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4.お部屋を変えられました
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ラーゲルレーヴ邸が主を送り出してからわずか3日後。
上等なドレスを着て乗り込んできたのは、アランの幼馴染だというブリタ・ビョルリンだった。隣接地である子爵のビョルリン家も出征している家門であり、ラーゲルレーヴル家の子飼いである。
彼と同級生だというブリタはシャルロッテを一目見ると態度を軟化させた。
「思ったよりも、なんていうか……小さくてまんまるな子なのね」
子豚じゃない、と呟いた声は誰にも届かず。ブリタは、にっこり笑うと、シャルロッテにこう告げた。
「まだこの屋敷に来て日が浅いというのにかわいそうに。奥様って言ってもまだ11歳でしょう? 家の差配は到底無理だろうし、私が手伝うわ」
離婚してビョルリン家に戻っていたブリタは時間があるから気にしないで、というと、シャルロッテに変わってラーゲルレーヴ邸を取り仕切るようになったのだ。
「え? 作法に歴史にダンスまでそれぞれに家庭教師がつけられている? まったく、アランったらやりすぎだわ。シャルロッテちゃんかわいそう~。もっとのびのび過ごしたらいいわ」
ブリタはすべての家庭教師を解任し、シャルロッテに自由を与えた。
「シャルロッテちゃんはよく外に出かけているそうね。本館の主寝室は3階にあるし不便でしょう? 別館のニ階なら庭も馬小屋も近くて便利よ。部屋を移してあげるわ」
夫婦の寝室を跨いでアランの寝室と繋がっていたシャルロッテの部屋は、いつの間にか別館に移されてしまった。
……さすがに、その正妻の部屋をブリタが陣取ったりはしなかったそうだが。
最初のうちはその好意的な言葉を真に受けていたシャルロッテだったが、徐々にそうではないことを理解した。専属侍女のオリビアがぎりぎりと悔しがる様子に眉を下げる。
「きぃィィィィ!! お嬢様っ! ブリタさんに騙されてはいけませんよ!? あの人はアラン様をお慕いしていて、言ってみればお嬢様がライバルなんですから!」
「だけどオリビア。もしかしたらブリタさんはアラン様の恋人なのかもしれないわ。私みたいな子供が妻なんだもの。大人の女性と付き合っていても文句は言えないし、いいのよ」
「きぃィィィィ!!! お嬢様は聞き分けが良すぎますっ!」
ブリタは子爵の娘。我が物顔でラーゲルレーヴを取り仕切り始めたが、使用人たちでは止めることができず。13歳のシャルロッテでは海千山千のブリタに太刀打ちできるわけもなかった。
「穏やかに暮らさせてあげたい」というもっともらしい理由で別館に追いやられてしまった幼妻に使用人たちは項垂れたが、当の本人はどこ吹く風。
「アラン様がいないのだから、部屋なんてどこでも同じよ。別館も居心地いいから心配しないで。だけど、もしあなた達に危害が及ぶようなら言ってね。必ずなんとかするわ」
多少の癇癪はあるものの、ブリタが使用人に手を挙げるような事態はなく、女主人気取りで出す指示に従っていれば特に害はない。
幼妻を不憫に思い、「アラン様に手紙を書きましょう! なんとかしてもらいましょう!」という使用人たちを宥め、シャルロッテは最前線で国のために戦う主人を煩わせないようにしよう、と止めたのだ。
領地運営はアランが他の人間を立てていたこともあり、粛々と動いている。ラーゲルレーヴ邸内が平和であることだけに気を配っていればいい。シャルロッテは、波風を立てないことがアランに迷惑をかけず、一番いいような気がしたのだ。
だけど、シャルロッテはラーゲルレーヴ邸でやることがなくなってしまった。
アランは自分が留守の間、シャルロッテがこれまで受けていなかった淑女教育や興味のあることを学べればと、たくさんの家庭教師をつけてくれたのだが、ブリタが皆解雇してしまった。元々、家政はやる必要がなかったのだが、ブリタがでしゃしゃり出て重箱の隅をつつくような指示を出しているし、領地運営は従属する家門の者がきちんとこなしている。
使用人たちもシャルロッテに仕事の手伝いなんてさせられないと言うし、手持ち無沙汰になってしまった。
シュルテン家では毎日忙しく充実した日々を送っていた。ラーゲルレーヴ邸でもアランがいた頃はやることがたくさんあって毎日が楽しかったのに。
