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新たなる悦びの始まり
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自分を上手く使え。
リアムは確かにそうクロヴィスに伝えた。
どうやらクロヴィスは、リアムを徹底的に弄って精神も堕とす事を考えたようだ。
リュカを喪った喪失感の中でも、リアムの肉体は快楽に震えて喜んでいる。
塔の中ではクロヴィスの元にユーディアの騎士達が集っていた。
一部の騎士はすでにクロヴィスに寝返っており、どう城を攻め落とすか作戦会議が開かれた。
話し合った結果、先ほど流した映像により、民は王に反感と不信感を抱いている筈なので、そこをつつく。
そしてクロヴィスが魔力を放出し見せつければ、王族や騎士達は逃げ出すだろうという算段だ。
民をひとまずまとめるには、リアムを使うという。
「魔族の欲望のはけ口を、こいつ一人が受け止めるとなれば、民衆はこいつをまるで慈愛の神のように崇めるだろうよ」
「なるほど? しかし、実際に貴殿らは民に危害を加えないという保証はないぞ?」
「ふん。本当にこの淫乱神官だけでまかなえるとは思ってないさ。俺のところにもお前らのところにも、娼婦はいるだろうが。贅沢させてやると分かれば群がってくるさ」
「……我々は、民衆を苦しめてきた王を討つ事ができれば良い。あとは民を想う者が統一してくれれば」
「本当は貴殿のような魔族に支配されるのは、不本意なのだ」
「じゃあ、あの王を殺したら俺とやりあうか?」
「いや。貴殿には逆に我々が償いをしなければならないのだから、貴殿が生きている間だけは、この国は魔族の支配する国になってしまうのは認めざる負えないと結論は出ている」
「ほう? すでにそんな深いところまで知っているとはな。最高神官に裏切り者がいるな?」
ユーディアの騎士団長は言葉に詰まると、ため息を吐く。
「貴殿の姿を城で見かけた側近から、我が国の闇の歴史について聞いたのだ。貴殿を殺したという理由で我が国は繁栄し、魔王も大人しくなった……我が国の繁栄は偽りだったのかと落胆した」
「騎士殿の国を想う気持ちは本物のようだ。俺が憎んでいるのは、王族と神官どもだ。民には手出しはしない安心しろ」
「……そうか。ところで、彼は大丈夫なのか」
「ああ。こいつか。準備中だ。気にするな」
二人がリアムに顔を向ける。
二人を見守るようにして壁際にうずくまっていたリアムだが、その周囲には多数の魔族の男達が並んでおり、常にリアムが逃げないか目を光らせていた。
リアムは自ら媚薬を飲み、クロヴィスと共にその時を待つ。
魔族の男達の視線が全身に突き刺さり、火照る身体が疼く。
今、性欲に負けるわけにはいかない――民衆の前でクロヴィスに犯され蹂躙されなければ意味がない。
「お前ら、襲うなよ」
クロヴィスが魔族の群れをかき分けてリアムの前で立ち止まる。
「そろそろ頃合いか? 立て」
「ん」
腕を掴まれただけなのに四肢が敏感に反応してしまう。
このままだと足がもつれて転びそうなので、クロヴィスの身体にしっかりと抱きついて歩き出す。
つい甘い声を上げてしまうのを、クロヴィスに笑われたけど気にする余裕などなかった。
「俺が民衆どもをひきつける。お前らは俺が合図するまで、城へ繋いだ扉の前で待機してろ」
主の命令に魔族達は一斉に大声を上げた。
クロヴィスとリアムの後に騎士団長も続く。
壁が歪み、開かれた穴から闇の道へと入り込む。
