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なんで?

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あれから、リヨン、シリル
リレイによってあの街の領主による違法奴隷商売が明らかになり、あの領はまさかの…大人バージョンフローラが…おさめることに…。なぜ???私5歳なんだけど…。
それにともなってフローラ自身も侯爵の爵位を得た……。

でも…とりあえずお母様とお父様が代理でおさめてくれるよう。良かった…。

5歳なのに無理に決まってるでしょ!!!お祖父様はどうかしているのかしら……?


さーて、今日は何をして過ごそうかな~!!


「お嬢様!本日はお茶会の予定がございます」

「お茶会???誰の?」


「お嬢様のです、同じ年頃の令息やお嬢様がいらっしゃいます」


「え!!!本当!!お友達が出来るのね!!」

「はい!」ニコッ


「やったぁぁ!!アニー用意をお願い!!」

「はい!!気合をいれましょうね!!」

アニー渾身のフローラの身支度になった…。


「うぉ~!!!今日のフローラは一段と可愛らしいなぁ~」


「あ!リョンとシリル!」

「俺達の姫様は本日は初めてのお茶会なんだろ?」

「そ、そうなの!!!お友達が出来るのよ!!!ワクワクするわ!」

「令息も来るらしい~というか女が少ないからほぼ令息だろうなぁ~」

「男友達でもいいのよ!!同じ年頃なら遊べるでしょ!」


「まぁなぁ~」

「でも、フローラのその容姿なら友達よりも…好きになるんじゃ……心配だなぁ…」ブツブツ


「過保護な兄はどうかと思うわよ?そう言えばラフォンは前世でもわりと過保護だったわよね」


「えーー!!!!過保護なのはラナイだろ!?」


「あーそれは正確だな」


「え!?そうなの!?ラナイが???」

「お前……気が付かないって相当だぞ…なぁ?」

「だな…あいつの過保護はミリア並みだったよな…」


「おい!!ミリアの名前出すなよ!!出てくるだろ…」


「す、すまない…」


「ちょっと……ミリアはお化けや妖怪じゃないのよ…」

「あれはその類いだよな?」


「ああ…」


えーーそんなにかな…………。

「そう言えばさ、ミリアの転生は頼まなかったんだな」

「かなり意外だったよなー」

「なんとなくなんだけど…」


「「うん」」

「ミリアなら自力で転生しそうだなと思ったの……」


「「ほらやっぱりあいつはそういう存在なんだよ!」」クスクス


「そ、そうなのかしら…」

「お嬢様!!お茶会はじまりますよ!!」

「なぁ…アニーお前…ミリアじゃないよな?」

「おい!リヨンやめろよ!!」


「誰です?ミリアって…存じ上げませんね…」


「もう!!!アニーとミリアは全然違うでしょ!!」


「そ、そうか?」

「そうかな…」

二人共目を合わせてる…

え………似てるの?


「でも、ミリアなら男に転生しそうじゃない?」


「「確かに」」

「お嬢様お時間です」


「うん!!じゃまたね~二人共」

アニーと共にお茶会の支度をしてくれているお部屋に急ぐ。
部屋に入ると4人の子供達が立ち上がる。

「本日は、おさそいいただいて…ありがとうございます、マルート伯爵が子、タリルと申します」

タリルね!


「本日はおさそいいただいて…ありがとうございます」


「みんな、名前だけでいいよ」


「「「「!?」」」」

「長いし、面倒くさいでしょ?私はフローラ5歳宜しくね」
ニコッ

それを聞いて4人の子供達が笑顔になる。

「タリルです、5歳」

「マキルです 5歳」

「エトワです 5歳」

「ミリヤです 5歳」

えーーー全員男!!!!
女のコがいない……


「みんな…男の子よね?」

「「「「はい」」」」

なんか…エトワとミリヤが
引っかかるんだけど…気の所為?


