最凶のダンジョンで宿屋経営

藤雪たすく

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本能の獣の話

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ヒュウガが労る様にペロペロと顔を舐めてくれている。

自分で言い出した事とは言え……人の姿の時とは全く違った営みに衝撃を受けている。
尋常じゃない量の熱い液体が、少しお腹に力を入れるといまだに溢れてくる……。

あんなに激しく腰は動くものなのか。
まさか抜けなくなるとは思わなかった。
あんなに何度も出されるとは思わなかった。
見ていたモノよりさらにあそこまで大きくなるなんて思わなかった。
今までも散々苦しい思いはしてきたけれど……あそこまで泣いて嘔吐してってのは……。

度々ヒュウガは理性が吹っ飛ぶ事があったが、もう完全に獣だった。
衝撃的過ぎて、ヒュウガの顔を見れずにいる。

ヒュウガが場所を生命の泉の側に移動した理由がわかった。
生命の泉の水は傷ついた俺の体を癒してくれた。

ヒュウガとの初めては2度ともここだ。

「カラスマ、ごめん、ごめん!!戻ってきてくれ」

衝撃にぼんやりとしていただけだけど、心神喪失でもしたと疑われていたようだ。

ヒュウガに手を伸ばす。

「大丈夫……でも……最初で最後にしてくれたら嬉しいかも……」

薄い笑いが溢れてしまった。

毎度毎度こんな激しさでやられ続けたら、いくら淫魔に作り替えられた体でも持ちそうにない。

リンフィ……俺より小柄なあの体でこれを一晩中……そりゃあヒュウガがトラウマになるよね。
むしろそんな目に遭っても、またここへやってくるリンフィの強さ、尊敬するよ。

「うん……俺もこれでわかった。カラスマとは人の姿でやる方が良い……抱き締めることも、キスすることも出来なくて……何度その小さな頭を喰い千切りそうになったことか……」

俺、そんな恐怖と隣り合わせにいたんだ。
いろんなとこ噛まれて血も出たり、かなり荒々しかったけど、それでも手加減して理性を保っていてくれていたのか。

でもお姉さま達が出てこなかったって事は……大丈夫って事だよな。

「俺も……抱き締めて貰えないのもキスして貰えないのも嫌だ……ただ種を残す為だけの行為みたいで……」

体を起き上がらせてヒュウガの体に腕を回し、耳元に囁いた。

「いっぱい抱き締めていっぱいキスして欲しい……」


あぁ……また失敗した……。

抱き締めて欲しい、キスして欲しいとは思ったけど。
絞め殺して欲しい、窒息させて欲しいとは思わなかったはず……。
抱きしめてくるヒュウガの腕はいつもよりキツくて顔を胸に押し当てられているので声を上げられないどころか息できない。

生命の泉が側にあるし……大丈夫か。
苦しい程の愛が嬉しいから大丈夫……。

おやすみ……。


「カラスマっ!?」

ヒュウガの慌てる声を遠くに聞きながら、俺は意識を手放した。

ーーーーーー

ヒュウガと仲直りもできて、それからはヒュウガは狼の姿でやりたいと言い出す事もなくなり、比較的平和な日々が続いている。


「またダンジョンに行くのか?」

アスがお城へ向かった後、出ていこうとしたヒュウガの尻尾を掴んで引き留めた。

「レベル上がってるんだろ?危ないんだろ?」

ダンジョンの魔物もそうだけど、魔物より魔獣が厄介で理性が無いと聞いた。
アスの命令で動くわけではなく、ただ目の前に現れたものを殺すことのみに生きている。
ダンジョンの魔物ですら標的になるのだとか……。

「でもなぁ……俺は戦うことでしかレベルが上がらないし……あいつにこれ以上差をつけられるのも悔しいじゃん」

「岩山のボスだって買えるし……アスに相手をして貰うんじゃダメなの?アスならヒュウガを殺さないと思う」

……多分?

なお食い下がる俺にヒュウガは心配してくれてありがとうと頭を撫でながら、薄く笑った。

「お金はいつかの時の為にとっておけ。アスは……あいつは手加減なんてできない……だって……」
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