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はじまり
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「きゃああぁぁぁぁぁぁあ」
その日いつもと同じようにルミエール王国の
ロワンサール公爵家ではあと数日で初めて生まれる我が子の誕生をみな心待ちにしていた。
公爵は身重な妻を気にしながらも執務に忙しくし、いつも通り側近は公爵の側に控え共に仕事をしていた。
公爵婦人であるリリーシアは日当たりのいい窓辺で生まれてくる子を思いながら質のいい毛糸で赤子用のひざ掛けを編んでいた。
普段常に側に控えている専属の侍女にちょうど毛糸が足りなくなり、持ってきて貰うために声をかけゆっくりカフェインが含まれないハーブティーを口にした。
その時だ、ほんの一瞬の事だった。
突然部屋の中が目が眩むくらい眩しくなり、目を開き見えるようになった時あり得ない事がおきた。
あと、数日で生まれる予定の公爵婦人のふっくらとした幸せの象徴であるお腹が妊娠前のようになってしまったのだ。
「いやぁ……なんで、どうしてなの?わたくしの赤ちゃんはどこに?」
悲鳴をあげ、あちらこちらからバタバタと
駆けつける足音がする。
平和なこの国では外出以外では護衛はつける必要はなかった。
「どうした!!!リリ」
公爵シュバル
リリーシアは床に座り込み手で顔をおいポロポロと涙を流していた。
「シュバル……私達の子が大切な大切な子がいなくなってしまったの」
リリ
「は?どういう……」
シュバル
「ほらみて、あんなにふっくらしていたお腹が……うぅ」
リリ
「なんでだ……どうして」
シュバル
シュバルも顔は真っ青で今にも涙が出そうだがなんとか耐え、リリーシアを抱き寄せた。
その時また部屋が光輝いた。
光がおさまり目を皆がひらくとそこには、神々しい女性が宙に浮いていた。
「我はこの世界の女神、ハーモニー」
女神
「「女神様?」」
シュバル、リリーシア
「この度の事は……我の愚弟による事故である。まことに申し訳ない。謝っても許される事ではないが、愚弟は低級神に格下げさせしばらくは幽閉になった。そなた達の子は我の愛し子、この世界には必要な存在なのだ。我が必ず見つけそなた達に取り戻させる。本当にすまない」
女神は頭を下げて消えていった。
「「……」」
シュバル、リリーシア
臣下や執事、侍女や使用人一同はこの痛ましい出来事にみな悲しみにあけくれた。
リリーシアはショックのあまり子を授かれなくなった。
シュバルはリリーシアを支えながら10年の時を過ごした。
この国では成人は15、15歳で結婚した2人は
すぐに懐妊したので、10年たってもまだ25歳だった。
その頃…………地球では
「ね~愛里(あいり)」
理緒
「ナーニ?理緒」
愛里
「今回の期末テストどうだった?」
理緒
「ん?いつも通りだけど」
愛里
「もぉーーっどうしてそんなに天才なの!!!めちゃくちゃ羨ましい」
理緒
「えへへっ」
愛里
沢口愛里16歳
難関高に進学し女子高生ライフを楽しんでいた。
両親は父親がイギリス人で母親が日本人
容姿は父親に似て美少女、頭脳は母親に似て
天才だった。
それも不思議に一度見たり読んだ物は瞬間で覚えられる。だから毎回テストは満点だ
でも言葉にはできないくらいの感覚だが、ずっと違和感があった。なにかが違うと感じていたけどそれが何かは分からなかった。
「あっ!!!!!!やっと見つけた!!!」
謎の声
「え?理緒何か言った?」
愛里
理緒に話しかけた瞬間まわりがぐにゃっと
歪む。
理緒もいない……え??なんで?????
なにこれ、なにこれ怖い。超常現象??
ふわっとぐにゃっとした場所から真っ白い空間に移動していた。
ここどこ???
「突然ごめんなさいね。私は女神ハーモニー」
女神
は?女神???なにこれドッキリ?
「いえ、これは現実よ。貴女はわたしの愚弟の神によって本来生まれてくるはずの世界じゃない場所で生まれてしまったの」
女神ハーモニー
は????本来生まれてくるはずの世界!?
「そう、貴女は地球で生まれる生命体ではないの。貴女はわたくしの世界で生まれるはずの生命体」
…………あぁ、それで人より記憶力とかちがったのね。
「ええ、そうよ。貴女の本来の両親が貴女の帰りを待っているの。時間軸が違うから私の世界では10年の月日がたっているわ。貴女は本来の姿に戻ります。」
ハーモニー
私の地球での両親はどうなるの?
「記憶から貴女はいなくなるわ……ごめんなさい」
ハーモニー
そうなんだ……それは悲しいし寂しいな。
「貴女はわたしの世界に必要な私の愛し子。自分の世界で楽しんで幸せになって」
ハーモニー
分かりました。
「沢山地球の小説とか漫画みたいにチート?もりもりにしたから!!じゃまたね!」
ハーモニー
は!?チートもりもり!?
