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第七章 家庭訪問編
65.天才、色々と考える ※アーサー視点
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俺はアドルに頼まれたため、彼女に魔道具の作り方を教えることにした。
教えてもそんな簡単に作れるわけではない。ただ、あの恐ろしいやつらと比べると今の方が天と地の差だ。
隣の子は可愛らしい女性だからな。
アドルは昔とだいぶ変わった。
俺に反抗することもなかったし、自分の意思を伝えることはほとんどなかった。
言われた通りに過ごして、必死に努力する。それが魅力でもあり欠点だった。
「アドルとは長いこと一緒にいるんですか?」
『ボクは最近ですね。長いのはコボスケさんとヒツジさんだと思います』
コボスケとヒツジは俺に威嚇してきた、フェンリルと白虎だ。まさか本当に伝説の生物が存在するとは思わなかった。
研究対象として興味はあるが、それよりも恐怖が勝っている。
基本属性の上位魔法が使える俺でも一瞬で敵わないと思ったぐらいだ。
しかも、他にはドラゴニュートやアースドラゴン、コカトリスもいた。
メアリーの親友として紹介された大きな蜘蛛もアラクネだとは思わなかった。大きな体に隠れているが、本体はわずかに存在している。
弟と妹が知らないうちにおかしなやつらに成長していたようだ。
その中にいるこの少女もきっと変わり者なんだろう。
『アーサーさんこれでいいですか?』
「おー、やっぱり君は手先が器用だし、何といっても頭が良いね」
『ボクを褒めても何も出ないですよ』
優しく微笑む姿に少しドキッとしてしまう。
手始めに灯りの魔道具の作り方を教えてみたが、メアリーが言っていたように手先が器用だった。
魔道具は基本的に簡単な構造になっている。魔石に属性にあった魔力を流して方向性を示すだけだ。
灯りの魔道具なら、火属性魔法の魔力を流して、魔力の通りと道具に接続するだけでできる。
ただ、そんな簡単なことでも魔法省でできる人は数人だ。しかも、その技術を身につけるのに何年もかかっている。
目の前にいる少女はそれを簡単にやっている。頭の回転も早く、すぐに言われたこともできてしまう。
頭の良さだけなら魔法省の中にいても、一二を争うレベルだろう。
『次は何の魔道具を作りますか?』
「あっ、えーっと……」
簡単にできると思っていなかったため、何にも考えていなかった。
『メアリーちゃんにプレゼントできる魔道具とかってありますか?』
彼女の言葉に少しムッとしてしまう自分がいた。今まで令嬢が近づいても特に気にしていなかった。
むしろ頭のレベルが違う彼女達に全く興味がなかった。
ただ、大人になった今だからこそ失礼なことをしてしまったと反省している。
第二王子として婚約者候補もたくさんいたが、俺は魔法にしか興味がなかった。恋愛をする気もないし、そもそも人の気持ちを考えたこともない。
唯一弟のアドルの頑張りを応援する。そんな程度だ。
それなのにこの気持ちは何だろうか。
『アーサーさんどうしました? 少し顔が赤いですよ』
優しく触れる彼女の手は冷たかった。その心地良さに、体の力が抜けていく。
本当に不思議な少女だ。彼女は優秀な魔法使いなんだろうか。
「こっちに来たばかりだから少し疲れたみたいです」
俺は彼女に興味が出てきてしまった。しばらくは魔道具の作り方を教えるために、滞在する予定だ。
それまでにはこの気持ちを整理しよう。
教えてもそんな簡単に作れるわけではない。ただ、あの恐ろしいやつらと比べると今の方が天と地の差だ。
隣の子は可愛らしい女性だからな。
アドルは昔とだいぶ変わった。
俺に反抗することもなかったし、自分の意思を伝えることはほとんどなかった。
言われた通りに過ごして、必死に努力する。それが魅力でもあり欠点だった。
「アドルとは長いこと一緒にいるんですか?」
『ボクは最近ですね。長いのはコボスケさんとヒツジさんだと思います』
コボスケとヒツジは俺に威嚇してきた、フェンリルと白虎だ。まさか本当に伝説の生物が存在するとは思わなかった。
研究対象として興味はあるが、それよりも恐怖が勝っている。
基本属性の上位魔法が使える俺でも一瞬で敵わないと思ったぐらいだ。
しかも、他にはドラゴニュートやアースドラゴン、コカトリスもいた。
メアリーの親友として紹介された大きな蜘蛛もアラクネだとは思わなかった。大きな体に隠れているが、本体はわずかに存在している。
弟と妹が知らないうちにおかしなやつらに成長していたようだ。
その中にいるこの少女もきっと変わり者なんだろう。
『アーサーさんこれでいいですか?』
「おー、やっぱり君は手先が器用だし、何といっても頭が良いね」
『ボクを褒めても何も出ないですよ』
優しく微笑む姿に少しドキッとしてしまう。
手始めに灯りの魔道具の作り方を教えてみたが、メアリーが言っていたように手先が器用だった。
魔道具は基本的に簡単な構造になっている。魔石に属性にあった魔力を流して方向性を示すだけだ。
灯りの魔道具なら、火属性魔法の魔力を流して、魔力の通りと道具に接続するだけでできる。
ただ、そんな簡単なことでも魔法省でできる人は数人だ。しかも、その技術を身につけるのに何年もかかっている。
目の前にいる少女はそれを簡単にやっている。頭の回転も早く、すぐに言われたこともできてしまう。
頭の良さだけなら魔法省の中にいても、一二を争うレベルだろう。
『次は何の魔道具を作りますか?』
「あっ、えーっと……」
簡単にできると思っていなかったため、何にも考えていなかった。
『メアリーちゃんにプレゼントできる魔道具とかってありますか?』
彼女の言葉に少しムッとしてしまう自分がいた。今まで令嬢が近づいても特に気にしていなかった。
むしろ頭のレベルが違う彼女達に全く興味がなかった。
ただ、大人になった今だからこそ失礼なことをしてしまったと反省している。
第二王子として婚約者候補もたくさんいたが、俺は魔法にしか興味がなかった。恋愛をする気もないし、そもそも人の気持ちを考えたこともない。
唯一弟のアドルの頑張りを応援する。そんな程度だ。
それなのにこの気持ちは何だろうか。
『アーサーさんどうしました? 少し顔が赤いですよ』
優しく触れる彼女の手は冷たかった。その心地良さに、体の力が抜けていく。
本当に不思議な少女だ。彼女は優秀な魔法使いなんだろうか。
「こっちに来たばかりだから少し疲れたみたいです」
俺は彼女に興味が出てきてしまった。しばらくは魔道具の作り方を教えるために、滞在する予定だ。
それまでにはこの気持ちを整理しよう。
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