途方に暮れたシャルロッテはブリタに尋ねた。
「ブリタさん、私にも何か手伝える事はありませんか?」
ブリタはあら、と目を細めると、意地悪そうにシャルロッテの全身を上から下まで眺めた。
「家のことでお手伝いしてもらう事は特にないわ。それより、シャルロッテちゃん。あなたももういい年頃なんだから、少しは体型に気を使ったらどう? あなたのその腰じゃ入るコルセットがないんじゃない?」
「あ……」
目の前にいるブリタのウエストは、両手でつかめそうなほど細い。11歳のシャルロッテに対し、ブリタはアランと同じ21歳。だけど、シャルロッテのウエストの方が絶対に太いはずだ。
ブリタは惜しげもなく、豊満な胸を見せつけるように押し上げ、きゅっと締まったウェストにふんわりと膨らんだスカートを履いている。シャルロッテから見たら大人のお姉さんなのである。
ブロンドの美しいお姉さんと自分を比較したら、シャルロッテはとても恥ずかしくなってしまった。見渡せば、ここで働く侍女たちも皆ほっそりしていて、シャルロッテは自分が太っているのだということをとうとう自覚した。
「そうか……私、痩せた方がいいんですね」
それから数日後、シャルロッテはブリタにお願いして、シュルテン家に帰らせてもらうことにした。シャルロッテを追い出すつもりでやってきたブリタは大喜びである。
オリビアはもちろんついていくことになったのだが、他の使用人や護衛が付き添いとして名乗りを上げたのにもかかわらず、ブリタはそれを許さなかった。シャルロッテは、彼らにあちらの家は軍人がたくさんいて安全だから気にしないでほしいと伝え、悔しがる使用人たちを慰めた。
もちろん、ブリタは使用人に口止めをした。
「シャルロッテちゃんが実家に帰ったと聞いて、もしもアランが戦場を放棄して戻ってきたらどうするの? あなたたち責任取れるの? 慣れないラーゲルレーヴ邸よりあっちの家の方があの子だって居心地が良いんだから、あなたたちも余計なこと言うんじゃないわよ」
使用人たちは力のない幼いシャルロッテを庇うのは憚られた。次期辺境伯夫人になると信じて疑わなかった者が多いブリタの方が、説得力があったのは仕方がなかったのだ。
こうしていくつもの季節が過ぎ、アランが出発して早7年。
長かった戦争が終結し、ようやくアランが戻ってくることになり──。
シュルテン家にもアランが帰還するという連絡が入り、シャルロッテは久しぶりに山を下りたのだった。
国中が戦勝によって歓喜に沸き、王都へ報告へ行っていたアランたちが領地へ近づく中。街では至るところで、アランの噂話が持ち上がっていた。
「なんでも、戦場では常に最前線に立ち、アラン様の剣が敵を切り裂く度にその勇姿が兵士たちを鼓舞していたそうだよ」
「アラン様の剣閃は稲妻のように速く、その動きは風を切る音さえ立てなかったらしいぞ」
中には、たった一人で敵陣を突破し、多くの戦いで勝利を収めたなんていう話もまことしやかに噂されていた。
到着を今か今かと待ちわびるアランの腹心や部下、使用人たちが整列する中、アランたち一行は7年ぶりにラーゲルレーヴ邸に到着した。
軍服で騎乗している者が多い中、アランだけは特注の黒い鎧に身を包み、その風貌は否が応でも目立っていた。そのアランが馬上から皆を見渡す。
使用人を代表して、家令のライトマンが凱旋を祝う言葉を述べた。
「アラン様、無事のご帰還、何よりでございます」
「……長い間留守を任せた」
「帰還パーティーのご用意ができております。先に湯あみをされますか?」
「ああ……」
兜の隙間から覗く瑠璃色の瞳は、きょろきょろと何かを探している様子。
「アラン! おかえりなさい!」
アランが柔らかな女性の声に顔を向けると、ブロンドヘアが視界に入った。
「……」
「あれ? ブリタがどうしてここに?」
不機嫌そうな沈黙のアランに代わり、側近であるパウルが尋ねた。
「パウロったらひどい! 帰還パーティーを取り仕切ったのは私よ? 頑張ったんだから誉めてもらいたいくらいなのに。それより、アランも早く甲冑を脱いで湯あみしたほうがいいわ。パウロも早く汗と埃を流して着替えてきなさいな。お酒とご馳走を用意しているわよ!」
「はいはい。さあ、アラン、行こう」
「……ああ」
