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フェンリル
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「そ、その丸くて白いのがフェンリル様なのか!?」
お祖父様
「うん、フェンリルのマシューマロ」
ピュリ
「マシュマロ…」
お祖母様
「マシュマロか…」
お祖父様
残念な顔でマシュを見つめる二人…
「マシュと呼ぶようにね!」マシュ
「「あ、はい!」」
お祖父様、お祖母様
孫娘はネーミングセンスがないということを頭の片隅に置いた祖父母だった。
バタバタ バタバタ
ドンッ
「大変です!!!父上、母上!!」
伯父改めナサル
「なんですナサル騒々しい…貴方いくつになったと思って」
お祖母様
「本当だぞナサル…」
お祖父様
「そんな事を言っている場合ではないんですよ!!!王太子が来たんです!!!!!」
ナサル
「なぬ!?何をしに来たんだ!!!まだマリシアが亡くなった事は他言していない筈だ!!」
お祖父様
「どうします?貴方…」
お祖母様
「マリシア捜索で進展がどうのこうのと言ってましたが…」
「王太子様という事は、お祖父様の甥ですか?」
ピュリ
「ん?あぁ、そうだな。国王が兄上だからな…」
お祖父様
ん?
「じゃぁ、お母様の従兄妹?」
「あぁ……そうなるな」
お祖父様
へぇ~王子様かぁ!!!イケメンなのかな!!会ってみたい!
窓からチラッと見たら誰かと目が合ったような気がした…。
騎士さんかな?
「あ!!!ピュリ覗いてはいけません」
お祖母様
「なぜです?」
ピュリ
「ゔっ……そのあの…」
お祖母様
どう説明したらいいのか困惑するお祖母様
「ピュリは美しいからな、不届き者がいるやもしれんだろ?」
伯父
「そ、そうなのですか?それより…私…美しくないですよ!!」
ピュリ
「「「え!?」」」
「だって、平民街には…私と同じ髪の毛の色の人はいなかったし。目はお母様と同じだったけど……誰もお友達になってくれなかったから」
ピュリ
そりゃ…その髪色は王家の色だからなぁ…。しかも直系の……
「そう言えばお祖父様も同じ髪の毛の色ですね!!!嬉しいです!!」
ピュリ
そりゃ…父上は王弟だからなぁ。そう言えば俺達も王族の
直系なのにプラチナシルバーはいなかったなー。みんな母上と同じ髪色だった。そして…子供達も。俺もシンシアも金髪だしな。
「そうだな、ピュリとお祖父様はお揃いだな!」
お祖父様
「うん!!嬉しい」
ピュリ
愛おしそうに見つめるお祖父様
だが……
「ハッ!父上!!今はそれどころでは!!ピュリここから出ては行けないよ?待てるかい?」
ナサル
コクコク頷くピュリ
バタバタとお祖父様と伯父様が出ていった。お祖母様はなぜか側にいてくれる。
その頃………
「なぁ!あの窓にさっきめちゃめちゃ美人の子がいた」
近衛騎士
「は?どこだよ」
近衛騎士
「ほら、あそこのピンクのカーテンの…」
「いないなーでも公爵家に娘いたっけ?マリシア様が唯一だったろ?」
「マリシア様よりもっと若い……娘だった」
「え!?本当か!!!もう一度出てきてくれないかなぁ」
「おい!!お前達何を騒いでいる!!」
近衛騎士団長
「「すみません~」」
「これは、これは近衛騎士団長どうしました?」
サムエル
「王国騎士団長殿……今日は王太子殿下の護衛だ」
近衛騎士団長
「へぇ……王太子殿下が来るなんて先触れだされいないけど?仮にもお祖父様が王弟の筆頭公爵家を甘く見られているのかな?」
サムエル
「そ、そのようなことは…」
近衛騎士団長イリウス
「なら、近衛騎士団長で側近でもあるイリウス殿が王太子殿下を連れて帰ってくれ」
サムエル
「…………分かった」
サムエルも王位継承権はある。
近衛騎士団長とはいえ、身分は
サムエルの方がはるかに上なのだ…なぜなら筆頭公爵家であり、王族だからである。
イリウスは王太子を説得して
大勢の騎士を連れ帰っていった。
完全にみえなくなってから一同安堵の息を吐く。
早く養女の手続きをしなければ……ルナル早くしてくれ!!
