出会った黒猫に心奪われる

aira

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決戦の予感

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~黒豹side~

あの時狼牙に言えなかった…黒鵜が現れた1週間後…
明日9月6日は私の産まれた日…
母さんが死んだ日…即ち私が母さんを殺した日
私は産まれてすぐ人を殺す才能を持ってた様だ
それを知っているのは一族と澪旺の一家だけだ
それでも黒鵜は知っている…理由は分からない…
澪旺は血眼になって探っているだろう…
今狼牙は腰に腕を回しながら寝ている…
そっと起こさないように抜け出し服を着替える
「澪旺の所に行ってくる 」と手紙を書いて置く
人の姿で屋根を伝って走るのは久しぶりだ…
澪旺…起きてるかな?皆に迷惑掛けたくないな…
そう思っていたら澪明の家に着いた

ーコンコン
窓を軽く叩く

「来ると思ったよ…はいって」

スルリと窓から入る

「こんばんは…黒豹さん」
「こんばんは…夜にごめん…ありがとう」
「いいよ…早速今調べた内容伝えるね?
まず黒鵜は黒豹の秘密を知ってる…
理由は黒豹の一族の1部が寝返った」
「さらに莉飆家も1部鴉山組に通じてます」
「…澪旺」
「えぇ…この事が両家に伝わると恐らく…」
「残念ですが俺と澪旺の親も恐らく…」

あぁ…暦書係だからね…
歴史を残すために書記を残す必要が有る…
その暦書が他人に…しかも敵対一族に…

「…仕事は?」
「入って無い」
「まだ広まってないのでしょう…
明日恐らく黒豹さんを手に入れるつもりでしょう」
「黒豹?狼牙にちゃんと言った?」
「(首を降る)」
「?澪旺…どういう…(ピリリり)」

澪明が口を開くと同時に携帯が鳴る…恐らく狼牙
澪旺と目配せし澪明が応じる

「はい…えぇ…今目の前に…はい、代わります」

少し話澪明は携帯を差し出してきた

「…はい」
「黒豹?…何があった?」
「狼牙…少し聞いて」
「ん?」
「…明日…私が産まれた日…母が死んだ日」
「?!黒豹…この間…」
「ごめん」
「いや、いい…今俺の考えが分かるか?」
「何となく」
「間違いは?」
「無い」
「…わかった…いつ帰ってくる」
「?!帰って…いいの?」
「言っただろ?今の猫牙黒豹が好きだって」
「…ありがとう」
「ん、待ってるから早く帰って来いよ」

そう言って切った狼牙…嬉しかった
狼牙と会ってから少し顔が柔らかくなった気がする
その証拠に澪旺が嬉しそうな顔をする
澪明は複雑な顔だ…

「澪明…どうした?」
「あぁ…黒豹さんには言ってなかったね…
俺が本家を出たのは君が怖かったからだよ」
「!!」
「勿論今はなんとも無い…
産まれてすぐ人を殺す才能を持つ君が…
恐れたんだ…妹か俺は必ず傍に置かれ
残った者は…そう思うとね…」
「私以外に感情を持った事ないって話したら
お兄ちゃん驚いてたよ…変わったんだねって」

確かに澪旺以外物にしか見えてなかったし
仕事は感情なんて無用だったし…
今はなんとも分からない物がひしめいて怖いけど
狼牙が教えてくれるから…

「澪明…」
「はい?」
「澪旺を…頼む…あと…ありがとう」
「澪旺の事は当然です、
礼を言われる意味が分かりません」
「お兄ちゃん照れてるだけだから気にしないでね」
「ん、私帰る」

バイバイって手を振って見送ってくれた澪旺達
また屋根の上から狼牙の家へ
少し立ち止まり空を観る
雲に隠れた月を眺めまた走り出す

ー翌日ー

「…狼牙…」
「ん?」
「ありがとう」
「なんだ?改まって」
「何となく」
「ッフ…そろそろ…か」

私は黙って頷く…そろそろ日が沈む…それと同じく
じわっと攻めてくる痺れる様な激しい痛みが走る

「っ!!…っい、あァ”ァ”ァ”ァ”ァ”!!!」

狼牙が苦痛な顔をして見ているとは知らず
私は黒猫へと姿を変え意識を手放す
しばらくして頭を撫でられる感覚で目を覚ます
(…何だか…落ち着く)
少し肩が動いたのが分かったのか声がした

「黒豹…起きたのか?」
「…ニャー(うん)」
「やっぱりわかんねぇ…うんって言ったのか?」
「グルミャア(そう)」
「…ごめん…澪旺に教えてもらう…行くか?」
「ニャー(うん)」
「このままでいいか?」
「ニャウナウミャ(いや、自分で歩く)」

そう言い狼牙の腕から飛び降りるすると澪旺が

「私には中々触らせてくれないのに…
少し焼きもち妬いちゃう…」
「ニャォ(おい)」
「ごめんごめん…そろそろ行くんでしょ? 
黒豹…後ろは任せて」
「ナゥ…ニャア(あぁ…頼む)」
「よし、お前ら…行くぞ!!」

こうして私達は呪われた場所へ 狼牙達はバイクで
私は単独で向かう…猫の時にバイクは怖い
それに…嫌な予感がする…
人影が見えて警戒しながら向かう後ろには澪旺達…

「おやおや…皆さん揃って入らしたんですね」
「グルミャアぅ(どういう意味だ)」
「おっと失礼…私はずっと傍にいた訳では無いので
猫の時の言葉は分かりかねます…
澪旺さんですね?お話頂けますか?」
「レニャアン…ニャア(澪旺…頼む)」
「わかった…黒鵜1体何が目的なの」
「目的…ですか?それは黒豹に対して?それとも…」
「全てよ!!」
「皆さん揃って何も分かってないのですか?
本家も廃れたものですね…」
「んな理由ねぇだろ…お前いい加減にしねぇと殺すぞ?」
「相変わらず珠華組は短気ですね…
私はただ黒豹が欲しいだけですよ?」
「ッチ…それがいい加減にしろってんだろ?」
「はぁー…黒豹も可哀想に…
秘密がバレてこんな野蛮な奴と共に居るなんて」
「ニャグルル…(殺す…)」
「黒豹はね自分の意識で居るの…
本家の人間誑かして勝手に勘違いしてんなよ!!」
「はぁ…どいつもこいつも話し合いの意味…
分かっていないようだ…黒豹…これは取引です」
「ナ?(あ?)」
「大人しく共にくれば何もしませんが…分かりますね?」
「…」
「黒豹!!」
「黒豹…俺達はいつでもお前を信じてるからな
澪明篭蛇少し離れるぞ…澪旺も来い」
「ちょっと!!黒豹!!」
「ニャーアゴ(大丈夫)」
「良い選択を期待します」
「…ミャア…(…いや…)」
「黒豹?!まさか!!」

澪旺が話すより先に走り出す
誰がこいつらの思い通りになるか
折角澪旺に喜んで貰えて大事な人が出来たのに
誰がこんな奴に負けるか!!
思い切り黒鵜の首目掛けて噛み付き素早く離れる
黒鵜は以外に痛かったのか少しよろめく
それを待ってたかのように狼牙が動き出す
澪旺はいつもの如く後ろを護ってくれてる
そんな時火薬の匂いがした…まさか!!
黒鵜に向かって走り出し思いっきり飛ぶすると
ーッバン 
激しい痛みが片目に走る…やっぱり…澪旺を狙ったか

「「「!!」」」
「黒豹!!!」

ーっドサ
あ、意識は有るのか…痛てぇな…澪旺ごめんね…
私はここで意識を手放した…
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