上 下
17 / 44

薬草学のお時間

しおりを挟む
「まずは4人グループを作ってくれ」

それぞれ4人グループになる。
もちろんコットンは、コットン、
まーちゃん、レード、ミールの4人!


「薬草を摘みに薬草ばたけにいくからグループで採集するんだぞ」

一同はい!の返事である


薬草畑か~私の薬草畑を思い出すわ~!

「ここだ、各自自分たちの直感で摘んでみろ」

なにこの…畑………薬草が全然
生き生きしてないじゃない……。

ひどいわね……。

ゆらぁと怒りが…魔力にのる……

コットンは…植物園や畑…
茶畑や…とにかく色んな植物に精通する姫なのである。


「どうした!?コットン!?」

その変化に…バゲットが気が付いた。


「この…畑はひどすぎます。植物が苦しそう…」

「なに!?」

「だれが管理を?」

「その…前任の先生が…今休職で…俺も昨日引き継いだばかりなんだ……」

「では…誰も管理をしていなかったと?」

「ああ……面目ない…」

薬草畑を放置とか意味わかんないわよ!!!薬草畑はとても繊細で毎日お世話が必要なのに!!!

イライラピークである。


「これからは私が…管理を任せて貰えないかと…」

「コットンが??学園長に聞いてみるが」

「ええ、とりあえず…今回復させても?」


「ああ…宜しく頼む」

皆が後ろに下がり、コットンだけが畑の前に出る…

コットンが羽を背に出すと…
歓声があがる…。


杖を片手に舞うように魔法を
振る姿は天使のようだった…。

バゲットも含め皆がコットンに
釘付けになっている間に…

薬草畑は光り輝き…土まで光り
元どころか、前よりも生き生きとした薬草になっていた。

終わると…割れんばかりの拍手喝采が…。恥ずかしいけれど、後ろを向いて皆に一礼をした。

「これで、大丈夫です、薬草はとても繊細なので根よりも一センチ程の所をカットして下さい、あと同じ株から何本も採るのはやめてください」

皆がはい!と返事をする。


「コットン……薬草学の授業は…コットンが教えてくれないだろうか?」

は???私が………


「コットン以上の薬草学の教師はいないだろうな~なんせ、薬草学の名誉教授の免許まであるんだから」クスクス


「は!?名誉教授!?」

「ペガーノのね…何バラしてんのよ!!!!シナモン!!!!」
ギロッ


「おお……こわい」


「学園長に許可をとったらお願いできるか!?」

「…………いいけど…皆がそれで良ければ…」


「嫌なやついるか?」

皆が首を横にふる。

「コットンに任せたいやつ」

みんな手をあげる……

なんで…こうなるのよ………


「わかったわよ…学園長先生から許可がおりたらよ?」

「おう!!」


「で…今日はどうするの…?」

「そのまま!!コットン頼む!!」

バゲット含め……みんなが頭を下げる……。

もぉー!!!!!!


「じゃ、先程話したように摘んでみてね」

さ、私も採集しないとね。

とりあえず状態回復ポーションと
魔力回復ポーション用の薬草を
摘んだ。

「採集したら、先程の教室に戻って下さい」

はーいという返事を受けて
とりあえず、薬草畑はバゲットに任せて先に教室に行く。

各グループの机にポーションを作るためのビーカーや錬金釜を運んでおく。


ぞろぞろと生徒が戻ってきた。

全員が戻ってきてから、まず
蒸留水の作り方を教え、皆にも作るように促した。

全員出来た事を確認して、次は
薬草の分量と配分を丁寧に教えて
計ってから錬金釜に薬草と蒸留水を入れるように促す。

なぜか……バゲットも生徒にまざり…コットンの話を聞きながらやっている…。なんでよ…こっちに来なさいよね!!!

「全てを入れたら少しずつ魔力を流して光り輝いたら完成よ」

はーい!!という返事と共にみんなが錬金を始める。

「ゆっくり慎重にね」

全員失敗することなくまずまずの出来栄えだった。

「今日作ったポーションは、滅菌の瓶を配るので、今後野営の授業の時などに一応持っていくといいと思うわ。滅菌の瓶を一人一個ずつ配るから受け取ってね」

空間から滅菌の瓶を大量に出して配っていく。

そう…コットンの私物である。

「コットンの私物か!?貰っていいのか!?」

「沢山あるし、私が作った瓶だから大丈夫よ」

ありがとうございます!!と
一同お礼をいう。

「ふふ、どういたしまして」ニコッ

さて、自分が作ったポーションも
入れよう。

鑑定

状態回復ポーションS
HP全回復
怪我も治る
魔力も少し回復

ん、いい出来ね

3本くらい出来た。

ひょいっ

「ちょっと!!シナモンなによ!」

「一個くれ!!」

「はぁぁ?自分で作ったでしょ?」

「はい、交換」

鑑定

状態回復ポーションF
少ししか回復しない…
とても微妙なポーション。

「なにこの…粗悪品…」

「俺…苦手なんだよ錬金」

「そうだったわね…あげるわよそれ…」

「ありがとう!!!!」

そそくさと一本しまってた。

「はいこれ」

「バゲットもなによ…」

「交換……」

鑑定

状態回復ポーションC

まぁまぁ回復する…。
飲むだけましかも?


