『無頼勇者の奮闘記』 ―親の七光りと蔑まれた青年、異世界転生で戦才覚醒。チート不要で成り上がる―

八雲水経・陰

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第八章 魔人決戦篇

EP221 気導弾

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 魔城の屋根上で睨み合った二人は、態勢を立て直して再び戦闘の姿勢に入った。
 落雷の中には横殴りの豪雨が混じり、征夜の体に付着しては、体表の熱気で蒸発していく――。

「ぎゃ"あ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ずッッッッッ!!!!!!!」

「ば、ば・・・バケモノめぇッ!!!」

 壮大な咆哮を吐き出すと、地面を抉るほど踏みしめながら征夜は迫って来た。
 一歩一歩を踏み出すたびに、足元の煉瓦が抉れて弾け飛ぶ。剥き出しになった魔城の屋根に穴が開き、花の居る玉座の間に光が差し込む。

<俺を守れっ!>

 ラースが指を動かして指示すると、空中に舞う盾が征夜と彼の間に立ち塞がった。

「ゔぅ"・・・があ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ーーーッッッ!!!!!」

「のわっ!?」

 勢いよく跳び上がった征夜は、振り下ろした拳で鉄製の盾を粉砕した。
 そのままの勢いで加速しながら、奇声と共にラースの方へ迫って行く。

「こ、これならどうだッ!」
<<<魔王の魔盾バリアオブドミネーター>>>

 今度の盾は鉄ではない。
 物理攻撃では決して破壊できない魔法のバリアが、ラースを包み込むように展開された。

 魔界の最高指導者である魔王は、当然ながら多くの者から命を狙われる。
 だが、魔王は民主主義の象徴。界民の意思、そのものだ。何があっても殺される訳にはいかない。
 だからこそ、魔王となった者には強力な技が自動的に付与される。界民からの"信頼の証"、それが"魔王の力"なのだ。

 ラースが展開したバリアは、まさに絶対防御。
 膨大な魔力を消費する代わりに、魔法と物理の両方を完全にシャットアウトする。どれほど強力な技や魔法も、この盾を貫通する事は出来ない。

 だが、その盾にも"たった一つの弱点"が存在した――。

「ハッ!?な、なぜすり抜けっ!ぐぎゃあ"ッ!!!」

 征夜の全身から迸る黒い稲妻が、いとも容易く絶対防御を貫通した。正確には、"すり抜けた"のだ。

「そ、そうか・・・それは・・・魔法じゃなく・・・!」

 テセウスから教わったにも関わらず、完全にテンパっていたラースは、この事実を失念していた。
 征夜の技は魔法ではない。仙術でも、忍術でも、呪術でもない。

 調気の極意は正に、"自然と一体化した力"。
 彼の周囲で起こる稲妻は、肥大化した肺活量の産物に過ぎず、魔法で呼び寄せた稲妻ではないのだ。
 威力では魔法に及ばない面も多い彼の技だが、"天候そのもの"が武器である事は、この場合において最高の矛となる。

「お"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ッッッッッ!!!!!!!」

 征夜の咆哮が、雄叫びが、奇声が、地平線の彼方まで木霊する。
 大気を震わせ、魔城に纏わりつく雲海を薙ぎ払うほどの叫びが、更なる落雷と悪天候を呼び寄せた。

(クソッ!このままじゃ死ぬッ!)

 膨大な魔力を要する盾を、憂邪眼による無尽蔵の魔力で常時展開する。
 そのままテレポートの再装填まで粘り、征夜に時間切れを強制する。それが彼の秘策だった。
 しかし、稲妻を通す事が判明した以上、これ以上の籠城は無意味だ。

「なら・・・これはどうかなぁっ!!!」

 背に生えた巨大な黒い翼をはためかせ、ラースは天高く飛翔した。その背に雷光を輝かせながら、優雅に天を舞っている。

「ラースが・・・飛んでる・・・。」

 花は二人の戦いを、天井に空いた穴から見上げていた。
 降りしきる雨が目に入り、あまり鮮明には見えない。ただ分かるのは、征夜が劣勢に立っている事。

「貴様の負けだ!地の利を得たぞ!!!」

 翼が生えたラースと違い、征夜は空を飛べない。
 ミサラが居れば話は別だが、彼女はここに居ないのだ。そもそも、居たところで今の征夜は話が通じない。二人で連携を取るのは不可能だろう。

