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第四章 異質殺し
4-30 作戦開始だ
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◆
鼓動が加速する。反発する感覚を思い出す。あらゆるものが自分の裏側に生まれ出る、もしくは湧き出るような気色の悪い感覚がある。
眼球に血液が流れ込むような眩暈。どくどくと拍動を重ねていき、対極の心臓がより鼓動を繰り返すのを感じる。
視界がちかちかする。星が綺麗に空を回っている。景色の中には光がちらついている。埃のすべてが輝きになったように、目の中は灯りだけに包まれている。
腹部の衝撃が消えることはない。めりこんだ天音の拳に、更に嗚咽を漏らしそうになるけれど、これ以上にみっともない姿を見せるわけにはいかないから、あくまで冷静さを意識しながら、俺は天音の方を見る。
見る。
見る、見た。
見たつもりだった。
つもりでしかなかった。
「──なんだ、これ」
──あらゆるものが黒色として観測する。
世界は暗闇だった。暗闇、というよりかは黒い景色に包まれていた。光など介在しないような、そんな黒い景色の中にあった。いや、それでも光はあった。周囲にちかちかするように浮かんでいる星は光で正しいものだった。だが、すべては白と黒のコントラストでしか彩られてなかった。もしくはグラデーションだった。
そこには、人型のシルエットが映し出されていた。目の前にあったのは、灰色をしている人の形が二つあった。ひとつは見慣れている背の高さをした長い髪のシルエット。ひとつはまだ見慣れることができていない高い背をしたシルエット。そのどれもがグレーで染められている。
それ以外は、黒で染まっている。黒で染まって、何か物があることを確認できない。先ほどまでいた朱音の部屋は視界の中にはない。彼女が使っていた寝具も、きれいに掃除をした痕跡も、すべてが何も見えない。
──ゼロは存在しないからゼロなのだ。ゼロだから存在しないのか、存在しないからゼロなのか。そんな問いを僕は、俺は、私は、自分自身に問い続けている。
──気持ちが悪い。
「……どうだ?」
高い背をした灰色のシルエットから、何か声が聞こえてきた。その声には聞き覚えがある。それは朱音のものだった。
どうだ、と問われている。問われているけれど、それにどう返答をすればいいのかはわからない。目の前にある景色を容易に説明することはできそうにない。
「ちかちかする」とだけ答えた。それ以上に思いつく言葉はなかった。
──気持ちが悪い。気持ちが悪くてしょうがない。この気持ち悪さを感じたことはない。いや、どうだろう、わからない。まるで、対極が僕の前に顕現した時のような、そんな薄ら寒さが付きまとう。
「……単純な眩暈か?」
「……いや」
黒と白しか見えない、と俺は付け足して返した。それに対して、朱音は「なるほど」と答える。
「私たちはどんな風に見える?」
「……灰色の人型シルエット、みたいな」
「……成功、かもな」
朱音はそう言った。俺には何が成功なのかを理解することはできなかった。
◇
視界はだんだんと彩りを取り戻していく。
黒い景色の中にあったすべてが鮮明になっていく。あらゆる黒に色がつき始める。確かにそこにあった寝具はそのままだ。木造りの色をした床や壁が目の前にある。それを理解することができる。
一瞬、違う場所にでも転移をしたのではないか。そんなことを思ったけれど、見え方以外は特に変わっていない。だから、俺の何かが変になったのだろうけれど──。
「……まずは、言うことがあると思います」
俺は腹部に残る重い痛みを思い出しながら、彼女らにそう言った。
◇
「天音には対極を見極める力があるからな、対極パンチでお前の対極の心臓を無理矢理稼働させてみた!」
どこかのユーチューバーがつけそうなタイトルで話すなぁ、とぼんやり思った。そんなぼわっとした浮ついた言葉で話されても、正直困るのだが、必要なことなのかもしれない、と納得をする。
「それはそれとして、事前に殴ることくらいは言ってほしいんだけど」
「きちんと言っただろう。『歯を食いしばれ』とか『対極パンチ』とか」
「そんな一瞬で察することなんてできねぇよ!」
俺は呆れながら大きな声で返す。それを天音は、ふふっ、と笑いながら見つめていた。
「それで、何か見えたり、感じたりするものはあるか?」
「……」
まだ眩暈のような感覚は続いているけれど、それでもあの時に見た景色については忘れられそうにない。
「なんか、すべてが黒色に見えたよ。別に眩暈とかではなくて、暗い景色のような、そんな世界が見えたかな」
ほうほう、とどこか老人のように返す朱音の姿が視界に入る。
「まあ、詳しいことはわからないけれど、それがお前の力になるのかもな」
朱音は、そう言ってまとめるように言葉を吐いた。
◇
「ここからは実践的な作戦内容についてを説明しようと思う」
俺の意識の混濁と眩暈が落ち着いてから、ようやくというべきか朱音はそう話し始めた。
「どのような能力なのかはわからないけれど、環には何かしらの作用が働くことはわかった。もしかしたらそれがアリクトエアルだった場所を探す鍵になるかもしれない!
