妹によるお姉ちゃん開発日記

若椿 柳阿(わかつばき りゅうあ)

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導入編

第八話



 するする、と布がこすれる音がした。

 ベッドの上で柚子は横になりながら、懸命に服を脱いでいる。そんな彼女の姿を見るだけで、私の心の中はいろいろなもので高まっていく。お姉ちゃんはそのまま縫いたい服を床のほうへと落としていき、そうしてベッドに裸体をさらしていく。

「……すっごくきれい」

 わたしは彼女の裸を見て、息を呑んでしまう。

 何度も頭の中で想像した彼女の裸。幼いころであれば、一緒にお風呂に入ったりして見る機会はあったけれど、互いに成長してからはそんな機会もなくなってしまい、ここ最近では悪戯で局部を見る以外では恵まれなかった姉の裸。また、幼いころとは違って、お風呂とかではなく違う行為、……愛し合うために裸になっている状況がなんともそそる感じがする。

 もう柚子は脱いでくれた。ここまで来たら、もう互いに言い訳をすることはできない。私も言い訳もしないし、私の言葉を肯定して行動してくれているお姉ちゃん自身も、もう言い訳をすることができないだろう。

 私は柚子の体にそのままのしかかるようにする。いろいろとしたいことはあったけれど、最初にやりたかったのは、全身で柚子の体に触れる、という行為だった。

 互いに裸の状態で抱くようにしてみる。横になっている彼女に対して、背中に腕は回せないけれど、肩を掴むようにして、彼女に体重をかけていく。重くないかな、とかいろいろな不安が混じって、膝を立たせたりしながら、そうして柚子に負担がかからないように配慮をする。

 そんな私に、お姉ちゃんは何も言わないまま、私の体に腕を絡ませてくる。

 背中をなぞられる感覚、ふっ、と無意味につぶやいてしまうくすぐったさを反芻して、胸と胸、お腹とお腹で彼女の全身を味わう。お姉ちゃんの体は温かくて、そのぬるま湯のような心地よさに、これからは抱き枕として一緒にいてほしい、なんて変なことを考えてしまう。けれど、そんな野暮なことを考えていると、目の前にはお姉ちゃんの顔がすぐそこにある。

「……んっ」

「──!」

 衝動的に柚子と一緒に唇を合わせてみる。さっきも同じことを何回もしていたけれど、これに関しては何度やっても満たされるし、何度だって行いたいような気がする。

 唇を合わせるだけじゃ物足りなくなってくる。舌を絡ませて、彼女のすべてを味わいたくなる。

「……もっと唾液ちょうだい」

 一度口を離して。ねだるようにしながら私は言った。私はベロの先端を突き出すようにしながら柚子のほうへと近づいていくと、こくりと頷いた彼女は、私と同じように舌を出していく。ちょっと犬みたいな感じに見えるけれど、きっと柚子から見れば私も同じような顔をしているのかもしれない。

「……んふっ」

「んんっ」

 彼女と舌で握手をしながら、そのまま彼女の口の中に侵入をする。歯の存在を忘れそうになりながら、彼女の舌の根元を味わって、彼女の上あごを撫でるように弄っていく。くすぐったいのか、私がその部分を撫でるたびに、口の中で彼女の呼吸がにじんでくる。それが嬉しくて、何度もその部分を撫でていると、仕返しとばかりに彼女から上あごを撫でられる。

「んひぃっ!」と彼女の口の中で声を漏らしながら、ずっと彼女の口の中で呼吸を繰り返す。どろどろに溶け合いそうになる錯覚を覚えながら、次第に二人でからませた唾液を私と柚子とで一緒に舐めるように唇をすぼめて味わっていく。

「……はぁ、はぁ」

 互いに呼吸の拠り所を求めて、一度口を離してみる。彼女と一緒に繋がっている一筋の唾液を手で拭いながら、今度私は彼女の胸の部分へと視線を向けた。

「……乳首立ってるね」

 私が辱めることを目的にお姉ちゃんへそういうと、恥ずかしいのか、彼女は乳頭を隠すようにした。でも、隠す方がなおさらえっちな感じがする。先ほどのクンニであったりキスであったりで感じてくれた証拠だからこそ、感じてくれていることを隠そうとしている彼女がすごくかわいい。

 私は一緒に裸になっている柚子と乳首を合わせようとしてみる。胸の大きさは結構違うけれど、乳首の先端で彼女の乳首を刺激しようとしてみる。

「んっ」

 不意に自分の口から喘ぎ声が漏れてしまう、なんとなくの思い付きでやった行動ではあるけれど、固くなっている彼女の乳首が私のものを刺激して、私の乳首さえ硬くさせてくる。

「お姉ちゃん、わかる……? 今度は乳首同士でキスしてるんだよ……?」

 そう言いながら、私は彼女の上に覆いかぶさって、柚子の乳首を刺激するためにいろいろと動いてみる。結構な重労働というか、運動ではあるけれど、刺激をするたびに弾むお姉ちゃんの体が愛おしいし、電流の王に走るくすぐったさで私も気持ちがよかった。

 これを口でキスをしながらやったら、もっと気持ちいのではないか? そう思って、今度は彼女と口を合わせたまま、乳首同士でキスをする。

「んんふっ、くすぐったくて、気持ちいいね……?」

 口の中での呼吸で彼女に生かされている心地よさ、胸から届く反射的な電流に恍惚を覚えながら、私はお姉ちゃんにそう言った。

 お姉ちゃんは恥ずかしいのか、特に言葉を私に返そうとはしてこない。けれど、それでも快楽を覚えているのは身体の反応で分かる。お姉ちゃんは身体が敏感なのか、私が刺激を与えるたびに、びくん、と震えてくれる。嘘をつけないことを示すように。