ほとんど引きずられるようにして歩いて行くリアムは、やがて前方に見える明かりに瞳を細めた。
たどり着いた先は、城下町の中心にそびえ立つ教会の最上階だった。
十字架の真下は屋根がなく、町の広場が見渡せる。
「騎士団長殿は教会の入り口を頼む」
「ああ……神官殿をあまり虐めないでくれよ」
「約束はできんな」
魔族に堕ちた自分をまだ神官と言ってくれる騎士団長に、リアムは尊敬の念を覚える。
クロヴィスが自分を神官と呼ぶのは、単なる皮肉だろうなと思うと頭を乱暴に撫でられた。
「口開け」
「んう」
素直に唇を開くと舌を絡められ、激しく口腔内を弄られる。
頭を掴まれて強い力で舌を吸われてしまえば、意識がもうろうとしてきた。
――き、キスだけで、意識がとびそう、だなんてぇ。
「んぶぅうっ♡」
呼吸ができなくてクロヴィスの胸を両手の拳で何度も叩く。
ようやく解放されたが、全身が甘く痺れる。
リアムは不安からクロヴィスを見上げるが、その目は細められ口元には笑みさえ浮かぶ。
「安心しろ。策はある」
「で、でも」
「ユーディアの民は温厚で臆病だ。それなのに欲求には弱い。危害を加えるまでもねえ」
「あ」
乱暴に肩に担がれて広場が見下ろせる位置まで運ばれた。
クロヴィスがリアムを傍らに降ろすと、瞳を閉じて呪文を唱え始める。
すると、彼の身体から紫の光が輝きその周囲が熱を帯びてまるで水が蒸発するように空へと揺れた。
リアムはクロヴィスが声を張り上げて民に叫ぶ姿をぼんやりと眺めていた。
「ユーディアの民達よ! 我は魔族の主たる者ーークロヴィスという」
民のざわめきが聞こえてくる。
クロヴィスは言葉を続けた。
「今の王の姿を見た者は、すでにその心に疑惑を抱いているであろう。ヴァルター王が卑劣な男で国王にはふさわしくないと」
民達が口々に「あれは本物なのか」「まさか、王があんな事を」とわめいている。
クロヴィスが右手を空へとかざすと、膨大な魔力の塊が放出された。
相当な威力で空を貫くその力は、雲を切り裂きかき消してしまった。
リアムの身体が風圧で浮きそうになる程だ。
「ヴァルター王は我が同胞によって捕らえられた!」
「え?」
広場の中心に備え付けられた噴水の巨大なしぶきが、城内のヴァルター王を映し出す。
民はその光景に釘付けになった。
『なぜ、なぜ貴様らがここに!!』
『お前の所業は全て暴かれている。お前の処分は民に委ねられた』
『はあ? ははっ何を言っておるのだ笑わせるな! 愚民どもに何ができるというのだ!!』
高笑いをする王に対して魔族の男はこちら側を指さすと語りかけてくる。
『王はお前達を人とは見ていないのは分かっただろう』
『貴様、誰に話しかけている』
ヴァルターがようやく異変に気付き、焦った様子でのぞき込んできた。
どうやらこちら側の光景も見えているらしく、その顔は怯えたように歪む。
だが、怯えているのは王だけではない。
「なんで魔族が入り込んでいるんだ!?」
「あいつ、本物の魔族なのかっ!?」
「魔族が城にっ」
「落ち着きなさい」
混乱する民をなだめるような声がかけられる。
「彼らはむやみに人に危害を加えない」
騎士団長である。
騎士団長は水に映る王をにらみ付け、この国の闇について語り始めた。
民は、自分が住む国が異種族の領土の強奪から成り立っていた事、初代の王から、王族は欲深く民を虫けらのように考え、秘密裏に奴隷階級の人間達を弄んでいた事実を知らされ、怒りと悲しみでさらに混乱しているようだった。
リアムはハラハラしながら様子を見守る。
クロヴィスはつまらなそうに腕を組み、騎士団長と民のやり取りを観察していた。
