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ヨモ視点
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時はユリウスが独立宣言の騒動中である。
マオ達のメンバーであるドクやベア、キトはたまにヨモの紅茶専門店に来ていた。マオやガロが城に戻っているので、今はこの3人で活動している。貴族であるものの、次男や三男であるこの3人は家に戻っても居場所なんてないのである。マオやガロが抜けても王族御用達の冒険者として活動していた。
「ヨモ、元気かい?シンやリアが居なくて寂しくしているんじゃないのかい?」
3人の中でムービーメーカーのキトだ。ドクは必要最低限の事しか話さず、ベアに至っては口が無いのかって言うほど話をしない。
「あら、3人さん、いらっしゃい。あなた達こそ2人がいなくて心細いんじゃないの?心から温まるオレンジティーでも入れましょうか?」
「ふん、俺たちは2人が居なくてもやっていけるよ。逆に自由に活動が出来て羽を伸ばせているくらいだ」
「まあ、ガロに叱られるわよ」
「しばらくは2人とも戻って来れないさ」
「そうねぇ、アンバーが独立なんてどうなるのかしら…」
「あんたもここから離れた方がいいんじゃないのか?」
珍しくドクが話し出した。
「どうして私が?」
「あんたはリアの知人だろう?ここだけの話、独立宣言をしているのはリアの元婚約者だろう?リアが見つからない以上あんたにも登城して貰う事になると思うが…」
「え?」
リアは今は隣街のコスモポリタンに移動中である。それはヨモも聞いていた。
「あんたを人質にしてリアをおびき寄せるって事かぁ、まぁ王族ならそうするだろうな。アハハ」
キトが怖い事を言う。
「悪い冗談だわ…」
「冗談?今国は攻め込まれている。資金元のアンバーを取られたんだ。なりふり構っていられない状態だろうな」
「あなた達も貴族なんでしょう?そんな事を私に言ってもいいの?」
「もちろん、良くない。でも俺たちはほぼ家から見放されている。平民の女と結婚すれば漏れなく平民だ。ちょっと王家に反発したくなるだろう?」
「…」
「じゃあ、また来るよ」キトが清算をした。
「気を付けるんだな…」ドクがニヤリとした。
「…」ベアは手をすっと上げた。美味しかったという意味らしい。
ヨモは急に怖くなった。王都には弟たちがいるが頼れるはずもない。コバック男爵に相談するか、いえ、コバック男爵に相談したとしても王家に叶うはずない。
その夜の事、店の跡片付けをしているとショーンが店に現れた。
「すいません、今日はもう閉まって…まぁショーン?どうかしましたか?」
「今すぐに私の邸に来てくれ」
ドキリとした。昼間、ドクとの会話を思い出していた。ヨモはこの数週間でコバック男爵からショーンという呼び方に変わっていた。
「ど、どういう…」
「話は馬車の中でしよう」
店の片づけを急ぎ、ヨモはショーンと共に馬車に乗った。
「済まないね、ヨモ。リアの事で君を巻き込んでしまいそうだったんでね。私の家で少し間、様子を見ていてほしいんだ」
「でも…ショーンに迷惑がかかるのでは?」
「はは、こちらがリアの事で迷惑を掛けるのだよ?ヨモは気を使わないでくれ」
「でも…」
ヨモは有難くショーンの申し入れを受ける事にした。自分がいてはまた違う意味で迷惑がかかるのだろうと思った。
翌日ヨモのお店は臨時休業とされ、常連客は残念がっていた。
「逃げたのか、ちょっと脅し過ぎたかな?」
「昨日の夜、コバックが迎えに来ていた」
「そういう事か」
「とりあえず、報告か?」
「すでにどこかへ逃げていたって?」
「そういうことだ」
「しかし、ドクはすげえな。なんでヨモを連れて来いっていう王家からの依頼があるとわかったんだ?昨日の段階ではそんな話はなかっただろう?」
「別に…王家のやりそうな事だ。しかし最初は家族を登城されるかと思ったが先にヨモに行くとは思わなかった。俺達を名指ししている事からガロあたりが依頼しているのかもな」
「ああ、なるほどな。確かに家族がいるなら家族を人質するよな」
「…」
▼
▽
ヨモがショーンの邸に実を寄せてから10日ほど経った頃、邸にリアがいた。
「リア!どうしたの?コスモポリタンに行ったのではなかったの?」
その話を聞いたのは数ヶ月前の事である。やっと現地に着いて落ち着いている頃だろう。
「そうなんだけど、すぐに戻る事になったの。私に登城するように命令が出たみたいで…」
「…」
王家はリアに命令を出したのはわかった。しかしそれにしてはリアの帰りが早過ぎる。ショーンは最近その事で悩んでいたのではなかったか。でも今はそんな事はどうでもいいのだ。
▼
▽
リアが登城してから情報はない。ショーンも今では蚊帳の外だ。それから数週間してリアが戻って来た。大きな金色のウルフに乗って屋敷内に突如現れたのだ。
ヨモは心底驚いた。ショーンやリアの両親も驚いてはいたがヨモほど驚いてない。急に現れた事に驚いているだけだ。ヨモが驚いているのはウルフの方なのだ。
リアは取り敢えず解決したと思うよ、とにっこりと笑って言った。
リアはアンバーに行ったし、ユリウスとも会って説得もした。務めは果たしたのだ。そして置いて行かれたのだからリアは王都に戻っていない事になっている。王家はコバックやリアの家族に何も言う事は出来ない。そしてそのままコスモポリタンに行っても分からないだろう。
それからヨモは正式にショーンのプロポーズを受け入れた。
「おめでとう!ヨモ」
「リア、ありがとう」
後にヨモにもモジャに合わせたり、転移の事やオーロの説明をした。ヨモはリアに回りで不可解な出来事をいくつか思い出しながら、秘密のハウスの事や千年樹の事を納得した。
リアからは何度も謝れたりしたが、やなりちょっとショックだった。しかし自分を巻き込まないようになにも言わなかったのは当然だ。友人だからだと何も知らず聞かされていたらペラペラと世間話で誰となく話をしていただろう。でもいつもちょっと抜けているリアがそこは徹底していた事に感心した。
城から帰って来たリアはまたコスモポリタンに行くと言う。好きな人がいるという。いつでも会えるのだが淋しいと思ってしまう。でも夕食時にはいる。変な感じだった。
マオ達のメンバーであるドクやベア、キトはたまにヨモの紅茶専門店に来ていた。マオやガロが城に戻っているので、今はこの3人で活動している。貴族であるものの、次男や三男であるこの3人は家に戻っても居場所なんてないのである。マオやガロが抜けても王族御用達の冒険者として活動していた。
「ヨモ、元気かい?シンやリアが居なくて寂しくしているんじゃないのかい?」
3人の中でムービーメーカーのキトだ。ドクは必要最低限の事しか話さず、ベアに至っては口が無いのかって言うほど話をしない。
「あら、3人さん、いらっしゃい。あなた達こそ2人がいなくて心細いんじゃないの?心から温まるオレンジティーでも入れましょうか?」
「ふん、俺たちは2人が居なくてもやっていけるよ。逆に自由に活動が出来て羽を伸ばせているくらいだ」
「まあ、ガロに叱られるわよ」
「しばらくは2人とも戻って来れないさ」
「そうねぇ、アンバーが独立なんてどうなるのかしら…」
「あんたもここから離れた方がいいんじゃないのか?」
珍しくドクが話し出した。
「どうして私が?」
「あんたはリアの知人だろう?ここだけの話、独立宣言をしているのはリアの元婚約者だろう?リアが見つからない以上あんたにも登城して貰う事になると思うが…」
「え?」
リアは今は隣街のコスモポリタンに移動中である。それはヨモも聞いていた。
「あんたを人質にしてリアをおびき寄せるって事かぁ、まぁ王族ならそうするだろうな。アハハ」
キトが怖い事を言う。
「悪い冗談だわ…」
「冗談?今国は攻め込まれている。資金元のアンバーを取られたんだ。なりふり構っていられない状態だろうな」
「あなた達も貴族なんでしょう?そんな事を私に言ってもいいの?」
「もちろん、良くない。でも俺たちはほぼ家から見放されている。平民の女と結婚すれば漏れなく平民だ。ちょっと王家に反発したくなるだろう?」
「…」
「じゃあ、また来るよ」キトが清算をした。
「気を付けるんだな…」ドクがニヤリとした。
