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第五部屋 添い寝、そして脱出(中編)
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◇
え、二の腕ってめちゃくちゃ柔らかいんだね?
自分のものを触っても柔らかいと感じたことがない、というか、そもそも柔らかさを感じようとしたことがないからわからないけれど、それはともかくとして朱里の二の腕、めっちゃくちゃぷにぷにしてる。
これが女の子の柔らかさというものですか? 許されるならずっと触っていたいが?
「──んっ、はぁっ」
……いや、別に朱里の艶めかしい声を聞きたいがためにやっているわけじゃないんですよ? 別に二の腕の柔らかさを確かめているわけでもないんですから。いや、本当に。違うから、勘違いしないでくださいね? 俺はただ幼馴染である彼女が勝手に俺のベッドで一緒に寝ていたから、それを起こそうと思って身体的な接触を試みているだけで、それ以上の気持ちはないんですよ。邪な気持ちなんてこれっぽっちもありませんとも、ええ。ほら、あれだ、なんていうんですか、そりゃ胸とかに触れたら一発でアウトじゃないですか。もちろん太ももとかさ、脚とかさ、そういった下半身についても触れたら論外でしょう? そうなると上半身の部位にしか俺は触れることができないわけでして。それだったら頭とか二の腕になるわけなんですよ。まあ、それなら頭に触れよって話になるかもしれないけれど、ええと、あの、……そうだなぁ。……あ、ほら、プライベートゾーンというか、人によっては触ってほしくない部分とかあるじゃないですか。俺は頭とか触られるの嫌だし、自分が嫌だと思うことを人にしてはいけないと思うんですよ。そう、そうなんよ。だから、だからね? 必然的に二の腕という場所に集中するわけでして、それ以外の場所には触れられないっていうわけなんですよ。え、手と肩があるだろって? ……ふざけんなよ、俺は今二の腕を堪能して──じゃなくて、あれなんですよ。某ジャ〇プ漫画にもあったじゃないですか、縛りを課すことで領域を強化するみたいな、そういうやつ。俺は今二の腕という部位にしか触れられない、という縛りを自身に貸して、その縛りの上で二の腕空間というものを強化しているんですよ。そもそも二の腕って別にエッチな場所でもないしね。柔らかいだけだし。人によっては固かったりするだろうし、うん。そんな邪な気持ちなんて一切抱いてなくてぇ。もうこれは信じてもらうしかないんだよね。マジで。合法的にエロいことできるとかマジで最高だ──じゃなくって、本当に微塵もそう思ってないです。二の腕に性的な興奮を覚えるようなヤバイ人間じゃないんです。あ、あれですよ。先ほどの堪能とかそういうのって全部冗談なんですよ。はは、やだなぁ。真に受けちゃいましたか? へへ、俺も冗談が上手くなったもんだぜ。あとあれね、別にあれだから。いつか聞いた胸と二の腕の柔らかさが一緒、とかいう都市伝説を信じているせいで二の腕を味わって──違くて、二の腕に触っているわけでもないから。これほんと、マジ。俺は朱里を起こすためだけにやっているんですよ。(約1000文字)
「──ひゃっ、やぁっ」
──ごくり、と俺は生唾を飲んだ。
……いやいやいや飲むな飲むな。
昨日俺が誓ったことはなんだったよ。思い出せよ。朱里には手を出さないって、そういう誓いを立てたんじゃないか。制約と誓約を自分自身に縛ったんじゃないか。それを翌日に早速裏切ろうとするんじゃないよ。だめ、だめだよ流石に。どれだけ朱里がえっちな声を出していようと、これは二の腕に触れられたことによる生理的な反応に過ぎないんだから。そもそもこれで興奮を覚える自分が一番だめだから。というか一日で誓いを破ろうとするな! 朱里と同じの三日坊主か俺は!
