転生幼児は夢いっぱい

テント

「なぁ……このテント……というか家は空間魔法だよな？」
ラントナー


「ええ、そうですよ。はい、先生ココアどうぞ」
カシウス



「ありがとう……やっぱり空間魔法だよなぁ……。こんな凄い空間魔法の使い方は初めてみたわ…」
ラントナー


え、そうなの！？
空間魔法の……定番かと思ってた。



「ココアもうまい。ちょっと色々見てきてもいいか？」
ラントナー


「ええ、いいですよ？2階はそれぞれの部屋なので、僕の部屋と客室は見ても大丈夫です」
カシウス


「了解、ありがとなー」
ラントナー


ラントナーはココアをがぶ飲みしてさっさと家の中を探検しに行った。


そんなに広くないからどうせすぐ帰ってくるよね。



「なんかさー、先生目をキラッキラさせてたよなー」
クルト



「そりゃ、魔法学園の先生だもんなー喜ぶよ」
シバル



「僕達の旦那さん規格外すぎるよなー」
クルト



「まだ、「達」じゃないから。俺の旦那さんね」ニヤリ
シバル



「あーーー！！！またそう言う事をいう！！！カシウスーシバルが虐めるー」
クルト


クルトはぷぅと頬膨らませ口を尖らせる。



「そう言うリアクションってさ自分の事可愛いと思っていないと出来ないよなー」
シバル



「！？」
クルト



「あははは、確かにね」
カシウス



「そんな事ないし！！！」
クルト


「まぁまぁ、シバル。クルトをからかうのもそれくらいにね」
カシウス



「ほい」
シバル



バタバタ　バタバタ



「おい！！！なんだこの家！！！風呂まであったぞ！！しかもトイレまで！！」
ラントナー


ん？



「はい、改造自由と聞いていたので、お風呂もトイレも作りましたよ」
カシウス



「……………羨ましい」ボソッ
ラントナー



「え？」
カシウス



「めちゃくちゃ羨ましい！！！俺もこのテントが欲しい！！！」
ラントナー



「「「！？」」」
カシウス、シバル、クルト




「俺空間魔法の属性あるけど……ランク低すぎて使えなくてな……。頼む！！ウロコニア！！俺のテントもこうしてくれ！！！！」
ラントナー


なんとまぁ………


ん～～どうしようかなーー。


「商品登録後でいいのでしたら一人～二人用のもう少し縮小したテントを差し上げますよ？」
カシウス



「まじで！！！！ありがとう！！！！野営部の時に俺だけ使うからそれでじゅうぶんだ！」
ラントナー



「ん～では、今回の野営はトイレとお風呂はこちらでどうぞ」
カシウス



「い、いいのか！？」
ラントナー



「ええ、どうぞ」ｸｽｸｽ
カシウス



「ありがとう……本当にありがとう。俺実は野営部の顧問しているけどさ虫が駄目でなー」
ラントナー


あーーー。この世界キャンプ場なんてものはない。
もちろんここは普通の森の中の
湖畔だし。だからトイレなんていう物はない。。言わずとも想像つくだろう



「では虫除けも差し上げますよ、これを衣類にスプレーしてください」
カシウス



「虫除け！？虫が寄ってこないのか！？」
ラントナー


「ええ、寄ってこないですよ」
カシウス



「すげーーっ。これはウロコニアの商会で売り出しているのか？」
ラントナー


「ええ、来月発売します」ニコッ
カシウス



「絶対買うわ！！！！ありがとなー！！！」
ラントナー


先生はルンルンで自分のテントに帰って行った。

また、トイレとお風呂に来るだろうけど。



「静かになったね」
カシウス



「先生見た目にはんして賑やかな人だったね」
クルト



「だな」
シバル


さーて、お昼の後は何をするかなー