最凶のダンジョンで宿屋経営

藤雪たすく

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狼なんて怖くない?話 ※狼視点

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「帰りづれぇ~っ!!」

俺は頂上でごろりと寝転んだ。


昨夜ダンジョンから戻って見ると嗅いだことのある匂いがした……エルフのガキだ。

前に来たとき俺達に薬を盛り、カラスマに好き放題してくれたお仕置きと……最強クラスの嗅覚を持つ人狼が薬を盛られたと言う失態。屈辱の仕返しに……カラスマに向けるわけにはいかない、狩猟本能による獲物をメチャクチャにしてやりたいという欲望を開放し……好き勝手やってしまった訳だが……。

うん、久々に狼の姿で相手の体に気遣いなく本能を開放させてやるのは正直かなり気持ち良かった。

あの時はここまでカラスマに入れ込む事になるとは思わなかったし……。

知られるのが怖い。

カラスマは俺と狼の姿でやるに抵抗を持っているようだ。
俺達、人狼族の間では人の姿でやることも狼の姿でやることも、ちょっと理性が効かなくなって野生的になるだけで、普通の事なのだが……種族の違いと言うやつか……。

エルフのガキにした事を知られたら、カラスマの目に宿るのは、嫌悪か、畏怖か、侮蔑か……全く気にされなかったらそれはそれで俺の存在がその程度と言われている様で嫌だ……。
実際、婚約者だとほざいた、タマモの事も特に関心は無さそうだった。

何とも帰りづらくて、ここで一夜を過ごしたが、濃くなるカラスマのフェロモンに虚しく一人で処理をし通しだった。アスの奴、絶対俺の状況を理解していて、いつもより長引かせやがった。


鼻を動かしてみる。

エルフのガキは帰って行ったようだ。
ばらされたかな?……でも何時までもここに居るわけにもいかないよな?

どうはぐらかそうかと迷っているとカラスマの匂いが近づいてくる。

急いで山を降りていくと、少し上がった所でカラスマを見つけた。
体を動かすの苦手なくせに……既に真っ青な顔をして息が上がっている。

「ヒュウガ……迎えに……来たよ?……一緒……帰ろ……?」

息も絶え絶え、辛そう笑顔にキュゥゥゥンと胸が締め付けられる。
心配してくれたのだろうか?
俺が戻らないことを不安に感じてくれたのだろうか?
愛されてる感がする。

「ごめん、カラスマ。心配かけた」

狼の姿に戻るとカラスマを背中に乗せて家へ急いだ。

「ヒュウガ……」

背中に乗せたカラスマが話しかけてくる。
気をつけないと舌を噛むぞ?

「リンフィとの事……聞いた」

あぁ……やっぱりバレてしまっているな。
でもさっき見たカラスマの目には嫌な感情はなかった……。
旦那に格上げされて浮かれてたけど、やはり俺はその程度なのか?

「それで帰って来ないんだって……アスが」

あの野郎……あいつの秘密も何か暴露してやろうか……。

「ヒュウガ……しよ?」

っ!?
突然の言葉に思わず転びそうになった。

立ち止まってカラスマを見ると、寂しそうな切なそうな……自嘲の笑みを浮かべた。

「俺がこんなこと言えた義理じゃ無いけど……ヒュウガがリンフィとって考えたらモヤモヤして……こんな俺が言うのもおかしいとはわかってる……けど……」

まさかの嫉妬っ!!
どうしよう……嬉しい……。

人間の姿に戻ろうとしてカラスマに止められた。

「待って……そのまま……そのままで……して?」

思わぬ申し出に我が耳を疑った。
あれだけ怖がっていたのに?カラスマを偽物と間違えるはずはないが、俺の妄想の産物かもしれないと疑った。

「俺の知らないヒュウガを他の人が知ってるの……嫌」

淫魔の見せる幻覚でも良いとカラスマの体に飛びついた。


カラスマの体を四つん這いにさせ、ズボンを脱がそうとして……狼の腕では上手くいかない。
服を切り刻む事なら出来るのだが……。

戸惑いながら、自らズボンと下着を脱ぐカラスマ。あんなに嫌がってたのに、本当に俺を受け入れようとしてくれている……その気持ちだけで十分と思うのに狼の姿の時は自制が効かない。

「これはヒュウガ、これはヒュウガ、怖くない……」

自分に言い聞かせるように小さな小さな声で呟き続けながら……俺を受け入れようとするカラスマの小さな体に俺は欲望を叩き込んだ。
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