「……」

 唇を彼女と合わせて、そして今度は乳首同士のキスから、手で味わうような形に変えてみて、お姉ちゃんの体を楽しんでいく。

 ……でも、これだけじゃ物足りない、というか、なんか不公平? にも感じてくる。

「ずるい」

「……え?」

「お姉ちゃんだけずるい、私はずっとお姉ちゃんを気持ちよくしてるのに、私はちょっとしか気持ちよく慣れてないもん」

 献身的であればいい、と思っていたけれど、互いに想いが通じ合っているという実感を得たからこそ、なんか不満を覚えてしまう。

 すごいエゴだな、と自分のことを思いながら、そうして私は一度ベッドの上に立ち上がる。

 見下ろして見えるお姉ちゃんの裸。隆起している乳首、私の唾液で光を反射している唇と秘部。

「──お姉ちゃんも舐めて」

 私はそう言いながら、柚子の口元に私の秘部を近づけていった。





「……舐めればいいの?」と柚子は聞いてくる。私はそれに、こくり、と頷いた。

 彼女の同意を得てから、私はお姉ちゃんの口元に秘部を近づけていく。ずれないように、という配慮と、そして重くなり過ぎないよう彼女の顔へと体重をかけないように意識をした。

 近づけるたびに彼女の息が膣口に触れていく。呼吸はクリトリスも撫でていき、それだけで声が漏れてしまいそうになる。

「いくよ……」

「……うん」

 お姉ちゃんは反抗することなく、私の言葉にうなずいてくれる。それだけで気持ちが高まっていくけれど、それ以上に感じたのは、彼女の唇に秘部が触れた瞬間の、くすぐったさにも似た心地よさだった。

「ふふっ」

 笑い声が出てしまう。くすぐったさのほうが強くって、喘ぐよりも先に笑ってしまう。

 ──けれど、そんな私の反応をスルーして、お姉ちゃんはそのまま舌で私の秘部をなぞっていく。

 れろ、れろ。れろ、れろ。

「んっ……」

 途端、というわけではないけれど、始まった愛撫に声が漏れる。今度は笑い声ではなく、確かに感じてしまっている声が確かに出る。

 なんていうんだろう、今までは自分で自分のものを刺激するしかなかったからだろうか、他の人が触れているというだけで、尚更敏感になっているような気がする。

 お姉ちゃんは私の膣口全体を撫でるように舐めていく。ただ、その舌先はクリトリスにまであがってはこなくて、ただ膣口をなぞることに集中しているようだった。

「気持ちい、気持ちいいよ……」

 私の下にいるお姉ちゃんの頭をなでながら、コントロールできない快楽に震える感覚。自然と顔は天上のほうへと向いていき、目を閉じて、お姉ちゃんが私のあそこを舐めている様子を想像する。

 膣口をなぞる、舌を入れようとはしていないけれど、一瞬入ってくるぬるぬるで温かい舌。「あぁっ」と声を漏らしながら、きちんとお姉ちゃんに気持ちよくなっていることを伝えていく。

 けれど、入り口だけじゃ物足りない。痒さのようなもどかしさを感じてしまう。

「もっと、もっと奥も舐めてほしい……」

「わかった……」

 お姉ちゃんは返事をした、それと同時に、にゅるり、と舌が少しだけ私の中に入っていく感覚を覚える。

「あっ、あっ、すごい、すごいぃ」

 人に舐められたことがないからこそ、大げさに声が出てしまう。もっと声は潜めるべきなのだろうけれど、今日は私とお姉ちゃん以外誰もいないのだから、遠慮することなく心地のよさに声を出す。

「吸って、吸ってみて」

「うん……」

 ちゅるるるる、ちゅるるぅ。

 愛液と唾液が絡まっている膣口から、それらが吸われる感覚。爽快感にも似た気持ちよさと、そして確実に刺激をしてくる舌の感触。

「ああ、ああぁ、ああ……」

「……蜜柑はこれが気持ちいいの?」

「うん、うんっ。もっと、もっとしてほしい」

「……いいよ」

 じゅる、じゅるるる。れろれろれろれろ。

「ああああっ、いいっ、すごく気持ちいいよ、もっと、もっとして? あの、えっと、クリトリスとかも、……もっとやってほしい……」

 私は欲望のままに彼女につぶやいてみる。けれど、特に返事は来ない。

 ──だが、それは態度と行動に現れる。

 敏感になっている秘部全体の上を舐めるように、お姉ちゃんは舌先を動かしていく。

 柚子は私のまたがっている太ももを掴んで、より私の肉豆を愛撫するために角度を変えてみたりして、より奥深くに私のあそこを咥えるように。

 ──じゅるるる、じゅるる、れろ、れろ、じゅるるる──。

「──やば、いく、いっちゃう」

 自分でコントロールすることのできない刺激。お姉ちゃんに触れてもらって、それで舐めてもらって、吸ってもらってくれているからこそ、コントロールできない快楽。

「……いいよ。お姉ちゃん、受け止めるから……」

「──好き、好き好き。好きだよ、お姉ちゃん──」

 じゅるるるるるるる。

「──いっ……、くぅ……」

 ──途端、頭の中に弾ける電流のような者。いつも一人だけでは感じることのできない快楽の応酬。

 何かが身体から溶け落ちそうになる、力も抜けて、それで何もできなくなる虚脱感に支配され──。

 ──ちゅる、じゅるるるる、ぢゅるるるるるる。

「──ま、待って、もういってる! いってるから!!」

 ──それでも、それは止まることなく──。

「──ああぁっ!!」

 ──プシャァ、と水が弾ける音が、私の体からなるのを、茫然とした意識で見つめることしかできなかった。

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