転生幼児は夢いっぱい

meimei

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淑女

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「転校してきました、マリン.ウサーベルと申します。宜しくお願い致します」
マリン

マリンは流れるような所作で
カーテシーをする。


「あらまぁ!?貴女もうそんな素敵なカーテシーが出来るのね。ならすぐこの淑女科でも皆と仲良くできるでしょう」
イリヤーノ先生


「先生」
マルディナ

マルディナが挙手をしている。


「?なにかしらマルディナ嬢」
イリヤーノ先生


「マリン様はわたくし達と同じハーレムの家族なんですの。ですのでわたくし達と同じ班にしてほしいのです」
マルディナ


「あら、ではシスリ嬢とも同じなのね?」
イリヤーノ先生


「「はい」」
マルディナ、シスリ


もちろんもう、シスリともマルディナとも転校前に挨拶済みだし仲良くなっている。


「では、同じ班にしましょう。二人とも宜しくね」
イリヤーノ先生


「ありがとうございます。シスリ、マルディナ」
マリン


「ふふっ、これから宜しくねマリン」
マルディナ


「宜しくね、マリン」
シスリ



「こちらこそ宜しくね」ニコッ
マリン


マリンが微笑むとあまりの可愛さにまわりも「ほぉ~」と感銘のため息が出る。


「でもカシウス様ったら絶対マリンの可愛さにやられたわよね?」
マルディナ


「クスクス だと思うけど」
シスリ


「えぇーー、わたしが可愛いですか???両親や兄妹からしか言われたことないです…」
マリン



「嘘でしょう???その綺麗な大きな瞳に、ふさふさなうさ耳……可愛い顔立ち……超絶美少女だよ!!」
マルディナ


「マルディナったら、またよくわからない言葉を使って~もう」
シスリ


「あっ!つい……興奮して」
マルディナ



「でもさ、カシウス様も超絶イケメンだしね」
シスリ


「あーーーっ!私の真似してるじゃん!!!」
マルディナ



「ふふっ、うん」
シスリ



「カシウス様はその……本当に素敵な方ですよね」
マリン

マリンは真っ白い肌を少し赤らめて呟いた。


「「うん、性格もイケメンだしねー」」
シスリ、マルディナ



「中身もいいとか本当に最高ですよね。運がついてました」
マリン


「本当、本当。しかも規格外のチートだしねー」
マルディナ


「マルディナ、それじゃマリンには分からないよ」クスクス
シスリ


「あっ、ごめっ。めちゃくちゃ天才ってことね」
マルディナ


「天才ですか……」
マリン


「そうそう。しかも自分でおこした事業が儲けまくっててさ」
マルディナ


「めちゃくちゃお金持ちだよね。まぁ…元々公爵家だけど」
シスリ



「シスリはエルフさんなのですか?」
マリン


「ええ、ハーフエルフだけどね。今の義両親は両親ともエルフなのだけど養子にしてもらったの。とても素晴らしい人達なのよ」ニコッ
シスリ



「シスリの両親さ、シスリの事溺愛してるもんね」
マルディナ


「そうそう」
シスリ


「ウロコニア当主様の親友なのでしょ?」
マルディナ


「ええ」
シスリ


「今度マリンのご家族と一同見えられるって聞いたけど」
マルディナ


「え!?」
マリン


「ん?なんでそんなに微妙な…表情?」
マルディナ



「その……うさぎは心配性な性質をもっていて。特にうちの兄達はその……少々過保護なので」
マリン


「妹離れできてない?」
マルディナ


コクコク頷くマリン



「それで良く獣人国から来れたね」
マルディナ


「本当だね~~」
シスリ


「その……交友関係にもうるさいので、それをみかねた両親が私を他国に出してくれたんです…。」
マリン


「なるほど~」
マルディナ



「なるほどね~それなら……」
シスリ


来たらなんか面倒くさい事になりそうな……

とマルディナとシスリの脳裏に同じ事が浮かんだがマリンを不安にさせたくないのでとりあえずその考えは飲み込んだのだった。





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