42 / 44
一章
日常の幸せ
しおりを挟む
俺は病院から出た。
雲一つない、晴天が俺を迎えた。
彩華の退院はもう少し様子を見てということに結局なった。
それが、俺にとっても彩華にとってもベストだろうというお医者さんの判断だ。
今の彩華には、昔の記憶はない。それはもう、わかった。理解したし、受け止めた。
けど、もうそんなことは悲しいことじゃない。
だって、今の俺にとって大事なのは、過去じゃなく今だから。失敗したことを失敗したままで終わらせない。
だから、俺は今の彩華としっかりと向き合い、大切にするって決めた。
それは決して、昔の彩華を諦めることじゃない。
昔の彩華へ報いるためにも、まずは今の彩華を大切しなきゃいけないと俺は思っているから。
そうして、俺は家に帰ってきた。
きっと今も、待っていてくれてるだろうその人を求めて、扉を開ける。
そこに鍵は掛かってなかった。
待っていてくれたのだと、そう思うと涙が込み上げてくる。
俺は葵からのその優しさに、いつも気づけなかった。いや、気づかなかった。気がつかないフリをしていた。
いつも、俺のことを気にかけてくれて、いつも俺を助けてくれていた。それなのに、それすらもわからなかった。
妹を助けるときも、葵は助けてくれた。
俺が学校に行かなくなったときも、俺の家まで来てくれていた。
それなのに、俺はなにもわかっていなかった。
それでも、葵はいつも待っていてくれる。今もそうして待っている。
そうして、部屋に入ると、食卓には料理が並んでいて、エプロン姿の葵がいた。
「葵、いつも、ありがとな」
「えっ? うん。でも、急にどうしたの?」
「いつも、いつもいつも、俺のことを心配してくれて、気にかけてくれていたのに。それを俺は気づけてなかったから。だから、葵にはしっかりとお礼を言っておこうと思ってな。こういうのはやっぱり、言えるときに言っとかないとだめなんだと思って」
「そう。それじゃ、私も。悠くん、いつもありがとう」
「なんで葵がそんなこと言うんだ?」
流れとしては全くもってわけがわからない。
俺は葵に感謝されるようなことをした覚えなんてない。覚えることと言えば、あのとき触った柔らかな感触……。いや、覚えてない。覚えてない、全く。
「うーん、悠くんがいるから?」
「なんだ、それ」
「言えるときに言っておきたいなって思って。それと、悠くんってさ、料理できないでしょ?」
「あー、いや、その……できないということもない? というか、ちょっとするのが面倒くさいなー、とか思うきらいはなくはないなー、という感じというか……」
「それって、料理しないってことは変わらないよね? 料理をやらないことにはなんも変わらないよね? だめだよ、インスタントなんかに頼っちゃ。体に悪いんだよ?」
「わかってる。わかってるけどさー」
そう、そんなことはわかってるのだ。重々承知の上なのだ。
それでも、人間ってのは楽できるのなら楽しようとするものだろう? 料理しなくても食べれるものがあるのなら、それを食べるのが普通だろう?
