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6.夫婦の寝室
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大広間を出たシャルロッテは本館を出て別館に戻ろうとしたところで、オリビアに引き留められた。
「お嬢様、どちらに行かれるおつもりですか?」
「給仕の手伝いは妻の務めってブリタさんに言われたんだけど、違ったみたい。アラン様が部屋に戻れって……」
「またあの女……! ん? お待ちください。アラン様はお嬢様のお部屋が昔のあの場所にあると思っていらっしゃるんじゃないでしょうか? 手紙でも知らせていないんですよね」
「あ……」
7年前、シャルロットの部屋は別館の2階にあったが、本来はアランの主寝室とつながる夫婦の寝室を挟んだ隣にある。ここ、本館の3階にシャルロッテの部屋があるべきなのだ。
「そうだった、すっかり忘れてたわ……。じゃあ、別館に戻れって意味じゃないのか。それなら、本館のあの部屋に戻らなくちゃ」
シャルロッテはオリビアと話しながら階段を上り3階を目指す。途中、忙しそうなダナとばったり遭遇し、シャルロッテは尋ねた。
「ダナ、アラン様に部屋に戻るように言われたのだけど、昔のあの部屋って使えるようになっているかしら」
「まあまあ! 何ていうことでしょう! とうとうあの部屋をお使いになられるのですね!」
「ダナが言っている部屋と私が思ってる部屋は同じかな……? しばらく来ていなかったけど、そもそも本館にある私の部屋ってまだ存在する?」
「ええ、もちろんです! ですが今夜は正妻の部屋ではなく、夫婦の寝室を使う日ですわ。さあ、こうしてはおられません!」
ダナはシャルロッテの腕をグイグイ引くと、夫婦の寝室へと連れてきた。
「へえ、アラン様と一緒に寝ていた頃と変わっていないのね。きちんと管理されていたんだなってわかるわ。ダナ、ありがとうね」
「当然のことでございます」
ダナはオリビアを含め何名かの侍女を呼ぶと、各自にテキパキと指示を出していく。
「さあ、あなたたちはベッド周りに花をまいてちょうだい。摘み立てのローズがいいわね。庭園まで行って香りのいいものを庭師に摘んでもらって。あなたは厨房に行ってワインとつまめるもの、そうね……ロマンチックなスイーツもいくつか用意するように言ってきて。宴会料理で忙しいと思うけど、こっちが優先だと必ず念押しをするのよ」
喜びを抑えきれない侍女長は、少し早口だ。
「それから、オリビア。あなたはシャルロッテ様の入浴を手伝ってちょうだい。私はその間に衣装を用意しないといけないから……。ああっ、この日のために用意しておいたのよ! やっと日の目を……!」
「へぇ、今日は色々と準備が必要なんですね。だからアラン様は先に部屋に戻るように言われたのかしら」
「ええ、ええ! そうですよ! 初夜というのは一大事ですからね」
初夜、とシャルロッテが呟く。
「もしかして、今夜が噂の儀式の日なのね? 本当は結婚式の夜に行うんでしょう? 私は幼かったからやらなかったって聞いたわ。だけど、内容は教えてもらえなかったの」
「私も口が軽いからシャルロッテ様に絶対言ってしまうだろうと、教えてもらえませんでした。一体、どんな儀式をするんですかね?」
部屋の中にいた侍女たちの動きがぴたりと止まり、急に緊張感が漂い出す。
「ダナ、今夜は何をするの?」
「ええっと、具体的なことに関しては私の口からはちょっと……」
「ダナは教えてくれないのね。じゃあ、あなたは知ってる?」
「シャルロッテ様とその手の話は絶対にしてはならないと、私たちは七年前から厳しく言われておりますので」
シャルロッテとオリビアは顔を見合わせる。
「と、とにかく。シャルロッテ様は入浴してください。オリビア、お肌が柔らかくなったら香油をいつもの2倍……いえ、3倍塗り込むのよ」
「はーい」
慌ただしく退室した使用人たちを見送ると、シャルロッテはオリビアの手を借りて湯船に浸かることにした。髪を洗われながらオリビアに尋ねる。
「ねえオリビア。いつもの3倍も香油を塗ったりしたら肌がギットギトになるはずよ」
「ですよね、私もそう思います。……いつもどうりにしておきましょう」
「うん、それでお願い。ところで初夜って何するのかなあ。おじいさんたちはアランにお任せじゃ、って言ってたけど……」
実は、とオリビアがあたりの気配を探ってから、シャルロッテに耳打ちする。
「閨事と言って、契りを交わすことなのだと口を滑らせたものがいました。おそらく、契約書に血判を押すのかと」
「へえ。なんだか儀式って感じね!」