「ふふ、好きにお菓子もお茶も召し上がってね」ニコッ

「「「「ありがとうございます!」」」」


「フローラ様は先日爵位を授かったと聞きました!!とても素晴らしいですッ!」
目をキラキラさせて話すミリヤ君


「そ、そうかな、ありがとう」


「皆はどんな事が得意なの?」

「僕は、水魔法が得意です」
タリルは水魔法ね

「私は、植物魔法が得意です」
ぱあぁぁぁっとバラを一輪出してフローラに手渡した。

「ありがとう!!エトワ」

「いえ、バラは昔から馴染みがあるので」ニコッ

バラは…前世で私が好きだった花よね……。
偶然よね……

「僕は、魔法ならなんでも、結界魔法が得意です」ニコッ

ミリヤは…結界魔法と……


「僕は……ドレスをデザインしたり…作ることが好きです」

「おい!!マキルそれは言うなと言ったろ!!女みたいだし」


「タリルとマキルは知り合いなの?」

「「双子です…」」

「そう…例えばなんだけど、前世とか信じる人いる?」

マキル、ミリヤ、エトワの顔が青くなる。
やっぱりね~!

「前世なんて空想ですよね~」
タリルは違うわね~

少しお茶を楽しんでマキル、
ミリヤ、エトワだけ残して貰った。タリルには申し訳ないんだけど……。


「あの…」

「どうしたんですか?」

「何かしました?」


「この中で、ララマリーアを知ってる人~」

「「「!?」」」
三人とも目を見開く


「なぜ!!その方の名を!」

「どうしてしっているんです!」

「フローラ様は何者なんですか!」



「私??私の前世はララマリーアよ」ニコッ


三人とも目からポロポロと
涙が。

「まず、マキルはナルアでしょ?」

「はい!!!」

「そうよね」クスクス

「ミリヤはミリア?」

「うん…そう…」

「エトワは?エトワなの?」


「いえ…僕はエトワではありません…僕はラシベルです」

「え!!!!!ラシベルお兄様なの!!!!うっそぉ!」


「本当だから……」


「ちょっと!!!リヨン、シリル来て!!!」
大声で叫ぶ……


パッ


「なんだ、フローラ」

「どうした?」

「この、三人とも転生者」

「「はあぁぁ?マジで?」」


「この子はラシベルお兄様」

「!?ラシベルなのか!!」

「はい…貴方は?」


「俺か?ラフォン」

「俺はソレナルだ…」

「で、そっちの子がナルアで、そっち子がミリア」


「「ゲツ!!!!ミリア!!!最悪」」


「…………酷い言われようですね…ラフォン、ソレナル…」


「「うわっ…お前こえーんだよ…」」


「今は…まだ5歳の子供なので…怖くないですよ!」


「まぁな……」


「で、誰がみつかってるんです?」

「ラフォン、ラナイ、クリス、ランゼル、ソレナル、カイルだな、後はお前ら」

「結構集まりましたね」

「だろ?驚くよな~てかミリアはやっぱり男になったか」

「当たり前でしょ?」ニコッ

「「ですよね~」」

「タリル先に帰したけど…帰ってから大丈夫?」

「ああ…全然平気ですよ」

「中身はナルアだものね」クスクス

「ふふ、はいそうです」


「ララ様はフローラ様でも美しいんですね」ニコッ


「!?」

「言い方がミリアだよな……」

「だな……」

「いちいちうるさいんですよ!!」ギロッ


「5歳なのに、こえーー」

「俺……もう行くわ…」

どんだけミリアが怖いのよ…

「じゃぁな、皆またな」

「皆、頑張って成長しろよ」

パッ


二人共転移で戻っていった…。
戻っていったというか…逃げたのね…。

「今日は皆んなに会えて嬉しかったわ!またお茶をしましょ?」

「「「はい!!もちろん」」」

とりあえず、お茶は無事に?
終わりお開きになった。
まだ5歳だからね…

んー、ミリア、ナルア、ラシベルお兄様~やっぱり他の夫達もこの世界にいるのね~。


「お嬢様、お茶会は楽しめました?」

「んーー、懐かしい再会だったわ…」

「!?」


「また、前世のメンバーだったのよ4人中三人ね」

「まぁ!?それはすごいですね……」

「でしょ~すごい確率よね…」

「はい……神様からの采配なのですかね…」

「ありえるわよね~」

ナルアは意外だったけどね~!
あの人は天性のデザイナーだったから私と同じ世界を選ばないと思ったのよね…私と違う世界のほうがのびのびと才能を使えそうだし…。

でももう一度会えて嬉しかったけど。

んーーこの先どうなるのかしら…!

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