だって、料理するのって、面倒くさいのだから。
「とにかく、今日は私が作ったから、食べちゃって? もう、冷めちゃってるかもだけど……」
「はいよ。葵、本当にありがとな」
「はいはい。それじゃ、私は帰るね? もう、遅いし」
「泊まっててもいいけど、さすがにだめか」
正直、本当に割と遅い時間だし、彩華の使ってた部屋が空いてるわけだし、そこを使ってくれたらいいかと思ったが、さすがにないか。
準備もしてきてないだろうし。
「うーん、今日は遠慮しとこうかな」
「それじゃ、家まで送ってくよ。もう、割と遅い時間だしさ」
「大丈夫だよ。それより、冷え切っちゃう前に、夜ごはん食べちゃって? せっかく作ったんだから」
そう言われても、俺もハイそうですかとはさがれない。心配だから。
女の子一人を遅い時間に外で歩かせることが怖い。
俺が無理を言ってでも送ってあげていれば、なんの事件も起きなかったのに。そういう事態は、見たくない。
彩華のときのような失敗は繰り返したくない。成長するためにも、簡単にさがれない。
「それでも、やっぱり送ってくって。夜遅い時間に女の子が一人、外を歩くなんてやっぱりよくない。それに、葵の家もそこまで距離があるわけじゃないしさ。送ったらすぐに家に帰って夜ごはんを食べるから」
「まあ、そこまで言うなら、わかった。お言葉に甘えて、送ってもらっちゃおうかな」
その時の葵の表情は、少し残念そうだった。
それから、少ししてから葵の家に向かった。
「もう、ここで大丈夫だよ?」
「いやいや、ちゃんと家まで送ってくから」
少し葵の家に近づくたび、そんなことを言われる。
けど、俺は葵が家にちゃんと帰ったところを見届けないと不安だった。
実際、ここから葵の家までは、そんなに時間もかからないと思う。
けど、ここで一人にして、万が一のことがあったら、と思うとどうしても、葵を一人にすることはできない。
葵にはいつも助けられてる。
きっと、少しでも恩返しをしたいという気持ちもあったと思う。
だけど、それだけじゃなくて、なんとなく、葵には笑っていて欲しかった。
「悠くん、ここまで来たら大丈夫だから。ほら、家だって目の前だし、もう大丈夫でしょ?」
「えっ? あー、うん。まあ、ここなら」
「それじゃあね、悠くん。明日はちゃんと、学校に来るんだよ? 休んだ分も、取り返さなくっちゃ」
「そう、だな。わかった、それじゃあまた明日な」
「うん、また明日ね」
俺を手をふると、家に向かって走り出す。
そんなとき、ふと赤里のことが頭をよぎった。
そう言えば、あの日以降、会うことはおろか、学校を休むという連絡すら送っていない。
もしかしたら、赤里も心配してるかも知れない。
まあ、赤里から連絡一つ来ないということは、問題もないということなんだろうけど。
ただまあ、明日学校に行くんだとしたら、事前に赤里にも連絡しといた方がいいだろ。あとで色々言われるのも面倒くさいし。
それに、赤里はあの日の妹を間近で見ていた俺の知り合いの唯一の人物でもある。
赤里から見た、彩華の様子がどうだったのか? ということも、一応聞いておきたい。
そんなことを思ってると、家についていた。
それから、夜ごはんを食べると、赤里に連絡し、風呂に入って、俺はその日を終えたのだった。
雲一つない、晴天が俺を迎えた。
彩華の退院はもう少し様子を見てということに結局なった。
それが、俺にとっても彩華にとってもベストだろうというお医者さんの判断だ。
今の彩華には、昔の記憶はない。それはもう、わかった。理解したし、受け止めた。
けど、もうそんなことは悲しいことじゃない。
だって、今の俺にとって大事なのは、過去じゃなく今だから。失敗したことを失敗したままで終わらせない。
だから、俺は今の彩華としっかりと向き合い、大切にするって決めた。
それは決して、昔の彩華を諦めることじゃない。
昔の彩華へ報いるためにも、まずは今の彩華を大切しなきゃいけないと俺は思っているから。
そうして、俺は家に帰ってきた。
きっと今も、待っていてくれてるだろうその人を求めて、扉を開ける。
そこに鍵は掛かってなかった。
待っていてくれたのだと、そう思うと涙が込み上げてくる。
俺は葵からのその優しさに、いつも気づけなかった。いや、気づかなかった。気がつかないフリをしていた。
いつも、俺のことを気にかけてくれて、いつも俺を助けてくれていた。それなのに、それすらもわからなかった。
妹を助けるときも、葵は助けてくれた。
俺が学校に行かなくなったときも、俺の家まで来てくれていた。
それなのに、俺はなにもわかっていなかった。
それでも、葵はいつも待っていてくれる。今もそうして待っている。
そうして、部屋に入ると、食卓には料理が並んでいて、エプロン姿の葵がいた。
「葵、いつも、ありがとな」
「えっ? うん。でも、急にどうしたの?」
「いつも、いつもいつも、俺のことを心配してくれて、気にかけてくれていたのに。それを俺は気づけてなかったから。だから、葵にはしっかりとお礼を言っておこうと思ってな。こういうのはやっぱり、言えるときに言っとかないとだめなんだと思って」
「そう。それじゃ、私も。悠くん、いつもありがとう」
「なんで葵がそんなこと言うんだ?」
流れとしては全くもってわけがわからない。