 ラースとしては魔法を放ってトドメを刺すか、このまま再使用を待つだけで良い。時間切れは彼の勝ちだ。

「どうしよう!征夜が負けちゃう!な、何か・・・何か出来る事・・・・・・え?」

 花が自分に出来る事を模索し始めた時、征夜はとんでもない行動に出た――。

「ぐお"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ッッッッッ!!!!!!!」

「悔しくて喚く事しか出来んか!
 所詮は負け犬の遠吠えだ!地面に這いつくばって、敗北の味を噛み締めて・・・い・・・ろ・・・?」

 ラースはその時、やっと異変に気が付いた。
 何かが変だ。自分の方が圧倒的な優位なのに、何かがそれを危ぶませている。彼の第六感が、身の危険を察知していた。

「雨が・・・止まった・・・?この"風"は・・・なんだ・・・?」

 足元から吹き抜ける生暖かい風が、悪寒と共に頬を掠めていく。
 何よりも不穏なのは、雨音が消えた事だ。土砂降りの豪雨だった筈なのに、屋根に打ち付ける水音が一切しない。

「水滴・・・これは何だ・・・?」

 体の周囲に、"無数の水滴"が留まっている。
 いや、ユラユラと揺れながら浮いているのだ。

 自分の魔法の効果だろうか。それにしては何かが妙だ。
 そう思ったラースが、一瞬の隙を見せた時――。

「・・・ぐりゃあ"ぁ"ぁ"ぁ"ッッッ!!!!!」

「な、何いぃぃぃぃッッッ!!!!!し、しまったぁッ!!!」

 既に征夜は、ラースの背後を取っていた。
 だが、こんな事は有り得ない。だからこそ彼は、油断していたのだ。

「バカな!40メートルはあるんだぞ!?こんな所に届く筈が無、おい!やめろ!離れろぉッ!!!!!」

「お"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ーーーッッッ!!!!!」

 背中に走る激痛と、勝ち誇ったような咆哮が、ラースを恐怖に陥れた。
 何かを破るような、ビリビリという音が周囲に響き渡り、悪寒と共にベッタリとした液体が服に垂れてくる。

「や、やめろっ!翼が!取れっ、ぐあ"ぁ"ーッ!!!」

 背に生えた巨大な両翼は、力の限り引き千切られた。
 激痛と出血に悶えながら、ラースは屋上に墜落した。

「はぁ"・・・はぁ"・・・はぁ"・・・うわっ!?」

 煉瓦に叩き付けられたラースは、満身創痍の吐息を漏らす。
 だが、休む間もなく繰り出された征夜の攻撃を避ける為には、倒れている訳には行かない。

「どうやって飛んだ!?あの高さまで!」

 征夜の跳躍力は目を見張る物があるが、40メートルは流石におかしい。
 そもそも、それほど高く跳んだのなら、気配でわかる筈のだ。高く跳べば跳ぶほど、跳躍に伴う音も激しくなる。

 不思議に思い、頭上を見上げたラース。彼はすぐに、信じられない光景を目にした――。

「なんだ・・・アレは・・・!?」

 彼の頭上には、8つの"氷塊"が浮かんでいた。
 どこから現れ、どうやって浮いたのか。その原理は到底、彼に理解できる物ではない。

 だが花には、その正体を簡単に理解できた――。

「降り止まぬ雨を凍て付かせ・・・・・・ハッ!?」

 勇者の伝説にて描かれた、前代未聞の大技。
 吹雪資正が成し遂げた、信じられない奇跡。

 事の顛末は簡単だ。

 人間の限界を超えた呼吸を、征夜は膨大に増幅した肺活量によって、無意識のうちに行なっている。
 それ即ち、彼が用いる技である"調気の極意"が、本人の限界を超えて発揮されていると言う事。
 その結果、気圧・気温・湿度が滅茶苦茶になり、冷気・熱気・電気・気流が彼の周りで異常気象として発生しているのだ。

 雨が落ちる速度と均等な風を、調気の極意で放った。
 そして、滞空している雨粒を横薙ぎの風で寄せ集め、発生させた冷気で凍らせ、足場になるほどの大きさの氷塊を作る。
 あとは、その氷塊をも滞空させられる大嵐を巻き起こし、それを足場にしてラースの背後を取る。

 理性を失った今の彼からは、戦闘以外の思考が消えている。そのため、ある意味で"最も冷静な状態"と言えなくもない。
 以前に見聞きした事柄を瞬時に応用し、彼は40メートルの高さまで登ったのだ。そんな事、ラースに理解できる筈がなかった。

