もしかして私ってヒロイン?ざまぁなんてごめんです

もきち

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-判明-

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 これは物知りのモジャに聞くしかない。次の日の夜中、モジャの所にカケラを見せに帰った。

「ユリウスは鉱山の中で何をしているのか分かる?」
『そのままじゃろうて』
「そのままって?」
『だからそのままじゃ、宝石を育てているのじゃろう』
「宝石を育てる?」
『まれに変な赤子が生まれる。涙が真珠になる子供や、血がルビーになる子供、様々じゃ、体内で宝石を育てて体外に出たら宝石に変わる。そのユリウスとやらは体外で宝石を育てる能力だっただけの事じゃろな』
「ではユリウスは鉱山の石を宝石に変えているのね」
『そうじゃろぉの』
「でもなんの代償もなしにそんな事って出来るの?自分の魔力だけで…」
 リアはハッとする。何かユリウスに関して変だなと思っていた事があった。
「瞳の輝きが減少している?」
 そう、ユリウスのキラキラ輝く星空のような光が少なくなっていたのだ。もしかしたらそれが宝石に変わるもの。
 きっとそうなのだ。あの瞳の輝きが宝石の元になっているのだ。それが減少しているのなら、無くなってしまったらどうなるのだろう。
『あの手の子供の末路はほぼ同じじゃ…』
「…」
 カネになる子供、楽してカネが手に入ると知った親は当然カネに目がくらむ。親から宝石を搾り取られ、宝石が出なくなれば子供の命もなくなるという。ユリウスの能力は大人になってから開花した事により親から搾取されずに済んでいたのにその自分が溺れてしまった。

 リアはユリウスに同情した。ユリウスは自分が死んでしまうと分かっていないのではないだろうか。




「ユリウス陛下、例のものはその後如何ですぅ?」
 ハリボテの邸でユリウスを陛下と呼び止めるものがいる。
「ああ、もう少しだ。後数日で出来上がるよ。そしたらまた頼むぞ」
「承知してますよぉ。それにしても本当に素晴らしいですぜ」
「まあね、今度のモノも格別だよ」
「はぁ羨ましいですぜ。ユリウス陛下、私もそんな能力が欲しかった。ユリウス陛下がこの鉱山に来た時はまた普通の貴族がのこのことやってきたかと思っていたんですがね。まさか鉱山の石を宝石に変えるなんてねぇ。へっへ」
 汚い笑いにユリウスは辟易としたがこの男に能力を見られてしまっていた。
「目の前でぱあっとねぇ、へっへ」


 鉱山の取締役としてきたユリウスは、いやいやながら鉱山の見学をした。暗いし寒いし泥まみれになるわでユリウスは憤慨した。ユリウスは近くにあった刃物を岩に投げた。刃物は岩に跳ね返り、そのカケラでユリウスは手を切ってしまった。
「手を切ってしまった!なんたる事だ!私にケガをさせるなどと!!」
 ユリウスは自分で勝手にケガをして憤慨して暴れていたが、ひとりの鉱山の男がユリウスに当たった石のカケラが光っている事を告げた。貴族などいつもこんなものだと言わんばかりにユリウスの言葉を無視したのだ。
「だんな、なんか光ってますぜ?」
「それが何だというのだ!」
 ユリウスに当たったカケラはキラキラと光り輝いたあと、水晶のように透明な石に変わっていた。
「これは?さっきまで普通の石でしたよ?」
 鉱山の男がいう。さすがにユリウスも言葉が出ない。説明が出来ないのだ。
「ユリウス様、わたくしめが調べてまいりましょう」
 と、言ったのが先ほどからニタニタと下品な笑い方をしてユリウスに話しかけていた男である。

 調べた結果、あの透明になった石はダイヤモンドの原石だという事が判明した。磨きられた小さなカケラは、素晴らしい大きなダイヤモンドに変わっていた。そして他国に売ればとんでもない金額になった。
 その後のユリウスは当然、自分の血で石を宝石に変えていった。また血よりも魔力を注ぐ方が効率良く尚且つ値段も上がる事が判明してますますのめり込んだ。

 そして、ユリウスは罪人ではないがこの鉱山の男と手を組まされる事になる。この男がいなければカネに換えられない。下品で汚らしい男だが仕方がない。いつか適当に闇に葬ればいいのだと思っていた。

 そしてこの男もまたロイズに捕まりユリウス共々その後の行方は分からない。
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