24 / 143
第一章 灰色の現実
1-23 明確なる殺意
しおりを挟む
「何をしに来たんですか」
天原の冷たい声が背中から聞こえてくる。どこか敵意を孕んでいる声。以前から感じる、人間に対して強く抱いている殺意に似たようなもの。
「……何って、お見舞いに──」
「──嘘をつくな!!」
「──?!」
いきなりの大声で叫ばれるものだから、動揺して身体がびくんと震える。
……別にお見舞いに来ているだけで、それ以上に思惑はない。それなのにここまで僕を疑うようにするのは、何か理由があるのだろうか。
「いや……、本当にお見舞いに来たんだけど」
「──そんなのは嘘ですよ。わかってるんですよ僕は」
喉を震わせて微弱な声が保健室に響き渡る。それ以上の思惑など僕にはないのに、それを彼は信じてくれない。
「──僕を殺しに来たんでしょ、わかっていますから」
「……は?」
意味の分からない言葉を投げかけられて、僕は彼以上に動揺を覚えた。
〇
確かな殺意というものを、僕は今までに感じたことはない。それは平和な日常を送れる日本だからこそ、当たり前とも言えるようなことではあるが、それは人のみならず、人と乖離している非現実的な存在である魔法使いであろうと同様に、殺意なるものを抱かれることは存在しない。そもそも、そんなに殺意というものは溢れることはないはずなのだ。普遍的な生活を送っている限りには。
僕は人と関わることはない。それは僕が孤独に生きていることを証明するのかもしれないけれど、別にそれでいいような気がする。孤独でいれば得ることがないから、失うこともない。ただただ独りで停滞を続けるだけの生活があるだけ。だからこそ、僕は孤独でいいような気がする。
人という存在はあまりにも脆く、そして儚い存在だ。僕が思う以上に人間という存在はあまりにも早く死にすぎるし、そして消えていく。その喪失感を、ただ長く生きるだけの存在である魔法使いには耐えることができない。
幼い頃に祖父母から聞いた話だった。
僕の両親は、僕が生まれてすぐに亡くなったという話、だが、それがどうして亡くなったのか、詳細を教えてくれることはなく、ただ単にいないという現実だけを祖父母は知らせてきた。そして祖父母との生活は中学に至るまで続き、僕は両親については特に気にしないように生活してきた。
気にしないように意識をしている時点で、家族がいないという寂しさを紛らわせることはできなかったのだが、それ故に孤独で生きることを僕は選択していたのかもしれない。
中学からは、そんな生活をしていた僕を後ろめたく思ったのか、祖父母も特に干渉することはなく、そしていつの間にか亡くなってしまった。それが精神的な負荷をかけていたのかはどうかはわからないが、結局僕は孤独を選択してしまった故に、孤独な生活を生きることになったのだ。
祖父母が亡くなり、独りで生きることを余儀なくされ、僕は家の片付けを行った。孤独に生きていたからこそ、特に思い出なるものも存在せず、そして残すものも存在しない。ただ捨てるものだけを選択するだけだったが、そんな時に一つの手紙を見つけてしまった。
手紙は赤色だった。もともとは白色だったのだろうが、血液が垂れて染みてしまったのか、赤黒い色に染まっていた。そんな風に染まる理由を僕はよく知らなかったから、僕はその手紙を覗いてみた。
内容は、こうだった。
それは、僕の父親である人の懺悔だった。父の、──魔法使いとしての懺悔。なんでそんなものを記しているのかはよくわからなかったが、震えた筆跡に並々ならぬ感情をこめていたことは、なんとなく察することができる。
『私は人間を愛してしまった』
そう、書かれていた。
『私は人間を愛してしまった。それが禁忌であると私は自覚していたのに、どうしてもその感情を抑えることができず、私は人間を愛してしまった。』
ところどころ読みにくい文字があった。赤黒く染みている文字に認識できない部分があった。
『彼女と愛を紡ぎ合い、そうして子が生まれることになった。だが、それこそが罪だったのかもしれない』
そんなことが、書いてあった。
──僕という存在を否定するような言葉。
その文面で、どこか嫌な予感と気持ちを覚えながらも、それでも読み進めていく。
『私が彼女に関わらなければ、私が彼女と愛を育まなければ、彼女はそのまま生きることができたのに。すべては私のせいでしかない』
『ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい』
最後には、ただその言葉だけが繰り返されていた。
その言葉で、だいたいを察してしまった。
父親は、自殺だった。確実にそれは遺書と呼べるものであり、それは母に対する懺悔のようなものだった。
魔法使いは人間を愛してはいけない。その禁忌を犯してしまった罪で、母は亡くなってしまった。そう伝えるような文章。
──僕が生まれてしまったから、母は死んで、そして父も死んでしまったのだろうか。
脳裏に思惑がよぎり、その思惑はそれからずっと消えることはない。心にはびこり続け、違う考えで上書きをしようとしても意識に刷り込まれてしまった真実は、どうしようもなかった。