「くそ・・・俺の翼をぉッ!!!」

 両翼をもぎ取られ、怒り心頭のラース。
 だが、彼は理解していた。今の自分では、正面から戦っても征夜には勝てないと。

「お、覚えていろよぉ~ッ!!!」

 絶対防御も、飛翔による逃走も不可。
 こうなった彼にできるのは、屋根伝いでの逃走だけ。
 予め城からの脱出経路を用意していた彼は、そこまで辿り着けば逃走成功となる。

 だが、征夜は逃走を許すほど甘くない――。

「うがあ"ぁ"ーッ!!!」

「後で必ず!殺してや、ん"お"ごぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ッッッ!!!???」

 この上なく情けない叫びを上げながら、ラースは卒倒した。何が起こったのか分からずに、目が点になっている。

「ふぐ・・・ぬ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ッ!!!あ、頭がぁッ!!!」

 突如として齎された、脳をかち割るほどの激痛。
 後頭部から止めどなく血が溢れ出し、人間ならば即死している。

 征夜が叫ぶたびに空気が振動し、調気の極意が発動する。その力を使えば、巨大な氷塊を操る事も可能。
 彼は凄まじい絶叫によって、宙に浮かんだ氷塊を操作し、ラースの頭上に落下させたのだ。

「はぁ・・・はぁ・・・くっ・・・。」

 激痛に耐え切れなくなったラースは、よろめきながら屋根に開いた大穴に落下した――。

~~~~~~~~~~

 ラースが立ち上がると、そこは当然ながら玉座の間。巡り巡って、元いた場所に戻って来たようだ。

「ゔぅ"ぅ"ぅ"ぅ"・・・!」

「く、クソぉッ!き、貴様ぁッ!!!」

 絶対防御を容易く突破され、背に生えた両翼をむしり取られ、後頭部に大穴を開けられたラース。
 彼はまさに、怒り心頭だった。だが、それ以上に大きなウェイトを占めるのは、死の恐怖だ。

「く、来るな・・・来るなぁッ!!!」

 ラースは斧を持ち出して、力無く構えた。
 すると征夜の方も、刀を抜いて対応する。

(あと1分!あと1分なんだぁッ!こんな奴に・・・殺されてたまるかよぉッ!!!)
「はぁ・・・はぁ・・・てりゃぁっ!!!」

 防御も逃走も無理。
 彼に残された道は、応戦による時間稼ぎだけ。
 筋力も肺活量も暴走状態の征夜と、死にかけのラース。その差は歴然だ。どう考えても、勝てる筈がなかった。

 だが、ラースには嬉しい誤算があった――。

「てぇぇぇりゃあぁぁぁッッッ!!!!!」

「ぎあ"あ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ずッッッ!!!!!」

 怒号と奇声を上げながら、二人の刃は激突した。
 先ほどまでは五分五分だった鍔迫り合いも、今となっては圧倒的不利。普通なら、勝てる筈のない勝負だ。

 ところが、先ほどの征夜とは明らかに違った点がある。

(コイツ・・・隙だらけだッ!!!)

 速く、重たい一撃を繰り出す征夜だが、最早それは剣術ではなかった。
 力任せに振り回し、敵を殺す事だけを考えた攻撃。斬撃と言うよりも、叩き潰すための打撃と言った方が良い。
 どちらにせよ、今の彼は大幅に技のキレが落ちていた。冷静に敵の攻撃をいなす普段の彼とは、似ても似つかない太刀筋だ。

「お前ッ!意外とッ!雑魚だなぁッ!!!」

「ぐがぁっ!?」

 大振りの攻撃を難無くかわし、ラースの肘鉄は征夜の顎に直撃して、刀を取り落とさせた。
 今の征夜は完全に無防備、普段なら受け身を取って即座に復帰する場面でも、少しだけ隙を生じさせる。

(やれる!やれるぞぉッ!今のコイツは・・・!)
「雑魚だあ"あ"あ"ぁぁぁぁぁッッッ!!!!!」

 これまで、好き放題に攻撃されて来たラースは、怒りと興奮を爆発させた。
 魔王が持つ究極の奥義を発動させ、征夜の方へ向かって行く。

「死ねえぇぇぇッッッ!!!!!」
<<<魔属轟盛拳まぞくごうせいけん!!!>>>

 勢いよく跳び上がったラースが、頭上から征夜に迫る。
 紫に変色した拳から暗黒の炎が溢れ出し、全てを貫き粉砕する一撃となって繰り出された。

 取り落とした征夜の刀は、部屋の隅に転がっている。
 暴走した征夜とて、得物も無しに魔王の奥義を受け止めるのは不可能だ。間一髪で避けられる余力も無い。

「征夜!よけてぇッ!!!」

 部屋の片隅で縮こまっていた花が、ついに口を開いた。
