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4章 王都
追い打ち少々
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「マル! 制圧射撃!」
「もきゅ!」
マルがマル用に調整された魔導銃を両手でしっかりと持ち、その引き金をしっかりと引く。
魔導銃からは散弾仕様の土の魔石弾が撃ち出され、的として置いてある木の板に多数の穴をあけていく。
「リロード!」
「もきゅ!」
マルが弾を撃ち尽くした魔導銃からマガジンを抜き去り、背負っているポーチから新しいマガジンを取り出し、魔導銃に再装填する。
一動作毎にもきゅもきゅと鳴き声が漏れるのがなんだか可笑しいが、失敗する事無く一連の動作を行う事が出来た。
「よーしよしよし」
上手に出来たので、ワシャワシャと頭を撫でてやると、もきゅーんと嬉しそうに鳴いた。
「何やってるの?」
怪訝な顔のアリーセが特訓中の俺達に声をかけてきた。
「魔導銃を小型化してマルでも使えるようにしたんだが、流石に精密射撃は難しいからな、弾幕としてばら撒く方向で特訓中だ」
「いや、そうじゃなくて、なんでマルにそんな芸を仕込んでるのかって聞きたかったんだけど?」
「あー、マルが強くなりたいって言うからさ」
「もきゅ!」
前のご主人に捨てられたのは、自分が弱かったからだ、だから強くなりたい、とマルが言ってきたのである。
実際は、第二王子が人としてアレだっただけなのだが、マルとしては自分の能力不足のせいだと思っているようなのだ。
不覚にも心を打たれてしまった俺は、外から窓の鍵を開けてしまう程のマルの器用さに着目し、ワトスンに魔石弾の規格はそのままに、より小型な魔導銃の作成を依頼したというわけだ。
決してステータスさんに人間を否定されたことにショックを受け、何か別のことに打ち込んでいるわけではない。
「なるほどね、それなら確かに遠距離武器を持たせるのはアリね。 そういう事なら私がマルの訓練してあげようじゃない」
どんと胸を叩くアリーセ。
まあ確かに遠距離攻撃ならばアリーセが最適なんだろうが、教えるとなると不安だ。
「いいマル? こうやってぐっと狙ってバッと撃つのよ」
「もきゅ〜ん?」
こらアカン……。
「もし、アリーセさん? アリーセさんの域だと人類には……じゃなかった、マルにはまだ難しいみたいなので、とりあえず見本でも見せてあげたらどうだろう?」
「なるほど見取り稽古ね、一理あるわ。じゃあちょっとソレ借りるわね」
アリーセが、俺の試作魔導銃を使ってマルに見本をみせるという。
弓と大分違うけど大丈夫か?
俺の心配をよそにアリーセは左手に魔導銃を構えた。
「この位の距離なら、ほぼまっすぐ狙えば良いのよね?」
「ああ」
的までの距離はおおよそ30m エアガンでもまっすぐ当てられるくらいの距離だ。
「じゃあ、こんな感じね」
アリーセが引き金を引いたと思ったら4つの的が同時に吹き飛んだ。
え、銃声は一発分しか聞こえなかったんだが、一体何をした?
「もきゅー!」
マルが感心しているな。
「痛ったぁあ。 反動強いわねぇ」
「なあ、いまのどうやったんだ? スキル?」
「スキルには至って無いわね、ただ素早く撃っただけだから、反動的にも4発が限界だったわ」
スキルの恩恵も無しに一瞬で4発撃ってしかも別々の的にしっかり当てるとか、アリーセさんマジパネェっすね。
凄すぎて参考にならないけど……。
マルはあれが自分にも出来るようになるんだと思って興奮気味にアリーセの射撃を真似しようと頑張り始めた。
早く撃とうして狙いは正直めちゃくちゃだけど。
……うん、頑張る気持ちは大事だな!
そんな感じで、出来る出来ないにかかわらずマルが特訓をしていると、それを見た人達は必ず何かしら教えたり、仕込んだりするようになった。
マルに構ってくるのはパーティメンバーだけでなく、コリンナ様までも魔法をマルに教えていたりした。
「良いですかマルちゃん、火というのは燃えるものと熱と酸素が必要なんですよ」
「もきゅ」
「なので、ロウソクの火をコップ等で遮断すると、この中の酸素が消費されて火が消えてしまうのです」
「もっきゅ〜」
……当人達は真面目にやっているのだが、ごっこ遊びをやっているようにしか見えないな。
「グレイさん、大丈夫ですか?」
「なんですか、ヤブから棒に?」
いや、さっきから顔が緩みっぱなしで、イケメンが台無しになって……無いな。
むしろ優しさが滲み出した様で2割増しくらいキラキラ度が上がった感じがする。
チッ、これだからイケメンは!
