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■第1章 突然の異世界サバイバル!
0012 僕のデザイン
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――シュッ、チリッ!
美怜がライターのように回転部品を擦ると、小さく火花が散った。
「すごいね! これで火は解決だ! もしかしてこれもその先輩が作ったの?」
「これはキャンプ好きの友達が趣味で作ってるのをくれたの」
「へ~……」
「この部分はミニカッターがついてて、細いものなら切ることができるよ」
「あっ、本当だ! ディティールにこだわってるね」
「うん、カラーバリエーションもたくさんあって可愛かったよ」
話しているといつもの調子が戻って来たのか、美怜がリラックスした顔つきになってきた。続けてマルチペグハンマーを取る。
「これはハンドッゴ。その友達が気に入っているメーカーで注文販売されてるマルチツール。値段はそこそこするんだけど、替え刃式で好きな道具をカスタムできるし、見た目もほら、ビーグル犬みたいで可愛いでしょ?」【※4】
「うん、可愛いね。そうするとこれはキャンプに行くときに……」
「うん、キャンプギアのイベントに誘われて行ったとき、一目惚れして買っちゃった」
「へ…、へー……」
お気に入りのアイテムを紹介できてうれしそうな美怜の傍らで、美怜が知らない男性とデートしている姿がありありと浮かび、銀河はひとり心にダメージを負った……。
最後のペンを取ると、美怜は分解をし始めた。
「これは東Qハンズで数量限定販売のマルチミニペン。四種類の小さいドライバーのビットが入ってるよ」【※5】
「わあ、トルクスのビットなんて珍しいね。これ僕も欲しいな。どこの東Qハンズで売ってるの?」
「あ、それはわかんない。取引先の社長が使ってて、可愛いですねっていったらくれたの。聞いとけばよかったね」
「そ、そっか……」
コミュニケーションお化け、恐るべし。どちらかといえばこうしたマルチツールを好むのは男性であることを銀河は知っている。美怜に親しみを寄せる人たちが嬉々としてこれらを進んで差し出したのだろうと思うと、銀河は再び見えない打撃を食らうのだった……。
「銀ちゃんのリュックにはなにがはいってたの?」
「あ、僕は、みれちゃんがくれたタブレットとタッチペン。……サバイバルじゃ出番がなさそうだ。あとこの拾った帽子」
「ネットは繋がってない?」
「あっ、どうかな」
見てみると電波は拾っていなかった。当然SNSやメールは利用できず、マップやクラウドも使えない。
「ここがどこか調べられたらよかったけど……。バッテリーもそのうち切れるだろうし、今はしまっておくしかないかな……」
「銀ちゃん、絵を描くところ見せて」
銀河の手元を見ていた美怜が唐突に目を輝かせる。
「え……、え、今?」
「うんっ、バッテリーが切れちゃう前に、銀ちゃんのイラスト見たいよ」
「そ、そう……?」
「うんっ」
そんなことしている場合じゃないんだけどな、と思いつつも気をよくした銀河は、初めて使うGBアプリを使ってイラストを描き始めた。今まで使っていた作画ソフトとよく似ている。でも、それよりもはるかに使い心地も仕様もいい。筆圧の感度など、銀河にぴったりだった。
(あっ、こんなこともできる。おっ、この性能いいな。へぇ、直感的にできてるなぁ……)
「銀ちゃん、それは?」
「あ、これはビースタではボツになっちゃったんだけど、僕の一番のお気に入り」
画面上で竜にもトカゲにも似た二足立ちのキャラクターがさらさらと形になっていく。何度となくフォルムを研究しつくした滑らかな線、キャラクターの個性を際立たせる色彩。例えボツになったとしても、愛情を持って生み出したキャラクターは、銀河の中で生き生きと息づいているのだ。
あっという間に、緑色を基調とした愛らしさとカッコよさを兼ね備えたモンスターが描き上がった。
「うわぁ、かわいい~っ、この角みたいなツンツンしてるのもいいね!」
「へへ……。このキャラクターは実はペアがいて……」
続けて、新しいファイルに次のモンスターを描き始める。今度も二足立ちのトカゲのような雰囲気だが赤が基調でどこかヤンキー風。
「あはっ! ねぇ、これ頭が突っ張りみたいでかわいい」
「うん、こっちが角行、さっきのが飛車をイメージしたデザインなんだ」
「角行と飛車って、将棋の?」
「うん」
銀河が次のファイルに、なにやら瓢箪と、なにも書かれていない将棋の駒を描き出した。
「これは?」
「僕がビースタのデザイナーに起用されるきっかけになったアイデアだよ。瓢箪から駒。この駒ひとつひとつがモンスターキャラクターだったらどうかなって」
「それで飛車角!」
「このアイデアとこの飛車と角行を見たチーフデザイナーが僕に声をかけてくれたんだ」
「そうなんだ、すごいね! ねぇ、他にも描いて見せて!」
「いいよ」
寄り添ってタブレットをふたりで見ていると、まるで本当に子ども時代に戻ったような気になってくる。