ってところで意識はなくなる。
ルミエール国、ロワンサール公爵家
「ね~ミラ?このお花どうかしら?生けてみたの」
リリーシア
「まぁ、とても素敵ですわ奥様」
ミラ
ぱああぁぁぁぁぁあ
「「!?」」
リリーシア、ミラ
目が眩むくらいの光が10年ぶりにまたリリーシアの部屋一面に降り注いだ。
光の中リリーシアの両腕が何かずっしりとしたものを持っているのが分かる。
光がおさまると、リリーシアの腕にいたのは
リリーシアと同じピンクゴールドの髪の毛に
目がシュバルと同じアメジスト色のぱっちりとした瞳の美しい赤子だった。
「10年も待たせて申し訳ない。ようやく見つけた。我の愛し子であるそなた達の子を頼む」
女神ハーモニー
「ふにゃーふにゃーふにゃー」
ちょっと赤ちゃんからって聞いてないよー!
もー理不尽すぎるぅ
「…………」
リリーシア
リリーシアは無言のまま涙をポロポロとこぼし、赤ちゃんを落とさないように大切に抱いた。
正気に戻ったミラは急いで公爵に知らせに走った。
「私達の可愛い愛しい赤ちゃん。お帰りなさい」
リリーシア
「ふにゃーふにゃーふにゃー」
10年もたっていて、今さら乳も出ることはないと落ち込みそうになったが不思議なことに
乳が妊娠の時と同じサイズになり乳が出た。
女神ハーモニー様が配慮してくれたのであろう。
「リリーシア!!!!!その子は……」
シュバル
シュバルは声も震え、手も震えているがゆっくりリリーシアに近づいた。
「私達の可愛い子がようやく帰ってきたのよ。ほらみてとっても可愛い。貴方の瞳の色の瞳とわたくしの髪の毛の色と同じ髪の毛なの」
リリーシア
シュバルは震えながら赤ちゃんとリリーシアを抱きしめた。
「この子の名前はアイリーシアだ。アイリーシアお帰り」
シュバル
「アイリーシアお帰りなさい」
リリーシア
その日10年ぶりにようやくロワンサール公爵家は暖かい幸せに包まれた。
リリーシアの実家である王家にも伝えられ国中喜びに溢れた。
こうして愛里こと、改めアイリーシアは元々の世界に帰還したのである。
その日いつもと同じようにルミエール王国の
ロワンサール公爵家ではあと数日で初めて生まれる我が子の誕生をみな心待ちにしていた。
公爵は身重な妻を気にしながらも執務に忙しくし、いつも通り側近は公爵の側に控え共に仕事をしていた。
公爵婦人であるリリーシアは日当たりのいい窓辺で生まれてくる子を思いながら質のいい毛糸で赤子用のひざ掛けを編んでいた。
普段常に側に控えている専属の侍女にちょうど毛糸が足りなくなり、持ってきて貰うために声をかけゆっくりカフェインが含まれないハーブティーを口にした。
その時だ、ほんの一瞬の事だった。
突然部屋の中が目が眩むくらい眩しくなり、目を開き見えるようになった時あり得ない事がおきた。
あと、数日で生まれる予定の公爵婦人のふっくらとした幸せの象徴であるお腹が妊娠前のようになってしまったのだ。
「いやぁ……なんで、どうしてなの?わたくしの赤ちゃんはどこに?」
悲鳴をあげ、あちらこちらからバタバタと
駆けつける足音がする。
平和なこの国では外出以外では護衛はつける必要はなかった。
「どうした!!!リリ」
公爵シュバル
リリーシアは床に座り込み手で顔をおいポロポロと涙を流していた。
「シュバル……私達の子が大切な大切な子がいなくなってしまったの」
リリ
「は?どういう……」
シュバル
「ほらみて、あんなにふっくらしていたお腹が……うぅ」
リリ
「なんでだ……どうして」
シュバル
シュバルも顔は真っ青で今にも涙が出そうだがなんとか耐え、リリーシアを抱き寄せた。
その時また部屋が光輝いた。
光がおさまり目を皆がひらくとそこには、神々しい女性が宙に浮いていた。
「我はこの世界の女神、ハーモニー」
女神
「「女神様?」」
シュバル、リリーシア
「この度の事は……我の愚弟による事故である。まことに申し訳ない。謝っても許される事ではないが、愚弟は低級神に格下げさせしばらくは幽閉になった。そなた達の子は我の愛し子、この世界には必要な存在なのだ。我が必ず見つけそなた達に取り戻させる。本当にすまない」
女神は頭を下げて消えていった。
「「……」」
シュバル、リリーシア
臣下や執事、侍女や使用人一同はこの痛ましい出来事にみな悲しみにあけくれた。
リリーシアはショックのあまり子を授かれなくなった。
シュバルはリリーシアを支えながら10年の時を過ごした。
この国では成人は15、15歳で結婚した2人は
すぐに懐妊したので、10年たってもまだ25歳だった。
その頃…………地球では
「ね~愛里(あいり)」
理緒
「ナーニ?理緒」
愛里
「今回の期末テストどうだった?」
理緒
「ん?いつも通りだけど」
愛里
「もぉーーっどうしてそんなに天才なの!!!めちゃくちゃ羨ましい」
理緒
「えへへっ」
愛里
沢口愛里16歳
難関高に進学し女子高生ライフを楽しんでいた。
両親は父親がイギリス人で母親が日本人
容姿は父親に似て美少女、頭脳は母親に似て
天才だった。
それも不思議に一度見たり読んだ物は瞬間で覚えられる。だから毎回テストは満点だ
でも言葉にはできないくらいの感覚だが、ずっと違和感があった。なにかが違うと感じていたけどそれが何かは分からなかった。
「あっ!!!!!!やっと見つけた!!!」
謎の声
「え?理緒何か言った?」
愛里
理緒に話しかけた瞬間まわりがぐにゃっと
歪む。
理緒もいない……え??なんで?????