おそらく、魔法使いという僕の存在を母は身ごもってしまったから死んでしまったのだろう。魔法使いの性質である巻き戻るという概念的要素が、母を殺してしまったのだ。そして、その原因となった父は、そうして自殺を図ったのだろう。
そんな想像が頭から離れない。
もし、母が人間でなければ、きっとこんな感情を抱くことはなかったはずだ。そして、母が人間であるからこそ、母は死んでしまったのだ。
僕が、母を、そして父を殺してしまったのだ。
人という存在は、非現実的な事象に対して、あまりにも脆く、そして儚い存在。それを改めて認識したところで、どんな魔法を施そうとしても、その現実を上書きすることはできない。
だから僕は人という存在が嫌いだ。だから、嫌いである、ということにを自分で定義した。だから、天原雪冬は人が嫌いなのだ。そう思わなければ、この先に生きるという気力を見出せることはなかっただろうから。
──それなのに。
どうして、非現実的なものと関わったうえで生き延びる人間がいるのだろうか。僕の母は生きることができなかったのに、それでも生きているこの男は何なのだろうか。
八つ当たりに違いない感情。彼と出会ったときから、そんな感情を抱かずにはいられない。他の魔法使いとは違って、人間であったはずなのに、それでも魔法使いになった彼の存在は、どうしようもなく僕の敵意を増加させた。
そんな感情を読み取ったのか、立花先生はそうして模擬戦闘を企画し、その場で僕の行き場のない感情を発散することとなった。
別に、本気で殺そうと思ったことはない。ある程度の敵意は確かにあったものの、名目でも模擬的なものだ。それ以上に本気でやりあおうなどとは微塵も考えてはいなかった。
魔法使いの身体になった彼ならば、死ぬことはないと踏んだ上で、模擬戦闘は臨んだつもりだ。多少の痛い目を合わせることができれば、別に僕はそれだけでよかったのだ。それ以上の思惑はない。
──でも。
彼は本気で僕を殺そうとした。明確なる殺意が目に孕んでいた。確実に僕を殺すことを考えた上で彼は行動を取っていた。あのナイフの行き先は、確実に僕の命を摘み取ることを考えた行動だった。
明確なる殺意。明確なる殺意。明確なる殺意。
どうして、人間であった彼にここまでの殺意を抱かれなければいけないのか、僕にはわからない。自分自身の首を掻き切ってまで、そうして僕を殺そうする明確なる殺意は、脳裏に刻みついて離れない。
──きっと、ここで彼を殺さなければ、僕は彼に殺される。
そんな恐怖から僕は大規模の魔法を発動しようと、氷塊を作り──、そして──。
天原の冷たい声が背中から聞こえてくる。どこか敵意を孕んでいる声。以前から感じる、人間に対して強く抱いている殺意に似たようなもの。
「……何って、お見舞いに──」
「──嘘をつくな!!」
「──?!」
いきなりの大声で叫ばれるものだから、動揺して身体がびくんと震える。
……別にお見舞いに来ているだけで、それ以上に思惑はない。それなのにここまで僕を疑うようにするのは、何か理由があるのだろうか。
「いや……、本当にお見舞いに来たんだけど」
「──そんなのは嘘ですよ。わかってるんですよ僕は」
喉を震わせて微弱な声が保健室に響き渡る。それ以上の思惑など僕にはないのに、それを彼は信じてくれない。
「──僕を殺しに来たんでしょ、わかっていますから」
「……は?」
意味の分からない言葉を投げかけられて、僕は彼以上に動揺を覚えた。
〇
確かな殺意というものを、僕は今までに感じたことはない。それは平和な日常を送れる日本だからこそ、当たり前とも言えるようなことではあるが、それは人のみならず、人と乖離している非現実的な存在である魔法使いであろうと同様に、殺意なるものを抱かれることは存在しない。そもそも、そんなに殺意というものは溢れることはないはずなのだ。普遍的な生活を送っている限りには。
僕は人と関わることはない。それは僕が孤独に生きていることを証明するのかもしれないけれど、別にそれでいいような気がする。孤独でいれば得ることがないから、失うこともない。ただただ独りで停滞を続けるだけの生活があるだけ。だからこそ、僕は孤独でいいような気がする。
人という存在はあまりにも脆く、そして儚い存在だ。僕が思う以上に人間という存在はあまりにも早く死にすぎるし、そして消えていく。その喪失感を、ただ長く生きるだけの存在である魔法使いには耐えることができない。
幼い頃に祖父母から聞いた話だった。
僕の両親は、僕が生まれてすぐに亡くなったという話、だが、それがどうして亡くなったのか、詳細を教えてくれることはなく、ただ単にいないという現実だけを祖父母は知らせてきた。そして祖父母との生活は中学に至るまで続き、僕は両親については特に気にしないように生活してきた。
気にしないように意識をしている時点で、家族がいないという寂しさを紛らわせることはできなかったのだが、それ故に孤独で生きることを僕は選択していたのかもしれない。
中学からは、そんな生活をしていた僕を後ろめたく思ったのか、祖父母も特に干渉することはなく、そしていつの間にか亡くなってしまった。それが精神的な負荷をかけていたのかはどうかはわからないが、結局僕は孤独を選択してしまった故に、孤独な生活を生きることになったのだ。