だから、私たちはそれを利用してアリクトエアルを探す。これが作戦の概要だ!」
「……ちょっと待って」
俺は口を挟む。もう口を挟まないと決めたけれど、それでも言いたいことがあるから口を挟まずにはいられない。
「俺、その度に腹パンされなければいけないの?」
「……」
「……」
「……環、必要な犠牲っていうものが世の中にはあってだな──」
「それ答えになってないよねぇ?!」
そう返す俺に、朱音と天音の二人は呆れたような表情で俺を見つめる。
こいつ、それくらい受け入れられないのか。そんな感情を含めたような瞳で見つめられている気がする。
「……まあ、対極パンチだけに方法が限られるわけではないとは思う」
朱音はそんな憐みのような視線をこちらに向けながら付け足して続ける。
「天音には、環の中にある対極の心臓を作用させるために殴ったわけだが、実際には自らでも心臓を作用させればなんとかなるんじゃねぇかな。例えば運動とかな」
「……運動か」
ここ最近、特に体を動かすような機会がなかったから、それをするくらいなら腹パンを受け容れた方が早い気も──。
「──それなら」
天音は思いついたように言葉を吐く。
「魔法教室の時みたいに、自傷するのは?」
「……あー」
──そこで蘇るのは、雪冬との模擬戦闘でのシーン。
意識を加速させる、そんな目的のために自分の首を切った記憶。それに限らずとも、魔法を使おうとして何度も自傷行為を行った記憶。
血液が不足する身体は止め処なく鼓動を繰り返して、その不足を補おうとする。
「それでいこうか」
身になじまない腹部の衝撃よりかは、実になじんでいる行為の方がまだマシだ。もう半年以上、自分の腕を切っていないから、少しばかり億劫になってしまう自分はいるけれど、妥協の範囲内ではある。
……これが、今回の事件に対して、そしてこれからの悪魔祓いの活動に対して、どのように使えるのかなんてわからないけれど。
それでも、自分がやり切れる場面ではやり切る。
俺はそう覚悟を固めた。
「よし」と朱音は息を巻く。
「それじゃあ、作戦開始だ」
朱音が発した言葉に、俺たちは気だるげながらも、おー、と返す。それが作戦の始まりの合図となった。
鼓動が加速する。反発する感覚を思い出す。あらゆるものが自分の裏側に生まれ出る、もしくは湧き出るような気色の悪い感覚がある。
眼球に血液が流れ込むような眩暈。どくどくと拍動を重ねていき、対極の心臓がより鼓動を繰り返すのを感じる。
視界がちかちかする。星が綺麗に空を回っている。景色の中には光がちらついている。埃のすべてが輝きになったように、目の中は灯りだけに包まれている。
腹部の衝撃が消えることはない。めりこんだ天音の拳に、更に嗚咽を漏らしそうになるけれど、これ以上にみっともない姿を見せるわけにはいかないから、あくまで冷静さを意識しながら、俺は天音の方を見る。
見る。
見る、見た。
見たつもりだった。
つもりでしかなかった。
「──なんだ、これ」
──あらゆるものが黒色として観測する。
世界は暗闇だった。暗闇、というよりかは黒い景色に包まれていた。光など介在しないような、そんな黒い景色の中にあった。いや、それでも光はあった。周囲にちかちかするように浮かんでいる星は光で正しいものだった。だが、すべては白と黒のコントラストでしか彩られてなかった。もしくはグラデーションだった。
そこには、人型のシルエットが映し出されていた。目の前にあったのは、灰色をしている人の形が二つあった。ひとつは見慣れている背の高さをした長い髪のシルエット。ひとつはまだ見慣れることができていない高い背をしたシルエット。そのどれもがグレーで染められている。
それ以外は、黒で染まっている。黒で染まって、何か物があることを確認できない。先ほどまでいた朱音の部屋は視界の中にはない。彼女が使っていた寝具も、きれいに掃除をした痕跡も、すべてが何も見えない。
──ゼロは存在しないからゼロなのだ。ゼロだから存在しないのか、存在しないからゼロなのか。そんな問いを僕は、俺は、私は、自分自身に問い続けている。
──気持ちが悪い。
「……どうだ?」
高い背をした灰色のシルエットから、何か声が聞こえてきた。その声には聞き覚えがある。それは朱音のものだった。
どうだ、と問われている。問われているけれど、それにどう返答をすればいいのかはわからない。目の前にある景色を容易に説明することはできそうにない。
「ちかちかする」とだけ答えた。それ以上に思いつく言葉はなかった。
──気持ちが悪い。気持ちが悪くてしょうがない。この気持ち悪さを感じたことはない。いや、どうだろう、わからない。まるで、対極が僕の前に顕現した時のような、そんな薄ら寒さが付きまとう。
「……単純な眩暈か?」
「……いや」
黒と白しか見えない、と俺は付け足して返した。それに対して、朱音は「なるほど」と答える。