「奴らは野蛮だと聞いています! 他種族を蹂躙すると!」
「それなら問題ねえ」
強い力で腕を引っ張られ、リアムはクロヴィスの前に突き出される。
眼下の広場と教会の屋上とはかなりの距離があるが、クロヴィスが術を施したようで民の声がよく聞こえていた。
「こいつが俺たちの欲望の餌食になる」
「あ」
クロヴィスに衣服を破かれ、あっという間に裸にされてしまい、民の視線に晒され羞恥に震える。
「今さらだな」
クロヴィスは容赦なくリアムの身体を背後からまさぐってきて、尻穴にスライムを挿入されて乱暴な動きで掃除される。
このスライムは性交用に人工的に生成されたもので、尻穴を掃除したあとは、勝手に外に出ていき蒸発するように作られていた。
「んンっふおぉお♡」
遠慮なく中をこねくりまわすスライムは、あの場所も弄りまくるのでたまらず両足を広げて腰を上下に振ってしまう。
「こいつの淫乱さを見ろ、百人相手だろうと悦がるぞ」
「な、なんだ」
「姿が」
「?」
滲む視界の中、その身を変貌させるクロヴィスを見ていた。
彼の四肢は筋肉量を増し、唇からは牙が覗いており、さらに長身となったではないか。
リアムはその姿に見覚えがあった。
――あの時、浴場で……。
その性器さえもグロテスクさを増し、反り返るそれはすでに露出していた。
リアムの中のスライムが役目を終えて尻穴なら飛び出す。
「あひっ♡」
その衝撃にリアムは四つん這いになり快楽に身体を震わせる。
クロヴィスに頭を掴まれてそのペニスを顔に突き付けられた。
見た目からして硬そうで、リアムは唾を飲み込んだ。
舌なめずりをして口許をゆるめる。
「お、おいしそう」
「だったらしゃぶれよ」
「んむう♡」
リアムは口を精一杯大きく開くと剛直を口腔内にじゅぶりと埋め、舌を激しく使ってクロヴィスの性器の感触を味わう。
――お、おいひぃんっ♡
腰を振りながら愛している男の性器をしゃぶり喉奥まで突っ込まれて白濁を注ぎ込まれる。
リアムは四肢を痙攣させながら飲み下す。
「んぶぅう♡」
いつもよりも長い射精に翻弄され意識がもうろうとする中、肉棒を口の中から引っこ抜かれ、四つん這いのまま広場側に顔を向けられた。
「さあ、奴等に言うことがあるだろ」
「うぅ」
リアムは今、何をすべきかは頭では分かっている。
「わ、私が彼らに捕まり、この国を、危機に晒しました。そのお詫びにわたしが、彼らの相手を引き受けます。申し訳、ありませんでした」
リアムは四つん這いのまま、深々と頭をたれて民達に謝った。
静まり返る民衆にさらに言葉を続ける。
「私一人で、彼らの相手ができると今から……証明します」
「ふん。上出来だ」
クロヴィスが背後から頭と腰を掴んで、逞しいイチモツを後穴に擦り付けて声をあげる。
「舌噛むなよ」
「……っ」
肉壁を押し広げ、奥へと埋められる主の肉棒はまるで灼熱の杭のように熱い。
容赦なく腰を激しく打ち付けられて意識が飛びかける。
「おっほおおおっ♡」
――だ、だめだ、きぜつしちゃ。
「頑張れよ神官、しっかり悦がれ!」
「んぎぃ♡」
肌と肌のぶつかる乾いた音とまじわるリアムの快楽に溺れる獣のような声は、喜悦に満ちていた。
我慢できずに絶頂してしまうと尻を叩かれる。
「あっひゃああんっ♡」
痛みさえも快楽になり泣きわめいて喜んだ。
クロヴィスが奥でさらに大きさを増すと、熱を噴出してリアムは翻弄される。
「いやあ、やぁあっ♡ お、おにゃかにぃぃ♡」
「全部受け止めろよ」
――い、いつもより、たくさん出てながあいっ!
