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2章 冒険者としての生活
指名依頼
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「腕前を見せろ……ですか」
「ああ、ドラゴンを無傷で倒したというその時の話も聞きたい。どんな魔法を使ったのか? それとも特殊なスキルなのか?」
なにかの探りを入れているのかとも思ったが、キラキラした目を見た感じでは 完全に戦隊モノやバイクに乗ったり乗らなかったりするヒーローを見ている子供の様なノリだ。
いや、キラキラしているの目だけじゃないが。
「そうですか、では何処からお話すれば良いか……」
一応アリーセと二人でプレストーリーを考えておいたので、それを話すことにした。
「私達は、端の森に素材採取とモンスターの間引きの為に来ていました。はじめに気がついたのはベテラン冒険者で感覚の鋭いアリーセでした。大空を舞うブラックドラゴンがこちらに迫って来ていたのです」
脚色たっぷりに、様々な機転と工夫で戦ったドラゴンとの死闘を語って聞かせる。
若干の真実を混ぜつつ、もちろん大部分が元の世界ではどこかで聞いたことのあるような創作である。
「……確して、我々はブラックドラゴンを倒す事に成功したのです」
アリーセの話ではドラゴンというのは歳を経た個体程、知能も高く強いという事だったので、傷が治ってしまうスキルを持った歳若いブラックドラゴンを、直接的な戦闘ではなくアリーセの機転と俺の工夫で倒した。そういうシナリオである。
こう言う話にしておけば、強力なモンスターとかを討伐してこいとか言われないだろうという算段でもある。
ジークフリード様は、拳を握り身を乗り出して話に聞き入ってくれたようだ。
一緒に話を考えたアリーセまで真剣に聞き入っているのはどうかと思うが……。
「今までも幾度か高ランクの冒険者や英雄と呼ばれる者達の話も聞いたが、圧倒的な武や魔法の力による戦い方ばかりであった。 そのように機転を効かせドラゴンすらも翻弄するとはなんと素晴らしいことか!」
なにやら興奮冷めやらない様子である。楽しんでいただけたようで何よりだ。
っていうかアリーセも当事者なんだからジークフリード様に同意するように頷くんじゃない。
「若いドラゴンでしたから運良く生き残る事ができましたが、私たちは英雄でも勇者でもありません。 決して華々しい戦いでは無くジークフリード様にお聞かせするには、些か恥ずかしく思います」
「いや、人はその叡智によってここまで発展をしたきたのだ。 誇りこそすれ恥じ入るものではないぞ」
好感触なようで何よりだ、このまま解散という流れになってくれると嬉しいのだが。
その後も質問を受けてそれに答えると言ったやり取りがしばし続いた。
ちなみにアリーセは頷くか「そうですね」とか「はい」とか言うだけだ。
「ときにイオリはノービスであるのに魔法も使えるとか?」
「お恥ずかしい限りですが使用出来るといえば出来るのですが、実用に足る程には使えません」
「実用に足らぬとは?」
「水を使わばジョウロの如く、風を使わばそよ風程度といった具合です」
そうなのである、あれから何度も練習はしているのだが一向に最後まで発動する気配がないのである。
戦闘系のスキルの方は検証と練習の結果、ある程度であればモーションやポーズを調整出来るようにはなったのに魔法はどうやっても上手くいかない。だれかに教わらないといかんな。
「ふむ、少し使ってみてくれ」
「え?よろしいので?」
まさか、ここでいきなり魔法を使えと言われるとは思わなかった。
「聞いたとおりであれば危険はなかろう、構わないから使って見せてくれ」
「で、では僭越ながら……」
安全や後始末的なことも考えて、活けてある花に向かって風魔法を発動しようとする。 魔力を手のひらに集中させ手のひらにそよそよと空気の流れが産まれたところで射出する。