あの頃のツールは、スケッチブックと色鉛筆。今のようにうまくは描けなかった。
登校拒否になってから銀河は絵を描くことでしか自由を感じられなくなっていた。そんな銀河に美怜は変わらず接し続けた。それが、今日の銀河にとって果てしなく大きな影響をもたらしたのだ。こうしていると銀河はさらにそのことを強く実感した。
(あの頃もこうやって、みれちゃんがそばにいてくれたな。いつも僕の描く絵を見て一緒に楽しんでくれたんだ)
昔のような姿に戻り、昔と同じように過ごす。
不可思議な状況で強いストレスにさらされていたふたりにとって、現実逃避ともいうべき過去への既視感。それは心地のいいものだった。動かなければと頭ではわかっているのに、ふたりともキャラクターのイラストに夢中になった。いつの間にか、ファイルは三十近くになっていた……。
画面上のイラストを指さして美怜が笑う。
「私この白くて丸い幽霊みたいなの好き。このとぼけた顔、すごくかわいい。ねえ、次は?」
「み、みれちゃん、そろそろ、水とかねぐらを探したほうがいいと思うんだけど……」
「あ……。そっか……」
その言葉で現実に戻ったふたりは、荷物を鞄に戻し始めた。タブレットの画面を見ながら保存のコマンドを探していると、銀河の目に妙なものが止まった。
(GB……あれっ、Greatest Boons? Graphical Beautificationだったはずなのに、名前が……変ってる? それに、なんだろう、このgive birthっていうコマンド……)
不思議に思って『ギブバース:生む』のコマンドをタップしてみた。その途端画面がカッと瞬いた。
「うわっ!」
「えっ、なに、銀ちゃん!?」
眩しい光が治まってから目を開けると、銀河と美怜は息を飲んだ。
目の前に、画面に描かれていたのと同じ、白くて、丸い、幽霊のようなキャラクターがプカプカと浮いていた。
「ふ、ふぇえ……、ぎ、銀ちゃん……」
「な、なんだ、これ……」
美怜はまたパニックを起こしかけていたが、銀河はまじまじとその白い物体を眺めた。半透明で向こうの景色がふんわりと透けて見える空気みたいなキャラクター。大きなたれ目と小さな口のとぼけ顔。
(ぼ、僕のデザインそのままだ……! なんで突然こいつが……あっ、まさか! これが、ギブバース……!?)
【※1】液晶タブレットとタッチペン …… アイテム005
【※2】アマノジャックマキジャック …… アイテム001
【※3】スパークレオン …… アイテム002
【※4】ハンドッゴ …… アイテム003
【※5】マルチミニペン …… アイテム004
本作に登場した各種情報がイラスト付きでお楽しみただけます! ブラウザ表示のフリースペースにある【※ 脚注 ※】からご覧いただけます。スマホをご利用の場合は、作者プロフィールページに戻って「GREATEST BOONS+」からお楽しみください。
便利な「しおり」機能を使うと読みやすいのでおすすめです。さらに「お気に入り登録」をすると最新更新のお知らせが届きます。便利にご活用していただき、快適に続きをお楽しみください!
美怜がライターのように回転部品を擦ると、小さく火花が散った。
「すごいね! これで火は解決だ! もしかしてこれもその先輩が作ったの?」
「これはキャンプ好きの友達が趣味で作ってるのをくれたの」
「へ~……」
「この部分はミニカッターがついてて、細いものなら切ることができるよ」
「あっ、本当だ! ディティールにこだわってるね」
「うん、カラーバリエーションもたくさんあって可愛かったよ」
話しているといつもの調子が戻って来たのか、美怜がリラックスした顔つきになってきた。続けてマルチペグハンマーを取る。
「これはハンドッゴ。その友達が気に入っているメーカーで注文販売されてるマルチツール。値段はそこそこするんだけど、替え刃式で好きな道具をカスタムできるし、見た目もほら、ビーグル犬みたいで可愛いでしょ?」【※4】
「うん、可愛いね。そうするとこれはキャンプに行くときに……」
「うん、キャンプギアのイベントに誘われて行ったとき、一目惚れして買っちゃった」
「へ…、へー……」
お気に入りのアイテムを紹介できてうれしそうな美怜の傍らで、美怜が知らない男性とデートしている姿がありありと浮かび、銀河はひとり心にダメージを負った……。
最後のペンを取ると、美怜は分解をし始めた。
「これは東Qハンズで数量限定販売のマルチミニペン。四種類の小さいドライバーのビットが入ってるよ」【※5】
「わあ、トルクスのビットなんて珍しいね。これ僕も欲しいな。どこの東Qハンズで売ってるの?」
「あ、それはわかんない。取引先の社長が使ってて、可愛いですねっていったらくれたの。聞いとけばよかったね」
「そ、そっか……」
コミュニケーションお化け、恐るべし。どちらかといえばこうしたマルチツールを好むのは男性であることを銀河は知っている。美怜に親しみを寄せる人たちが嬉々としてこれらを進んで差し出したのだろうと思うと、銀河は再び見えない打撃を食らうのだった……。