俺は葵に感謝されるようなことをした覚えなんてない。覚えることと言えば、あのとき触った柔らかな感触……。いや、覚えてない。覚えてない、全く。
「うーん、悠くんがいるから?」
「なんだ、それ」
「言えるときに言っておきたいなって思って。それと、悠くんってさ、料理できないでしょ?」
「あー、いや、その……できないということもない? というか、ちょっとするのが面倒くさいなー、とか思うきらいはなくはないなー、という感じというか……」
「それって、料理しないってことは変わらないよね? 料理をやらないことにはなんも変わらないよね? だめだよ、インスタントなんかに頼っちゃ。体に悪いんだよ?」
「わかってる。わかってるけどさー」
そう、そんなことはわかってるのだ。重々承知の上なのだ。
それでも、人間ってのは楽できるのなら楽しようとするものだろう? 料理しなくても食べれるものがあるのなら、それを食べるのが普通だろう?
だって、料理するのって、面倒くさいのだから。
「とにかく、今日は私が作ったから、食べちゃって? もう、冷めちゃってるかもだけど……」
「はいよ。葵、本当にありがとな」
「はいはい。それじゃ、私は帰るね? もう、遅いし」
「泊まっててもいいけど、さすがにだめか」
正直、本当に割と遅い時間だし、彩華の使ってた部屋が空いてるわけだし、そこを使ってくれたらいいかと思ったが、さすがにないか。
準備もしてきてないだろうし。
「うーん、今日は遠慮しとこうかな」
「それじゃ、家まで送ってくよ。もう、割と遅い時間だしさ」
「大丈夫だよ。それより、冷え切っちゃう前に、夜ごはん食べちゃって? せっかく作ったんだから」
そう言われても、俺もハイそうですかとはさがれない。心配だから。
女の子一人を遅い時間に外で歩かせることが怖い。
俺が無理を言ってでも送ってあげていれば、なんの事件も起きなかったのに。そういう事態は、見たくない。
彩華のときのような失敗は繰り返したくない。成長するためにも、簡単にさがれない。
「それでも、やっぱり送ってくって。夜遅い時間に女の子が一人、外を歩くなんてやっぱりよくない。それに、葵の家もそこまで距離があるわけじゃないしさ。送ったらすぐに家に帰って夜ごはんを食べるから」
「まあ、そこまで言うなら、わかった。お言葉に甘えて、送ってもらっちゃおうかな」
その時の葵の表情は、少し残念そうだった。
それから、少ししてから葵の家に向かった。
「もう、ここで大丈夫だよ?」
「いやいや、ちゃんと家まで送ってくから」
少し葵の家に近づくたび、そんなことを言われる。
けど、俺は葵が家にちゃんと帰ったところを見届けないと不安だった。
実際、ここから葵の家までは、そんなに時間もかからないと思う。
けど、ここで一人にして、万が一のことがあったら、と思うとどうしても、葵を一人にすることはできない。
葵にはいつも助けられてる。
きっと、少しでも恩返しをしたいという気持ちもあったと思う。
だけど、それだけじゃなくて、なんとなく、葵には笑っていて欲しかった。
「悠くん、ここまで来たら大丈夫だから。ほら、家だって目の前だし、もう大丈夫でしょ?」
「えっ? あー、うん。まあ、ここなら」
「それじゃあね、悠くん。明日はちゃんと、学校に来るんだよ? 休んだ分も、取り返さなくっちゃ」
「そう、だな。わかった、それじゃあまた明日な」
「うん、また明日ね」
俺を手をふると、家に向かって走り出す。
そんなとき、ふと赤里のことが頭をよぎった。
そう言えば、あの日以降、会うことはおろか、学校を休むという連絡すら送っていない。
もしかしたら、赤里も心配してるかも知れない。
まあ、赤里から連絡一つ来ないということは、問題もないということなんだろうけど。
ただまあ、明日学校に行くんだとしたら、事前に赤里にも連絡しといた方がいいだろ。あとで色々言われるのも面倒くさいし。
それに、赤里はあの日の妹を間近で見ていた俺の知り合いの唯一の人物でもある。
赤里から見た、彩華の様子がどうだったのか? ということも、一応聞いておきたい。
そんなことを思ってると、家についていた。
それから、夜ごはんを食べると、赤里に連絡し、風呂に入って、俺はその日を終えたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
幼馴染の許嫁
山見月 あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。
彼は、私の許嫁だ。
___あの日までは
その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった
連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった
連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった
女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース
誰が見ても、愛らしいと思う子だった。
それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡
どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服
どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう
「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」
可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる
「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」
例のってことは、前から私のことを話していたのか。
それだけでも、ショックだった。
その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした
「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」
頭を殴られた感覚だった。
いや、それ以上だったかもしれない。
「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」
受け入れたくない。
けど、これが連の本心なんだ。
受け入れるしかない
一つだけ、わかったことがある
私は、連に
「許嫁、やめますっ」
選ばれなかったんだ…
八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。
隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが
akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。
毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。
そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。
数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。
平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、
幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。
笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。
気づけば心を奪われる――
幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
異世界の花嫁?お断りします。
momo6
恋愛
三十路を過ぎたOL 椿(つばき)は帰宅後、地震に見舞われる。気付いたら異世界にいた。
そこで出逢った王子に求婚を申し込まれましたけど、
知らない人と結婚なんてお断りです。
貞操の危機を感じ、逃げ出した先に居たのは妖精王ですって?
甘ったるい愛を囁いてもダメです。
異世界に来たなら、この世界を楽しむのが先です!!
恋愛よりも衣食住。これが大事です!
お金が無くては生活出来ません!働いて稼いで、美味しい物を食べるんです(๑>◡<๑)
・・・えっ?全部ある?
働かなくてもいい?
ーーー惑わされません!甘い誘惑には罠が付き物です!
*****
目に止めていただき、ありがとうございます(〃ω〃)
未熟な所もありますが 楽しんで頂けたから幸いです。
裏切られた令嬢は死を選んだ。そして……
希猫 ゆうみ
恋愛
スチュアート伯爵家の令嬢レーラは裏切られた。
幼馴染に婚約者を奪われたのだ。
レーラの17才の誕生日に、二人はキスをして、そして言った。
「一度きりの人生だから、本当に愛せる人と結婚するよ」
「ごめんねレーラ。ロバートを愛してるの」
誕生日に婚約破棄されたレーラは絶望し、生きる事を諦めてしまう。
けれど死にきれず、再び目覚めた時、新しい人生が幕を開けた。
レーラに許しを請い、縋る裏切り者たち。
心を鎖し生きて行かざるを得ないレーラの前に、一人の求婚者が現れる。
強く気高く冷酷に。
裏切り者たちが落ちぶれていく様を眺めながら、レーラは愛と幸せを手に入れていく。
☆完結しました。ありがとうございました!☆
(ホットランキング8位ありがとうございます!(9/10、19:30現在))
(ホットランキング1位~9位~2位ありがとうございます!(9/6~9))
(ホットランキング1位!?ありがとうございます!!(9/5、13:20現在))
(ホットランキング9位ありがとうございます!(9/4、18:30現在))
うっかり結婚を承諾したら……。
翠月るるな
恋愛
「結婚しようよ」
なんて軽い言葉で誘われて、承諾することに。
相手は女避けにちょうどいいみたいだし、私は煩わしいことからの解放される。
白い結婚になるなら、思う存分魔導の勉強ができると喜んだものの……。
実際は思った感じではなくて──?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる