丸め込まれたランドルフはデリン大公家の公子ローレンスとして学園に復学することになる。無口でおとなしいという触れ込みの兄弟は、学園では悪役令息としてわがままにふるまっていた。顔も名前も知らない知人たちに囲まれて、因縁をつけられたり、王族を殴り倒したり。同室の相棒には偽物であることをすぐに看破されてしまうし、どうやって学園生活をおくればいいのか。混乱の中で、何の情報もないまま、王子たちの勢力争いに巻き込まれていく。
【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった
cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。
一途なシオンと、皇帝のお話。
※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる