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元カノは今日も中に招く
第4話
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「あぁっ……気持ちい……。みっちゃんが一番。みっちゃんがいない性活なんて、考えられないよ。あぁ……みっちゃん、愛してる……」
ゆりの口から溢れる愛の言葉が苦しかった。
「みっちゃん……顔見たい……。見ながら、イキたいよ……」
切なげな声に腰を引くと、ゆりはすぐに仰向けになった。大きく開いた足の真ん中に棒がずぶずぶと沈んでいく。
「好き、大好き……」
今日はやたらと愛の言葉を叫ぶゆりの口を、俺は思わず手でふさいだ。
ゆりの言葉は信用できない。聞きたくない。期待だけさせないでくれ。口に出してはいわないが、そんな思いをぶつけるように激しく腰を振って奥までガンガン突いた。
一歩間違えばゆりの首を締めてしまいそうだ。
首を締めれば膣も締まると聞いたことがある。それを聞いた時に気にはなったが、付き合っている頃だったので、苦しませることなんてできないとすることはなかった。しかし今の身体だけの女になら、愛情なくそんな苦しそうな行為もできるだろうか。
ゆりは口を塞がれてもなお喘ぎ声を漏らした。鼻息は一層荒くなっていた。
「んぅ……、んぅ……」
口にある俺の手にゆりが手を重ねる。力を緩めると指を絡ませて固く握られた。
俺を見上げる瞳は付き合っていた頃と変わらず、俺の心を激しく揺さぶる。
堪らなく好きだ。ゆりが愛しくて堪らない。身体だけじゃないんだと思いが溢れて止まらなくなり、俺の瞳からは涙が溢れ出す。
「あぁっ、イク、イクイクッ……。一緒に、一緒にイこ?」
変わらぬ速度でピストンし、ゆりの膣が締まって、俺は中に精子を吐き出していた。
受精することのない精子を吐き出し終わると、ゆりの胸の中にぐったりと沈み込む。
少しすればゆりがまた愛撫を始め、上に乗って腰を振る。俺はどこかでまた犯してやりたいと思って激しく腰を打ちつける。
俺たちはそうやって長いこと繋がっていた。睡魔に負けるまで、ずっと。
目が覚めた時、ゆりは横にいなかった。
ベーコンやパンが焼けるいい匂いがする。コーヒーの匂いも混じっており、ザ・朝食って感じがする。ゆりは朝白飯を食べない。洋食が好きではあるが好きな作家の真似をしている、と付き合っていた頃に照れくさそうにいっていたことを思い出す。たいして好きでもないコーヒーを豆で買って、飲む直前に挽き丁寧に淹れるのもそう。
俺は身に何も着けずにキッチンに向かった。
やり過ぎたせいか、身体がギシギシと軋み重たく感じる。それなのに、まだし足りないとでもいうように、朝の生理現象がしっかり起きている。
キッチンに立つゆりは、出かけ用の服を身にまとっているだけで、エプロンは着けていなかった。フライパンでベーコンと卵を焼く背中に張り付き、大きくなっているモノを尻の割れ目に擦り付ける。
ゆりからは石鹸のいい匂いがした。その匂いを深く吸い込みながら、悲しくなってくる。付き合っている頃、身に着ける香りにゆりはこだわる女だったことを思い出すからだ。あれから変わったんだなと嫌でも実感してしまう。
香りの質とかではなく、その日の気分にピッタリの香りを選ぶのが好きだといって、朝必ず今日の香りを選ぶゆりの瞳は輝いていた。それなのに、今の男は石鹸の匂いが好きだからと、男と会う時ゆりは香りを選ばない。
自分を捨ててまでそいつといてなんの意味があるのか、俺ならそのままのゆりを愛すのにと思ってしまう。
「男のところになんか行くなよ」
ゆりの首筋に顔を埋めながら懇願していた。付き合う前でも、休日は全部俺にくれよ。
「約束してるから」
そういいながら火を止めて、フライパンから皿にベーコンと卵を移した。チンッと音を立ててパンが焼けたことをトースターが教える。
首筋に舌を這わせた。ゆりを強く抱きしめる。
「ダメ。せっかくシャワー浴びたのに」
腕の中から逃げようとするゆりを更に強く抱きしめる。
服の中に手を入れブラジャーの上から乳房を揉めば、真ん中にはこりこりとした感触がある。スカートをまくってパンティの中にするりと手を滑り込ませれば、中はすでにしっとりとしている。
「今からしたら、約束に遅れちゃう」
男のところに行って欲しくない。今ゆりを止める方法があるとするなら、セックスだけだと思った。
「今してくれるなら、来週も来るよ」
あれだけもう来ないと思っていたのに、そんな約束をしてまで今ゆりを求めている自分が心底情けない。
ゆりがくるりと半回転し、俺を見上げながら首に手をかけて引き寄せ唇を重ねた。舌を絡ませながら、男が好んでいるからと着ているゆりの趣味でない服を脱がせていく。
零れ落ちた柔らかな肉の塊の先端にしゃぶりつくと、ゆりは身体をくねらせる。
肉棒を手でしごきながら、ゆりは片足をキッチンの台の上に乗せた。
開いた蜜壺は潤いつやつやと輝いていた。そこに顔が吸い寄せられ、むしゃぶりついた。
「あぁっ……ふぅん」