まあ、こんな感じで、人懐っこく賢いマルは気が付けば随分と馴染んでいった。
俺の方は俺の方でモンスターテイマーのスキルである『従魔能力向上』『従魔学習速度アップ』『従魔召喚』の3つをとった、どれもLV1だが、有ると無いとでは雲泥の差がある。
能力向上はマルのステータスが10%ほど常に上昇。
学習速度アップはマルの入手経験値が10%アップ。
召喚は、1km以内の範囲にいる場合マルを近くに一瞬で呼び出す事ができる。
どれもスキルのレベルが2、3と上がれば20%30%、2km3kmと上昇率や範囲が上がっていく。
たった10%ではあるが、スキルを取る前は魔導銃のマガジンチェンジまでは出来なかったので、目に見えた効果があった。
基本的に行動に関してはマルの好きにさせているが、よくコリンナ様について学園に行き、他の生徒に混じって講義を受けているようで、学園ではすっかりコリンナ様の使い魔だと思われている模様だ。
よくお菓子などを貰っていて、こんなに貰っちゃったからご主人にもあげる!と俺におすそ分けをくれたりもするのだが、頬袋から出してくるのでちょっと食う気にはならない。
たまに虫とか混じってるし……。
寝床にしている木箱のスミに貰ってきたお菓子などを溜め込んでいるようなので、そこにこっそり返している。
食べ物に関しては、雑食なようでなんでもよく食べる。
ここはご飯が美味しいと嬉しそうにしているので、前は何を食べていたのか聞いてみてたら、虫とか木の根っこ、運が良くて木の実だったというので、本当はお菓子等はあまり与えちゃ駄目なんだろうけど、ちょっと食べ物に関しては甘くなっているかもしれない。
野生で考えたら普通の食べ物なんだろうけど、そう言う食生活をしていたということは、第二王子からは食べ物を貰っていなかったということで、思わず療養中の第二王子が居るところまで全力疾走して行き、寝室の窓を爆破して例の魔道具をあっちこっちに仕込んで帰ってきたりもした。
「なんでも好きなもの食わせてやるからな、何が食いたい!?」
「おにきゅ!」
「え?」
「おにきゅ~!」
なんか微妙に舌も回るようになってきてないか?
「もきゅ!」
マルがマル用に調整された魔導銃を両手でしっかりと持ち、その引き金をしっかりと引く。
魔導銃からは散弾仕様の土の魔石弾が撃ち出され、的として置いてある木の板に多数の穴をあけていく。
「リロード!」
「もきゅ!」
マルが弾を撃ち尽くした魔導銃からマガジンを抜き去り、背負っているポーチから新しいマガジンを取り出し、魔導銃に再装填する。
一動作毎にもきゅもきゅと鳴き声が漏れるのがなんだか可笑しいが、失敗する事無く一連の動作を行う事が出来た。
「よーしよしよし」
上手に出来たので、ワシャワシャと頭を撫でてやると、もきゅーんと嬉しそうに鳴いた。
「何やってるの?」
怪訝な顔のアリーセが特訓中の俺達に声をかけてきた。
「魔導銃を小型化してマルでも使えるようにしたんだが、流石に精密射撃は難しいからな、弾幕としてばら撒く方向で特訓中だ」
「いや、そうじゃなくて、なんでマルにそんな芸を仕込んでるのかって聞きたかったんだけど?」
「あー、マルが強くなりたいって言うからさ」
「もきゅ!」
前のご主人に捨てられたのは、自分が弱かったからだ、だから強くなりたい、とマルが言ってきたのである。
実際は、第二王子が人としてアレだっただけなのだが、マルとしては自分の能力不足のせいだと思っているようなのだ。
不覚にも心を打たれてしまった俺は、外から窓の鍵を開けてしまう程のマルの器用さに着目し、ワトスンに魔石弾の規格はそのままに、より小型な魔導銃の作成を依頼したというわけだ。
決してステータスさんに人間を否定されたことにショックを受け、何か別のことに打ち込んでいるわけではない。
「なるほどね、それなら確かに遠距離武器を持たせるのはアリね。 そういう事なら私がマルの訓練してあげようじゃない」
どんと胸を叩くアリーセ。
まあ確かに遠距離攻撃ならばアリーセが最適なんだろうが、教えるとなると不安だ。
「いいマル? こうやってぐっと狙ってバッと撃つのよ」
「もきゅ〜ん?」
こらアカン……。
「もし、アリーセさん? アリーセさんの域だと人類には……じゃなかった、マルにはまだ難しいみたいなので、とりあえず見本でも見せてあげたらどうだろう?」
「なるほど見取り稽古ね、一理あるわ。じゃあちょっとソレ借りるわね」
アリーセが、俺の試作魔導銃を使ってマルに見本をみせるという。
弓と大分違うけど大丈夫か?