「………………おい起きろ。そろそろ起きなきゃいけない時間だぞ」
ものすごく名残惜しい気持ちがあるけれど、それでも誓いを果たすために俺は彼女に声をかける。
まだアラームは鳴っていないけれど、それでも外の世界は明るい。どうせアラームが鳴る前に早く起きたのならば、その時間を有意義に使わなければ。……あと、流石にこれ以上朱里のえっちな声を聞いていると理性が殺されそうになるのでだめ。誓いとかどうでもよくなっちゃうから。
「……すやー、すやー」
それでも朱里は俺の声を無視するように寝息を立てているふりをする。先ほどまでの艶めかしい声はどうした。もっと聞かせろ──じゃなくって、さっさと起きてほしい。
「……流石に寝ているふりしてるのは気づいてるからな」
「……す、す、すやー、すやー」
「おい、それ以上寝ているふりを続けたらくすぐる──」
「──やだぁ……、まだあきとといっしょにねてたいぃ……」
「──ぞ、って……」
──やっぱこいつ可愛くね? 猫なで声でそんなこと言っちゃっていいの? 俺、ビーストになっちゃうけど?
「…………………………だめです、そろそろ起きる時間です」
なんとかビースト化する衝動を抑え込んで、俺はゆっくりと彼女を揺さぶってみる。流石にこれ以上二の腕を触ることはしないで、正しく肩を揺すってみる。
「……やぁらぁ、あきともいっしょにねるのぉ」
「…………」
……もうゴールしてもいいよね──いやいやいやだめだめだめ。脳みその中からやめろ馬鹿と喚く何かがある。
というかこいつ、いつも以上に誘惑指数が高いんだが? いつもみたいなアホの子ムーブじゃなくて(いや十分アホの子ムーブはしているとは思うけど)、なんというか素直に甘えてくる可愛さというのか、そういうのがあるせいか、もうこのままベッドになだれ込んでも許されるような気がする。
──でも、ダメ。俺は三日坊主じゃないので、そんな程度じゃ俺は誓いを破りませ──。
「……あきとがえっちしてくれるまで、おきないもん」
「────」
──ぽいっ、と俺は昨日立てた誓いをそこら辺の犬に食わせることにした。
──────────────────────────
高校生の健全な男子として彰人くんはめちゃくちゃ頑張ってると思います。
問題は二の腕に対する異常な執着心……、え、作者のヘキ? ハハヤダナーソンナコトナイデスヨー。
え、二の腕ってめちゃくちゃ柔らかいんだね?
自分のものを触っても柔らかいと感じたことがない、というか、そもそも柔らかさを感じようとしたことがないからわからないけれど、それはともかくとして朱里の二の腕、めっちゃくちゃぷにぷにしてる。
これが女の子の柔らかさというものですか? 許されるならずっと触っていたいが?
「──んっ、はぁっ」
……いや、別に朱里の艶めかしい声を聞きたいがためにやっているわけじゃないんですよ? 別に二の腕の柔らかさを確かめているわけでもないんですから。いや、本当に。違うから、勘違いしないでくださいね? 俺はただ幼馴染である彼女が勝手に俺のベッドで一緒に寝ていたから、それを起こそうと思って身体的な接触を試みているだけで、それ以上の気持ちはないんですよ。邪な気持ちなんてこれっぽっちもありませんとも、ええ。ほら、あれだ、なんていうんですか、そりゃ胸とかに触れたら一発でアウトじゃないですか。もちろん太ももとかさ、脚とかさ、そういった下半身についても触れたら論外でしょう? そうなると上半身の部位にしか俺は触れることができないわけでして。それだったら頭とか二の腕になるわけなんですよ。まあ、それなら頭に触れよって話になるかもしれないけれど、ええと、あの、……そうだなぁ。……あ、ほら、プライベートゾーンというか、人によっては触ってほしくない部分とかあるじゃないですか。俺は頭とか触られるの嫌だし、自分が嫌だと思うことを人にしてはいけないと思うんですよ。そう、そうなんよ。だから、だからね? 必然的に二の腕という場所に集中するわけでして、それ以外の場所には触れられないっていうわけなんですよ。え、手と肩があるだろって? ……ふざけんなよ、俺は今二の腕を堪能して──じゃなくて、あれなんですよ。某ジャ〇プ漫画にもあったじゃないですか、縛りを課すことで領域を強化するみたいな、そういうやつ。