湯船から出て香油を塗られる頃になるとシャルロッテはうとうとしていたが、ダナが手にしているナイトドレスを見て眉根を寄せた。ダナももういい歳だ。
「ダナ。ごめんなさい。私は平均よりかなり小柄だけど、そんなに小さなドレスはさすがにもう入らないの。それに……言いにくいんだけど、裏地だけ持ってきているわよ」
「シャルロッテ様。私のことをボケたとお思いのようですが、これはこういうものですからご安心ください。さっ、着てみましょう」
「ひぇ……、お、お尻がギリギリ隠せる長さしかないじゃない……! わあ、スースーする。肌が透けてるわ!? ほんと? ほんとにこれでいいの?」
淡いブルーのナイトドレスは胸のリボンを解くとはらりと脱げる特別仕様だ。
「これで合ってますからご心配なく。それにしても、なんていい感じにお育ちに……! これならイチコロ間違いなしですわね。さあ、この上にガウンを羽織って、寝室でお待ちくださいませ。アラン様もそのうちやってきます」
「はい。……って、オリビアも行っちゃうの? 私、ひとりでここに?」
「初夜はそういうものですから。明日の朝までこの部屋には誰も近づきません」
「えぇ……?」
ダナは、不安そうな顔をするシャルロッテの両手をふんわり包んで力強く頷いた。
「大人になる儀式ですから。大丈夫。アラン様にすべてお任せください」
「……はい」
部屋にぽつんと残されたシャルロッテ。小腹が空いてテーブルにある軽食やワインをつまむ。
「おいしいっ! ん~、早くアラン様、来ないかなあ。たくさんお話しもしたいのに」
しんと静まり返った部屋。夫婦の寝室を細部まで観察し、ソファやベッドに何度か座りなおしてみるが、アランはまだ来ない。
すでにこの部屋に入ってから3時間は経っているように感じる。
「遅いな、アラン様」
あまりの眠たさにぐらついてはハッとして目を覚ましていたが、疲れもあって瞼が重くなっていく。
「んんっ、眠い……」
シャルロッテは意識を手放した。
ピピッ ピピピッ
鳥たちが朝の挨拶を始めてからしばらく。
シャルロッテが再び覚醒したのはあたりも明るくなった頃だった。すっかり日も上り、屋敷の中に使用人たちが慌ただしく動く気配を感じる。
「……あれ?」
がばっと起き上がったが、大きなベッドにはシャルロッテのみ。掛布をしっかりかけられて眠っていたようだ。自分の隣の大きく開いたスペースを見つめる。手を伸ばすとシーツは、ひんやりしていた。
「オリビアがかけてくれたのかな……。アラン様は来なかったんだ。昔みたいにお話ししたかったのに」
「お嬢様、どちらに行かれるおつもりですか?」
「給仕の手伝いは妻の務めってブリタさんに言われたんだけど、違ったみたい。アラン様が部屋に戻れって……」
「またあの女……! ん? お待ちください。アラン様はお嬢様のお部屋が昔のあの場所にあると思っていらっしゃるんじゃないでしょうか? 手紙でも知らせていないんですよね」
「あ……」
7年前、シャルロットの部屋は別館の2階にあったが、本来はアランの主寝室とつながる夫婦の寝室を挟んだ隣にある。ここ、本館の3階にシャルロッテの部屋があるべきなのだ。
「そうだった、すっかり忘れてたわ……。じゃあ、別館に戻れって意味じゃないのか。それなら、本館のあの部屋に戻らなくちゃ」
シャルロッテはオリビアと話しながら階段を上り3階を目指す。途中、忙しそうなダナとばったり遭遇し、シャルロッテは尋ねた。
「ダナ、アラン様に部屋に戻るように言われたのだけど、昔のあの部屋って使えるようになっているかしら」
「まあまあ! 何ていうことでしょう! とうとうあの部屋をお使いになられるのですね!」
「ダナが言っている部屋と私が思ってる部屋は同じかな……? しばらく来ていなかったけど、そもそも本館にある私の部屋ってまだ存在する?」
「ええ、もちろんです! ですが今夜は正妻の部屋ではなく、夫婦の寝室を使う日ですわ。さあ、こうしてはおられません!」
ダナはシャルロッテの腕をグイグイ引くと、夫婦の寝室へと連れてきた。
「へえ、アラン様と一緒に寝ていた頃と変わっていないのね。きちんと管理されていたんだなってわかるわ。ダナ、ありがとうね」
「当然のことでございます」
ダナはオリビアを含め何名かの侍女を呼ぶと、各自にテキパキと指示を出していく。
「さあ、あなたたちはベッド周りに花をまいてちょうだい。摘み立てのローズがいいわね。庭園まで行って香りのいいものを庭師に摘んでもらって。あなたは厨房に行ってワインとつまめるもの、そうね……ロマンチックなスイーツもいくつか用意するように言ってきて。宴会料理で忙しいと思うけど、こっちが優先だと必ず念押しをするのよ」
喜びを抑えきれない侍女長は、少し早口だ。
