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六人は警備のいる階段で身分証を見せ、三階へと上がった。
三階のロビーには身分証と許可証を持った軍の関係者が数人訪れ、何人かの魔法使い達と話していたが、その中にシモン・マグナスの姿はなかった。
一時間ほどで話が終わると魔法使い達はそれぞれの部屋に戻り、旅の疲れを癒やした。
朝になれば朝食を取り、それから王への謁見が行われる手はずだ。
だが、再びその六人で朝食を取ることはなかった。
霧の深い朝。奇術師シモン・マグナスが部屋のすぐ下にある石畳で死んでいるのを見回りをしていた衛兵が見つけたのである。
報告を聞き、ローレンスと仲間は急いで部屋に向かったが、鍵がかかっていたために中には入れなかった。
ローレンス達が踵を返して守衛室の金庫にマスターキーを取りに行き、なんとか鍵を開けて中に入る。すると唯一ある窓もしっかりと施錠されていた。
それだけでなく、部屋の鍵はテーブルの上に置いたままだった。
「なんだこれは?」
ローレンスはテーブルに置いてあった鍵とは別のものを見て怪訝な顔をした。
そこには見たことのない魔方陣が描かれた紙が一枚あった。
分かったことは一つだけ。
シモン・マグヌスは完全な密室から窓の外へ出て死んだということだ。
三階のロビーには身分証と許可証を持った軍の関係者が数人訪れ、何人かの魔法使い達と話していたが、その中にシモン・マグナスの姿はなかった。
一時間ほどで話が終わると魔法使い達はそれぞれの部屋に戻り、旅の疲れを癒やした。
朝になれば朝食を取り、それから王への謁見が行われる手はずだ。
だが、再びその六人で朝食を取ることはなかった。
霧の深い朝。奇術師シモン・マグナスが部屋のすぐ下にある石畳で死んでいるのを見回りをしていた衛兵が見つけたのである。
報告を聞き、ローレンスと仲間は急いで部屋に向かったが、鍵がかかっていたために中には入れなかった。
ローレンス達が踵を返して守衛室の金庫にマスターキーを取りに行き、なんとか鍵を開けて中に入る。すると唯一ある窓もしっかりと施錠されていた。
それだけでなく、部屋の鍵はテーブルの上に置いたままだった。
「なんだこれは?」
ローレンスはテーブルに置いてあった鍵とは別のものを見て怪訝な顔をした。
そこには見たことのない魔方陣が描かれた紙が一枚あった。
分かったことは一つだけ。
シモン・マグヌスは完全な密室から窓の外へ出て死んだということだ。
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