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69.みんなで王都に帰還
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あれから何回か魔虫の森に入り様子を見たがどうやら異変は収まり普通通りの生態系に戻っていた。その中に植物系の魔物であるキラープラントも戻ってきていた。
「やっと戻ってきたー!」
エヴァンは王都にやっと帰って来たからなのかなぜかウキウキしていた。
「よし、お前達可愛いお姉――」
「依頼の報告が先ですよね?」
ニアが睨みを利かすとエヴァンとロビンは体の向きを路地裏から冒険者ギルドに戻していた。
「流石に懲りたみたいだね」
「まぁ、あれだけ氷漬けにされたらね」
俺はもちろんロンと何事もないように眺めていた。正確に言えばニアがこちらをチラチラ見てくるからあの2人には関わらないようにしている。
「そういえばにいちゃは魔力の限界値がAに上がったんだっけ?」
「ああ、そうなんだよな」
現状のステータスは以前と比べて限界値の力と魔力がBからAに変化していた。
《ステータス》
[名前] ウォーレン
[種族] 人間/男
[能力値] 力B/A 魔力B/A 速度B/B
[スキル] 証券口座、吸収、限界突破
習得:短剣術、鑑定、回復魔法、雷属性、氷属性、アイテムボックス
[状態] 寒がり
なぜ魔力の湖で異世界の遺物の魔力を吸収できたのかはわからないが、吸収自体を使う頻度が増えたことによる効果なんだろう。
やはり異世界からもらうスキル玉はこの世界とは違いどこか不思議な物なんだろう。
「オラももっと強くなれたらいいな」
すでにロンもステータス的には限界に近づいてきていた。
「ロンはもうちょっと成長したら変わるだろう」
「そうだね! 成長期が楽しみだね」
この時の俺は獣人の成長期がどんなものなのかまだ知らなかった。
しばらく歩くと目的地の冒険者ギルドに着いた。
「ただいま戻りました」
「あら、みんなおかえり!」
出迎えてくれたのはギルド長のローガンだった。今日もぴちぴちな服を着て、自慢の筋肉達を冒険者に自慢していた。
俺達の話は全てロビンから事前に報告されていた。そのため王都に帰ってきた報告と討伐時に手に入れた魔物の魔石を売却するために冒険者ギルドに来たのだ。
「魔石の買取をお願いします」
俺は魔虫の森で手に入れた魔石を少しずつ出していくとローガンは驚いた表情で見ていた。
「よくこんなに最上位種から取れる魔石を手に入れたわね。 命が何個あっても足りないわよ」
ローガンは匠の短剣の存在を知らないため純粋に最上位種から手に入れた魔石だと勘違いしているのだろう。
「いやいや、こいつがそんなやつ倒せると思うか?」
「それもそうね」
どこかローガンとロビンの会話を聞いていて少し腹が立ったがそれは仕方ない。実際に最上位種なんて出てきたら倒せないだろう。
だが俺も負けてはいない。意地悪をしてやろうと思った。
「魔石の買い取りをお願いしますね」
俺は1つずつ魔石をアイテムボックスから取り出した。
「いやん、もう何も出ないわよね?」
俺はローガンの話を無視して魔石を出し続けた。
「まだまだありますよ? 俺達の実力が足りないですもんね?」
魔水昆虫王ギタガメの魔石に関しては勝色で紺より濃く黒に近い藍色だが、光に照らすと青く輝く魔石だった。
そのためカウンターに乗せた時にローガンは時が止まったようになっていた。
「リリリ……リヴァイアサンと同等の魔石じゃないの!?」
実際にロビンも同じような反応をしていたが、海に住む竜種の魔物が同じ魔石を手に入れることができるらしい。
ちなみにリヴァイアサンの魔石は【大賢者】と呼ばれている勇者がたまに狩ってくることがあるらしい。そのためかなりレアな魔石と同等の価値があると事前にロビンから聞いていた。
「まだ足りないで――」
「私が悪かったです。 この魔石もだけど今の冒険家ギルドでは買い取る資金がありません」
俺は意地になり金属系もこの際買い取ってもらおうとしたがローガンは頭を下げていた。
これで俺の勝ちだな。そんなことを思っているとロンとニアはこちらをみていた。
「にいちゃ、大人気ないよ?」
「ローナさんがかわいそうだよ?」
