学年一の美少女で自慢の幼馴染が親友に寝取られたので復讐します!+ 【番外編】

山形 さい

文字の大きさ
17 / 38
学年一の美少女で自慢の幼馴染が親友に寝取られたので復讐します!(夜空視点)

第三話

しおりを挟む
「おはよう、優斗くん」と挨拶をした後に、私は席に着いた。

 しかし、今日の優斗くんはいつもと違って挨拶を返して来なかった。
 優斗くんの目は絶望したように死んでいた。
 きっと寝不足なのだろうか、隈もすごい。
 何かあったのだろうか。

「夜空さん……」
「ん? どうしたの、優斗くん?」と私はいつも通りのトーンで言う。

 きっと、「どうしたの?」などと質問したら優斗くんはもっと傷つくかもしれないと思ったからだ。

「…………あ、やっぱなんでもないです」と優斗くんは私を見るのをやめた。

 やはり、その姿は何か辛そうだったーー。
 きっと、何かを隠している。
 そうに違いない。

 そして、今日の優斗くんはいつもと違ったところは他にもあった。
 それは、いつもより玲さんと翔吾と話す回数が減っている気がしたところだ。
 仮に玲さんと翔吾と話していても、いつも通りに感じる笑顔が仮面を付けているかのように感じた。
 だから、私は優斗くんに聞くことにした。

「なんか、悪いことでもあったの?」と。

 聞かない方がいいに決まっている。
 でも、聞かないといけない気がした。

 優斗くんの口角は少し上に上がった後に、「うんうん、別に? 何もないよ」と少し暗いトーンで言った。

 やっぱりだ。
 きっと何かを隠しているに違いない。

「そうなんだ……ね……なんか、ごめんね……」と私は申し訳なさそうに言う。

 だからと言って、聞くのは間違っていた。
 もう少し、様子を見てから聞くべきだった。

「うんうん、別にいいさ……俺も、『ごめん』って言わないといけない出来事がたくさん起こるかもしれないから……」と優斗くんは意味深なことを言う。

 もちろん、私には理解ができなかったーー。
 何を言いたいのか分からなかったーー。

 『ごめん』って言わないといけない出来事って何だろうなぁ……。

 私の困った顔に気を配ったのか、優斗くんは。

「いや、何でもないよ。さっきのは別に気にしなくていいよ」と優斗くんは先ほどとは違い、明るく優しいいつもと同じトーンで言う。
「わかった」と首を縦に振る私。

 優斗くんの声は暖かくて好きだ。
 何故か、優斗くんの声を聞くと安心してしまう。

 そうだ……私の考え過ぎだったのかもしれない。



 次の日の優斗くんは昨日とは全くの別人のようにいつも通りの優斗くんだった。

「おはよう、夜空さん」と優斗くんは笑顔で挨拶をする。

 だから、私も笑顔で「おはよう、優斗くん」と返した。

 今日も玲さんと一緒に登校をしていたため、多分、玲さんと喧嘩ということはなさそうだ。

 そして、しばらくするとジーっとこちらを見ているかのような視線を感じた。
 
 あれ? 優斗くん、こっちをずっと見ている気が……。

「さっきからどうしたんですか!? 何か顔についていますか!?」と私は優斗くんの方を向いて言った。

 正確には何故か、とても恥ずかしく優斗くんを見れなかった。

「いや、なんでもないです」と私から視線を逸らした。

 あれ? ……私の勘違いだったのかな……。
 勘違いだったら……、恥ずかしい……。

 私は赤くなった顔を手で隠した。

 は、恥ずかしい……。

 その後も、読書中も勉強中もずっと、こちらに視線を感じたのだが、私は先ほどの失敗を生かして「どうしたんですか?」などと聞くのはグッと堪えたのだった。

 そして、2時間目の終わりの休み時間のことだったーー。

 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。

四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……? どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、 「私と同棲してください!」 「要求が増えてますよ!」 意味のわからない同棲宣言をされてしまう。 とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。 中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。 無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話

家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。 高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。 全く勝ち目がないこの恋。 潔く諦めることにした。

隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが

akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。 毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。 そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。 数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。 平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、 幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。 笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。 気づけば心を奪われる―― 幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!

隣人の幼馴染にご飯を作るのは今日で終わり

鳥花風星
恋愛
高校二年生のひよりは、隣の家に住む幼馴染の高校三年生の蒼に片思いをしていた。蒼の両親が海外出張でいないため、ひよりは蒼のために毎日ご飯を作りに来ている。 でも、蒼とひよりにはもう一人、みさ姉という大学生の幼馴染がいた。蒼が好きなのはみさ姉だと思い、身を引くためにひよりはもうご飯を作りにこないと伝えるが……。

幼馴染

ざっく
恋愛
私にはすごくよくできた幼馴染がいる。格好良くて優しくて。だけど、彼らはもう一人の幼馴染の女の子に夢中なのだ。私だって、もう彼らの世話をさせられるのはうんざりした。

処理中です...