俺的には、ウインドアローを発動しようとしているのだが、そこまでに至らない。
1拍間を置いて幾つかの花が一瞬風で煽られて揺れる。
「とまあ、こんな有様です」
「ほほう、ヴァルター、どう見る?」
「イオリ殿は転移事故に遭い記憶を少々無くされていると聞いております。 発動体がない状態で制御まで行われている様子ですので、本来は十全に魔法の行使が行えるものと愚考いたします」
なにやら、俺の魔法についての考察が始まった。
そういえば、アリーセも発動体無しでうんぬんと言っていたな、そんなに発動体が大切なのだろうか? でも、魔法スキルを使えるようにした時に頭に流れ込んできた感覚では、発動体が無くても問題なく魔法は使えるという理解をしている。
何が変わるものかわからないので帰ったら試しに発動体とやらを買いに行って試してみるか。
「イオリは、風はなぜ起こるか知っているか?」
「気圧の差から生まれる空気の流れですね」
即答したら、ジークフリード様の顔が「何言ってるんだコイツ?」という顔になった。
イケメンなので、そんな表情も爽やかだ。
「きあつ?」
「ああ、気圧というのは大気の圧力のことで……」
なるべくわかりやすい様に注意しながら、気圧のことや温度による体積の変化等を説明する。
うんちく話は大好きだが、流石にボイル・シャルルの法則とかヘクトパスカルとかの説明は避けておいた。
「なるほど、初めて聞く解釈ではあるが、理にかなっているように思える。 ヴァルター、今の話でどこの流派かわかるか?」
「申し訳ありません。 私の記憶には無い解釈でございました。 しかし近しい解釈をするならば錬金術の流れが最も近いのではないかと存じます」
流派? 魔法を使うのに武術みたいに流派があるのか?
「ほう、イオリは錬金術の考え方で魔法を行使しているのか、これは面白い。 ヴァルター、予定はなかったがあの件をイオリに任せてみようかと思うのだがどうだ?」
「大変宜しいかと。 ではギルドへ指名依頼を入れておきましょう」
なにやら勝手に話が進んでいくが、領主からの指名依頼とか強制イベントではないか。
いったい何を頼もうというのか……。
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「ああ、ドラゴンを無傷で倒したというその時の話も聞きたい。どんな魔法を使ったのか? それとも特殊なスキルなのか?」
なにかの探りを入れているのかとも思ったが、キラキラした目を見た感じでは 完全に戦隊モノやバイクに乗ったり乗らなかったりするヒーローを見ている子供の様なノリだ。
いや、キラキラしているの目だけじゃないが。
「そうですか、では何処からお話すれば良いか……」
一応アリーセと二人でプレストーリーを考えておいたので、それを話すことにした。
「私達は、端の森に素材採取とモンスターの間引きの為に来ていました。はじめに気がついたのはベテラン冒険者で感覚の鋭いアリーセでした。大空を舞うブラックドラゴンがこちらに迫って来ていたのです」
脚色たっぷりに、様々な機転と工夫で戦ったドラゴンとの死闘を語って聞かせる。
若干の真実を混ぜつつ、もちろん大部分が元の世界ではどこかで聞いたことのあるような創作である。
「……確して、我々はブラックドラゴンを倒す事に成功したのです」
アリーセの話ではドラゴンというのは歳を経た個体程、知能も高く強いという事だったので、傷が治ってしまうスキルを持った歳若いブラックドラゴンを、直接的な戦闘ではなくアリーセの機転と俺の工夫で倒した。そういうシナリオである。
こう言う話にしておけば、強力なモンスターとかを討伐してこいとか言われないだろうという算段でもある。
ジークフリード様は、拳を握り身を乗り出して話に聞き入ってくれたようだ。
一緒に話を考えたアリーセまで真剣に聞き入っているのはどうかと思うが……。
「今までも幾度か高ランクの冒険者や英雄と呼ばれる者達の話も聞いたが、圧倒的な武や魔法の力による戦い方ばかりであった。 そのように機転を効かせドラゴンすらも翻弄するとはなんと素晴らしいことか!」