「それから、オリビア。あなたはシャルロッテ様の入浴を手伝ってちょうだい。私はその間に衣装を用意しないといけないから……。ああっ、この日のために用意しておいたのよ! やっと日の目を……!」
「へぇ、今日は色々と準備が必要なんですね。だからアラン様は先に部屋に戻るように言われたのかしら」
「ええ、ええ! そうですよ! 初夜というのは一大事ですからね」
初夜、とシャルロッテが呟く。
「もしかして、今夜が噂の儀式の日なのね? 本当は結婚式の夜に行うんでしょう? 私は幼かったからやらなかったって聞いたわ。だけど、内容は教えてもらえなかったの」
「私も口が軽いからシャルロッテ様に絶対言ってしまうだろうと、教えてもらえませんでした。一体、どんな儀式をするんですかね?」
部屋の中にいた侍女たちの動きがぴたりと止まり、急に緊張感が漂い出す。
「ダナ、今夜は何をするの?」
「ええっと、具体的なことに関しては私の口からはちょっと……」
「ダナは教えてくれないのね。じゃあ、あなたは知ってる?」
「シャルロッテ様とその手の話は絶対にしてはならないと、私たちは七年前から厳しく言われておりますので」
シャルロッテとオリビアは顔を見合わせる。
「と、とにかく。シャルロッテ様は入浴してください。オリビア、お肌が柔らかくなったら香油をいつもの2倍……いえ、3倍塗り込むのよ」
「はーい」
慌ただしく退室した使用人たちを見送ると、シャルロッテはオリビアの手を借りて湯船に浸かることにした。髪を洗われながらオリビアに尋ねる。
「ねえオリビア。いつもの3倍も香油を塗ったりしたら肌がギットギトになるはずよ」
「ですよね、私もそう思います。……いつもどうりにしておきましょう」
「うん、それでお願い。ところで初夜って何するのかなあ。おじいさんたちはアランにお任せじゃ、って言ってたけど……」
実は、とオリビアがあたりの気配を探ってから、シャルロッテに耳打ちする。
「閨事と言って、契りを交わすことなのだと口を滑らせたものがいました。おそらく、契約書に血判を押すのかと」
「へえ。なんだか儀式って感じね!」
湯船から出て香油を塗られる頃になるとシャルロッテはうとうとしていたが、ダナが手にしているナイトドレスを見て眉根を寄せた。ダナももういい歳だ。
「ダナ。ごめんなさい。私は平均よりかなり小柄だけど、そんなに小さなドレスはさすがにもう入らないの。それに……言いにくいんだけど、裏地だけ持ってきているわよ」
「シャルロッテ様。私のことをボケたとお思いのようですが、これはこういうものですからご安心ください。さっ、着てみましょう」
「ひぇ……、お、お尻がギリギリ隠せる長さしかないじゃない……! わあ、スースーする。肌が透けてるわ!? ほんと? ほんとにこれでいいの?」
淡いブルーのナイトドレスは胸のリボンを解くとはらりと脱げる特別仕様だ。
「これで合ってますからご心配なく。それにしても、なんていい感じにお育ちに……! これならイチコロ間違いなしですわね。さあ、この上にガウンを羽織って、寝室でお待ちくださいませ。アラン様もそのうちやってきます」
「はい。……って、オリビアも行っちゃうの? 私、ひとりでここに?」
「初夜はそういうものですから。明日の朝までこの部屋には誰も近づきません」
「えぇ……?」
ダナは、不安そうな顔をするシャルロッテの両手をふんわり包んで力強く頷いた。
「大人になる儀式ですから。大丈夫。アラン様にすべてお任せください」
「……はい」
部屋にぽつんと残されたシャルロッテ。小腹が空いてテーブルにある軽食やワインをつまむ。
「おいしいっ! ん~、早くアラン様、来ないかなあ。たくさんお話しもしたいのに」
しんと静まり返った部屋。夫婦の寝室を細部まで観察し、ソファやベッドに何度か座りなおしてみるが、アランはまだ来ない。
すでにこの部屋に入ってから3時間は経っているように感じる。
「遅いな、アラン様」
あまりの眠たさにぐらついてはハッとして目を覚ましていたが、疲れもあって瞼が重くなっていく。
「んんっ、眠い……」
シャルロッテは意識を手放した。
ピピッ ピピピッ
鳥たちが朝の挨拶を始めてからしばらく。
シャルロッテが再び覚醒したのはあたりも明るくなった頃だった。すっかり日も上り、屋敷の中に使用人たちが慌ただしく動く気配を感じる。
「……あれ?」
がばっと起き上がったが、大きなベッドにはシャルロッテのみ。掛布をしっかりかけられて眠っていたようだ。自分の隣の大きく開いたスペースを見つめる。手を伸ばすとシーツは、ひんやりしていた。
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