アランが屋敷に入ったことで、随行していた面々もそれぞれの部屋がある建物へと向かって行く。 使用人たちも各自が持ち場へと向かい、帰還パーティーの準備で邸宅はにわかに騒がしくなった。
上等なドレスを着て乗り込んできたのは、アランの幼馴染だというブリタ・ビョルリンだった。隣接地である子爵のビョルリン家も出征している家門であり、ラーゲルレーヴル家の子飼いである。
彼と同級生だというブリタはシャルロッテを一目見ると態度を軟化させた。
「思ったよりも、なんていうか……小さくてまんまるな子なのね」
子豚じゃない、と呟いた声は誰にも届かず。ブリタは、にっこり笑うと、シャルロッテにこう告げた。
「まだこの屋敷に来て日が浅いというのにかわいそうに。奥様って言ってもまだ11歳でしょう? 家の差配は到底無理だろうし、私が手伝うわ」
離婚してビョルリン家に戻っていたブリタは時間があるから気にしないで、というと、シャルロッテに変わってラーゲルレーヴ邸を取り仕切るようになったのだ。
「え? 作法に歴史にダンスまでそれぞれに家庭教師がつけられている? まったく、アランったらやりすぎだわ。シャルロッテちゃんかわいそう~。もっとのびのび過ごしたらいいわ」
ブリタはすべての家庭教師を解任し、シャルロッテに自由を与えた。
「シャルロッテちゃんはよく外に出かけているそうね。本館の主寝室は3階にあるし不便でしょう? 別館のニ階なら庭も馬小屋も近くて便利よ。部屋を移してあげるわ」
夫婦の寝室を跨いでアランの寝室と繋がっていたシャルロッテの部屋は、いつの間にか別館に移されてしまった。
……さすがに、その正妻の部屋をブリタが陣取ったりはしなかったそうだが。
最初のうちはその好意的な言葉を真に受けていたシャルロッテだったが、徐々にそうではないことを理解した。専属侍女のオリビアがぎりぎりと悔しがる様子に眉を下げる。
「きぃィィィィ!! お嬢様っ! ブリタさんに騙されてはいけませんよ!? あの人はアラン様をお慕いしていて、言ってみればお嬢様がライバルなんですから!」
「だけどオリビア。もしかしたらブリタさんはアラン様の恋人なのかもしれないわ。私みたいな子供が妻なんだもの。大人の女性と付き合っていても文句は言えないし、いいのよ」
「きぃィィィィ!!! お嬢様は聞き分けが良すぎますっ!」
ブリタは子爵の娘。我が物顔でラーゲルレーヴを取り仕切り始めたが、使用人たちでは止めることができず。13歳のシャルロッテでは海千山千のブリタに太刀打ちできるわけもなかった。
「穏やかに暮らさせてあげたい」というもっともらしい理由で別館に追いやられてしまった幼妻に使用人たちは項垂れたが、当の本人はどこ吹く風。
「アラン様がいないのだから、部屋なんてどこでも同じよ。別館も居心地いいから心配しないで。だけど、もしあなた達に危害が及ぶようなら言ってね。必ずなんとかするわ」
多少の癇癪はあるものの、ブリタが使用人に手を挙げるような事態はなく、女主人気取りで出す指示に従っていれば特に害はない。
幼妻を不憫に思い、「アラン様に手紙を書きましょう! なんとかしてもらいましょう!」という使用人たちを宥め、シャルロッテは最前線で国のために戦う主人を煩わせないようにしよう、と止めたのだ。
領地運営はアランが他の人間を立てていたこともあり、粛々と動いている。ラーゲルレーヴ邸内が平和であることだけに気を配っていればいい。シャルロッテは、波風を立てないことがアランに迷惑をかけず、一番いいような気がしたのだ。
だけど、シャルロッテはラーゲルレーヴ邸でやることがなくなってしまった。
アランは自分が留守の間、シャルロッテがこれまで受けていなかった淑女教育や興味のあることを学べればと、たくさんの家庭教師をつけてくれたのだが、ブリタが皆解雇してしまった。元々、家政はやる必要がなかったのだが、ブリタがでしゃしゃり出て重箱の隅をつつくような指示を出しているし、領地運営は従属する家門の者がきちんとこなしている。
使用人たちもシャルロッテに仕事の手伝いなんてさせられないと言うし、手持ち無沙汰になってしまった。
シュルテン家では毎日忙しく充実した日々を送っていた。ラーゲルレーヴ邸でもアランがいた頃はやることがたくさんあって毎日が楽しかったのに。
途方に暮れたシャルロッテはブリタに尋ねた。
「ブリタさん、私にも何か手伝える事はありませんか?」
ブリタはあら、と目を細めると、意地悪そうにシャルロッテの全身を上から下まで眺めた。
