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第七章 家庭訪問編
70.王様、手紙に驚きます ※王様視点
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「こんな時に何の用ですか?」
「私も令嬢達を落ち着かせるのに忙しいんです。アドルの次にアーサーもいなくなったら――」
「そのアーサーから手紙が来たんだ」
ワシはレオンとマリアを集めた。やっとアーサーから肖像画と手紙が届いたのだ。
アーサーが旅立ってからだいぶ時が経った。あいつからの連絡はなく、貴族達の中ではアーサーも何かにあったのではないかと噂になっている。
王族でこの国を去ったのが、アドル、メアリー、アーサーの三人だ。
アドルとメアリーは居場所もわからない。
今回アーサーに関しては、ちゃんと探索魔法がかけられている。だから、何かあっても連れ戻すことは可能だ。
「じゃあ、手紙を読んでいくぞ」
アーサーから届いた手紙を開く。
「親愛なる家族へ……」
ん?
これはあのアーサーが書いた手紙なんだろうか。ワシだけではなく、レオンとマリアも驚いた表情をしている。
「メアリーがいる海へ行くと、私達が知らない大陸のような島を発見しました」
やはりあそこには地図には載っていない島があったのか。
「そこにはたくさんの生物や果実、見たことない物が溢れて――」
「そんなことはいいから、アドル達はいたのか?」
読み進めていくとアドルという文字を見つける。
「アドルとメアリーはその島で村を作っていました」
「村!?」
自分で呼んでて驚いたが、あのアドルにそんな器用なことができるのだろうか。ひょっとしたらメアリーが全て作っているかもしれない。
「そのためアドルとメアリーはそこで親しくなった者と村で今後も暮らすそうで……す」
「おいおい、糞野郎どうするんだよ! アドルがいないとこの国は終わるぞ!」
息子のレオンがワシの服を掴み揺さぶる。さすがに国が終わることはない。ただ、レオンの次期国王としてのやる気は完全に削がれただろう。
「毎日アドルが幸せに過ごしているところを見ると、私もこの島が気になってきました」
ん?
ひょっとして……。
「だから私もこの島に残ろうと思います。追跡魔法は解除したので、何かあれば島に来るようにお願いします」
ああ、魔法省に勤めるアーサーはこの国の発展には必要な人物だ。そんな彼も出て行ってしまった。
やはりワシの教育の仕方がいけなかったのだろうか。今頃になって教育のあり方を考えることになるとは思わなかった。
手紙の中には何枚か肖像画が入っていた。
「最近の楽しそうなアドルを見てレオン兄様は頑張ってください。マリア姉様にはメアリーからの手紙が入っているので、後のことはよろしくお願いします。皆さんちゃんとまともになってくださいね?」
肖像画の中には笑顔のアドルと楽しそうに笑う仲間達がいた。ワシもこんな笑顔のアドルは今まで見たことない。
アドルと言えば、いつも悔しそうな顔ばかりしていた。小さい頃は泣き虫だったのに、こんなに笑顔を見せる大人になったとはな。
それにしても隣にいるレオン似の二人が気になる。
「糞野郎は俺達以外に隠し子がいたのか?」
それはレオンも思ったのだろう。ただ、ワシには側室など存在しない。そもそもめんどくさいことが嫌いだ。
「そんなはずはない」
「えーっと、メアリーの手紙では新しい魔法で姿がしばらく変わってるらしいよ?」
どうやらレオン似の二人は元は違う姿をしているらしい。
ただ、それがレオンの心に火をつけた。
「アドルは俺がいなくて寂しかったのか……」
ん?
