異世界に召喚されたが『聖王』じゃなくて『性王』(風俗王)だったので、下品だと追放された。仕方がないのでチート風俗魔法で風俗国家を再建します

横島イクオ

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ニーソックスを布教します(上)

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 翌朝レイナと一緒に裁縫工房に向かった。ちなみに朝起きてすぐに、湯浴みとレイナの胸とお口での奉仕をしてもらっている。こちらはもう日課になりつつあった。

 工房に来ると、活気ある工房のお針子達は一斉に手を止め、俺を歓迎してくれた。

「セイオウ様、おはようございます!」

 女達の歓声に近い挨拶を一身に浴びる。昨晩の活躍と、俺が娼館のライカ派を屈服させたことは、風の噂で知っているのだろう。工房の娘達の俺への信認がますます厚くなり、士気が上がったのを肌で感じる。

「そのまま作業を続けてくれ」

 俺は偉そうな素振りで()、お針子達に命ずる。

(一度言ってみたかったんだな、このセリフ)

 そしてジェリー技師長と、ラン達の若い女子グループを別室に集める。昨日のミニスカートの件の確認をしておきたかった。

 俺は客間のソファーにドカッと腰掛け、報告を聞く。ランのグループは皆、丈直ししたであろう膝丈のスカートを履いて、俺の前に整列する。

(う~ん、いい気分だ)

 にやけそうになる心を、必死で静止して、凛々しい表情を作る。

「昨日の試作品の下着、よくできていた」

「やったあああ」

 試作品の合格に、女達がどよめき、喜びの声をあげる。

「ありがとうございます」

 ジェリー技師長が皆を代表し、頭を下げてくる。

「ただ、やはりこのヒモで結ぶタイプのモノしか作れいないのか?」

「はい。伸びる素材が手に入りませんので」

「しかたないか」

 この世界ではヒモパンばかりになるが、それはそれでいいだろう。

「次に、ミニスカートを履いてみた感想を聞きたい」

 厳かに発した俺の言葉に、ランが口を開く。

「はい。すっごく可愛くて、いいと思います」

「かわいいです」

「下着のおかげで、ファッションが自由になって、嬉しいです」

「動きやすいしね」

 堰を切ったように、次々と感想を述べる女達。みんな素晴らしい笑顔をしている。やはりこのグループは、華があってよい。娼館の女達とは違った意味で、綺麗で魅力的な女達だ。

「外に出てみた感想は、どうだ?」

「え~と」

「う~ん・・・」

 初めて女達の顔が曇る。

「みんなでお外に出てみたんだけど、男の人の視線がすごくて、すぐ引き返してしまいました」

 ランが代表して答える。昨日、レイナから聞いた話と同じだ。

「すっごくジロジロ見られました!」

「何も知らない女友達にも、『スカート短か!!』って、びっくりされちゃいました」

(ふう、膝丈のスカートでもこの反応か。太ももを出したスカートを履いたら、どうなっていたか)

 みんな若い女の生足にびっくりしたのだろう。新しい文化を普及させるのは、大変そうだ。

「あと、集団であれば問題はありませんが、一人で歩いた時に、その・・・危険な目にあう可能性があります」

 彼女達よりも少し年上のジェリー技師が答える。

 言葉を濁したが、レ〇プされる危険性があると言いたいのだろう。治安が良いとは言えない国だからな。

 ラン達の表情が曇る。この国の治安では、女達が好きなファッションをすることは難しいという事を、彼女達も理解している様だ。

「ジェリー技師長の懸念はもっともだ。だが治安維持は、国の責任だ。治安が悪いから好きなファッションができないというのは、そもそも間違っている」

 俺の言葉に、レイナを含むその場の女達全員が、ハッとした顔をする。

「治安維持については、フリージア政府の責任を持って対策する。それまでは、街を歩くときは集団で行動するようにしてくれ」

 治安維持は、この国の抱える問題では最も解決困難な問題だ。俺の言ったことは理想論に近い。それでもその場の全員の顔が、一気に明るくなった。俺ならば実現してくれると、信じてくれている様だ。

「はい!」

「セイオウ様なら、きっと安全な国を作ってくれると、信じています!」

「みんなが安心して外でできる国を、作ってください」

 そして次々と信頼の言葉を、口にした。

(この信頼を得ている間に、問題を解決していく。時間は限られている、急がなくては)

 政治家の場合、最初の3か月は〝ハネムーン期間〟と言われ、よい報道がされやすいという。この世界でも、おそらく同じはずだ。3か月で、なんとか実績をあげたかった。

(とはいえ生足をじろじろと見られるのも可哀そうだしな、あれを履かせてみるか)

 俺はアイテムクリエイションで、新たな衣装を作り出した。

「おお!」

「また魔法だ!?」

「すごい」

 歓声をあげる女達。俺が作り出したのは、非常に長い黒のソックス。いわゆる〝ニーソックス〟だ。厳密にいえば、〝ニーハイソックス〟に分類されるものだ。

「それぞれ手に取って、確認してくれ」

 俺の言葉に女達は「は~い」と黄色い声をあげながら、ニーソックスを手に取る。

「これは、足袋の一種かな?」

「なが~い」

「あったかそう」

 思い思いの感想を述べる女達。

「あの、女の人が足袋を履いてもいいんですか?」

「何の問題もない」

 俺はランの質問に答える。この世界の女性たちは、基本的に素足だ。さすがに遠出をするときは足袋を履くが、その場合は全身を男の衣装で身を固める。動きやすいという理由もあるが、この世界は治安が悪いのが最大の理由だ。

 そもそも近世以前で女一人で旅行できる国など、江戸時代の日本くらいだ。

「これは、俺の世界における〝ニーソックス〟という女性用の衣装だ。特にミニスカートを履くときに、着用してくれ」

 とりあえず生足を隠すことによって、男達の目を遮る。今できる対策は、それくらいしかなかった。

「旦那様、履いてみてもいい?」

「ああ、もちろんだ」

 レイナの提案を許可すると、女達は嬉しそうに新たな衣装であるニーソックスを身に着け始める。

 俺は着替え中は別室に移ろうと思って席を立つが、「足袋くらいなら平気だよ」との女達の声に、移動を思いどどまった。

 スカートをわずかにはためかせながら、太腿にニーソックスを引っ張り上げる女達。女子高生達の簡単な着替えを眺めている様な、妙なエロチズムを感じる。これも役得というやつか。
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