リアムは両手足を地につけてクロヴィスに腰と頭を掴まれたまま、身体を痙攣させながら長い射精にたえる。
腹にたまっていく精液に苦しくなって喘ぎ続けた。
ようやくクロヴィスの射精が終わる時には、リアムの腹はたぷんと膨らんでいた。
自分の腹を見つめてうっとりとリアムは囁く。
「あっ、あはっ♡ 僕のなか、クロヴィスのぉ、精液でいっぱあい♡」
クロヴィスが嗤いながらリアムの中から出ていく。
反動に喘いでいる間に、身体を持ち上げられて民に向かって開脚させられた。
「おなきゃが、くるしいのお」
「今、楽にしてやる」
「あひっ♡」
クロヴィスの指が力強くリアムの腹を押し込む。
衝撃でお腹にたまった白濁が尻穴から勢いよく放出し始めた。
リアムは嬌声をあげながら両手足を振る。
「いひぃぃいい♡」
悦がり狂いながら、リアムは民の意識を感じていた。
軽蔑からの意識から、畏怖の念を感じる。
果たしてそれは、リアムに対してなのか、魔族の主へ対してなのかは分からなかった。
リアムは確かにそうクロヴィスに伝えた。
どうやらクロヴィスは、リアムを徹底的に弄って精神も堕とす事を考えたようだ。
リュカを喪った喪失感の中でも、リアムの肉体は快楽に震えて喜んでいる。
塔の中ではクロヴィスの元にユーディアの騎士達が集っていた。
一部の騎士はすでにクロヴィスに寝返っており、どう城を攻め落とすか作戦会議が開かれた。
話し合った結果、先ほど流した映像により、民は王に反感と不信感を抱いている筈なので、そこをつつく。
そしてクロヴィスが魔力を放出し見せつければ、王族や騎士達は逃げ出すだろうという算段だ。
民をひとまずまとめるには、リアムを使うという。
「魔族の欲望のはけ口を、こいつ一人が受け止めるとなれば、民衆はこいつをまるで慈愛の神のように崇めるだろうよ」
「なるほど? しかし、実際に貴殿らは民に危害を加えないという保証はないぞ?」
「ふん。本当にこの淫乱神官だけでまかなえるとは思ってないさ。俺のところにもお前らのところにも、娼婦はいるだろうが。贅沢させてやると分かれば群がってくるさ」
「……我々は、民衆を苦しめてきた王を討つ事ができれば良い。あとは民を想う者が統一してくれれば」
「本当は貴殿のような魔族に支配されるのは、不本意なのだ」
「じゃあ、あの王を殺したら俺とやりあうか?」
「いや。貴殿には逆に我々が償いをしなければならないのだから、貴殿が生きている間だけは、この国は魔族の支配する国になってしまうのは認めざる負えないと結論は出ている」
「ほう? すでにそんな深いところまで知っているとはな。最高神官に裏切り者がいるな?」
ユーディアの騎士団長は言葉に詰まると、ため息を吐く。
「貴殿の姿を城で見かけた側近から、我が国の闇の歴史について聞いたのだ。貴殿を殺したという理由で我が国は繁栄し、魔王も大人しくなった……我が国の繁栄は偽りだったのかと落胆した」
「騎士殿の国を想う気持ちは本物のようだ。俺が憎んでいるのは、王族と神官どもだ。民には手出しはしない安心しろ」
「……そうか。ところで、彼は大丈夫なのか」
「ああ。こいつか。準備中だ。気にするな」
二人がリアムに顔を向ける。
二人を見守るようにして壁際にうずくまっていたリアムだが、その周囲には多数の魔族の男達が並んでおり、常にリアムが逃げないか目を光らせていた。
リアムは自ら媚薬を飲み、クロヴィスと共にその時を待つ。
魔族の男達の視線が全身に突き刺さり、火照る身体が疼く。
今、性欲に負けるわけにはいかない――民衆の前でクロヴィスに犯され蹂躙されなければ意味がない。
「お前ら、襲うなよ」
クロヴィスが魔族の群れをかき分けてリアムの前で立ち止まる。
「そろそろ頃合いか? 立て」
「ん」
腕を掴まれただけなのに四肢が敏感に反応してしまう。
このままだと足がもつれて転びそうなので、クロヴィスの身体にしっかりと抱きついて歩き出す。
つい甘い声を上げてしまうのを、クロヴィスに笑われたけど気にする余裕などなかった。
「俺が民衆どもをひきつける。お前らは俺が合図するまで、城へ繋いだ扉の前で待機してろ」
主の命令に魔族達は一斉に大声を上げた。
クロヴィスとリアムの後に騎士団長も続く。
