転生令嬢の秘密の宝物

meimei

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お風呂に入り魚料理も堪能して
自室でまったり。

うん、海の夕焼けって本当綺麗。

「クレにもいつか海見せてあげたいな~」

カイルサス様はもし自分に子がいると分かったらどう思うのかしら……。クレは本当カイルサス様そっくりだものね。もう少し私に似てもいいと思うくらいに。


考えてもしょうがないか……答えは出ないし。今のところ私の宝を彼に話すつもりはない。


翌朝


「アス、おはよう」


「おはようメイ」

二人で宿の食堂で朝食をとり
転移でメイリーンの屋敷に戻る。


「「ただいま」」


「お嬢様!お帰りなさいませ、アスラン様いらっしゃいませ」


「じぃ、クレは元気にしてる?」


「はい!坊ちゃまは先ほどまでご機嫌で乳母とお散歩しておられましたよ。今はお昼寝中でございます……旦那様と」ニコッ


「まぁ!?お父様とお昼寝しているの?ふふ、お父様もすっかり孫バカね……」


「クレ坊ちゃまは、愛らしく利発で聡明でいらっしゃいますので」


「じぃまで……孫バカなのね」


「それは……否定出来ませんが、クレ様はすでに……魔力操作を出来るようでして」

魔力操作????クレが??


「あの子まだ8ヶ月よね??」



「はい……ですので天才かと」

8ヶ月で魔力操作…………天才


「そう……」

凡人で良かったのに。


「それに……その多分ですが」


「…………」


「クレ様はその…精霊が見えてるようなのです。多分愛し子かと……」


「………」


「あと……」


「じぃ、まだあるの?」

深いため息を吐くメイリーン


「はい、クレ様はもしかしたら…その。女神様の加護もあるやもしれません」


「なぜ……そう思うの?」


じぃは防音結界を張った

それは誰にも聞かれることのなにような話をするということ。

「クレ坊ちゃまの瞳の色は王家の血筋でなおかつ女神様の加護を持った者のみもてる色です。カイルサス様も同じ瞳の色かと……」


「じぃはあの子の父親はカイルサス様だと思うのね?」


「はい……そっくりですので。旦那様や奥様もお気づきかと」


あーーーー。そうよね。
よりによって王弟そっくりだもの。気付かない方がおかしい


「そうよ、カイルサス様の子よ?でも彼は覚えていないの。だからクレは私だけの愛し子なのよ」ニコッ


「そうでしたか……しかし」


しかし??なに??その先を聞くのがこわい。


「陛下からクレ坊ちゃまをお連れになるようにと……旦那様へ」


ひゅっと喉が鳴った。

どうして???誰が漏らしたの?


「誰も漏らしていませんよ、お嬢様…。多分王家の影かと」

最近カイルサス様がなぜか私に構うせいかしら……。


「わかったわ。陛下と謁見します」


「承知致しました」

結界を解除するとアスランが不安そうに立っていた。


「陛下と謁見するのよ。クレの事がバレたの。アスランも婚約者として共にいてくれる?」


「もちろんさ」

陛下はクレのことをどうするつもりなのかしら……。
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