これはひょっとして……。
「今すぐ俺はアドルのところに行ってくる! 本物のレオン兄様の温かみを――」
「宰相ー! 今すぐにレオンを捕獲しろ! 絶対にこの国から出してはならんぞ!」
アドルの元へ向かおうとするレオンを止めるにはどうするべきだろうか。
ワシの戦いはまだまだ始まったばかりだ。
「私も令嬢達を落ち着かせるのに忙しいんです。アドルの次にアーサーもいなくなったら――」
「そのアーサーから手紙が来たんだ」
ワシはレオンとマリアを集めた。やっとアーサーから肖像画と手紙が届いたのだ。
アーサーが旅立ってからだいぶ時が経った。あいつからの連絡はなく、貴族達の中ではアーサーも何かにあったのではないかと噂になっている。
王族でこの国を去ったのが、アドル、メアリー、アーサーの三人だ。
アドルとメアリーは居場所もわからない。
今回アーサーに関しては、ちゃんと探索魔法がかけられている。だから、何かあっても連れ戻すことは可能だ。
「じゃあ、手紙を読んでいくぞ」
アーサーから届いた手紙を開く。
「親愛なる家族へ……」
ん?
これはあのアーサーが書いた手紙なんだろうか。ワシだけではなく、レオンとマリアも驚いた表情をしている。
「メアリーがいる海へ行くと、私達が知らない大陸のような島を発見しました」
やはりあそこには地図には載っていない島があったのか。
「そこにはたくさんの生物や果実、見たことない物が溢れて――」
「そんなことはいいから、アドル達はいたのか?」
読み進めていくとアドルという文字を見つける。
「アドルとメアリーはその島で村を作っていました」
「村!?」
自分で呼んでて驚いたが、あのアドルにそんな器用なことができるのだろうか。ひょっとしたらメアリーが全て作っているかもしれない。
「そのためアドルとメアリーはそこで親しくなった者と村で今後も暮らすそうで……す」
「おいおい、糞野郎どうするんだよ! アドルがいないとこの国は終わるぞ!」
息子のレオンがワシの服を掴み揺さぶる。さすがに国が終わることはない。ただ、レオンの次期国王としてのやる気は完全に削がれただろう。
「毎日アドルが幸せに過ごしているところを見ると、私もこの島が気になってきました」
ん?
ひょっとして……。
「だから私もこの島に残ろうと思います。追跡魔法は解除したので、何かあれば島に来るようにお願いします」
ああ、魔法省に勤めるアーサーはこの国の発展には必要な人物だ。そんな彼も出て行ってしまった。
やはりワシの教育の仕方がいけなかったのだろうか。今頃になって教育のあり方を考えることになるとは思わなかった。
手紙の中には何枚か肖像画が入っていた。
「最近の楽しそうなアドルを見てレオン兄様は頑張ってください。マリア姉様にはメアリーからの手紙が入っているので、後のことはよろしくお願いします。皆さんちゃんとまともになってくださいね?」
肖像画の中には笑顔のアドルと楽しそうに笑う仲間達がいた。ワシもこんな笑顔のアドルは今まで見たことない。
アドルと言えば、いつも悔しそうな顔ばかりしていた。小さい頃は泣き虫だったのに、こんなに笑顔を見せる大人になったとはな。
それにしても隣にいるレオン似の二人が気になる。
「糞野郎は俺達以外に隠し子がいたのか?」
それはレオンも思ったのだろう。ただ、ワシには側室など存在しない。そもそもめんどくさいことが嫌いだ。
「そんなはずはない」
「えーっと、メアリーの手紙では新しい魔法で姿がしばらく変わってるらしいよ?」
どうやらレオン似の二人は元は違う姿をしているらしい。
ただ、それがレオンの心に火をつけた。
「アドルは俺がいなくて寂しかったのか……」
ん?
これはひょっとして……。
「今すぐ俺はアドルのところに行ってくる! 本物のレオン兄様の温かみを――」
「宰相ー! 今すぐにレオンを捕獲しろ! 絶対にこの国から出してはならんぞ!」
アドルの元へ向かおうとするレオンを止めるにはどうするべきだろうか。
ワシの戦いはまだまだ始まったばかりだ。
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