壁が歪み、開かれた穴から闇の道へと入り込む。
ほとんど引きずられるようにして歩いて行くリアムは、やがて前方に見える明かりに瞳を細めた。
たどり着いた先は、城下町の中心にそびえ立つ教会の最上階だった。
十字架の真下は屋根がなく、町の広場が見渡せる。
「騎士団長殿は教会の入り口を頼む」
「ああ……神官殿をあまり虐めないでくれよ」
「約束はできんな」
魔族に堕ちた自分をまだ神官と言ってくれる騎士団長に、リアムは尊敬の念を覚える。
クロヴィスが自分を神官と呼ぶのは、単なる皮肉だろうなと思うと頭を乱暴に撫でられた。
「口開け」
「んう」
素直に唇を開くと舌を絡められ、激しく口腔内を弄られる。
頭を掴まれて強い力で舌を吸われてしまえば、意識がもうろうとしてきた。
――き、キスだけで、意識がとびそう、だなんてぇ。
「んぶぅうっ♡」
呼吸ができなくてクロヴィスの胸を両手の拳で何度も叩く。
ようやく解放されたが、全身が甘く痺れる。
リアムは不安からクロヴィスを見上げるが、その目は細められ口元には笑みさえ浮かぶ。
「安心しろ。策はある」
「で、でも」
「ユーディアの民は温厚で臆病だ。それなのに欲求には弱い。危害を加えるまでもねえ」
「あ」
乱暴に肩に担がれて広場が見下ろせる位置まで運ばれた。
クロヴィスがリアムを傍らに降ろすと、瞳を閉じて呪文を唱え始める。
すると、彼の身体から紫の光が輝きその周囲が熱を帯びてまるで水が蒸発するように空へと揺れた。
リアムはクロヴィスが声を張り上げて民に叫ぶ姿をぼんやりと眺めていた。
「ユーディアの民達よ! 我は魔族の主たる者ーークロヴィスという」
民のざわめきが聞こえてくる。
クロヴィスは言葉を続けた。
「今の王の姿を見た者は、すでにその心に疑惑を抱いているであろう。ヴァルター王が卑劣な男で国王にはふさわしくないと」
民達が口々に「あれは本物なのか」「まさか、王があんな事を」とわめいている。
クロヴィスが右手を空へとかざすと、膨大な魔力の塊が放出された。
相当な威力で空を貫くその力は、雲を切り裂きかき消してしまった。
リアムの身体が風圧で浮きそうになる程だ。
「ヴァルター王は我が同胞によって捕らえられた!」
「え?」
広場の中心に備え付けられた噴水の巨大なしぶきが、城内のヴァルター王を映し出す。
民はその光景に釘付けになった。
『なぜ、なぜ貴様らがここに!!』
『お前の所業は全て暴かれている。お前の処分は民に委ねられた』
『はあ? ははっ何を言っておるのだ笑わせるな! 愚民どもに何ができるというのだ!!』
高笑いをする王に対して魔族の男はこちら側を指さすと語りかけてくる。
『王はお前達を人とは見ていないのは分かっただろう』
『貴様、誰に話しかけている』
ヴァルターがようやく異変に気付き、焦った様子でのぞき込んできた。
どうやらこちら側の光景も見えているらしく、その顔は怯えたように歪む。
だが、怯えているのは王だけではない。
「なんで魔族が入り込んでいるんだ!?」
「あいつ、本物の魔族なのかっ!?」
「魔族が城にっ」
「落ち着きなさい」
混乱する民をなだめるような声がかけられる。
「彼らはむやみに人に危害を加えない」
騎士団長である。
騎士団長は水に映る王をにらみ付け、この国の闇について語り始めた。
民は、自分が住む国が異種族の領土の強奪から成り立っていた事、初代の王から、王族は欲深く民を虫けらのように考え、秘密裏に奴隷階級の人間達を弄んでいた事実を知らされ、怒りと悲しみでさらに混乱しているようだった。
リアムはハラハラしながら様子を見守る。
クロヴィスはつまらなそうに腕を組み、騎士団長と民のやり取りを観察していた。
「奴らは野蛮だと聞いています! 他種族を蹂躙すると!」
「それなら問題ねえ」
強い力で腕を引っ張られ、リアムはクロヴィスの前に突き出される。
眼下の広場と教会の屋上とはかなりの距離があるが、クロヴィスが術を施したようで民の声がよく聞こえていた。
「こいつが俺たちの欲望の餌食になる」
「あ」
クロヴィスに衣服を破かれ、あっという間に裸にされてしまい、民の視線に晒され羞恥に震える。
「今さらだな」