そもそもの原因はロビンとローガンだった気がするがどうやら俺が間違えていたようだ。
その後買い取ってもらえる範囲で魔石を売却することにした。
「やっと戻ってきたー!」
エヴァンは王都にやっと帰って来たからなのかなぜかウキウキしていた。
「よし、お前達可愛いお姉――」
「依頼の報告が先ですよね?」
ニアが睨みを利かすとエヴァンとロビンは体の向きを路地裏から冒険者ギルドに戻していた。
「流石に懲りたみたいだね」
「まぁ、あれだけ氷漬けにされたらね」
俺はもちろんロンと何事もないように眺めていた。正確に言えばニアがこちらをチラチラ見てくるからあの2人には関わらないようにしている。
「そういえばにいちゃは魔力の限界値がAに上がったんだっけ?」
「ああ、そうなんだよな」
現状のステータスは以前と比べて限界値の力と魔力がBからAに変化していた。
《ステータス》
[名前] ウォーレン
[種族] 人間/男
[能力値] 力B/A 魔力B/A 速度B/B
[スキル] 証券口座、吸収、限界突破
習得:短剣術、鑑定、回復魔法、雷属性、氷属性、アイテムボックス
[状態] 寒がり
なぜ魔力の湖で異世界の遺物の魔力を吸収できたのかはわからないが、吸収自体を使う頻度が増えたことによる効果なんだろう。
やはり異世界からもらうスキル玉はこの世界とは違いどこか不思議な物なんだろう。
「オラももっと強くなれたらいいな」
すでにロンもステータス的には限界に近づいてきていた。
「ロンはもうちょっと成長したら変わるだろう」
「そうだね! 成長期が楽しみだね」
この時の俺は獣人の成長期がどんなものなのかまだ知らなかった。
しばらく歩くと目的地の冒険者ギルドに着いた。
「ただいま戻りました」
「あら、みんなおかえり!」
出迎えてくれたのはギルド長のローガンだった。今日もぴちぴちな服を着て、自慢の筋肉達を冒険者に自慢していた。
俺達の話は全てロビンから事前に報告されていた。そのため王都に帰ってきた報告と討伐時に手に入れた魔物の魔石を売却するために冒険者ギルドに来たのだ。
「魔石の買取をお願いします」
俺は魔虫の森で手に入れた魔石を少しずつ出していくとローガンは驚いた表情で見ていた。
「よくこんなに最上位種から取れる魔石を手に入れたわね。 命が何個あっても足りないわよ」
ローガンは匠の短剣の存在を知らないため純粋に最上位種から手に入れた魔石だと勘違いしているのだろう。
「いやいや、こいつがそんなやつ倒せると思うか?」
「それもそうね」
どこかローガンとロビンの会話を聞いていて少し腹が立ったがそれは仕方ない。実際に最上位種なんて出てきたら倒せないだろう。
だが俺も負けてはいない。意地悪をしてやろうと思った。
「魔石の買い取りをお願いしますね」
俺は1つずつ魔石をアイテムボックスから取り出した。
「いやん、もう何も出ないわよね?」
俺はローガンの話を無視して魔石を出し続けた。
「まだまだありますよ? 俺達の実力が足りないですもんね?」
魔水昆虫王ギタガメの魔石に関しては勝色で紺より濃く黒に近い藍色だが、光に照らすと青く輝く魔石だった。
そのためカウンターに乗せた時にローガンは時が止まったようになっていた。
「リリリ……リヴァイアサンと同等の魔石じゃないの!?」
実際にロビンも同じような反応をしていたが、海に住む竜種の魔物が同じ魔石を手に入れることができるらしい。
ちなみにリヴァイアサンの魔石は【大賢者】と呼ばれている勇者がたまに狩ってくることがあるらしい。そのためかなりレアな魔石と同等の価値があると事前にロビンから聞いていた。
「まだ足りないで――」
「私が悪かったです。 この魔石もだけど今の冒険家ギルドでは買い取る資金がありません」
俺は意地になり金属系もこの際買い取ってもらおうとしたがローガンは頭を下げていた。
これで俺の勝ちだな。そんなことを思っているとロンとニアはこちらをみていた。
「にいちゃ、大人気ないよ?」
「ローナさんがかわいそうだよ?」
そもそもの原因はロビンとローガンだった気がするがどうやら俺が間違えていたようだ。
その後買い取ってもらえる範囲で魔石を売却することにした。
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