お祖父様
「うん、フェンリルのマシューマロ」
ピュリ
「マシュマロ…」
お祖母様
「マシュマロか…」
お祖父様
残念な顔でマシュを見つめる二人…
「マシュと呼ぶようにね!」マシュ
「「あ、はい!」」
お祖父様、お祖母様
孫娘はネーミングセンスがないということを頭の片隅に置いた祖父母だった。
バタバタ バタバタ
ドンッ
「大変です!!!父上、母上!!」
伯父改めナサル
「なんですナサル騒々しい…貴方いくつになったと思って」
お祖母様
「本当だぞナサル…」
お祖父様
「そんな事を言っている場合ではないんですよ!!!王太子が来たんです!!!!!」
ナサル
「なぬ!?何をしに来たんだ!!!まだマリシアが亡くなった事は他言していない筈だ!!」
お祖父様
「どうします?貴方…」
お祖母様
「マリシア捜索で進展がどうのこうのと言ってましたが…」
「王太子様という事は、お祖父様の甥ですか?」
ピュリ
「ん?あぁ、そうだな。国王が兄上だからな…」
お祖父様
ん?
「じゃぁ、お母様の従兄妹?」
「あぁ……そうなるな」
お祖父様
へぇ~王子様かぁ!!!イケメンなのかな!!会ってみたい!
窓からチラッと見たら誰かと目が合ったような気がした…。
騎士さんかな?
「あ!!!ピュリ覗いてはいけません」
お祖母様
「なぜです?」
ピュリ
「ゔっ……そのあの…」
お祖母様
どう説明したらいいのか困惑するお祖母様
「ピュリは美しいからな、不届き者がいるやもしれんだろ?」
伯父
「そ、そうなのですか?それより…私…美しくないですよ!!」
ピュリ
「「「え!?」」」
「だって、平民街には…私と同じ髪の毛の色の人はいなかったし。目はお母様と同じだったけど……誰もお友達になってくれなかったから」
ピュリ
そりゃ…その髪色は王家の色だからなぁ…。しかも直系の……
「そう言えばお祖父様も同じ髪の毛の色ですね!!!嬉しいです!!」
ピュリ
そりゃ…父上は王弟だからなぁ。そう言えば俺達も王族の
直系なのにプラチナシルバーはいなかったなー。みんな母上と同じ髪色だった。そして…子供達も。俺もシンシアも金髪だしな。
「そうだな、ピュリとお祖父様はお揃いだな!」
お祖父様
「うん!!嬉しい」
ピュリ
愛おしそうに見つめるお祖父様
だが……
「ハッ!父上!!今はそれどころでは!!ピュリここから出ては行けないよ?待てるかい?」
ナサル
コクコク頷くピュリ
バタバタとお祖父様と伯父様が出ていった。お祖母様はなぜか側にいてくれる。
その頃………
「なぁ!あの窓にさっきめちゃめちゃ美人の子がいた」
近衛騎士
「は?どこだよ」
近衛騎士
「ほら、あそこのピンクのカーテンの…」
「いないなーでも公爵家に娘いたっけ?マリシア様が唯一だったろ?」
「マリシア様よりもっと若い……娘だった」
「え!?本当か!!!もう一度出てきてくれないかなぁ」
「おい!!お前達何を騒いでいる!!」
近衛騎士団長
「「すみません~」」
「これは、これは近衛騎士団長どうしました?」
サムエル
「王国騎士団長殿……今日は王太子殿下の護衛だ」
近衛騎士団長
「へぇ……王太子殿下が来るなんて先触れだされいないけど?仮にもお祖父様が王弟の筆頭公爵家を甘く見られているのかな?」
サムエル
「そ、そのようなことは…」
近衛騎士団長イリウス
「なら、近衛騎士団長で側近でもあるイリウス殿が王太子殿下を連れて帰ってくれ」
サムエル
「…………分かった」
サムエルも王位継承権はある。
近衛騎士団長とはいえ、身分は
サムエルの方がはるかに上なのだ…なぜなら筆頭公爵家であり、王族だからである。
イリウスは王太子を説得して
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早く養女の手続きをしなければ……ルナル早くしてくれ!!
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