クロヴィスは容赦なくリアムの身体を背後からまさぐってきて、尻穴にスライムを挿入されて乱暴な動きで掃除される。
このスライムは性交用に人工的に生成されたもので、尻穴を掃除したあとは、勝手に外に出ていき蒸発するように作られていた。
「んンっふおぉお♡」
遠慮なく中をこねくりまわすスライムは、あの場所も弄りまくるのでたまらず両足を広げて腰を上下に振ってしまう。
「こいつの淫乱さを見ろ、百人相手だろうと悦がるぞ」
「な、なんだ」
「姿が」
「?」
滲む視界の中、その身を変貌させるクロヴィスを見ていた。
彼の四肢は筋肉量を増し、唇からは牙が覗いており、さらに長身となったではないか。
リアムはその姿に見覚えがあった。
――あの時、浴場で……。
その性器さえもグロテスクさを増し、反り返るそれはすでに露出していた。
リアムの中のスライムが役目を終えて尻穴なら飛び出す。
「あひっ♡」
その衝撃にリアムは四つん這いになり快楽に身体を震わせる。
クロヴィスに頭を掴まれてそのペニスを顔に突き付けられた。
見た目からして硬そうで、リアムは唾を飲み込んだ。
舌なめずりをして口許をゆるめる。
「お、おいしそう」
「だったらしゃぶれよ」
「んむう♡」
リアムは口を精一杯大きく開くと剛直を口腔内にじゅぶりと埋め、舌を激しく使ってクロヴィスの性器の感触を味わう。
――お、おいひぃんっ♡
腰を振りながら愛している男の性器をしゃぶり喉奥まで突っ込まれて白濁を注ぎ込まれる。
リアムは四肢を痙攣させながら飲み下す。
「んぶぅう♡」
いつもよりも長い射精に翻弄され意識がもうろうとする中、肉棒を口の中から引っこ抜かれ、四つん這いのまま広場側に顔を向けられた。
「さあ、奴等に言うことがあるだろ」
「うぅ」
リアムは今、何をすべきかは頭では分かっている。
「わ、私が彼らに捕まり、この国を、危機に晒しました。そのお詫びにわたしが、彼らの相手を引き受けます。申し訳、ありませんでした」
リアムは四つん這いのまま、深々と頭をたれて民達に謝った。
静まり返る民衆にさらに言葉を続ける。
「私一人で、彼らの相手ができると今から……証明します」
「ふん。上出来だ」
クロヴィスが背後から頭と腰を掴んで、逞しいイチモツを後穴に擦り付けて声をあげる。
「舌噛むなよ」
「……っ」
肉壁を押し広げ、奥へと埋められる主の肉棒はまるで灼熱の杭のように熱い。
容赦なく腰を激しく打ち付けられて意識が飛びかける。
「おっほおおおっ♡」
――だ、だめだ、きぜつしちゃ。
「頑張れよ神官、しっかり悦がれ!」
「んぎぃ♡」
肌と肌のぶつかる乾いた音とまじわるリアムの快楽に溺れる獣のような声は、喜悦に満ちていた。
我慢できずに絶頂してしまうと尻を叩かれる。
「あっひゃああんっ♡」
痛みさえも快楽になり泣きわめいて喜んだ。
クロヴィスが奥でさらに大きさを増すと、熱を噴出してリアムは翻弄される。
「いやあ、やぁあっ♡ お、おにゃかにぃぃ♡」
「全部受け止めろよ」
――い、いつもより、たくさん出てながあいっ!
リアムは両手足を地につけてクロヴィスに腰と頭を掴まれたまま、身体を痙攣させながら長い射精にたえる。
腹にたまっていく精液に苦しくなって喘ぎ続けた。
ようやくクロヴィスの射精が終わる時には、リアムの腹はたぷんと膨らんでいた。
自分の腹を見つめてうっとりとリアムは囁く。
「あっ、あはっ♡ 僕のなか、クロヴィスのぉ、精液でいっぱあい♡」
クロヴィスが嗤いながらリアムの中から出ていく。
反動に喘いでいる間に、身体を持ち上げられて民に向かって開脚させられた。
「おなきゃが、くるしいのお」
「今、楽にしてやる」
「あひっ♡」
クロヴィスの指が力強くリアムの腹を押し込む。
衝撃でお腹にたまった白濁が尻穴から勢いよく放出し始めた。
リアムは嬌声をあげながら両手足を振る。
「いひぃぃいい♡」
悦がり狂いながら、リアムは民の意識を感じていた。
軽蔑からの意識から、畏怖の念を感じる。
果たしてそれは、リアムに対してなのか、魔族の主へ対してなのかは分からなかった。
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