「家のことでお手伝いしてもらう事は特にないわ。それより、シャルロッテちゃん。あなたももういい年頃なんだから、少しは体型に気を使ったらどう? あなたのその腰じゃ入るコルセットがないんじゃない?」
「あ……」
目の前にいるブリタのウエストは、両手でつかめそうなほど細い。11歳のシャルロッテに対し、ブリタはアランと同じ21歳。だけど、シャルロッテのウエストの方が絶対に太いはずだ。
ブリタは惜しげもなく、豊満な胸を見せつけるように押し上げ、きゅっと締まったウェストにふんわりと膨らんだスカートを履いている。シャルロッテから見たら大人のお姉さんなのである。
ブロンドの美しいお姉さんと自分を比較したら、シャルロッテはとても恥ずかしくなってしまった。見渡せば、ここで働く侍女たちも皆ほっそりしていて、シャルロッテは自分が太っているのだということをとうとう自覚した。
「そうか……私、痩せた方がいいんですね」
それから数日後、シャルロッテはブリタにお願いして、シュルテン家に帰らせてもらうことにした。シャルロッテを追い出すつもりでやってきたブリタは大喜びである。
オリビアはもちろんついていくことになったのだが、他の使用人や護衛が付き添いとして名乗りを上げたのにもかかわらず、ブリタはそれを許さなかった。シャルロッテは、彼らにあちらの家は軍人がたくさんいて安全だから気にしないでほしいと伝え、悔しがる使用人たちを慰めた。
もちろん、ブリタは使用人に口止めをした。
「シャルロッテちゃんが実家に帰ったと聞いて、もしもアランが戦場を放棄して戻ってきたらどうするの? あなたたち責任取れるの? 慣れないラーゲルレーヴ邸よりあっちの家の方があの子だって居心地が良いんだから、あなたたちも余計なこと言うんじゃないわよ」
使用人たちは力のない幼いシャルロッテを庇うのは憚られた。次期辺境伯夫人になると信じて疑わなかった者が多いブリタの方が、説得力があったのは仕方がなかったのだ。
こうしていくつもの季節が過ぎ、アランが出発して早7年。
長かった戦争が終結し、ようやくアランが戻ってくることになり──。
シュルテン家にもアランが帰還するという連絡が入り、シャルロッテは久しぶりに山を下りたのだった。
国中が戦勝によって歓喜に沸き、王都へ報告へ行っていたアランたちが領地へ近づく中。街では至るところで、アランの噂話が持ち上がっていた。
「なんでも、戦場では常に最前線に立ち、アラン様の剣が敵を切り裂く度にその勇姿が兵士たちを鼓舞していたそうだよ」
「アラン様の剣閃は稲妻のように速く、その動きは風を切る音さえ立てなかったらしいぞ」
中には、たった一人で敵陣を突破し、多くの戦いで勝利を収めたなんていう話もまことしやかに噂されていた。
到着を今か今かと待ちわびるアランの腹心や部下、使用人たちが整列する中、アランたち一行は7年ぶりにラーゲルレーヴ邸に到着した。
軍服で騎乗している者が多い中、アランだけは特注の黒い鎧に身を包み、その風貌は否が応でも目立っていた。そのアランが馬上から皆を見渡す。
使用人を代表して、家令のライトマンが凱旋を祝う言葉を述べた。
「アラン様、無事のご帰還、何よりでございます」
「……長い間留守を任せた」
「帰還パーティーのご用意ができております。先に湯あみをされますか?」
「ああ……」
兜の隙間から覗く瑠璃色の瞳は、きょろきょろと何かを探している様子。
「アラン! おかえりなさい!」
アランが柔らかな女性の声に顔を向けると、ブロンドヘアが視界に入った。
「……」
「あれ? ブリタがどうしてここに?」
不機嫌そうな沈黙のアランに代わり、側近であるパウルが尋ねた。
「パウロったらひどい! 帰還パーティーを取り仕切ったのは私よ? 頑張ったんだから誉めてもらいたいくらいなのに。それより、アランも早く甲冑を脱いで湯あみしたほうがいいわ。パウロも早く汗と埃を流して着替えてきなさいな。お酒とご馳走を用意しているわよ!」
「はいはい。さあ、アラン、行こう」
「……ああ」
アランが屋敷に入ったことで、随行していた面々もそれぞれの部屋がある建物へと向かって行く。 使用人たちも各自が持ち場へと向かい、帰還パーティーの準備で邸宅はにわかに騒がしくなった。
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