俺の心配をよそにアリーセは左手に魔導銃を構えた。
「この位の距離なら、ほぼまっすぐ狙えば良いのよね?」
「ああ」
的までの距離はおおよそ30m エアガンでもまっすぐ当てられるくらいの距離だ。
「じゃあ、こんな感じね」
アリーセが引き金を引いたと思ったら4つの的が同時に吹き飛んだ。
え、銃声は一発分しか聞こえなかったんだが、一体何をした?
「もきゅー!」
マルが感心しているな。
「痛ったぁあ。 反動強いわねぇ」
「なあ、いまのどうやったんだ? スキル?」
「スキルには至って無いわね、ただ素早く撃っただけだから、反動的にも4発が限界だったわ」
スキルの恩恵も無しに一瞬で4発撃ってしかも別々の的にしっかり当てるとか、アリーセさんマジパネェっすね。
凄すぎて参考にならないけど……。
マルはあれが自分にも出来るようになるんだと思って興奮気味にアリーセの射撃を真似しようと頑張り始めた。
早く撃とうして狙いは正直めちゃくちゃだけど。
……うん、頑張る気持ちは大事だな!
そんな感じで、出来る出来ないにかかわらずマルが特訓をしていると、それを見た人達は必ず何かしら教えたり、仕込んだりするようになった。
マルに構ってくるのはパーティメンバーだけでなく、コリンナ様までも魔法をマルに教えていたりした。
「良いですかマルちゃん、火というのは燃えるものと熱と酸素が必要なんですよ」
「もきゅ」
「なので、ロウソクの火をコップ等で遮断すると、この中の酸素が消費されて火が消えてしまうのです」
「もっきゅ〜」
……当人達は真面目にやっているのだが、ごっこ遊びをやっているようにしか見えないな。
「グレイさん、大丈夫ですか?」
「なんですか、ヤブから棒に?」
いや、さっきから顔が緩みっぱなしで、イケメンが台無しになって……無いな。
むしろ優しさが滲み出した様で2割増しくらいキラキラ度が上がった感じがする。
チッ、これだからイケメンは!
まあ、こんな感じで、人懐っこく賢いマルは気が付けば随分と馴染んでいった。
俺の方は俺の方でモンスターテイマーのスキルである『従魔能力向上』『従魔学習速度アップ』『従魔召喚』の3つをとった、どれもLV1だが、有ると無いとでは雲泥の差がある。
能力向上はマルのステータスが10%ほど常に上昇。
学習速度アップはマルの入手経験値が10%アップ。
召喚は、1km以内の範囲にいる場合マルを近くに一瞬で呼び出す事ができる。
どれもスキルのレベルが2、3と上がれば20%30%、2km3kmと上昇率や範囲が上がっていく。
たった10%ではあるが、スキルを取る前は魔導銃のマガジンチェンジまでは出来なかったので、目に見えた効果があった。
基本的に行動に関してはマルの好きにさせているが、よくコリンナ様について学園に行き、他の生徒に混じって講義を受けているようで、学園ではすっかりコリンナ様の使い魔だと思われている模様だ。
よくお菓子などを貰っていて、こんなに貰っちゃったからご主人にもあげる!と俺におすそ分けをくれたりもするのだが、頬袋から出してくるのでちょっと食う気にはならない。
たまに虫とか混じってるし……。
寝床にしている木箱のスミに貰ってきたお菓子などを溜め込んでいるようなので、そこにこっそり返している。
食べ物に関しては、雑食なようでなんでもよく食べる。
ここはご飯が美味しいと嬉しそうにしているので、前は何を食べていたのか聞いてみてたら、虫とか木の根っこ、運が良くて木の実だったというので、本当はお菓子等はあまり与えちゃ駄目なんだろうけど、ちょっと食べ物に関しては甘くなっているかもしれない。
野生で考えたら普通の食べ物なんだろうけど、そう言う食生活をしていたということは、第二王子からは食べ物を貰っていなかったということで、思わず療養中の第二王子が居るところまで全力疾走して行き、寝室の窓を爆破して例の魔道具をあっちこっちに仕込んで帰ってきたりもした。
「なんでも好きなもの食わせてやるからな、何が食いたい!?」
「おにきゅ!」
「え?」
「おにきゅ~!」
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