転生令嬢の秘密の宝物

meimei

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宿

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「なぁ、メイリーン」


「ん?」


「クレが心配だし明日は帰るだろ?」


「うん、もちろん」

乳母がいるとは言え……さすがに何日も留守に出来ない、というかしない。


「だよな、俺も早くクレに玩具あげたいし!!」


「本当アスランはクレが好きよね」ふふ


「ん?好きも何も俺の子だし、親が子を愛するのは当然だ」


うん、アスランのそういうところ本当好きだな。


「アスラン、ありがとう」


「お礼を言われる事はしてないけど、まぁ素直に聞いておく」


「ふふ」


「所でさ、カイルサス様はどうするんだ??」

あーーーー………


「どうするも何も、クレが成人するまでは言わない」


「それは分かってるけどさ、どう見てもメイリーンを好きだろ?あの執着の感じからして……」


「………………本当厄介ね」


「それにさ、カイルサス様から婚約申請きたら断れないと思うんだよね」


「王弟だものね………」

権力が憎いわね


「だからマジで気力カイルサス様に会うのは気をつけたほうがいいと思うんだよ」

コクコク頷くメイリーン


「だからその……団長とカイルサス様に買ったお土産俺が渡すから貸して」


「宜しくアスラン」


「おう……素直にお土産買うなよ。もう少し危機感持とうぜ!!」


「ゴメン……本当」


「まっ、そんなメイリーンが好きなんだけどなっ」苦笑


「どんなメイリーン(私)よ」


「んーー、鈍くて、立ち回り悪くて、天然なところ?」


「なにそれ……最悪じゃない」

かりにも近衛騎士なのに。


「あ、仕事では優秀だからな。主にプライベートではの話」


「もういい、とりあえず宿にいこっ」


「おう!!同じ部屋!?」


「別に決まってるでしょ?まだ婚約者なんだから!」プイ


「えーーーー、それは残念だ、いたっ!!蹴るなよ!!」


「クスクス 置いて行くわよ~」


大通りを抜けるといつもの宿が見えてくる。


「あら、メイじゃない!!久しぶりね!!」


「久しぶり~女将って予約とってるんだから宿泊するの分かってるでしょ?」苦笑


「まぁね、でも本当に本人なのかわかんないじゃない?」


「確かに、一年ぶりだもんね」


「そうよ!!あーそうそういつもの部屋だから」


「ありがとう~」


「アスもいつもの部屋よ」


「おう!!世話になる」


いつもの部屋とは二階の奥の部屋左が私廊下を挟んで右がアスランの部屋だ。


「じゃあとで食堂でね」


「了解」


バタン


この奥の部屋だけお風呂付きで
トイレもお風呂と別なのである。値段は少しだけ高いけど、やっぱりお風呂は必須だし、ユニットバスよりトイレは別の方が好きなのよね。

部屋からも海が一望出来るここの宿はお気に入りで、ストレスや何かゆっくりしたい時に良く来ていた。なのより前世での旅館に良く似た雰囲気でどこか落ち着くの。食事も魚料理だしね
。さっ、食事の前にお風呂に入ろうかな~








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