なにこれ、なにこれ怖い。超常現象??
ふわっとぐにゃっとした場所から真っ白い空間に移動していた。
ここどこ???
「突然ごめんなさいね。私は女神ハーモニー」
女神
は?女神???なにこれドッキリ?
「いえ、これは現実よ。貴女はわたしの愚弟の神によって本来生まれてくるはずの世界じゃない場所で生まれてしまったの」
女神ハーモニー
は????本来生まれてくるはずの世界!?
「そう、貴女は地球で生まれる生命体ではないの。貴女はわたくしの世界で生まれるはずの生命体」
…………あぁ、それで人より記憶力とかちがったのね。
「ええ、そうよ。貴女の本来の両親が貴女の帰りを待っているの。時間軸が違うから私の世界では10年の月日がたっているわ。貴女は本来の姿に戻ります。」
ハーモニー
私の地球での両親はどうなるの?
「記憶から貴女はいなくなるわ……ごめんなさい」
ハーモニー
そうなんだ……それは悲しいし寂しいな。
「貴女はわたしの世界に必要な私の愛し子。自分の世界で楽しんで幸せになって」
ハーモニー
分かりました。
「沢山地球の小説とか漫画みたいにチート?もりもりにしたから!!じゃまたね!」
ハーモニー
は!?チートもりもり!?
ってところで意識はなくなる。
ルミエール国、ロワンサール公爵家
「ね~ミラ?このお花どうかしら?生けてみたの」
リリーシア
「まぁ、とても素敵ですわ奥様」
ミラ
ぱああぁぁぁぁぁあ
「「!?」」
リリーシア、ミラ
目が眩むくらいの光が10年ぶりにまたリリーシアの部屋一面に降り注いだ。
光の中リリーシアの両腕が何かずっしりとしたものを持っているのが分かる。
光がおさまると、リリーシアの腕にいたのは
リリーシアと同じピンクゴールドの髪の毛に
目がシュバルと同じアメジスト色のぱっちりとした瞳の美しい赤子だった。
「10年も待たせて申し訳ない。ようやく見つけた。我の愛し子であるそなた達の子を頼む」
女神ハーモニー
「ふにゃーふにゃーふにゃー」
ちょっと赤ちゃんからって聞いてないよー!
もー理不尽すぎるぅ
「…………」
リリーシア
リリーシアは無言のまま涙をポロポロとこぼし、赤ちゃんを落とさないように大切に抱いた。
正気に戻ったミラは急いで公爵に知らせに走った。
「私達の可愛い愛しい赤ちゃん。お帰りなさい」
リリーシア
「ふにゃーふにゃーふにゃー」
10年もたっていて、今さら乳も出ることはないと落ち込みそうになったが不思議なことに
乳が妊娠の時と同じサイズになり乳が出た。
女神ハーモニー様が配慮してくれたのであろう。
「リリーシア!!!!!その子は……」
シュバル
シュバルは声も震え、手も震えているがゆっくりリリーシアに近づいた。
「私達の可愛い子がようやく帰ってきたのよ。ほらみてとっても可愛い。貴方の瞳の色の瞳とわたくしの髪の毛の色と同じ髪の毛なの」
リリーシア
シュバルは震えながら赤ちゃんとリリーシアを抱きしめた。
「この子の名前はアイリーシアだ。アイリーシアお帰り」
シュバル
「アイリーシアお帰りなさい」
リリーシア
その日10年ぶりにようやくロワンサール公爵家は暖かい幸せに包まれた。
リリーシアの実家である王家にも伝えられ国中喜びに溢れた。
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