「銀ちゃんのリュックにはなにがはいってたの?」
「あ、僕は、みれちゃんがくれたタブレットとタッチペン。……サバイバルじゃ出番がなさそうだ。あとこの拾った帽子」
「ネットは繋がってない?」
「あっ、どうかな」
見てみると電波は拾っていなかった。当然SNSやメールは利用できず、マップやクラウドも使えない。
「ここがどこか調べられたらよかったけど……。バッテリーもそのうち切れるだろうし、今はしまっておくしかないかな……」
「銀ちゃん、絵を描くところ見せて」
銀河の手元を見ていた美怜が唐突に目を輝かせる。
「え……、え、今?」
「うんっ、バッテリーが切れちゃう前に、銀ちゃんのイラスト見たいよ」
「そ、そう……?」
「うんっ」
そんなことしている場合じゃないんだけどな、と思いつつも気をよくした銀河は、初めて使うGBアプリを使ってイラストを描き始めた。今まで使っていた作画ソフトとよく似ている。でも、それよりもはるかに使い心地も仕様もいい。筆圧の感度など、銀河にぴったりだった。
(あっ、こんなこともできる。おっ、この性能いいな。へぇ、直感的にできてるなぁ……)
「銀ちゃん、それは?」
「あ、これはビースタではボツになっちゃったんだけど、僕の一番のお気に入り」
画面上で竜にもトカゲにも似た二足立ちのキャラクターがさらさらと形になっていく。何度となくフォルムを研究しつくした滑らかな線、キャラクターの個性を際立たせる色彩。例えボツになったとしても、愛情を持って生み出したキャラクターは、銀河の中で生き生きと息づいているのだ。
あっという間に、緑色を基調とした愛らしさとカッコよさを兼ね備えたモンスターが描き上がった。
「うわぁ、かわいい~っ、この角みたいなツンツンしてるのもいいね!」
「へへ……。このキャラクターは実はペアがいて……」
続けて、新しいファイルに次のモンスターを描き始める。今度も二足立ちのトカゲのような雰囲気だが赤が基調でどこかヤンキー風。
「あはっ! ねぇ、これ頭が突っ張りみたいでかわいい」
「うん、こっちが角行、さっきのが飛車をイメージしたデザインなんだ」
「角行と飛車って、将棋の?」
「うん」
銀河が次のファイルに、なにやら瓢箪と、なにも書かれていない将棋の駒を描き出した。
「これは?」
「僕がビースタのデザイナーに起用されるきっかけになったアイデアだよ。瓢箪から駒。この駒ひとつひとつがモンスターキャラクターだったらどうかなって」
「それで飛車角!」
「このアイデアとこの飛車と角行を見たチーフデザイナーが僕に声をかけてくれたんだ」
「そうなんだ、すごいね! ねぇ、他にも描いて見せて!」
「いいよ」
寄り添ってタブレットをふたりで見ていると、まるで本当に子ども時代に戻ったような気になってくる。
あの頃のツールは、スケッチブックと色鉛筆。今のようにうまくは描けなかった。
登校拒否になってから銀河は絵を描くことでしか自由を感じられなくなっていた。そんな銀河に美怜は変わらず接し続けた。それが、今日の銀河にとって果てしなく大きな影響をもたらしたのだ。こうしていると銀河はさらにそのことを強く実感した。
(あの頃もこうやって、みれちゃんがそばにいてくれたな。いつも僕の描く絵を見て一緒に楽しんでくれたんだ)
昔のような姿に戻り、昔と同じように過ごす。
不可思議な状況で強いストレスにさらされていたふたりにとって、現実逃避ともいうべき過去への既視感。それは心地のいいものだった。動かなければと頭ではわかっているのに、ふたりともキャラクターのイラストに夢中になった。いつの間にか、ファイルは三十近くになっていた……。
画面上のイラストを指さして美怜が笑う。
「私この白くて丸い幽霊みたいなの好き。このとぼけた顔、すごくかわいい。ねえ、次は?」
「み、みれちゃん、そろそろ、水とかねぐらを探したほうがいいと思うんだけど……」
「あ……。そっか……」
その言葉で現実に戻ったふたりは、荷物を鞄に戻し始めた。タブレットの画面を見ながら保存のコマンドを探していると、銀河の目に妙なものが止まった。
(GB……あれっ、Greatest Boons? Graphical Beautificationだったはずなのに、名前が……変ってる? それに、なんだろう、このgive birthっていうコマンド……)
不思議に思って『ギブバース:生む』のコマンドをタップしてみた。その途端画面がカッと瞬いた。
「うわっ!」
「えっ、なに、銀ちゃん!?」
眩しい光が治まってから目を開けると、銀河と美怜は息を飲んだ。
目の前に、画面に描かれていたのと同じ、白くて、丸い、幽霊のようなキャラクターがプカプカと浮いていた。
「ふ、ふぇえ……、ぎ、銀ちゃん……」
「な、なんだ、これ……」
美怜はまたパニックを起こしかけていたが、銀河はまじまじとその白い物体を眺めた。半透明で向こうの景色がふんわりと透けて見える空気みたいなキャラクター。大きなたれ目と小さな口のとぼけ顔。
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