蜜を啜り上げ、真珠を舌で転がし、指を入れてGスポットを軽く擦る。ゆりの腰はみるみる動き出して速度を上げ、指先のみならず手首まで濡らしていく。
ゆりの口から溢れる愛の言葉が苦しかった。
「みっちゃん……顔見たい……。見ながら、イキたいよ……」
切なげな声に腰を引くと、ゆりはすぐに仰向けになった。大きく開いた足の真ん中に棒がずぶずぶと沈んでいく。
「好き、大好き……」
今日はやたらと愛の言葉を叫ぶゆりの口を、俺は思わず手でふさいだ。
ゆりの言葉は信用できない。聞きたくない。期待だけさせないでくれ。口に出してはいわないが、そんな思いをぶつけるように激しく腰を振って奥までガンガン突いた。
一歩間違えばゆりの首を締めてしまいそうだ。
首を締めれば膣も締まると聞いたことがある。それを聞いた時に気にはなったが、付き合っている頃だったので、苦しませることなんてできないとすることはなかった。しかし今の身体だけの女になら、愛情なくそんな苦しそうな行為もできるだろうか。
ゆりは口を塞がれてもなお喘ぎ声を漏らした。鼻息は一層荒くなっていた。
「んぅ……、んぅ……」
口にある俺の手にゆりが手を重ねる。力を緩めると指を絡ませて固く握られた。
俺を見上げる瞳は付き合っていた頃と変わらず、俺の心を激しく揺さぶる。
堪らなく好きだ。ゆりが愛しくて堪らない。身体だけじゃないんだと思いが溢れて止まらなくなり、俺の瞳からは涙が溢れ出す。
「あぁっ、イク、イクイクッ……。一緒に、一緒にイこ?」
変わらぬ速度でピストンし、ゆりの膣が締まって、俺は中に精子を吐き出していた。
受精することのない精子を吐き出し終わると、ゆりの胸の中にぐったりと沈み込む。
少しすればゆりがまた愛撫を始め、上に乗って腰を振る。俺はどこかでまた犯してやりたいと思って激しく腰を打ちつける。
俺たちはそうやって長いこと繋がっていた。睡魔に負けるまで、ずっと。
目が覚めた時、ゆりは横にいなかった。
ベーコンやパンが焼けるいい匂いがする。コーヒーの匂いも混じっており、ザ・朝食って感じがする。ゆりは朝白飯を食べない。洋食が好きではあるが好きな作家の真似をしている、と付き合っていた頃に照れくさそうにいっていたことを思い出す。たいして好きでもないコーヒーを豆で買って、飲む直前に挽き丁寧に淹れるのもそう。
俺は身に何も着けずにキッチンに向かった。
やり過ぎたせいか、身体がギシギシと軋み重たく感じる。それなのに、まだし足りないとでもいうように、朝の生理現象がしっかり起きている。
キッチンに立つゆりは、出かけ用の服を身にまとっているだけで、エプロンは着けていなかった。フライパンでベーコンと卵を焼く背中に張り付き、大きくなっているモノを尻の割れ目に擦り付ける。
ゆりからは石鹸のいい匂いがした。その匂いを深く吸い込みながら、悲しくなってくる。付き合っている頃、身に着ける香りにゆりはこだわる女だったことを思い出すからだ。あれから変わったんだなと嫌でも実感してしまう。
香りの質とかではなく、その日の気分にピッタリの香りを選ぶのが好きだといって、朝必ず今日の香りを選ぶゆりの瞳は輝いていた。それなのに、今の男は石鹸の匂いが好きだからと、男と会う時ゆりは香りを選ばない。
自分を捨ててまでそいつといてなんの意味があるのか、俺ならそのままのゆりを愛すのにと思ってしまう。
「男のところになんか行くなよ」
ゆりの首筋に顔を埋めながら懇願していた。付き合う前でも、休日は全部俺にくれよ。
「約束してるから」
そういいながら火を止めて、フライパンから皿にベーコンと卵を移した。チンッと音を立ててパンが焼けたことをトースターが教える。
首筋に舌を這わせた。ゆりを強く抱きしめる。
「ダメ。せっかくシャワー浴びたのに」
腕の中から逃げようとするゆりを更に強く抱きしめる。
服の中に手を入れブラジャーの上から乳房を揉めば、真ん中にはこりこりとした感触がある。スカートをまくってパンティの中にするりと手を滑り込ませれば、中はすでにしっとりとしている。
「今からしたら、約束に遅れちゃう」
男のところに行って欲しくない。今ゆりを止める方法があるとするなら、セックスだけだと思った。
「今してくれるなら、来週も来るよ」
あれだけもう来ないと思っていたのに、そんな約束をしてまで今ゆりを求めている自分が心底情けない。
ゆりがくるりと半回転し、俺を見上げながら首に手をかけて引き寄せ唇を重ねた。舌を絡ませながら、男が好んでいるからと着ているゆりの趣味でない服を脱がせていく。
零れ落ちた柔らかな肉の塊の先端にしゃぶりつくと、ゆりは身体をくねらせる。
肉棒を手でしごきながら、ゆりは片足をキッチンの台の上に乗せた。
開いた蜜壺は潤いつやつやと輝いていた。そこに顔が吸い寄せられ、むしゃぶりついた。
「あぁっ……ふぅん」
蜜を啜り上げ、真珠を舌で転がし、指を入れてGスポットを軽く擦る。ゆりの腰はみるみる動き出して速度を上げ、指先のみならず手首まで濡らしていく。
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