「…」ベアは手をすっと上げた。美味しかったという意味らしい。
ヨモは急に怖くなった。王都には弟たちがいるが頼れるはずもない。コバック男爵に相談するか、いえ、コバック男爵に相談したとしても王家に叶うはずない。
その夜の事、店の跡片付けをしているとショーンが店に現れた。
「すいません、今日はもう閉まって…まぁショーン?どうかしましたか?」
「今すぐに私の邸に来てくれ」
ドキリとした。昼間、ドクとの会話を思い出していた。ヨモはこの数週間でコバック男爵からショーンという呼び方に変わっていた。
「ど、どういう…」
「話は馬車の中でしよう」
店の片づけを急ぎ、ヨモはショーンと共に馬車に乗った。
「済まないね、ヨモ。リアの事で君を巻き込んでしまいそうだったんでね。私の家で少し間、様子を見ていてほしいんだ」
「でも…ショーンに迷惑がかかるのでは?」
「はは、こちらがリアの事で迷惑を掛けるのだよ?ヨモは気を使わないでくれ」
「でも…」
ヨモは有難くショーンの申し入れを受ける事にした。自分がいてはまた違う意味で迷惑がかかるのだろうと思った。
翌日ヨモのお店は臨時休業とされ、常連客は残念がっていた。
「逃げたのか、ちょっと脅し過ぎたかな?」
「昨日の夜、コバックが迎えに来ていた」
「そういう事か」
「とりあえず、報告か?」
「すでにどこかへ逃げていたって?」
「そういうことだ」
「しかし、ドクはすげえな。なんでヨモを連れて来いっていう王家からの依頼があるとわかったんだ?昨日の段階ではそんな話はなかっただろう?」
「別に…王家のやりそうな事だ。しかし最初は家族を登城されるかと思ったが先にヨモに行くとは思わなかった。俺達を名指ししている事からガロあたりが依頼しているのかもな」
「ああ、なるほどな。確かに家族がいるなら家族を人質するよな」
「…」
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ヨモがショーンの邸に実を寄せてから10日ほど経った頃、邸にリアがいた。
「リア!どうしたの?コスモポリタンに行ったのではなかったの?」
その話を聞いたのは数ヶ月前の事である。やっと現地に着いて落ち着いている頃だろう。
「そうなんだけど、すぐに戻る事になったの。私に登城するように命令が出たみたいで…」
「…」
王家はリアに命令を出したのはわかった。しかしそれにしてはリアの帰りが早過ぎる。ショーンは最近その事で悩んでいたのではなかったか。でも今はそんな事はどうでもいいのだ。
▼
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リアが登城してから情報はない。ショーンも今では蚊帳の外だ。それから数週間してリアが戻って来た。大きな金色のウルフに乗って屋敷内に突如現れたのだ。
ヨモは心底驚いた。ショーンやリアの両親も驚いてはいたがヨモほど驚いてない。急に現れた事に驚いているだけだ。ヨモが驚いているのはウルフの方なのだ。
リアは取り敢えず解決したと思うよ、とにっこりと笑って言った。
リアはアンバーに行ったし、ユリウスとも会って説得もした。務めは果たしたのだ。そして置いて行かれたのだからリアは王都に戻っていない事になっている。王家はコバックやリアの家族に何も言う事は出来ない。そしてそのままコスモポリタンに行っても分からないだろう。
それからヨモは正式にショーンのプロポーズを受け入れた。
「おめでとう!ヨモ」
「リア、ありがとう」
後にヨモにもモジャに合わせたり、転移の事やオーロの説明をした。ヨモはリアに回りで不可解な出来事をいくつか思い出しながら、秘密のハウスの事や千年樹の事を納得した。
リアからは何度も謝れたりしたが、やなりちょっとショックだった。しかし自分を巻き込まないようになにも言わなかったのは当然だ。友人だからだと何も知らず聞かされていたらペラペラと世間話で誰となく話をしていただろう。でもいつもちょっと抜けているリアがそこは徹底していた事に感心した。
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