俺は今二の腕という部位にしか触れられない、という縛りを自身に貸して、その縛りの上で二の腕空間というものを強化しているんですよ。そもそも二の腕って別にエッチな場所でもないしね。柔らかいだけだし。人によっては固かったりするだろうし、うん。そんな邪な気持ちなんて一切抱いてなくてぇ。もうこれは信じてもらうしかないんだよね。マジで。合法的にエロいことできるとかマジで最高だ──じゃなくって、本当に微塵もそう思ってないです。二の腕に性的な興奮を覚えるようなヤバイ人間じゃないんです。あ、あれですよ。先ほどの堪能とかそういうのって全部冗談なんですよ。はは、やだなぁ。真に受けちゃいましたか? へへ、俺も冗談が上手くなったもんだぜ。あとあれね、別にあれだから。いつか聞いた胸と二の腕の柔らかさが一緒、とかいう都市伝説を信じているせいで二の腕を味わって──違くて、二の腕に触っているわけでもないから。これほんと、マジ。俺は朱里を起こすためだけにやっているんですよ。(約1000文字)
「──ひゃっ、やぁっ」
──ごくり、と俺は生唾を飲んだ。
……いやいやいや飲むな飲むな。
昨日俺が誓ったことはなんだったよ。思い出せよ。朱里には手を出さないって、そういう誓いを立てたんじゃないか。制約と誓約を自分自身に縛ったんじゃないか。それを翌日に早速裏切ろうとするんじゃないよ。だめ、だめだよ流石に。どれだけ朱里がえっちな声を出していようと、これは二の腕に触れられたことによる生理的な反応に過ぎないんだから。そもそもこれで興奮を覚える自分が一番だめだから。というか一日で誓いを破ろうとするな! 朱里と同じの三日坊主か俺は!
「………………おい起きろ。そろそろ起きなきゃいけない時間だぞ」
ものすごく名残惜しい気持ちがあるけれど、それでも誓いを果たすために俺は彼女に声をかける。
まだアラームは鳴っていないけれど、それでも外の世界は明るい。どうせアラームが鳴る前に早く起きたのならば、その時間を有意義に使わなければ。……あと、流石にこれ以上朱里のえっちな声を聞いていると理性が殺されそうになるのでだめ。誓いとかどうでもよくなっちゃうから。
「……すやー、すやー」
それでも朱里は俺の声を無視するように寝息を立てているふりをする。先ほどまでの艶めかしい声はどうした。もっと聞かせろ──じゃなくって、さっさと起きてほしい。
「……流石に寝ているふりしてるのは気づいてるからな」
「……す、す、すやー、すやー」
「おい、それ以上寝ているふりを続けたらくすぐる──」
「──やだぁ……、まだあきとといっしょにねてたいぃ……」
「──ぞ、って……」
──やっぱこいつ可愛くね? 猫なで声でそんなこと言っちゃっていいの? 俺、ビーストになっちゃうけど?
「…………………………だめです、そろそろ起きる時間です」
なんとかビースト化する衝動を抑え込んで、俺はゆっくりと彼女を揺さぶってみる。流石にこれ以上二の腕を触ることはしないで、正しく肩を揺すってみる。
「……やぁらぁ、あきともいっしょにねるのぉ」
「…………」
……もうゴールしてもいいよね──いやいやいやだめだめだめ。脳みその中からやめろ馬鹿と喚く何かがある。
というかこいつ、いつも以上に誘惑指数が高いんだが? いつもみたいなアホの子ムーブじゃなくて(いや十分アホの子ムーブはしているとは思うけど)、なんというか素直に甘えてくる可愛さというのか、そういうのがあるせいか、もうこのままベッドになだれ込んでも許されるような気がする。
──でも、ダメ。俺は三日坊主じゃないので、そんな程度じゃ俺は誓いを破りませ──。
「……あきとがえっちしてくれるまで、おきないもん」
「────」
──ぽいっ、と俺は昨日立てた誓いをそこら辺の犬に食わせることにした。
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高校生の健全な男子として彰人くんはめちゃくちゃ頑張ってると思います。
問題は二の腕に対する異常な執着心……、え、作者のヘキ? ハハヤダナーソンナコトナイデスヨー。
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