転生幼児は夢いっぱい

meimei

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思惑は……

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「でねー、聞いてる?マリンちゃん」


「ええ、聞いてますわ…」
マリン


「もー!!お友達なのだからその口調はやめてよーねぇ、ディナ」


「ええ……そうね。シンシア姫」
マルディナ


「あー!!ディナまで!姫いらないから!!」
シンシア


「ごめんね、シア」
マルディナ


マルディナは引きつり笑いを浮かべた。


カシーむりー!この子むりー!

全然むりー!話が通じないというか……全部いい意味でとるのよね。

何なの?天然なの??

なんか前世で一人いたなーこういう子。


あえて一人でいたいのに、一人じゃ寂しいじゃん!!とか言って……どこ行くのもついてきたって。

クリスマスも押しかけてきたし、そう言えばあの子も翼君の事を好きだったのよね。
私と働きたいとか言って同じ会社の事務としてきて…


ん?ちょっと待って。まさかねえ………。チラッっとシンシアを見ると嬉しそうにマリン達と話している。

ん、違う……気の所為!!!!!


そう言えば……翼君ってあの子の事も苦手だったんだよね。
多分押せ押せタイプが苦手なのだと思うんだけど。
私もわりと肉食系だったはずなのに私とは仲良くなったんだよね。なんで?????

私にくっついて凌さんの店にも何回か行ったことあるけど、
そう言えば凌さんも多分苦手だったと思うんだよね。
あの子がいるとバイトの子に頼んで挨拶だけして店の奥にいっちゃってたから。



「ねー!ディナ聞いてる??」
シンシア


「ん?聞いてない………。あっ!ごめっ」
ディナ


「「………」」
マリン、シスリ



「あははは、もーちゃんと聞いててよね!」
シンシア



「う、うん……ごめんね?」
ディナ


話せば話すほど似ている気がするのよね。
仕草も……話し方も……。

はあぁぁ………確信はないけど
一応カシーに伝えておこう。


カシウスSide


「はあぁぁぁあ!?マジ!?」
カシウス


「カシウス様……言葉遣いが乱暴に…」
カミル



「だってこのディナからの手紙みてみてよ!!!!」
カシウス


カミルに手渡すとはじめは普通の表情をしていたカミルだけど
読み進めるうちに表情はみるみる……。


「ほらーカミルだってさぁ」
カシウス



「もし……本当にあの人だった場合…。俺は絶対に関わりたくない」
カミル


「だよね~凌さんもあの人のこと嫌ってたもんね」
カシウス



「あぁ……。翼君もだろ?」
カミル


「だね~。あーゆう悪気ないけど、思ったことをポンポン口に出す女苦手なんだよね。そのくせなぜか、全部いい方に解釈してグイグイくる感じ…」
カシウス



「分かる、分かる。なぜか自分に絶対気があると勘違いしてるんだよなぁ」
カミル



「そうそう。しかも」
カシウス



「「しつこい!!」」
カシウス、カミル


ぶはっ……かぶった。



「もしかして翼君も結構迷惑した感じ?」
カミル



「かなりね。会社の前で待ち伏せとか、家までつけられたりとか」
カシウス



「なにそれ……ストーカーじゃん」
カミル


「だよね」
カシウス


シンシアがあの人なら……なおのこと関わりたくない…。

ディナには、ディナの転生の事、僕たちの転生の事は絶対
話さないように伝えた。


しかし、お祖母様……早くシンシア姫の手綱を強く握ってください…。
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