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第七章 家庭訪問編
64.王子、あることに気づく
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『それでお主はアドルをどうするつもりだ』
『ワシらからアドルを奪うということは、どうなるかわかっておるんだろうな?』
コボスケとヒツジはアーサーを威嚇していた。正確に言えば兄をいじめているようだ。びっくりして腰を抜かしている。
メアリーもコボスケとヒツジを見た時に同じ反応をしていた。しかも、成人しているアーサーの方がさらにこいつらの恐ろしさを感じるだろう。
「メアリーこれは――」
「アドル兄様の親友ですよ! ちなみに私の大好きな親友も――」
『いやぁん♡ 私のことを親友なんて照れちゃうじゃないの!』
『ボクも嬉しいです』
カマバックとカクレコはメアリーに親友と言われて紹介されたことが嬉しいようだ。確かにここ最近ずっと一緒にいるからな。
アーサーはみんなに囲まれてぐったりしている。
また僕を連れ戻しに来たと思ったが、隠れて魔道具を使っていた。
昔からそういうことは多々あったが、コボスケとヒツジが気づいて引っ張って来たのだ。
「それで結局兄さんは何しに来たんですか?」
「一番はアドルを――」
『はぁん?』
『チッ!』
「ヒイィィ!?」
アーサーは兄弟の中で真面目だ。自分のやらないといけないことを押し通そうとする。きっと連れて帰るのも、父から言われているのだろう。
ただ、コボスケとヒツジには敵わないようだ。
「せめてアドルが元気に生きているって伝えないとレオンとマリアや貴族達が暴走しそうなんだ」
アーサーの話では、王である父の勝手な判断で様々な人が暴動を起こそうとしているらしい。
どこまでが本当なのかはわからないが、消息が絶っているのを心配している。
「それで僕はどうしたらいいんですか?」
「普通に生活しているだけでいい。その姿を魔道具で映すからさ」
そういえばアーサーは魔法と魔道具で才能が開花した人物だ。ひょっとしたらこの島をさらに快適にしてくれるのかもしれない。
「それなら条件をつけても良いですか?」
「条件って?」
「ここにいるヒツジに魔道具の技術を教えてあげて欲しい」
『はぁん!?』
「えっ……」
どうやらヒツジの反応からして、アーサーに教えてもらいたくないようだ。ただ、手先が器用なのはヒツジしかいない。
家財を作っているヒツジしか適任はいないはず。
『あのー、ボクも魔道具作ってみてもいいですか?』
そんな中、声を上げたのはカクレコだった。
「確かにカクレコなら向いているかもしれないわね」
『私の技術もすぐに覚えるから、きっと細かいことに向いているわよ』
最近着ているオシャレな服はカクレコがアレンジしていたらしい。それも一度カマバックがやり方を見せたら、覚えてしまうほどのレベルだ。
「カクレコにお願いしても良いかな?」
『ボク頑張ります!』
ヒツジにびびって何も教えられないよりは、カクレコの方がアーサーもやりやすいだろう。
考えるだけで笑みを浮かべてしまう。これで夜も灯りには困らなくて済む。ちゃんとした料理にも挑戦できそうだ。
「なんかアドル変わったな」
「この島にいたら変わりますよ」
僕はアーサーに微笑むと、どこか寒気がしたのか腕を擦っていた。
しばらく滞在するアーサーにもしっかり働いてもらうことにした。
『ワシらからアドルを奪うということは、どうなるかわかっておるんだろうな?』
コボスケとヒツジはアーサーを威嚇していた。正確に言えば兄をいじめているようだ。びっくりして腰を抜かしている。
メアリーもコボスケとヒツジを見た時に同じ反応をしていた。しかも、成人しているアーサーの方がさらにこいつらの恐ろしさを感じるだろう。
「メアリーこれは――」
「アドル兄様の親友ですよ! ちなみに私の大好きな親友も――」
『いやぁん♡ 私のことを親友なんて照れちゃうじゃないの!』
『ボクも嬉しいです』
カマバックとカクレコはメアリーに親友と言われて紹介されたことが嬉しいようだ。確かにここ最近ずっと一緒にいるからな。
アーサーはみんなに囲まれてぐったりしている。
また僕を連れ戻しに来たと思ったが、隠れて魔道具を使っていた。
昔からそういうことは多々あったが、コボスケとヒツジが気づいて引っ張って来たのだ。
「それで結局兄さんは何しに来たんですか?」
「一番はアドルを――」
『はぁん?』
『チッ!』
「ヒイィィ!?」
アーサーは兄弟の中で真面目だ。自分のやらないといけないことを押し通そうとする。きっと連れて帰るのも、父から言われているのだろう。
ただ、コボスケとヒツジには敵わないようだ。
「せめてアドルが元気に生きているって伝えないとレオンとマリアや貴族達が暴走しそうなんだ」
アーサーの話では、王である父の勝手な判断で様々な人が暴動を起こそうとしているらしい。
どこまでが本当なのかはわからないが、消息が絶っているのを心配している。
「それで僕はどうしたらいいんですか?」
「普通に生活しているだけでいい。その姿を魔道具で映すからさ」
そういえばアーサーは魔法と魔道具で才能が開花した人物だ。ひょっとしたらこの島をさらに快適にしてくれるのかもしれない。
「それなら条件をつけても良いですか?」
「条件って?」
「ここにいるヒツジに魔道具の技術を教えてあげて欲しい」
『はぁん!?』
「えっ……」
どうやらヒツジの反応からして、アーサーに教えてもらいたくないようだ。ただ、手先が器用なのはヒツジしかいない。
家財を作っているヒツジしか適任はいないはず。
『あのー、ボクも魔道具作ってみてもいいですか?』
そんな中、声を上げたのはカクレコだった。
「確かにカクレコなら向いているかもしれないわね」
『私の技術もすぐに覚えるから、きっと細かいことに向いているわよ』
最近着ているオシャレな服はカクレコがアレンジしていたらしい。それも一度カマバックがやり方を見せたら、覚えてしまうほどのレベルだ。
「カクレコにお願いしても良いかな?」
『ボク頑張ります!』
ヒツジにびびって何も教えられないよりは、カクレコの方がアーサーもやりやすいだろう。
考えるだけで笑みを浮かべてしまう。これで夜も灯りには困らなくて済む。ちゃんとした料理にも挑戦できそうだ。
「なんかアドル変わったな」
「この島にいたら変わりますよ」
僕はアーサーに微笑むと、どこか寒気がしたのか腕を擦っていた。
しばらく滞在するアーサーにもしっかり働いてもらうことにした。
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