「私たちはどんな風に見える?」
「……灰色の人型シルエット、みたいな」
「……成功、かもな」
朱音はそう言った。俺には何が成功なのかを理解することはできなかった。
◇
視界はだんだんと彩りを取り戻していく。
黒い景色の中にあったすべてが鮮明になっていく。あらゆる黒に色がつき始める。確かにそこにあった寝具はそのままだ。木造りの色をした床や壁が目の前にある。それを理解することができる。
一瞬、違う場所にでも転移をしたのではないか。そんなことを思ったけれど、見え方以外は特に変わっていない。だから、俺の何かが変になったのだろうけれど──。
「……まずは、言うことがあると思います」
俺は腹部に残る重い痛みを思い出しながら、彼女らにそう言った。
◇
「天音には対極を見極める力があるからな、対極パンチでお前の対極の心臓を無理矢理稼働させてみた!」
どこかのユーチューバーがつけそうなタイトルで話すなぁ、とぼんやり思った。そんなぼわっとした浮ついた言葉で話されても、正直困るのだが、必要なことなのかもしれない、と納得をする。
「それはそれとして、事前に殴ることくらいは言ってほしいんだけど」
「きちんと言っただろう。『歯を食いしばれ』とか『対極パンチ』とか」
「そんな一瞬で察することなんてできねぇよ!」
俺は呆れながら大きな声で返す。それを天音は、ふふっ、と笑いながら見つめていた。
「それで、何か見えたり、感じたりするものはあるか?」
「……」
まだ眩暈のような感覚は続いているけれど、それでもあの時に見た景色については忘れられそうにない。
「なんか、すべてが黒色に見えたよ。別に眩暈とかではなくて、暗い景色のような、そんな世界が見えたかな」
ほうほう、とどこか老人のように返す朱音の姿が視界に入る。
「まあ、詳しいことはわからないけれど、それがお前の力になるのかもな」
朱音は、そう言ってまとめるように言葉を吐いた。
◇
「ここからは実践的な作戦内容についてを説明しようと思う」
俺の意識の混濁と眩暈が落ち着いてから、ようやくというべきか朱音はそう話し始めた。
「どのような能力なのかはわからないけれど、環には何かしらの作用が働くことはわかった。もしかしたらそれがアリクトエアルだった場所を探す鍵になるかもしれない!
だから、私たちはそれを利用してアリクトエアルを探す。これが作戦の概要だ!」
「……ちょっと待って」
俺は口を挟む。もう口を挟まないと決めたけれど、それでも言いたいことがあるから口を挟まずにはいられない。
「俺、その度に腹パンされなければいけないの?」
「……」
「……」
「……環、必要な犠牲っていうものが世の中にはあってだな──」
「それ答えになってないよねぇ?!」
そう返す俺に、朱音と天音の二人は呆れたような表情で俺を見つめる。
こいつ、それくらい受け入れられないのか。そんな感情を含めたような瞳で見つめられている気がする。
「……まあ、対極パンチだけに方法が限られるわけではないとは思う」
朱音はそんな憐みのような視線をこちらに向けながら付け足して続ける。
「天音には、環の中にある対極の心臓を作用させるために殴ったわけだが、実際には自らでも心臓を作用させればなんとかなるんじゃねぇかな。例えば運動とかな」
「……運動か」
ここ最近、特に体を動かすような機会がなかったから、それをするくらいなら腹パンを受け容れた方が早い気も──。
「──それなら」
天音は思いついたように言葉を吐く。
「魔法教室の時みたいに、自傷するのは?」
「……あー」
──そこで蘇るのは、雪冬との模擬戦闘でのシーン。
意識を加速させる、そんな目的のために自分の首を切った記憶。それに限らずとも、魔法を使おうとして何度も自傷行為を行った記憶。
血液が不足する身体は止め処なく鼓動を繰り返して、その不足を補おうとする。
「それでいこうか」
身になじまない腹部の衝撃よりかは、実になじんでいる行為の方がまだマシだ。もう半年以上、自分の腕を切っていないから、少しばかり億劫になってしまう自分はいるけれど、妥協の範囲内ではある。
……これが、今回の事件に対して、そしてこれからの悪魔祓いの活動に対して、どのように使えるのかなんてわからないけれど。
それでも、自分がやり切れる場面ではやり切る。
俺はそう覚悟を固めた。
「よし」と朱音は息を巻く。
「それじゃあ、作戦開始だ」
朱音が発した言葉に、俺たちは気だるげながらも、おー、と返す。それが作戦の始まりの合図となった。
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※小説家になろうにも掲載しています。
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