 しかし、ヨロヨロと姿勢を上げる征夜からは、防御や回避の意思は感じられない。

 勝負はここに決着した。
 征夜の逆転負け。勇者の完全敗北。

 これより始まる暗黒時代を、ラースは確信していた。
 魔王により支配された世界の先に、希望がある筈ない。
 征夜に絶対の信頼を寄せる花ですら、自らの悲惨な末路を覚悟した。



 だが征夜には、"最後の切り札"が残っていた――。

「はあ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"・・・!」
<<<きどゔだぁ"ん"ッッッ!!!!!>>>

「なにっ!?」

 ラースの拳はパァンッ!と言う衝突音と共に、心臓に当たる直前で受け止められた。
 魔王の奥義であり、最強の矛でもある技が、武器を持たない征夜により弾かれ、押し返されている。

 限界を超えた肺活量と、戦闘にのみ特化した思考。
 新たな眼術を開眼した吹雪征夜は、その刹那に"氷狼神眼流奥義・気導弾"を完成させた。

 彼は夢で見た"狙撃技"を、螺旋気導弾という形で既に完成させていた。
 だが、内向きの螺旋回転で敵を貫通する技では、破壊力が足りない。破壊力を増すためには、もっと大きく複雑な回転が必要だった。

 その回答が、"完成した気導弾"だ。
 大きさはソフトボールほどで、手の内に込められた気流を、外部と内部で別々に回転させる。
 内部では"内向きの螺旋回転"を起こし、外部では"外向きの渦"を起こす。その結果、螺旋気導弾を遥かに上回る破壊力を得る事が出来た。

「な、何だっ!?何だこれはっ!?」

「す、凄い・・・押し返してる・・・!」

 激突した二つの技には、明らかな優劣があった。
 少しずつだが着実に、征夜の気導弾がラースの拳を押し返している。

「ぬあぁっ!!!何故だあ"ぁっ!!!」

 ラースには理解できなかった。
 "半透明な白い球体"が、魔王の奥義を押し返している。魔界最高レベルの威力を誇る技を、何の能力を持たない人間が押し返しているのだ。

 だが、両者の技の特性を理解していれば、その理由も理解出来る。

 "魔属轟盛拳"は、その名の通り"魔力と属性"を同時に用いて敵を粉砕する技。
 内側に溜め込んだ自らの属性を、魔王としての膨大な魔力で保護し、あらゆる防御を貫通するのだ。
 この技が魔王の奥義たる所以は、そこにある。膨大な魔力を持っていてこそ、内側に込めた属性攻撃が活きるのだ。

 ところが、征夜の気導弾には"物理攻撃でも魔法攻撃でもない"と言う、特異な性質があった。
 気圧と気流を回転させる。ただ、それだけの技。だが、その特徴がラースにとって致命的。
 いくら外部を"グランディエルの魔力"でコーティングしても、征夜の気導弾には通用しなかった。

「なっ!?すり抜けたっ!?」

 拳が纏った魔力のバリアを、気導弾は容易くすり抜けた。つまり、この押し合いを決するのは互いの属性だけ。
 ラースの魔弾に込められた炎属性と、征夜の気導弾が纏う風の回転。その強さが、勝敗を決するのだ。

 しかし、この世界では太古の昔から、風は炎に対して不利が着くと言われている。
 たとえグランディエルの魔力を貫通しても、その後の押し合いは征夜の敗北となる筈だ。

 だが、実際の優劣は意外な結果だった――。

「ぐっ・・・あぁっ・・・何だ・・・なぜ・・・押し返されるっ!!!」

 魔法に込める属性エネルギーは、生来個人が持っている物を鍛える事で強くなる。
 しかし、ラースは女神より授かった能力にあぐらを掻き、魔法の修業は微塵も行っていない。

 それに引き換え征夜は調気の極意を習得して以降、鍛錬に明け暮れて来た。
 一時期、弛んでいた事もあった。しかし、その遅れを取り戻すほどには、今も熱心に修行を続けている。

 魔法も使えない。女神からの能力も無い。相手の属性には不利。
 この圧倒的な不利対面を押し返せるだけの鍛錬を、彼は積み重ねて来た。

「でりゃ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ーーーッッッ!!!!!!」

「そんな・・・馬鹿なあ"ぁ"ぁ"ぁぁぁッ!!!」

 征夜の気導弾がラースの拳を押し切った時、玉座は鮮烈な白い閃光に包まれた。
 その直後、魔城から膨大なエネルギーが放出され、美しいオーロラとなって夜空に迸った――。
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