「………教師なのにCランクってなによ…あげるわよ…はい」

「ありがとう!!!!」

「まったく……」

「俺はさっそく!!学園長に話してくる!!!」

ダッシュ!!!

「なんだかなぁ~もう」

「コットンお疲れ様~」

「お疲れ様~」

「分かりやすくてとても良かったよ!」

「そう?」

「「「うん!!」」」

ほっ…なら良かったわ。


「なぁ、コットンちゃん」

ん?

「あ、カルヴァどうしたの?」

「俺に……錬金を教えてくれ!!!めちゃくちゃ苦手なんだよ……」

カルヴァンの瓶をみると……濁っている。失敗はしていないけど…
ほぼ失敗ね。

「錬金ね、いいよ」ニコッ

「あ、ありがとう!!!!」

「放課後でいい?」

「いい!!!」

「了解~」

「じゃ、次の授業いこっか」

「「「「おー」」」」

ぞろぞろと次の授業へ

次は魔法攻撃学~だから訓練場ね

まずは、結界を自分に張ることからはじまった。

いつも通り…自分に結界を張る。

みんなは…12歳だけど…私は15なんだもの。
ペガーノの学校卒業しているのよ。

皆がしっくはっくしている中

シナモンとコットン、カルヴァンは結界を張って座っていた。

「カルヴァも魔法得意なのね」

「フェンリルは魔法得意な種族だもんな~」

「そうそう」

「へぇ~」

あ、まーちゃんが結界を張れた。

んー、ミールはもう少しね

レードももう少し。

結局1時間結界魔法で終わった。

結局、ミールもレードも結界出来ずにおわったのよね…。

このあと確か空き時間よね…。

「ミール、レードちょっと来て」

「「うん」」

「手先から全身に魔力がまわるように流してみて」

「「分かった!!」」

先生がガン見しているけど、気にしない。

しばらくすると二人とも出来た。

「そしたらそのまま、自分のまわりにそうね、風船を作るように
魔力を流しながら結界を張ってみて」

「「うん!!」」

パーン

パーン


「出来たね」

「「!?」」


「これが結界よ」ニコッ

「「やったぁぁ!!!ありがとうコットン!!」」


「ふふ、良かったわ」


「さ、お昼に行こう」

「「「「うん」」」」

コットン、シナモン、まーちゃん
レード、ミール、カルヴァで
食堂に向かう。


「なんかさ、先生よりコットンのほうが分かりやすいんだけど…」

「だよね……」


「コットンは……」

「もういいから、シナモン余計な事はい、わ、な、い!!いい?」
ギロッ

コクコク頷くシナモン…。


「これ以上言うと先生に角が立つでしょ!!」

「「「「「ああ…確かに」」」」」

「だから言わないのよ…」

面倒くさい事は懲り懲りなの…

「でもさ、コットンに教えて貰ったらすぐ結界をはれたもんね」

「ほんとほんと…」

「魔法はコツがあるのよ…おしえ方にもそれぞれの先生のやり方があるし…私のやり方が二人に合っただけ」

「「そうかな~」」

納得できてない顔ね……


「なら…3人には…授業で無理だったら放課後カルヴァの錬金を見ながら教えるわ…」


「「「本当!!!!」」」


「俺も俺も!!!」

「カルヴァは…錬金を教えるし…得意なんでしょ?」

「なら…少しだけ…なっ??」

「ぐっ…少しだけよ」

「ありがとう!!!!」

はぁ……私も甘いわね……。

さて…どうなるかしらね…
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

え!?私が公爵令嬢なんですか!!(旧聖なる日のノック)

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:56pt お気に入り:88

王妃となったアンゼリカ

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:141,007pt お気に入り:8,028

ギフトで復讐![完結]

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:21pt お気に入り:2,384

ストーカー婚約者でしたが、転生者だったので経歴を身綺麗にしておく

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:86,837pt お気に入り:2,006

転生お姫様の困ったお家事情

恋愛 / 完結 24h.ポイント:106pt お気に入り:603

消えた公爵令嬢~冷めた目に映る世界

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:1,912pt お気に入り:51

処理中です...