異世界に召喚されたが『聖王』じゃなくて『性王』(風俗王)だったので、下品だと追放された。仕方がないのでチート風俗魔法で風俗国家を再建します

横島イクオ

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第38話 娼館の娘たちとルシア(イラストあり)

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 続いて俺はエリス姫と共に、娼館に来た。

 表向きは居酒屋のため、まだ開店していない。とはいえ娼館の娘たちは既に全員集まっていた。

「セイオウ様、素敵なプレゼントをありがとうございます」

「アタシ達のお願いをすぐに叶えてくれて、びっくりしました」

 皆ボディーソープのお礼を異口同音に言う。おそらく試しに使ってみたのだろう。

 確かにボディソープを使えば、衛生面は大幅に改善される。だがそれだけではダメだ。風俗嬢として正しい洗い方を教え、彼女たち新しいサービスを教えなければいけない。

「これよりボディーソープを用いた娼館での特別な洗い方を教える」

「特別な洗い方ですか?」「そんなのあるの?」

 不思議そうな顔をする娼館の娘たち。

「それにより、全員の価格を一律1万コル引き上げる」

「おお!」「すごい!」

「ただし、それに見合うサービスを提供する必要がある。みんな心して聞いてくれ」

「はい!!」

 値下げはどんな無能な経営者でもできる。難しいのは値上げだ。付加価値を高め、顧客の満足度をあげながら行う必要がある。

「まず娼館の代表を選ぶ。そして俺が教えたことを、彼女がみんなに教える形をとる」

「わかりました」「は~い」

「では面接試験を行う。別室にいるので10分後、一人ずつ入ってきてくれ。順番は話し合って決めてくれ」

 俺はそれだけ言うと、姫と共に別室で待機することにした。

「全員の面接を行うおつもりですか? 今日一日では終わらないと思いますが」

 部屋に入るや否や、エリス姫が疑問の声をあげる。

「いや、すぐに終わる。問題がない限り、最初に入ってきた女に頼むつもりだ」

「面接は建前と?」

「こういう時に、最初に手をあげる女はやる気と人望の両方を持っている場合が多い。日本の人事がよく使う手だ」

「なるほど。我が国でも先鋒に名乗りを上げる人物は高く評価されます。さすがセイオウ様、勉強になります」

「褒められるほどの事ではない。就活を経た社会人なら誰もが知っていることだ」

 その結果、就職氷河期だったとはいえブラック企業にしか就職できなかった俺が言うのも何だがな。まあ業界最大手企業がブラックとか、さすがに学生時代には見抜けなかった。

 10分ほど待つと、控えめにドアをノックする音が聞こえた。

「どうぞ」

「失礼いたします」

 入ってきたのは、やや水色がかった長い髪の、長身でスタイルの良い美しい女性。年齢は20代半ばくらいか、娼館の娘の中では、年長の部類に入る女だった。

 確か最初に会った時に、右側のおとなしい娘達の中心にいた女だ。


 
「ルシアと申します」

 丁寧に頭を下げるルシア。その優雅でしとやかな仕草は、大人の美しい女の魅力であふれていた。

(一応、面接もするか)

 彼女にするつもりだったが、一応確認することにする。

「では、簡単な自己紹介をしてくれ」

 年齢は24歳、娼館で働いて6年になるという。

(一応、性癖も調べておくか)

 俺は密かに右目に魔力を集中させ、〝性癖スキャン〟の魔法を発動する。

 <i917442|45823>

 ルシア
 ベテラン娼館嬢

 体力72 多少激しくても平気。

 感度65 乱暴にされるのには慣れています。痛いのは苦手ですが、我慢できる。

 奉仕技術22 何でも従順にこなすが、あまり知らない。

 スキル 
 健康管理  毎日でも出勤可能。
 酒乱    お酒を飲むと・・・♡
 ベテラン嬢 粗暴な扱いをされにくくなる

 相変わらず、コメントがうざいな。やはりこの能力を持っていることは、みんなには内緒にしておこう。ちなみに年齢は、レイナ達と同じようにモザイクがかかっている。なぜだ?

「ルシアは娼館の元ナンバー1の娘だと聞いています。面倒見もよく、人望もあります」

 エリス姫が俺にだけ聞こえる小声で耳打ちする。そして「よい人選だと思います」と付け加えた。

(・・・まあいい、能力的にも問題ないだろう)

「では、君に娼館の娘の代表役を頼みたい」

「私で決定ですか?」

「ああ、面接はここで打ち切る」

 初めから一番手にする目論見だったが、あくまで合格者がでたので面接を打ち切る形にする。

「はい、ありがとうございます」

 微笑みながら丁寧に頭を下げるルシア。彼女にしてよかったと思う。

「一つだけ、お聞きしてもよろしいですか?」

「なんだ?」

「レイナを、フロアメイドになさったとか」

「ああ、知り合いなのか?」

「とても親しくしております」

 ルシアは嬉しそうにほほ笑む。

 そういえばレイナも娼館に友達がいると言っていたな。彼女の事だったのか。

「レイナはとても良い娘です。娼館で働く私にも普通に接してくれますし」

 まあ俺のレイナなら、職業で差別したりはしないだろうな。

「でも、それが少し心配でした。いつか、娼館で一緒に働く事になったらどうしようかと、思っていました」

 友人の仕事に引っ張られることは、俺の世界でもよくあることだった。

「ですから、レイナがセイオウ様付きになったことは、とてもうれしいのです」

「そうか、レイナは人望もあるようだな」

「はい。それはもう、とっても良い娘ですから、大切にしてくださいね」

 まるで自分が褒められたかのように喜ぶルシア。確かに良い友人の様だった。

「まず場所を視察したい」

「はい、お部屋にご案内します」

「わたくしは公務がありますので城に戻ります。セイオウ様、ルシア、よろしくお願いします」

「ああ、任せてくれ」「はい、姫様」

 エリス姫を見送ると、俺は娼館の娘に事情を説明し、ルシアと共に娼館の個室にむかった。














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