なにやら興奮冷めやらない様子である。楽しんでいただけたようで何よりだ。
っていうかアリーセも当事者なんだからジークフリード様に同意するように頷くんじゃない。
「若いドラゴンでしたから運良く生き残る事ができましたが、私たちは英雄でも勇者でもありません。 決して華々しい戦いでは無くジークフリード様にお聞かせするには、些か恥ずかしく思います」
「いや、人はその叡智によってここまで発展をしたきたのだ。 誇りこそすれ恥じ入るものではないぞ」
好感触なようで何よりだ、このまま解散という流れになってくれると嬉しいのだが。
その後も質問を受けてそれに答えると言ったやり取りがしばし続いた。
ちなみにアリーセは頷くか「そうですね」とか「はい」とか言うだけだ。
「ときにイオリはノービスであるのに魔法も使えるとか?」
「お恥ずかしい限りですが使用出来るといえば出来るのですが、実用に足る程には使えません」
「実用に足らぬとは?」
「水を使わばジョウロの如く、風を使わばそよ風程度といった具合です」
そうなのである、あれから何度も練習はしているのだが一向に最後まで発動する気配がないのである。
戦闘系のスキルの方は検証と練習の結果、ある程度であればモーションやポーズを調整出来るようにはなったのに魔法はどうやっても上手くいかない。だれかに教わらないといかんな。
「ふむ、少し使ってみてくれ」
「え?よろしいので?」
まさか、ここでいきなり魔法を使えと言われるとは思わなかった。
「聞いたとおりであれば危険はなかろう、構わないから使って見せてくれ」
「で、では僭越ながら……」
安全や後始末的なことも考えて、活けてある花に向かって風魔法を発動しようとする。 魔力を手のひらに集中させ手のひらにそよそよと空気の流れが産まれたところで射出する。
俺的には、ウインドアローを発動しようとしているのだが、そこまでに至らない。
1拍間を置いて幾つかの花が一瞬風で煽られて揺れる。
「とまあ、こんな有様です」
「ほほう、ヴァルター、どう見る?」
「イオリ殿は転移事故に遭い記憶を少々無くされていると聞いております。 発動体がない状態で制御まで行われている様子ですので、本来は十全に魔法の行使が行えるものと愚考いたします」
なにやら、俺の魔法についての考察が始まった。
そういえば、アリーセも発動体無しでうんぬんと言っていたな、そんなに発動体が大切なのだろうか? でも、魔法スキルを使えるようにした時に頭に流れ込んできた感覚では、発動体が無くても問題なく魔法は使えるという理解をしている。
何が変わるものかわからないので帰ったら試しに発動体とやらを買いに行って試してみるか。
「イオリは、風はなぜ起こるか知っているか?」
「気圧の差から生まれる空気の流れですね」
即答したら、ジークフリード様の顔が「何言ってるんだコイツ?」という顔になった。
イケメンなので、そんな表情も爽やかだ。
「きあつ?」
「ああ、気圧というのは大気の圧力のことで……」
なるべくわかりやすい様に注意しながら、気圧のことや温度による体積の変化等を説明する。
うんちく話は大好きだが、流石にボイル・シャルルの法則とかヘクトパスカルとかの説明は避けておいた。
「なるほど、初めて聞く解釈ではあるが、理にかなっているように思える。 ヴァルター、今の話でどこの流派かわかるか?」
「申し訳ありません。 私の記憶には無い解釈でございました。 しかし近しい解釈をするならば錬金術の流れが最も近いのではないかと存じます」
流派? 魔法を使うのに武術みたいに流派があるのか?
「ほう、イオリは錬金術の考え方で魔法を行使しているのか、これは面白い。 ヴァルター、予定はなかったがあの件をイオリに任せてみようかと思うのだがどうだ?」
「大変宜しいかと。 ではギルドへ指名依頼を入れておきましょう」
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