祖父母が亡くなり、独りで生きることを余儀なくされ、僕は家の片付けを行った。孤独に生きていたからこそ、特に思い出なるものも存在せず、そして残すものも存在しない。ただ捨てるものだけを選択するだけだったが、そんな時に一つの手紙を見つけてしまった。
手紙は赤色だった。もともとは白色だったのだろうが、血液が垂れて染みてしまったのか、赤黒い色に染まっていた。そんな風に染まる理由を僕はよく知らなかったから、僕はその手紙を覗いてみた。
内容は、こうだった。
それは、僕の父親である人の懺悔だった。父の、──魔法使いとしての懺悔。なんでそんなものを記しているのかはよくわからなかったが、震えた筆跡に並々ならぬ感情をこめていたことは、なんとなく察することができる。
『私は人間を愛してしまった』
そう、書かれていた。
『私は人間を愛してしまった。それが禁忌であると私は自覚していたのに、どうしてもその感情を抑えることができず、私は人間を愛してしまった。』
ところどころ読みにくい文字があった。赤黒く染みている文字に認識できない部分があった。
『彼女と愛を紡ぎ合い、そうして子が生まれることになった。だが、それこそが罪だったのかもしれない』
そんなことが、書いてあった。
──僕という存在を否定するような言葉。
その文面で、どこか嫌な予感と気持ちを覚えながらも、それでも読み進めていく。
『私が彼女に関わらなければ、私が彼女と愛を育まなければ、彼女はそのまま生きることができたのに。すべては私のせいでしかない』
『ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい』
最後には、ただその言葉だけが繰り返されていた。
その言葉で、だいたいを察してしまった。
父親は、自殺だった。確実にそれは遺書と呼べるものであり、それは母に対する懺悔のようなものだった。
魔法使いは人間を愛してはいけない。その禁忌を犯してしまった罪で、母は亡くなってしまった。そう伝えるような文章。
──僕が生まれてしまったから、母は死んで、そして父も死んでしまったのだろうか。
脳裏に思惑がよぎり、その思惑はそれからずっと消えることはない。心にはびこり続け、違う考えで上書きをしようとしても意識に刷り込まれてしまった真実は、どうしようもなかった。
おそらく、魔法使いという僕の存在を母は身ごもってしまったから死んでしまったのだろう。魔法使いの性質である巻き戻るという概念的要素が、母を殺してしまったのだ。そして、その原因となった父は、そうして自殺を図ったのだろう。
そんな想像が頭から離れない。
もし、母が人間でなければ、きっとこんな感情を抱くことはなかったはずだ。そして、母が人間であるからこそ、母は死んでしまったのだ。
僕が、母を、そして父を殺してしまったのだ。
人という存在は、非現実的な事象に対して、あまりにも脆く、そして儚い存在。それを改めて認識したところで、どんな魔法を施そうとしても、その現実を上書きすることはできない。
だから僕は人という存在が嫌いだ。だから、嫌いである、ということにを自分で定義した。だから、天原雪冬は人が嫌いなのだ。そう思わなければ、この先に生きるという気力を見出せることはなかっただろうから。
──それなのに。
どうして、非現実的なものと関わったうえで生き延びる人間がいるのだろうか。僕の母は生きることができなかったのに、それでも生きているこの男は何なのだろうか。
八つ当たりに違いない感情。彼と出会ったときから、そんな感情を抱かずにはいられない。他の魔法使いとは違って、人間であったはずなのに、それでも魔法使いになった彼の存在は、どうしようもなく僕の敵意を増加させた。
そんな感情を読み取ったのか、立花先生はそうして模擬戦闘を企画し、その場で僕の行き場のない感情を発散することとなった。
別に、本気で殺そうと思ったことはない。ある程度の敵意は確かにあったものの、名目でも模擬的なものだ。それ以上に本気でやりあおうなどとは微塵も考えてはいなかった。
魔法使いの身体になった彼ならば、死ぬことはないと踏んだ上で、模擬戦闘は臨んだつもりだ。多少の痛い目を合わせることができれば、別に僕はそれだけでよかったのだ。それ以上の思惑はない。
──でも。
彼は本気で僕を殺そうとした。明確なる殺意が目に孕んでいた。確実に僕を殺すことを考えた上で彼は行動を取っていた。あのナイフの行き先は、確実に僕の命を摘み取ることを考えた行動だった。
明確なる殺意。明確なる殺意。明確なる殺意。
どうして、人間であった彼にここまでの殺意を抱かれなければいけないのか、僕にはわからない。自分自身の首を掻き切ってまで、そうして僕を殺そうする明確なる殺意は、脳裏に刻みついて離れない。
──きっと、ここで彼を殺さなければ、僕は彼に殺される。
そんな恐怖から僕は大規模の魔法を発動しようと、氷塊を作り──、そして──。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる